Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2006年09月

福島県の談合疑惑と、岐阜県の裏金事件。

佐藤栄佐久福島県の知事が談合疑惑の責任をとって辞め、岐阜県の職員たちが裏金づくりで処分を受けました。マスコミでは「けしからん話だ!」「襟を正せ!」という話になってますが、私は少し違う感想を抱いています。それは、私が田中康夫さんの後援会の立ち上げに関わり、県政に触れる機会が多かったせいだと思います。

もしも自分が福島県の小さな土木業者だったとしたら、何とか狭い業界で生き残ろうとしていたでしょうし、岐阜県の職員だったら、「まあ、そういう職場なんだから…」と考えて、飲み食いを共にしていたかもしれない。田中康夫さんの後援会では、知事の側近だった水道工事の業者が県庁の近くに事務所を物色し、そこで自分の息子を働かせようとしていた時期がありました。あのときは田中さんの支持者から「そんな勝手なことをさせてちゃダメだよ〜」と声が上がったので、私は、ごくごく普通の住宅地に小さな物件を借りることを後援会の会合で強く主張しました。田中県政が始まったのも、長野県のオリンピック招致活動の帳簿が消えてしまったからで、その田中知事にも業者とのシガラミが生まれてしまったのですから、福島県や岐阜県のような事件は、どこでも起こりうると感じます。

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ダウが史上最高値に。

やはり市場は安倍内閣にプラスの評価を与えたようです。私が先日「まあまあ」と書いたのは、金融担当の大臣になった山本有二さんに不透明感があったから。山本議員のサイトに金融についての話は少ないし、郵政民営化をめぐる発言を見ても金融からの視点が不足しています。むしろ山本有二さんをゲストとして迎え、その発言を載せている「けんちゃんのどこでもコミュニティ」のサイトの面白さが印象に残りました。地元の共産党の市議や、前の市長や、県職員の組合の執行部、弁護士、医療関係者などが次々にゲストとして登場している。松本には、こんなブログはありませんし、ましてFM放送と連動しているなんて話は聞いたことがない。ローカルなテレビやラジオも、自然とか年中行事のような当たり障りのない内容を放送するばかりでは、人々の関心が離れてゆく一方だと思います。続きを読む

安倍内閣の「美しい日本」。

安倍内閣市場は安倍内閣の顔ぶれを「まあまあ」と見るのではないでしょうか。成長のために規制を緩和し、投資のための環境を整えていく…という考え方の人が多いようです。論功行賞は「ろんこうこうしょう」と読むんですね。自分に考えの近い人や、功績のあった人を抜擢するのは、政策の実現のためには当たり前のことですから、むしろ市場はプラスに評価すると思います。田中県政や小泉内閣には、まるでテレビドラマのような面白さがありましたけど、それが何年も続けば支える人たちも疲れてしまいます。今週からは例によって「新閣僚に聞く」という横並びの連載が新聞で始まり、メディアの側は失言や過激な発言を取ろうとするのでしょう。続きを読む

揺れる基軸通貨と、ヒラリー・ロダム・クリントンの挑戦。

原油などの資源価格が下落。天然ガスの取引で大きな損失を出したヘッジファンドもあるようです。この変動の大きさと激しさが、いかにも商品の世界ですね。乱高下が怖くない人は商品に、怖い人は資源株に、それぞれ投資をするのが良いかもしれません。私は資源価格の高止まりを中長期の傾向と見ているので、このままズルズルと資源価格が下がり続ける展開は考えづらいと思っています。半年や3ヶ月の長さで商品の価格を見れば確かに「乱高下」ですが、80年代からの長い長い低迷期からの流れを追えば、いまは「急落」と言っても、まだまだ現実は「高止まり」。 運送業や製造業の世界で、「やれやれ、資源高も終わりだわい♪」な〜んて思っている人はいないでしょう。続きを読む

道具バトン。

焙煎器小飼弾さんから、「道具バトン」が回ってきました。私の仕事に必要な道具といえば、まず.魁璽辧爾累篝機ですね。これでコーヒーの生豆を煎ります。次は▲僖愁灰鵝いまはインターネットで為替やコーヒーの先物市場の動きが分かるので、便利な時代になりました。あまり書く人はいませんが、コーヒー屋の収益は、為替やコーヒーの先物価格に大きく影響されますから、「いつ、どのくらいの価格で、どれだけコーヒーを買うか?」という判断が重要。よく、「どうして珈琲屋なのに、為替や株の話を書くのか?」というお声もいただくんですが、それはコーヒー豆が商品市場で日々取引されている金融商品だというイメージが広まっていないからだと思います。コーヒーに限らず、お店をやる人にとっては、「いつ、どのようにお金を借りるか?」という資金調達の話も重要ですから、本来なら債券市場の動向だって無視できないはずなんですが、ど〜も日本では身近な実体経済と金融との関係が過小に評価されているように思います。 

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タイのクーデターとメディアの変化。

昨夜はCNNでブッシュ大統領の国連演説を眺めていました。その画面に文字だけで「タイの軍隊が首都をコントロール下に」「州当局は国王に忠誠を示す」と出たので、これはクーデーターかな?と思いました。次に「少なくとも16台の戦車が政府を取り囲んでいる」という内容が出て、画面を見て驚きました。車両に乗る軍人たちを写メで撮っている市民の姿が映ったからです。このところの海外メディアは、イラクやアフガニスタンの混乱を報道していますから、なおさら整然としたタイ国軍の様子が印象に残りました。
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広がる地価の格差。

ササイ跡地。基準地価が出ました。大都市は上昇、地方は下落。資産の格差が広がっています。同じ長野県の中でも、軽井沢のミカドコーヒーさんの場所は+4.7%の上昇。うちの近所は−6.0%の下落( ̄_ ̄|||) ですから、プラスとマイナスを合わせて考えると、1年で10%の差が出たことになります。画像は近所にあったスーパーの跡地ですが、いま全国の地方都市では似たような光景が広がっています。「シャッター街」というのは少し前の話で、そこに割れ目のように真新しい駐車場が次々と現れているのです。東京の都心3区(千代田、港、中央)では、住宅地が17.8%の上昇。3%以上のマイナスになっている地域は全国にザラにありますから、資産の格差が1年で20%以上も広がっているんですね。
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高校生の就職活動が始まった。

高校生の就職活動が始まったようです。日経のサイトには「7月末時点の全国の求人数は約23万8000人、求職者数は約20万9000人」と出ていますから、松本市の人口ぐらいの規模なんですね。労働市場の大きさが。激動しているアジアの経済を考えたら、ごくごく小さなローカル・ニュースのように見えてしまいます。求人倍率で見ると東京都が4.41倍で、青森県が0.17倍ですから、高校を卒業したら他県に出ざるを得ない若者が増えていることが分かります。若者の移動は、そのまま近い将来の「一票の格差」へ直結することでしょう。
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mixi(ミクシィ)の上場。

ミクシィが上場。315万円の買い気配のまま終わりました。仮にこの価格で寄り付いたとしたら、株価収益率は240倍になるんでしょうか。新興市場のお金が吸い取られるような勢いです。ぐるなび、ドリコム、ガンホーなどと比較して警戒する声も多いんですが、私は「日本」マクドナルドやスターバックス「ジャパン」が上場したときのような雰囲気を感じます。すでに多くの人々が知っている会社が新たに上場するときには、同じようなことが起きやすい。今は冴えない新興市場の中に新たな活路を求める感情も強いですから、なおさらミクシィへの期待が前のめりになっているのかもしれません。私が使っている松井証券の画面には「信用新規売買停止」と出ていますから、やはり眺めるだけになりそうです。
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1%の経済成長と安倍内閣の課題。

7月の機械受注が−16.7%と出てから、株が売られています。機械受注は月ごとのブレが大きいですから余り悲観はしてないんですが、GDPの伸びが年率1%(名目で1.3%)という数字は印象に残りますね。もしも経済の伸びが1年に1%という国の中で、5%とか6%という利回りを求めるのであれば、よほど成長の見込める企業や地域に投資をしないといけないわけです。
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『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』。

株式投資大作戦テンション高めな人が多いCNBCの中でも、特にエネルギッシュな男がジム・クレイマー。早口で何を言っているのか?私には良く分かりませんが、翻訳された『全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦』なら落ち着いて読むことができます。派手なテレビでの振る舞いとは裏腹に、株式投資に対する考え方や手法は、とてもオーソドックスだと思います。彼は分散投資の重要性を強調しながら、「利益ゼロの新興企業は金の卵」とも述べ、全体の20%程度は投機的な投資を行うことで高いパフォーマンスを実現しようと訴えています。たしかに「バイ&ホールド」だけでは、高い収益を実現することは難しい。ITバブルがピークを打っていた2000年の3月に「全面撤退」を訴えたジム・クレイマーならではの、現代的かつ実践的な一冊です。

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日本の25年。

アパッチ野球軍1970年代は、野球マンガの全盛期でした。『ドカベン』、『侍ジャイアンツ』、『アストロ球団』。中でも『アパッチ野球軍』は、地方の遅れた姿が強調され、異彩を放っていました。父親がダムの工事現場で働くヘルメット姿の高校生は「ハッパ」と呼ばれていましたが、今にして思えば公共事業に依存する地方の姿がデフォルメされていたんですね。横浜の明訓高校を舞台にした『ドカベン』でも、両親のいない山田太郎が畳職人の祖父の長屋で育つ一方、岩鬼正美が金持ちで豪邸住まいという設定になっていました。都市と地方との格差、あるいは都市における貧富の格差は、70年代には少年向けのマンガでも当たり前のように描かれていたのです。

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左門豊作のいない日本。

左門豊作アニメ『巨人の星』には、左門豊作という人物が登場します。熊本県の貧しい農家に生まれた6人兄弟の長男で、意地悪な親戚の下で育ち、熊本農林高校からプロ野球に進むという設定です。左門は幼い弟や妹たちのためにも、何とか星飛馬を倒そうとするんですが、いまどきの日本で、このような若い人に会おうと思ったら、私たちはフィリピン・パブにでも行くしかありません。星飛馬は従軍経験のある父親と貧しい長屋で暮らし、金持ちの花形満がライバルでした。1960年代から70年代にかけて人気を博した『巨人の星』では、貧富の格差が明確に描かれていたのです。

高度成長の時代は、日本の地方が途上国のような立場にあったと言えます。農村の道路は舗装されておらず、高速道路や新幹線もない。若い人たちは次々と都会に出て就職し、大都市の人口は膨れ上がりました。今でこそ地方の公共事業に反対する声が強くなっていますが、当時は農村との格差を埋める政策が支持されていました。それは‥垰塢瑤陵権者たちの心の中にも、貧しく遅れた故郷の現実が焼きついていたから、地方のインフラ整備が大都市の企業にとってもプラスに働いていたから、そして0貮爾粒丙垢農村に有利であり続けたことも影響していたでしょう。「国土の均衡ある発展」が目標とされていたのです。

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アジア投資の立場から見たホリエモン現象。

上がりそうもないので、e-コングループを売りました。代わりに買ったのは、『時事弁論会』などを放送している香港の鳳凰衛視(フェニックステレビ)。やはり中国の会社は分からないことが多いです。中国株の好きな人たちは、「したらば掲示板」などに集まってるみたいですね。私の持っている中国株は中国石油天然気(ペトロチャイナ)をメインに、人寿保険(チャイナライフ)、中国電信(チャイナテレコム)、新海能源(ニューオーシャン)となってますが、ペトロチャイナと人寿保険はそのままにして、他の銘柄を状況によって売り、いろいろなものを買ってみようと考えています。今のところは。
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『国債の歴史』。

国債の歴史私は、こういう本が出るのを待っていました。『国債の歴史―金利に凝縮された過去と未来』は、国債を主人公にした近現代史です。以前ご紹介した『国債と金利をめぐる300年史』で平山賢一さんが書かれている部分が、さらに広く深く描かれています。国債の動きは税金や株式にも深い影響がありますが、そのわりに出ている本が少ない。日本は財政の赤字が大きく国債に頼るところが大きい国だし、資産の運用で食べてゆかないといけない高齢者が増えているのですから、国債と金利の関係について、もっと学校などで教えられないとオカシイ。『国債の歴史』は世界史、とくに欧州の近現代史に興味のある人にはお薦めの一冊ですが、あるいはミステリー仕立てになっている幸田真音の小説『日本国債〈上〉』あたりから読んでみても良いと思います。続きを読む
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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