Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2006年11月

ジュラシック・ツリーを買いました。

ジェラシックツリー正式にはウォレマイ・パインというんですね。ジェラシック・ツリーの苗を買ってみました。氷河期を生き延びたくらいだから信州でも大丈夫だろう、と考えました。お店の床に置いてケータイで撮ってますが、検索してみるとガラスケースに収められた光景なども出てきます。まだ珍しい樹木のようですから、お店に寄られた方は、ぜひご覧になってください。
続きを読む

街の流れをブログが創りだす日。

日米だけを見れば1ドルが115円台に戻り少し円高ですが、1ユーロは152円、1ポンドは226円ですから円安ですね。昨夜はテレビ東京の番組が不動産ファンドの投資対象が海外へ広がっていると報じていましたが、これもまた円を売って外貨を買う動きになるでしょう。緩やかな円安の影響は、すでに生活に広がっています。日本は資源を輸入して加工する国なので、為替と資源高の影響が大きい。しかし価格の競争が激しいので、値上げを我慢している会社が多いのです。価格の上昇を抑えるためには、合理化を進めなくてはならない。企業は正社員の割合を減らして、パートやアルバイトを増やすことを迫られます。だから賃金が上がりにくくなり、したがってスーパーやコンビニの売り上げが伸びにくくなっているんですね。読売新聞の長野版によると、長野県の暴力団では準構成員の割合が増えているそうですが、闇の世界でも似たようなことが進行しているのかもしれません。続きを読む

米ドルと人民元の間で揺れる日本円。

人民元1ドルが116円まで戻りました。ドル安に動いている間にCNNが報じていたのは、2つの大きなニュースです。ひとつはイラクで宗教対立が激化し、多数の死者が出ていること。ふたつめは、レバノンの大臣が暗殺され、背後にシリアの関与が疑われていることです。両方とも中東の全体に影響がある話ですから、私には「有事のドル売り」のように見えました。原油は戻して60ドル。これからもイラクとイスラエル周辺の動きは、市場に影響を与え続けるでしょう。

ブルームバーグは、中国人民銀行の幹部のコメントを流していました。「もしも来年アメリカが利下げをしたなら、それは中国の人民元にとって上昇圧力となるだろう」という話。さらりと読めば何ということはないニュースですが、私には中国側からの恫喝のようにも思えました。ワタシ流に翻訳すると、こんな感じです。「アメリカの利下げは、ドル売りにつながるでしょう。人民元が上がれば、それは中国からアメリカへ輸出されている製品の価格が上がることを意味するんですよ。アメリカ経済にとって利下げは、国内のインフレ圧力となるのではないですか?中国によるドル買いは、アメリカ経済のためにもなっているのではありませんか?」。ブルームバーグはバーナンキ議長が中国へ行くとも報じていましたから、おそらく米中の間で金融政策をめぐる激しいつばぜり合いが起きているのだと思います。

続きを読む

夕張市と姉歯マンションの共通点。

夕張パーク夕張の怒れる市民たちの姿は、どこかで見たような気がします。姉歯設計によるマンション偽装の被害を受けた住民たちと似ている。片方は自治体の問題、もうひとつはマンションの欠陥として別々に分けられていますが、ふと気づいてみたら生活の基本的なところに落とし穴があった、という衝撃は共通しています。見た目が立派で豪華に見えても、目立たない肝心な部分がスカスカで、多くの家族が人生のやり直しに直面しているという点でも似た出来事だと思います。
続きを読む

「実質公債費比率」の検索で来る人が多い。

「実質公債費比率」という言葉を検索して、このブログにたどり着く方が後を絶ちません。きょうも県内にお住まいの方から質問のメールを頂戴しました。「借金漬けの自治体は、もう小さな起債も出来なくなるということでしょうか?相手にされるのは横浜とか東京とかランク付けの可能な財政状態のところだけになるんでしょうか?」。やはり、自分の住んでいる地域への関心が、地味ではあっても強くなっているのです。「借金漬け」とか「借金だらけ」と一言でいっても、それだけは曖昧で情緒的な表現になってしまいます。実際に、どの程度の借金になったら「借金漬け」と言うのか?まずは、ここが問題なんですね。
続きを読む

為替市場と信州の経済史。

もしも1ドルが115円を割れば、松本の街では銀行の窓口で両替をするブラジル人が増えるでしょう。彼らは、日本円、米ドル、レアルの3つの通貨で生活を考えていますから、円という形の貯金を最大限に大きくするために、円が高くなったときを見計らってドルに替えます。これまでも大きく円高に振れるたびに、「どの銀行に行っても100ドル札がないんだよ」という声が彼らから聞かれました。先進国では資産の運用や旅行のために、途上国では不安定な自国の通貨への不信のために、それぞれ複数の通貨を意識する人が多いですから、ひたすら円だけを考える日本人が、むしろ例外的だと思います。「いいじゃん、そんなこと。みんな、そうだし」。そう言って安心をしていて、ふと気づいてみたら、じつは考えていなかったのは自分と周辺だけだった…。これからは、そうしたケースも増えていくでしょう。為替は、その代表的な例になりそうです。
続きを読む

選択の自由。

1ドル=116円ですが、「円高」というより「米ドル安」ですね。起きている大西洋を挟んだ市場で1ユーロが1.9ドルまで上がり、円はつられて上がった感じ。これまでのように太平洋を挟んだ米ドルと円ばかりに注目していると、円が高くなっているように見えますが、じつは背景にはドル安の大きな流れがあるのだと思います。続きを読む

地方選に現れている日本の民意。

沖縄知事選福島の県知事は、民主党。沖縄は自民党&公明党に決まりました。マスコミの報道は「小沢の民主か?安倍の自公か?」という構成になってますが、地方の実情を見ている私から見ると、人々が「遠い理屈や正義よりも、身近な暮らしの確かさ」を求める傾向が強まっているように見えます。

福岡の市長選ではオリンピックの誘致をめざした現職が敗れ、当選した新人が財政の厳しさを強調していました。夕張市では、市の説明会に出席した住民たちが「やり方が汚いっ!」と激怒して帰ってしまうような状態です。日本の選挙に現れている民意は、もう政党とか組織じゃなくて、地元のお金のやり繰りに対する不安だとか、雇用の確かさのように、自分たちの暮らしの周辺になっているのです。長野県の知事選でも、マスコミでは「田中vs反田中」ばかりが強調されましたが、県民の素朴な感情としては、「コモンズとかマスコミはもういいで、暮らしを何とかしてくれなきゃ困るだよ」といった感じだったと思います。滋賀県の知事選では「もったいない」という言葉が浮上しましたが、これも財政に対する漠然とした不安感があったからこそ起きた現象に見えます。

続きを読む

外向きになってゆく日本人も増えてゆく。

番号のポータビリティでは、"au"が利用者を増やしたとか。ケータイに限らないことですが、日本の報道の焦点は「大手△社のシェア争い」に偏り過ぎています。それよりも重要なのは、番号のポータビリティに合わせた新機種の投入や料金の競争により、全体として買い替えが進んだことだと思います。ソフトバンクの「¥0」広告には異論も出ていますが、少なくとも孫社長の挑戦と続くゴタゴタによってケータイに関するニュースが増え、結果的に社会的な関心を大きく広げた効果は否定できません。じっさい「べつに最新でなくてもいいや」という多くの中高年までもが、ケータイのお店に足を運んだのではないでしょうか。「別に買う気はないけど、どうなってるのか?様子を見てみよう」という感じで。
続きを読む

アルジャジーラの英語放送と世界の株高。

アルジャジーラアルジャジーラが英語の放送を始めました。イスラム諸国の価値観に基づく編集を世界に広げるんですね。同じようなことは、高い技術があり、1,500兆円の個人金融資産を持っている日本にも、きっと可能だったはず。それができないのは、組織のシガラミと内向きな思考が強すぎるからだと思います。ここまで来ると「論議を深めて…」という典型的なコンセンサスの形成が、裏目になっているとしか思えません。池田信夫 blogが触れている著作権の話も、いろんな不満を押さえ込める強い力が働かないとクリアできない問題のように見えます。私は日本株の一部を売り、中国株の比率を高めることにしました。香港のハンセン指数は、19,000を突破。CNBCでは「ダウ13,000への道」というタイトルも踊っています。
続きを読む

ネットで変わりつつある地方の街。

ライオンと蜘蛛の巣ライオンと蜘蛛の巣』は、私にとっては期待はずれ。宣伝の文章には、「歴史的事件の裏側、政治家、スパイたちの素顔を描く」ノンフィクションとありますが、記者の優雅な交遊録の披瀝という印象が強い。インテリジェンスとはいっても佐藤優のシリーズから伝わってくるような切迫感はないので、「南プロヴァンスの…」とか、そちら系の雰囲気を求める方にはお薦めかもしれません。

私は少しだけ安かったアマゾンのユーズド商品の方を注文したんですが、届いた本には読まれた形跡がありません。栞の部分は新品の状態だし、ページも初めて開く感触が手に伝わってきます。発売されてから間もないことを考えると、これはクルマの世界でいう「新古車」なのかも。いまは「新古書」という言葉もあるみたいですが、新刊の流通にも変化が起きているのでしょうか。

続きを読む

松坂大輔とカップヌードル。

松坂大輔松坂大輔との交渉権は、約60億円。この価格には、放映権や広告収入への期待も込められているのでしょう。N.Yヤンキーズの松井秀喜との対決を見たい日本人は大勢いる。イチローや田口を含めた日本人選手の厚みは、そのまま日本人視聴者の関心の厚みになりますから、いろんな波及効果があります。ボストンの風景も、くりかえし放映されるでしょうから、地域経済への貢献も考えられているのかもしれません。60億円という金額は、日本の地方に造られた数々の文化ホールの建設費を考えると、むしろ安い買い物に思えてしまうほどです。
続きを読む

『日本人が知らなかったベトナム株』。

7〜9月のGDPが出ました。輸出が強くて、内需が弱い。かんたんに言えば、モノが売れてるのは日本の外で、国内では売れゆきがパッとしないということですね。日本はモノを外国に売って稼ぐだけでなく、外国に投資をして稼ぐ国になってきましたが、緩やかな円安が続けば、海外に投資をすることが、ますます有利になります。これからは個人が持つ1,500兆円という莫大なお金が、外に流れるのか?どうか?に注目してゆきたいところ。少し前には「キャピタル・フライト」という言葉も目立ちましたが、自分で自分のお金の置き場所を変えることを、やれ「持って行かれてしまう」とか「流失してしまう」などと騒ぐ感覚が私には良く分かりません。それより値下がりが続く場所で借り手のいないビルを10年も持ち続け、さらに固定資産税を払い続けることこそが、もっと騒がれないとオカシイような気がします。続きを読む

緩やかな円安時代の緩やかなインフレ。

信州大学で語学を教えている外国人に、「最近は、どこで飲んでるの?」と尋ねたら、「ゴールデン・キャッスル」という答えが返ってきました。ゴールデン・キャッスルは、『養老の瀧』が経営する駅前の居酒屋ビルです。松本にいる白人たちは英語を教えて、給料を円という通貨で受け取っている人が多い。カナダや豪州や英国から来ている彼ら、彼女らは、自国の通貨で自分の給料を考えることも多いので、このところの円安で収入が目減りしていると感じ、とりあえずの安さを求める人が多いのす。

続きを読む

中国産業「宝」地図。

中国産業とかく極端なタイトルばかりが目立つのが、中国経済に関する本です。株でガンガン儲けましょうという前のめりなタイプか、脅威やリスクばかりを強調したタイプのどちらかが多い。まずは中国の産業界の大雑把な構図を知ろうと思い、『柏木理佳の中国産業「宝」地図―成長する中国、ダメな中国の見分け方』を買ってみました。これならハンドブックのように使えそうです。

メールマガジンや掲示板の情報は確かに詳しくて速いんですが、やはり業界の全体を見渡した話とか、企業の成り立ちについてはガイドブックが欲しくなるところ。私たち日本人は、たとえば航空業界なら「日本航空と全日空があって…」というように、日本の業界や主な企業についてのイメージを持っています。しかし、アジアの企業については、ほとんど分からない。とくに中国企業を見るうえでは、もともと国営だった組織が民営化され、さらに再編されていった経緯が重要ですから、この点について分かりやすく図解があるのは便利だと思います。道路公団の民営化だけで大騒ぎしていた日本から見ると、ほんとうに中国ではダイナミックな変化が進行していたんですね。

続きを読む
livedoor プロフィール

takahashikamekichi

Profile
斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




あわせて読みたいブログパーツ
QRコード
QRコード
Recent Comments
  • ライブドアブログ