Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2006年12月

ネットの力を地域に活かそう。

松本では元旦も営業する飲食店が増えています。駐車禁止や飲酒運転の取り締まりによって、こんなにも街がガラガラになると1年前に予想できた人は少なかった。成人の日が過ぎて道が凍れば、さらに人の姿が減ることは分かりきっていますから、稼げるときに稼いでおきたいという人が増えているのです。昨日の日経の一面トップには、10〜11月の銀行の融資残高が減っているという話が載っていました。やはり自動車やファンドへの貸し出しが伸びていて、小売や飲食業への貸し出しが減っているんですね。もしも1月か2月に日銀の利上げがあれば、地銀や信金の営業マンたちは取引先に金利を上げる通告の電話をするでしょう。ただでさえ廃業が多い地方の小さな商売は、さらに淘汰が進むのです。続きを読む

アメリカの大学病院に勤める医師の話。

昨夜はアメリカの有名な大学病院で働いているお医者さんから電話がありました。久しぶりに松本に来たというので、中町の"Quatore Gats"で飲むことに。アメリカの医療は金持ち優先と聞いてはいましたが、私が想像していた以上ですね。「カルテを見ると、まず患者さんの資産が載っている。で、一枚めくってみると、そこに症状が書かれている」。「ある医師は少数の金持ちの患者しか診ないから、時間的には忙しくない。午後になって貧乏な人も来るから、なんだ?と思っていたら、その患者は実験台」。
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「日本2.0」は、すでに始まっている。

「なんか、年末って感じがしないよね」。老若男女を問わず、あちこちで同じ話を聞きます。それは気温の高さも理由ですが、もうひとつ、日本人が集団でひとつの流れに向かっていた時代が終わったからのようにも思えます。昨年は「古畑任三郎だけは絶対に見たい」というようにスペシャル番組を楽しみにするような人もいましたが、そんな話も耳にしなくなりました。みんなで、いつもと違う番組を心待ちにしていた年末は、もうどこかに逝ってしまった。むしろサッカーのワールドカップとかディープインパクトの引退などに、気持ちの高まりや一体感を感じる人が増えています。続きを読む

10,000を超えたH株指数と、内向きなニッポン。

今週のBS特集には思わず見入ってしまいます。『民衆が語る中国・激動の時代〜文化大革命を乗り越えて〜』。20世紀の終わりに中国が曲がったカーブがいかに大きかったか?それが平坦な道でなかったことが良く分かる番組です。インタビューに答える文革世代の人々の背景にはパソコンや観葉植物があり、中にはポケットで着メロが鳴り始めている人もいて、それが時代の変化を告げています。雲南省でゴムの植林のために伐採の作業をしていた人。山西省で雑草を抜いていた人。あるいは肩が腫れ上がるほど鉄を担いでいた人。彼らこそは下放政策に従って、文字通り「額に汗して」働いていたのです。いま日本には、そういう体験を経ずして「額に汗して働くことが大事だ」と強調している評論家などがいますが、それは偽善ですね。続きを読む

"Sonho de Valsa"も値上がりしました。

sonho de valsaSonho de Valsa(ソーニョ デ ヴァルサ)は、ブラジルのLACTA社が作るチョコレート。とても美味しく日本人にも好評なのですが、価格が900円以上に値上がりしています。昨年までは500円くらいでした。ブラジルの経済は好調で通貨レアルも高いですから、理屈を考えれば当たり前なんですが、「ずいぶん高くなったなあ」というのが率直な感想です。いまはユーロも高いですから、クリスマスに使われるワインやシャンパン、あるいは並行輸入で安く売られていたF&Mの紅茶なども値上がりしています。為替の変化は、地方の小さなレストランや小売店にも影響が大きいのです。

この10年余り、私たちは、いろんなモノの値段が下がり続けることを当たり前のように受け止めてきました。ところが少し凝ったモノや、ちょっと美味しいモノの値段を確かめてみると、「意外に高いんだな〜」と感じることが多くなっています.。「あれが安い、こっちが安い」と値札に目を奪われているうちに、ふと気づいてみたら、欲しいモノの値段が高くて驚いた…という感じ。ですから日本のマスコミにありがちな「庶民の財布には厳しい」とか「マグロが食卓から消える?!」というタイトルとは、少し違うイメージなんですね。

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"Talk Asia"と、とんでもなく内向きな日本のマスコミとの落差。

リーシェンロンシンガポールのリー・シェンロン首相が、CNNのインタビュー番組"Talk Asia"に出演しました。アジアのキーパーソンは、「どこに行ってもリー・クワンユーの息子として見られるのですから、これは大変なプレッシャーです」と語っていました。

先日はCNBCがフィリピンのアヨロ大統領のインタビューを放送していました。この1年、日本の放送局はアジアの指導者のロングインタビューを、どれだけ放送したでしょうか?欧米のメディアがアジアの発展を不可避と見て、それぞれの国の指導者や経営者たちに考え方を尋ねているというのに、日本の放送局から流れてくるのは、永田町あたりの人間関係やら、警察が発表する事件やら、北朝鮮の映像やら、はては芸能事務所の人あまり対策のようなバラエティ番組ばかり。日本にいて漫然とテレビを眺めていると、アジアの潮流から大きく外れてしまう可能性を私は痛感しているのですが、しかし、この現実を指摘している人も少ない状態です。

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市場は日本の強みを探している。

新日鉄東証では、鉄鋼と自動車の値上がりが目立ちます。新日鉄は、600円超え。今週は出来高が20億株を超える日もあり、海外の投資家が買っているという話もあります。鉄鋼も自動車も、かつてはアメリカの強みでしたが、今はそうではない。私は市場の中に「日本の強みは何なのか?」と問いかけるような意識が広がっているように見えます。CNBCでは"Japanese Big 3"という言い方も普通に使われています。

少し前までは、こんな感じではありませんでした。アメリカ市場で半導体が買われれば、次の日には日本でも半導体が上がる。GMやフォードが買われれば、トヨタやホンダが買われるという流れでした。しかし、最近では「アメリカの強みは金融、日本の強みは自動車」というように、分野ごとに成長期待が違ってきている。それだけ世界の市場が狭くなってきてるんですね。したがって、個別の企業を見る上でも、その会社が世界の中で、どんな位置づけにあるのか?を考える人が増えそうです。

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こんなに違う水道料金。松本市は高すぎ。

人口ピラミッド50年後には、日本の人口が9,000万人を割り込むという予想が出ました。高齢化も進んで65歳以上の高齢者が全体の41%になるという話です。もちろん、日本の全体が均質に変化してゆくわけではありません。若い人口が増えているところもあれば、その逆もある。とくに信州には高齢者が40%を超えている村もあり、高齢化のスピードが速いですから、長野県では、やがて全国で起きることが先立って起きていると見ることも可能です。ただ、どうしても日本の社会を均質にとらえようとし、しかもアメリカや都会こそが時代の先端であるという思い込みの強い人が多いので、それが見えにくくなっているだけだと思います。

06年は、「マスコミvsブログ」という構図を強調する人が多い1年でした。たしかにマスコミや官僚のように、日本を均質にとらえるような考え方には、すでに限界が来ていると思います。ただブログはどうか?といえば、こちらの方にも偏りがあるように見える。ブロガーが都市部の若い年代に偏っているので、高齢化を身近なテーマとしてイメージされている方が少ない。これは核家族が当たり前になっているからだと思うのですが、やがてネットの社会でも高齢化の影響は確実に広がることでしょう。

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さらに主体性が問われる2007年。

timeタイム誌が選んだ今年の人は、「あなた」。池田信夫ブログによると記事の内容はYouTubeやブログの話らしいんですが、タイムの表紙は読者に問いかけているのだと思います。「もう、どこの会社が何をしたとか、誰が開発した技術がどうなるとか、誰がカネを儲けたとか、そういう次元じゃないんですよ。いま、この鏡に映っているあなた。あなた自身が、何をどうしようとするのか?それこそが問われている時代なんですよ」。そんな問いかけを感じさせる編集だと思います。今年はグーグルをめぐる出版が多く"Web2.0"も話題になりましたが、来年は「個人がどうメディアに向き合って、自ら何をするのか?」その主体性こそが問われる1年になりそうです。

私は信州にいるので、周囲に伸び盛りのIT企業があるわけではありません。しかし、近所でバーを経営されている方がブログを商売に活かしたり、あるいは地元の若い人たちがパーティの告知にSNSを使っているのを見ると、ITが日常的かつ身近な存在になったことを実感します。これまではホリエモンにせよ、グーグルにせよ、どこか遠いところで変化が起きているような感じでしたが、いまは顔見知りの人たちが自分を表現するために日常的かつ地域に密着した形でITの技術を使っている。マスコミの報道には、どの企業や技術が将来の主流を占めるか?という話が多いんですが、現実的には「月に2万円でも3万円でも収入が増えれば、生活が楽になるのに…」とか、「たとえ5人でも10人でも共感してくれる人がいればハッピー」だとか、そういう小さな、しかし確かな幸せを求める人が多い時代だと思います。

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クラブ世界一は、インテルナシオナウ。

インテルナシオナウクラブ世界一は、インテルナシオナウ。ある選手が、「このシャツはブラジル代表のものではないけれど、きょう勝ったことで世界を代表するチームのシャツにすることができた」という意味の話をしていましたが、この言葉には多くのブラジル人の共感が集まったことでしょう。ロナウドもロナウジーニョもブラジルの国内チームで頭角を現した後は、欧州のクラブに高額な報酬で引き抜かれてゆきました。ブラジル代表(セレッサオン)とはいっても、「いつもプレイする場所は、ブラジルの外」というパターンが定着しています。

だから私には、紅白のシャツを着たブラジル人たちが、こう言っているように思えました。「自分たちは欧州のクラブで莫大なお金を稼いでいるわけじゃないし、代表にも選ばれていないけど、地元のリーグを戦い抜いて世界一になった自分たちこそが本当の代表なんだ」。これはドゥンガ監督に対して「自分たちを選んでくれ!」と強烈にアピールしているようにも聞こえますし、欧州に引き抜かれた連中に対する対抗心の現れとも言えます。そんな彼らも、もしも欧州のクラブからの誘いがあれば、ロナウジーニョやロビーニョと同じように大西洋を渡ることでしょう。このように、あらゆる機会をとらえて自分を売り込もうとするところにもブラジル人選手の強さを感じます。

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「日本企業=日本経済」という時代の終わり。

ありゃ〜。ACCESS(4813)が業績を下方修正です。こりゃ月曜日は下げますね。新興マザーズを代表する銘柄ですから、他への影響も大きそう。今年は日本の新興市場にとって受難の1年となってしまいました。ACCESSは私が持っている唯一の新興市場の株で、ここまで割りと下落が小さいと感じていたんですが、まだまだ辛抱が続きそうです。まあ、その分を他のところで稼いでゆくしかありません。今年の前半は「日本のIT革命は、第二幕に入った」と日経が書き、Web2.0という言葉も流行りましたが、振り返ってみればクルマのような製造業の強さばかりが目立つ1年でした。私の場合は、資源高、中国株、それに自動車部品のおかげで、何とかやって来れたようなもの。前半の勢いからすると日経平均も2万円台に乗せるかに見えましたが、どうやら17,000円あたりで終わりそうです。
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投資立国ニッポンへの歩み。

1ユーロは155円、1米ドルは117円と円安になりました。円が外へ出てゆく流れは太いので、来年も緩やかな円安が続きそうです。1月か2月に日銀の利上げが近づいて円が買われたら、そのときは外国の債券や株式、私の場合ならコーヒー豆を買うタイミングだと思います。円高は、せいぜい1ドル=112円あたりまでではないでしょうか。私は07年の日銀による利上げは、2回ぐらいと見ています。
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「テナント募集」が多い松本の市街地。

空きビル松本は、まだまだビル余り。駅前の長野銀行の支店の跡は、ご覧のとおりです。銀行が出た場所は次の利用が難しいと言われてはいますが、松本駅から徒歩1分ほど、国道沿いの四つ角という立地でこの状態ですから、あとは推して知るべしです。私は地方の不動産は、まだ下がると感じました。

株の配当を受け取りに近所の郵便局に行くと、投信のパンフレットが置いてあります。「こんな人が郵便局で投資信託を買っています!」というページを見ると、「60歳以上80歳未満」が半数以上と書いてあります。購入金額は、「10万円未満」という人が半数。職業別では主婦を含む「無職」が、年収では「200万円〜500万円」の人が半数ですから、退職後に少しの蓄えを投入している人が多いことが分かります。今月は近所の八十二銀行のビルに「アルプス証券」という看板が登場しましたが、あれは個別銘柄を売るための受け皿なのでしょう。もはや「株への投資=金持ち」というイメージを振りまくのは時代遅れだし、有害にもなりかねないのです。「株は危ない」だとか、「手を出すのは金持ちだ」とか言うのであれば、投資に代る中高年のための備えに言及すべきです。もしも、それがあるとすれば…の話ですが。

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萩原清さんは、総選挙に出馬するのか?

萩原清「実質公債費比率」をグーグルで検索すると、このブログが4番目に出てきます。「実質公債費比率は大幅に低下する見込み」と訴える長野県の公式サイトは、6番目に登場。本来なら県からお金をもらっている県会議員などが財政について分かりやすく説明し、広く知っていただくための努力をすべきですが、皆さん冠婚葬祭を回るのにお忙しいのか、どうも意欲が弱いようです。

長野県の県議会議長をやっている萩原清さんが、07年の県議選に立候補を表明しました。自民党の長野2区支部長にも内定したとか。いまは隣の岐阜県で佐藤ゆかり代議士が「支部長が小選挙区の公認候補だ」と繰り返していますから、萩原清さんに総選挙への出馬を期待する声も出ているでしょう。しかし、松本と安曇野を含む長野2区は、民主党の下条みつ代議士が「小泉劇場」の逆風にもかかわらず14万票も取っている選挙区です。萩原清さんも本音では「総選挙には出たくない」と思っているかもしれません。下条みつ代議士が民主党から離党すると思う人が多いのは、自民党の側に、これといった候補者がいないことも理由。次の総選挙は、いつ行われるか予想しづらいし、選挙の直前になって離党するのは得策ではありませんから、私は下条さんの離党が10ヶ月以内に迫っていると予想しています。

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川田龍平は東京から、田中康夫は長野から出馬か。

川田龍平来年の参議院選挙。東京地方区は、定数が増えて5になります。そこに松本大学に勤務している川田龍平さんが立候補するのではないか?との見方が強まっています。東京の西部では、弁護士グループや中村敦夫さんの支持者たちも活発に動いているとか。いま都政では日本共産党が石原知事の四男について批判を続けていますが、次男の良純氏が参院選に出馬するという報道と重ねてみると、すでに激しい戦いが始まっていることが分かります。

私は、田中康夫さんが参議院の長野地方区(定数2)から立候補すると見ています。きょうのNHKの世論調査によると、田中さんが党首をやっている新党日本の支持率は0.1%に過ぎないから、比例区は厳しい。東京は公明党や共産党が激しく競り合う激戦地ですし、大阪の無党派は吉本興業の芸人を選ぶことが多いですから、田中さんとは芸風が異なります。田中さん自身、これまで何度も「大阪ではウケないんだよな〜」と語っていました。長野県の参議院は自民と民主が1議席づつを分け合う無風のような状態ですが、ここに06年の知事選で52万票を取った田中さんが出てくれば、民主党の羽田雄一郎さんの票が減る可能性が大きい。私は上田や佐久の田中支持者が羽田雄一郎さんの支持者と重なっているケースを見てきましたから、「羽田王国」の衰退が明らかになる展開を予想しています。

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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