Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2007年01月

衰退する日本の地方と、躍進するアジア。

ベトナム民営化ファンド。UW証券のベトナム民営化ファンド。設定から10ヶ月の運用レポートが出ました。資産別の投資割合は、上場株式50.86%、未上場株式25.28%、ベトナム不動産7.09%、現預金16.77%で、06年12月末時点での利回りは、59.85%となっています。12月にはベトナム最大のIT企業"FPT"が上場。05年から比較すると、ベトナムの株式市場が10倍の1兆円規模に、上場企業の数も3倍の約100銘柄になったとも書かれています。やはりアジアの経済成長は、もはや疑いようのない段階に入っているし、とくに日本の地方と比較すると明暗がハッキリしていると痛感します。
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NHKスペシャル『インドの衝撃』。

インドの衝撃。『インドの衝撃』は、面白いですね。IT技術者をめざす若者の裾野の広さ。新しい消費に魅せられる人々。印象的なのは、大勢の若い人々の目の輝きです。「北朝鮮は酷い。中国は脅威だ」。「イジメやバラバラ殺人が続くのは、教育が間違っているからだ」。「昭和が懐かしい」。多くの日本人がそんな話題に浸っていたら、アジアにとてつもない大国が聳えつつあるという感じ。日本では着実に高齢化が進み、やはり人々の意識が内向きになっているのです。きょうはロンドン市場で円が1USD=122JPYまで売り込まれました。
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どうなる?!信州まつもと空港。

いま長野県では、札幌―松本路線の存続を求める動きが報道されています。この路線が廃止されたら、信州まつもと空港は赤字に転落だとか。原油は55ドルで、金属の価格は高いですし、航空会社はパイロットの確保に奔走している状態ですから、人件費も上がりそう。たとえ現在の利用率が高くても、地方の人口の減少は始まっているし、JALとしても将来に向けた投資を続けるのは難しいのでしょう。長野県の財政は厳しいですから、空港の売却が検討される可能性もあると思います。同じことが全国の地方で起きているのではないでしょうか。続きを読む

『ITとカースト インド・成長の秘密と苦悩』

ITとカースト消費者物価は、やや弱い数字。いったん120円の円高に振れていた為替は、121円に戻りました。市場が日銀の利上げについて、ちょっと懐疑的になった感じ。JALに続いてANAも地方の路線の整理を打ち出し、いったん撤退したインドの路線を開設します。やはり日本は地方の経済が弱く、アジアに活路を求めざるを得ないのです。

伊藤洋一さんのITとカーストインド・成長の秘密と苦悩を読みました。インド社会の光と影が濃く描かれているので、日本で騒がれている格差などは、とても格差とは呼べないように思えてきます。松本にホームレスが現れた90年代、私は知り合いのバングラデシュ人に、こう言われました。「そんなの世界中にある。世界どこでも一緒。同じ、同じ」。映像で見る現代の日本の住宅は、だいたいが同じ大きさで、同じような雰囲気です。しかし、ブラジルでもアメリカでも、どこかの住宅地が少し映っただけで、「これは豊かな中流層の街だな」とか「これは貧しいところだ」と、だいたいのイメージが湧きます。つまり、内側にいれば「格差」の大合唱が聞こえるニッポンですが、実際には少し世界並みになってきただけなのかもしれません。

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資産格差、じわり拡大。

就任2日までを見る限り、東国原英夫知事は巧く乗り切っています。発登庁では作業服とスーツを使い分けていて、しかし、わざとらしい印象が強くないから、高い支持率が出そう。長野県の田中康夫さんの場合は、マスコミを意識するあまり、何でも「これ見よがし」になってしまったから、反発や摩擦も大きかったんですね。それに、もう激しい対立が湧き起こるエネルギーが地域に感じられません。そんなことより自分の暮らしが大事だという意識が強くなっています。

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多国籍メディアの時代。〜Philippine Digest、TRANSAMERICA〜

あら。週刊誌『アエラ』には、私がフィリピン・パブに行っている話も載ってますね〜(笑)。まだフィリピンへの投資環境は整ってはいませんが、あと数年したらマカティ株式市場の銘柄を買う日本人も出てくると思います。そのときには、何を買ったら良いのか?ジム・ロジャーズも書いているように、新興国への投資は、その国を代表する主な企業を買うのが基本です。昨年、私はネットで調べたフィリピンの上場企業の名前を幾つか紙に書いて、フィリピン人のいるお店に持って行きました。すると、アヤラのように不動産を中心にしている財閥が魅力的に思えた。お店で働いている女の子たちは、経済を専門に勉強しているわけではありません。しかし…いや、そうであるがゆえに、大衆にまで広く浸透している企業のブランド力は、彼女たちに聞けば分かると考えたのです。続きを読む

宮崎県知事は、そのまんま東。

大河ドラマ『風林火山』が始まったと思ったら、テーマ曲が終わらないうちに当確が出ました。ということは、NHKの出口調査では、かなり強い支持が明らかだということですね。長野県民である私は、宮崎県の人たちの気持ちが分かるような気がします。テロップを見た後、銭湯に行き番台の女性に報道を伝えたら、「えーっ!いくらなんでも、あれじゃぁ…」と呆れたような声が返ってきました。私は「長野県だって、6年前はそう言われてたんですから…」と答えました。「いくらなんでも、そのまんま東はないだろ」と言われても、宮崎県から見れば、「他が…」とか「それなりの事情があり…」という感じなのかもしれません。続きを読む

縮む日本で起きている緩やかなキャピタル・フライト。

信州まつもと空港。信州まつもと空港からは札幌への定期便が飛んでますが、これが廃止になりそうです。村井知事は、「県が何かの措置をとって対応できるたぐいの話ではない。私どもに専門的な知識はなく、取り付く島もない」と言ってます。たとえ札幌⇔松本が黒字であったとしても、経営が厳しいJALは、機体のやりくりを何とかしないといけない。私は、日本の社会がひとまわり小さく縮んでいて、その縮みが信州のような場所でハッキリしてきたと感じています。北海道、東北、北陸、中国、四国、南九州でも、似たようなことが起きているのではないでしょうか。

信濃毎日新聞によると、総務省の「田舎暮らし」のサイトには350の自治体が参加していて、松本市は、その中でトップのアクセス数だとか。しかし半年で3,443ですから、私のブログの1日分なんですね。「地方の人口が減っていますから、さあ移住しましょう」と国が言っても、人が簡単に移り住むわけはありませんし、田舎暮らしに憧れて移り住んでも、70歳ぐらいになって都会へ戻る人も多いようです。私は、ひとまわり小さくなっている日本を前提に考えることが必要になってきたと思います。マスメディアでは「これから少子高齢化をむかえる」とか、「これから日本企業が買収される」とか言ってますが、それは「これから」起こる現象ではなく、すでに起こりつつある現実です。

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ついに99ショップも閉鎖です。

99ショップ松本ではスーパーの閉店が続いていますが、ついに99ショップも終わりです。信濃毎日新聞が、「県内全7店閉鎖」と伝えています。九九プラスの株は、業績の下方修正を受けて−6.86%まで売られました。もう安売りの商売は、ほんとうに厳しい。原料や輸送費のコストが上がっているうえに、「薄利」が「多売」にならないから存続が厳しいのです。それが可能なのは、人口の集積が高い都市部だけ。医療や福祉だって、人口の集積が無い場所では運営が厳しくなっていますから、都市部へと人口が集まらざるを得なくなってゆくでしょう。
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円安。輸出企業の株価は上がり、海外への投資は有利になる。

ほんと、私の利上げ予想は外れますね。6対3で、利上げの見送りが決まりました。福井総裁と武藤副総裁の2票をのぞくと、4対3のきわどい差です。ロンドン市場は、1USD=121円の円安になっています。私は80年代〜90年代に当たり前だった円高の流れが、もう過去へ押し流されたような気がしています。この15年間、私は多くの新興国の人たちから言われ続けました。「日本は不況だと言うけれど、仕事もあるし、みんなクルマを持ってるじゃないか。いったい、どこが不況なんだ?」。80年代〜90年代の日本は、世界の水準から見れば豊かな暮らしを享受してきたと言えますが、その豊かさを支えていたのは、安い資源と強い円。私は、この2つの前提が弱まりつつあるように感じています。続きを読む

日銀の利上げ。マスコミ報道は、こんな状態で良いのか?

日銀。さすがにブルームバーグは冷静です。「1月利上げは なお流動的、市場は右往左往―日銀の信認に疑問も」。

私が注目したのは、バンク・オブ・アメリカ東京支店の藤井知子さんのコメント。「一部海外市場参加者からは、日銀の情勢が劇場のように伝わってくることへの驚きも寄せられた」。そりゃ、そうですよね。毎日新聞が利上げを伝え、朝日新聞が追いかけ、それが深夜になって一転し、共同通信が「利上げはない」と流すドタバタぶり。もちろん各社の記者たちが懸命に日銀の委員や周辺に食い込み、それなりに感触をつかみ、さらにデスクが判断して紙面にしているんでしょうが、これでは日本の金融政策への信頼に疑問が付いてしまいます。つまり、外から見たら、「な〜んだ。日銀というところは、いろんなインサイダーがぶら下がっていて、そこから情報が漏れるんだ。これじゃあ、まるでお芝居だな(笑)」という風に見えるわけです。「劇場のように伝わってくる」という表現は、表の舞台よりも楽屋裏のドタバタばかりが漏れていることへの率直な驚きでしょう。

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日銀は利上げ。地方経済に足りないものは何か?

今週は、日銀が利上げする可能性が高いと思います。例によってテレビは「日銀vs自民党」という対立を強調し、中には「日銀は関東軍だ」という発言に焦点を当てたものまであるんですが、これは余りにも内向きに偏った見方だと思います。1USD=120円を維持している為替市場は、「そんなことは、もう問題じゃないんだよ」と言っているかのようです。私は、かなりインパクトのある出来事があったとしても、円高はせいぜい116円までだと考えています。信州のコーヒー屋の私でさえもが、円高に振れたタイミングに仕入れをしようと考えるくらいですから、「いったん円が高くなったら、そこは外貨を買うチャンスだ」と待ち構えている人は、世界で相当な数になるのではないでしょうか?ブルームバーグのコラムには、こんな文章も載っています。続きを読む

いちごカクテルを、もう一杯。

苺近所のバーで苺のカクテルをいただきました。私の場合、いつも飲んじゃってから気づくんですね。「あぁ、写メを撮っておけば良かった…」、と。昨夜は、たまたま一口だけ飲んで気づきました。毎日のようにブログで飲み物や食べ物をマメに記録している人は、凄いと思います。モルトやウィスキーには長い年月が凝縮されていますが、カクテルには季節や瞬間が凝縮されているような気がする。じゃあコーヒー豆の風味はどうかと言えば、それぞれの産地の政治や経済、輸送のインフラや天候、さらには商品相場の変動といった多くの要素が凝縮されていると言えるでしょう。安値が続くと、農家が手にするお金が減って畑が荒れますから、どうしても豆の品質が落ちることが多い。

ロンドンの為替市場が開いて、1USD=120円の円安が続いています。まるで市場が日銀の利上げを無視しているかのよう。「あっ、日銀の利上げですか?でも、いまさら円をたくさん買って、どうするの?」。そんな感じ。直感的にいえば、07年は120円以上の円安が定着する年になるかもしれません。債券市場でも無担保コール翌日物はさすがに0.35%に上がってますが、長期金利は変化が小さいです。

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生活不安 過去最高 67%

生活不安過去最高「生活不安 過去最高 67%」。信濃毎日新聞に内閣府の調査の結果が出ています。日ごろの生活で悩みや不安を感じている人の割合が過去最高になっているという話ですが、問題はその中身です。老後の生活設計をあげる人が54.0%もいて、とくに50代では約7割にもなっている。政府に求めるのは「医療、年金などの社会保障の改革」が一番で、景気などは後景に退いていることが分かります。

先月の日経には、ネットで調べた世代別の投資動向が出ていました。日本では高い年代ほど株式などのハイリスクな商品に対して積極的で、若年層ほど債券など安全性や確実性な投資をしているという内容でした。これは投資の教科書に出てくる考え方とは、まったく逆の現象です。ふつうは若年層ほど高いリスクを取るべきで、年齢が高くなるにつれて変動の小さい金融商品の割合を増やすべきだ、と教えられます。それがなぜ、逆になっているのか?私は調査の方法がネットだから、パソコンを使いこなす積極的な中高年の考え方が反映されているのかと思っていました。しかし、そうではない可能性が高い。

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円安の時代を、どう生き抜くか?

円安トレンド。原油は、52ドルまで急落。コーヒーの相場も落ちています。最近のコーヒー業界では、N.Yではなくロンドンの値動きが重要だと考える人が増えています。

まだまだ資源の価格は高い水準にあるんですが、ひとくちに「原油高」とはいっても、より正確には「原油が米ドルに対して高くなった」んですね。つまりアメリカのドルを使っている人にとっては資源の価格が高く、ユーロなどを使っている人からみれば、「資源高」の影響が、アメリカほどには大きく無いということです。私には、市場が、こう語りかけているように思えます。「ガブガブと原油を飲み込むアメリカのような消費生活は、もう限界です。アメリカの人たちは、もう少し資源を節約して生活することを考えましょう。他の通貨を使っている人にとっては、それほど資源高は厳しくありませんよ」。

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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