Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2007年02月

中国がクシャミをすると、米国が風邪をひく時代の始まり。

ドル円。きっかけは、27日のシンセンと上海の株式市場の下落でした。米国株は大きく下げ、CNBCは「アジアで何が起きたのか?」と繰り返していました。私には1USD=118円までスーッと落ちたドルの下落が印象に強く残りました。アメリカの株式が下落を強めたのは、その後です。これまでも新興国に何かが起きるたびに米国株が売られて米国債が買われる場面はありましたが、そのたびに世界のお金は安全を求めてアメリカに流れ、ドル高に振れることが多かったように思います。やはり「有事のドル売り」「アメリカ安」の流れを強く感じます。
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東京都知事選2007 石原慎太郎に死角はあるのか?

田中康夫さんが警察の事情聴取を受けたというニュースが流れました。私は「何か政治力が働いている…」と直感的に思いました。近づく東京都知事選挙で、田中康夫の名前が取りざたされる可能性を消し去っておきたい人がいるのかもしれない。多くの長野県民とっては「そういえば、そんな話もあったなぁ」という感覚だと思います。続きを読む

「カネづまり」の日本で求められる「お金のソムリエ」。

私が描いているのは、日本経済の全体から見れば、ごくごく狭い松本の現実に過ぎません。しかし、似たような光景は、全国のあちこちで見られるはずです。日本経済を人の体だとすれば、地域経済は毛細血管の先で起きている現象のようなもの。今そこで起きているのは、金づまり。地方では高齢化が進んでいるので、いまさら借金を増やして事業を広げようという人が少ないのです。銀行は、借りれる人にはドンドン借りてもらわないと商売にならない。だから最近は、多額の借金の返済ができずに汚職や放火をしてしまう公務員のニュースなどが目立つんですね。これらの事件の背景には「融資案件の乏しさ=投資案件の乏しさ」があるのです。

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『中国がアメリカを超える日』。

近所の居酒屋で中国人の観光客が増えている話をしたら、店のおねーさんが言いました。「あっ!それかあ。ジャスコに行ったらゾロゾロ並んで入ってくる団体がいたから『何だ?』と思ったんだけど、それだったのね」。聞けばジャスコには中国人の店員もいるんだとか。おそらく松本城とジャスコが同じ観光コースに組み入れられているのでしょう。続きを読む

剥がれゆく戦後日本のベール。

朝日昨日の朝日新聞の文化面には、三ツ木勝巳さんの「満鉄のベールをはぐ」という文章が載っています。私は冒頭の一文を何度も読んでしまいました。「南満州鉄道株式会社(満鉄)はただの鉄道会社ではなく、時代によって炭鉱や学校、病院、ホテル、そして水道や電気など社会的経済的基盤も経営した」。この「満鉄」を「自治体」と置き換えてみても、ほとんど違和感がありません。破綻した夕張市は炭鉱の街だったし、最近の長野県で話題になっているのは、しなの鉄道、信州まつもと空港、県立こども病院、統廃合される県立高校です。日本の自治体は、ただの自治体ではなく、社会的経済的基盤も経営しているのです。
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日銀の利上げは、時を刻む鐘の音♪

日経平均午後の日経平均の急落を見て、「あっ、利上げだ」と思いました。しかしTOIPXは小さなプラスで取引を終了していますから、やはり株式市場は利上げを恐れていないのです。週刊誌の記者さんからの電話には「利上げは、地方には厳しい」と答えましたが、日本の全体を平均して考えてみれば妥当な政策なんでしょうね。大正・昭和の激動を生き抜いて世を去った私の祖母なら、「そんなに騒ぐほどのことじゃねぇだ」と言うに違いありません。歴史的に見れば、まだまだ日本の金利は低いのです。続きを読む

理屈よりもリアリティのある確かさを求める傾向が強まる。

JALの「松本⇔新千歳」路線は、一転して存続へ。地元ローカル紙にはエライ人たちの喜びの声が踊っていますが、全国的には「日航の再建が、しがらみに足を引っ張られるのではないか?」という懸念の方が強いですね。県営の空港が廃止になるかも…という話ですから地元の雰囲気も分かるんですが、私はもっと足元を見ないと厳しいと思います。不動産の供給過剰で多くの市民の資産が下落しているところに、円安と資源高がジワジワと押し寄せているのですから。
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住民に選ばれる地域になるためには。

昭和ビル松本の駅前にそびえる昭和ビルです。かつて2階にあったロクサンという書店は抜けたまま。1階にはJTBと伊藤園に買収されたタリーズ、それに八十二銀行の支店があります。普通に考えれば家賃を安くしてでも入居するテナントを集めたた方が良いのですが、八十二銀行の系列会社がビルを所有しているから家賃が高いままなのでしょう。もしも、ここの不動産価格が下がれば、周囲に与える影響が大きい。銀行は街の不動産を担保に融資をしていますから、担保価値が下がれば追加の返済を求めなくてはならなくなります。続きを読む

若い夢と欲望はネット空間を彷徨い、古い街は衰退する。

県外から松本に来るキャバ嬢たちは、どんな風に集められているのか?事情通のT君は、こう語ります。「店で働いてる男が、ケータイのサイトで集めるんですよ。出会い系とか使って。その仕事がしんどいから、男はすぐに辞めちゃう」。時間を持て余してケータイばかり弄(いじ)っている若い男は多いですから、男性の入れ替わりは簡単なのでしょう。4〜5年前までは首都圏のアルバイト情報誌を見て「スノボが好きだし、寮もあるから来た」と話す女の子もいましたが、すでに紙の媒体からケータイに変わっていたんですね。いまの20歳前後は、ポケベルを知らないケータイ育ち。ケータイは、人々の遠近感を変えています。おそらく彼女たちにとっては、得られそうな金額やケータイの中での男の印象が全てであり、もう遠いとか近いとかいう話は、それほど重要でないのかもしれません。最近は近所にブランド品を集めた質屋と1時間2万円くらいの新しいキャバもオープンし、駅前のライブハウス"Hot Labo"が閉店。ますますキャバクラ一極集中のような消費が色濃くなっています。T君は、「そういえば俺の知り合いには、もうキャバ嬢しかいないわ」と言っています。続きを読む

猪瀬直樹さんのメルマガに原稿を書きました。

1USDが119円台に突入しました。米ドルと円との関係だけを見れば確かに「円高」なんですが、他の通貨を眺めてみると、やや「ドル安」の色彩の方が濃い印象を持ちます。バーナンキ議長が「インフレ圧力が消え始めている兆候がいくつか見られる」と語り、アメリカの利上げ懸念が弱まって、まずドル安が起きた。次に日本のGDPの強い数字が出て、日銀による2月の利上げ観測が強まり、それが円高を加速するエネルギーになって120円を割り込んだ状況です。おそらく日銀の利上げが現実味をおびた時が円高のピークでしょう。そして、再び円安の流れに戻ると予想します。続きを読む

村井仁・長野県知事の資産公開。

村井仁人は言っていることが建前で、実際にやっていることが本音。とくにお金の使い方というのは、その人の考え方が誤魔化せない部分です。村井知事の資産が公開されました。まず注目すべきなのは、「国債100万円」という部分。私は政治家の資産が報道されるたびに、その人の誠実さを計る基準として、国債を買っているかどうか?に注目します。日本は膨大な赤字を抱えていますから、国は税金を使ってテレビや新聞に広告を打ち、国民に国債を買ってくださいと呼びかけています。ならば予算に責任を持っている政治家が、まずは率先して国債を買うのが当然。ところが自分では国債を買っていない政治家が、とても多い。これは明らかに偽善です。だから村井さんの「国債100万円」という資産内容は、政治家としての誠実な部分として受け止めたいと思います。続きを読む

いったい誰が通貨の元本を保証できるというのだろう。

コーヒー豆には大きく分けて2つの種類があります。ひとつはアラビカ種。もうひとつはロブスター種です。最近は、大手ファミレスのコーヒーにロブスター種が多くブレンドされるケースが増えているようです。円安に加えて原材料や輸送のコストも上昇しているので、仕入れ価格を抑えようとする圧力が強くなっているんですね。ある業界人いわく、「これからファミレスのコーヒーは、確実に味が落ちます」。似たようなことが、多くの業界で起きるでしょう。スーパーやコンビニに納品している業者も、多くが厳しい環境の中で値段を叩かれていますから。
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円安は、2つめの大きなストリート・サイン。

日本国債10年いま起きている円安は、日本の経済にとって2つめの大きな転換点になると思います。ひとつめの転換点は、03年の2003年の6月。0.435%まで低下していた長期金利が一転し、上昇していった場面です。90年には8.7%をつけていた長期金利が下がり続けたのは、それだけ日本人の心が国頼みとなっていったからだと思います。「景気が悪い」。「先行きが不安だ」。「国に何とかしてもらいたい」。この心が人々のお金を預貯金などへ向かわせ、歴史的にも稀な低金利が出現した、と私は考えています。これが03年の春に転換し、お金が株式へも向かうようになった。実際、日経平均の大底は同じ03年の4月1日の7603円で、この頃から株価は力強く上昇しました。あのときから個人投資家の存在感が高まっていったのです。続きを読む

地総債、金融緩和、そして円安へ。

Mウィングうちの近所にある中央公民館です。都会から来た人に「これは公民館です」と説明しても、信じてもらえないことがあるほど大きな建物。90年代は地総債(地域総合整備事業債)によって地方に大きな施設が次々と建ちましたが、これも、そのひとつです。地総債は、簡単にいえば、地方の自治体が借金をして施設を造りやすくした国の政策。いまは全国に「××センター」だとか、「△△記念館」というハコモノが聳えていますが、背後には地総債というお金の流れがあったのです。

ゼロ金利政策とは、いったい何だったのか?私は、この地総債の続編だったのではないか?と感じるようになりました。国が地方の自治体に対して借金をしやすくしたのが地総債ならば、国が個人に対して借金をしやすくしたのが金融の超緩和だったと言える。いま地方の街にはマンションが次々と造られ、郊外にはニュータウンが広がっていますが、この風景を背後で支えているのは低い金利。豪華なハコモノが自治体の財政を圧迫するように、無理な住宅ローンは個人の家計を圧迫します。

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Jキャバで緊張してしまったワタシ。

勤務先を変えた知り合いのキャバ嬢から泣きの営業メールが来たので、およそ3年ぶりに駅前の某キャバクラに行きました。客も女性も日本人ばかりなので、やや緊張。いまや地方の消費は「キャバクラを中心に回っているのか?」と思うほど。昭和のオジサンたちに親しまれた赤提灯や横丁は、寂れてゆくばかりです。代って増えたのは、美容院、焼肉、バー、やや個室的なつくりの居酒屋など、何らかの形でキャバクラの同伴やアフターに関連している場所。この変化を避けて、地方の経済を語ることはできません。
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livedoor プロフィール

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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