Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2007年03月

アジア市場に影響される日本の市場。

上海アメリカ株の安さを受けて安く始まった東京市場が、午後に入ってアジア株の強さを受けて強く切り返しました。これは象徴的な出来事だと思います。日本にとって最大の貿易相手がアメリカから中国に変わりつつあるのですから、実体経済に即した当然の流れ。3月15日には、カテキンさんが次のように書いていました。「香港市場は通貨や金利の連動性から、米国市場動向に大きく左右されてきた。もちろん、H株なども同様である。でも、私は個人的な考え方として『今後はその影響が少しづつ薄れていく』と決め付けて考えるようにしている。(中略)たとえ米景気が少しづつ減退期に入ったとしても米国への輸出は減らないし(逆に増える可能性すらある)、米国以外への輸出は増えていく事は間違いないと見る」。8%以上の強い下げで世界株安のキッカケとなった上海市場は値を戻し、最高値を更新しています。
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松本駅西口の再開発。

松本駅西口寂れていた松本駅の西口でも、再開発が進んでいます。駅の整備に使われている資金は68億円。しかしキレイになったのは駅だけで、駅前には駐車スペースが広がり、コンビニができる気配もありません。地元の地銀や信金の人たちに尋ねても、「なかなか融資の話もないですね〜」という声が聞こえます。ここで商店を営んでいた人も、「ただバスが停まるってだけのことせ。うちは、へぇ商売やめて引越したわ」と語ります。いま松本では再開発計画にあわせて借金をしてビルを建てた人たちが、固定資産税やテナント不足で苦労していますから、なかなか投資の波及が湧き上がらないのです。
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外山恒一と『日本の選択』。

もしも私が東京都民だったら、知事選では「外山恒一」と名前を書くかもしれません。Youtubeの演説には、183,779ビューと出ています。いっけん極端に見える泡沫候補と呼ばれる人の表現が、次の時代の潮流を鋭角的に先取りしているのは、しばしばあること。今週のアエラでは「革命的非モテ同盟」が紹介されていますが、確かに「商業的恋愛」という話には説得力があります。「マスメディアは恋愛していない奴は人間としての価値がないと言わんばかり。でもその恋愛は、実は商業的恋愛。恋愛の名で消費に追い立てることなんですよ」。続きを読む

「タイ王国ファンド」を買いました。

三菱瓦斯化学をすべて売り、UW証券の「タイ王国ファンド」を少し買ってみました。タイといえば、自動車産業。YouTubeで"Thailand motor show"と検索をしてみると、クルマの上で踊り続ける女の子たちの映像が出てきます。有名メーカーの製品ばかりでなく、ギンギンに改造されたクルマも登場。なんだか少し前の日本の地方でよく見られたヤンキー文化が、強烈な形になって盛り上がっているように見えます。「自動車と若い女性」という組み合わせは、かつての日本の地方に満ちていた若い欲望の象徴でした。いまは松本あたりだと深夜のドンキホーテの駐車場で、その名残りが垣間見えるくらいです。最近の地方紙に載っているのは、軽トラックなどに乗った中高年の起こす事故ばかり。やはり日本の地方は歳をとったのです。

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公示地価に現れている日本の濃淡。

公示地価が出ました。長野県は、商業地も住宅地も約4%のマイナスです。値下がりが激しい場所は、白馬村。10%ぐらい下がってる。東京の商業地が13.9%、大阪でも10.3%上昇している現実を考えると、資産の格差が拡大していることは明らかです。同じ日本であっても、どこに不動産を買うか?という判断の違いだけで、たった1年間で資産に15%以上も開きが出る時代なんですね。さすがに「東京か?信州か?」で悩む人は少ないと思いますが、同じ首都圏、同じ関西圏の中でも、どこで不動産投資を行うか?によって大きな違いが出ているのではないでしょうか。

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コーヒーチョコも、製造中止です。

コーヒーチョココーヒー豆をチョコでくるんだ「コーヒーチョコ」も販売中止です。少し温度が高いところに置いておくと表面が少しだけ白っぽくなることがあり、しかも原料費や輸送費が上がっているので、もう作らないんだとか。最近は、似たような話が増えていますね。「速い、安い」の競争は「もうやりません」。あるいは「できません」。分かりやすくいえば、消費者である主婦が安くて良いサービスを求めれば求めるほど、生産者や流通業者である旦那さんの給料が抑えられるという仕組みがあるんですが、資源価格が上がって円安が定着してくると、それも限界になってしまうんですね。続きを読む

フラット化する世界から「ずり落ち」ないために。

朝日新聞「ずり落ち」という言葉には、現実味がありますね。自殺した人。破産した人。自らが作った会社から追われた人。鬱だと言い続ける人。借金を残し、2〜3年で店を閉じた人。この数年、知っている人たちが次々と厳しい状況に陥るのを見ていると、「格差」とか「下流」というより、「ずり落ちる」人が増えていると痛感します。きのうの朝日新聞には「貧国の勝者 富国の敗者」という活字が並び、次のような文章が載っていました。

中流層の「ずり落ち」が各地に広がるのは、市場経済化とIT(情報技術)化で貧富の差が大きくなりやすくなっているためだ。企業や資本は国境をいとも簡単に越え、地球規模で拡大する市場を先に制すれば巨富を得るが、そのダイナミズムに労働者や政府は振り回される。

インドのIT企業から成功者が現れ、アメリカの中流層から脱落する人が増えているという『フラット化する世界』の話です。私は、市場経済とかIT化という大きな話の以前に、貧富の差を広げているものとして、まず借金のしやすさがあると思います。昔だったらお金を借りることが難しいような人であっても、現代ではクレジット・カード、消費者金融、住宅ローンなどを通じて、借金をすることが楽になっている。以前は借金といえば、それだけで恥ずかしいことだったし、また難しいことでもありました。今の日本では、そういう感覚が薄れ、借金に対する態度や考え方の違いによって、大きく人生が変わる時代になっています。地域や金利のことも考えずに内装だけを見てローンを組み、マンションや家を買ってしまうような人が、その後の数年で厳しい状態に陥ってゆくのは、もう仕方のないことだという気がします。借金に対しての意識を持てるか?ここに、ずり落ちるか?否か?の大きな分かれ目がありそうです。

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怖いのは、「見せかけの成長」より「見せかけの安定」。

ライブドア堀江貴文に実刑判決が出ました。私の頭の中を、田中角栄、江副浩正、鈴木宗男、佐藤優といった名前がよぎりました。いっけんすると中立で公平に見える裁判だって、やはり時代の価値観に支配されるものだし、判決がある政治性を帯びることも珍しくはありません。報道には「断罪」とか「見せかけの成長」という言葉が踊っていますが、私たちが実際に注意すべきなのは、断罪されることがない「見せかけの安定」の方ですね。年金は、その代表格。夕張市の財政も見せかけでした。ライブドアの株主などは22万人にすぎませんが、年金や自治体の財政に頼る人の数は圧倒的に多く、しかも、そのほとんどが高齢者や弱者です。

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為替は、まだ円安トレンドの中にあると思う。

ドル円アメリカ株の堅調さと円安を受けて、きょうの日本株は上昇。会社四季報で評価された株が買われた感じです。このところ円高と円安の交錯が目まぐるしいんですが、中長期で見れば、まだまだ流れは円安傾向の中。2000年のITバブル崩壊後のチャートを見ると、2005年1月までは円高の流れ。ここから後は円安の流れという風に見えます。

踏み上げ太郎さんが、早くもアメリカの利下げについて述べています。確かにアメリカで利下げ期待が強まる場面になりそうではあるんですが、私は利下げについて懐疑的です。もしも利下げが実施されたら、それは事実上の強いドル安政策になると思うからです。すでにドル安は、いろんな場面で表面化しています。ユーロなど他国の通貨に対して安くなっているだけはなく、原油、ゴールド、とうもろこしなどの商品に対しても、株に対しても、不動産に対しても、債券に対しても安くなっている。この数年は「原油が上がった」とか、「株が強い」とか、「不動産が堅調だ」とか、「債券が買われて長期金利が下がった」という話が続いてきたんですが、まとめて考えてみればドルというお札の値打ちが安くなっているんですね。ここから利下げになれば、ドルは更に価値を下げてゆくかもしれない。世界的な基軸通貨の価値が低下するということは、すなわち世界的なインフレ傾向が強まるという話になります。

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東京都知事選2007 浅野史郎に勝機はあるのか?

米国の住宅ローンの焦げつきが問題に。証券や銀行の株が売られ、好決算を発表したゴールドマン・サックスも下げています。日本の証券株どころか世界の株が荒れる展開になってしまいました。現時点での為替は1USD=115円ですが、最近は変動が大きくなっているので114円の円高に振れる可能性もあると思います。とくに日本時間の夜にあたるロンドン市場では為替が強く動くことが多いので、為替FXをやっている人は要注意でしょう。長期金利は1.565%まで下げました。続きを読む

長期金利は1.6%割れか。

1USD=117円の円高を意識してか、東証は下落。日興コーディアルは+6.13%上昇し、さらにシティがTOB価格を1,700円に引き上げました。私が暴落のときに大和證券を買ったのは、ライバルである日興コーディアルの粉飾も理由だったんですが、こちらは−2.47%と安くなっています。ただ大和は配当利回りが2%以上あるので、3月末に配当の良い銘柄を物色する流れが強まるのを少し待とうと思います。1USD=116円まで円高が進行していますから、明日の東証は全体的に安く、証券株は動きが荒くなるかもしれません。

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極東アジアの大きな変化。

東証が日興コーディアルの上場維持を決めました。私はニュース速報のテロップを見て「あれっ?」と思いました。そして次に、「これは理屈じゃなくて政治なんだ」と思い直しました。世の中には「正しい、正しくない」で考えたら納得のできない決定がたくさんあります。救われる会社と、救われない会社。生活を守ってもらえる人と、守ってもらえない人。この間に線を引くのが政治ですが、あらゆる人が納得できる判断というのは、なかなか実際にはありえない。思い出すのは、りそな銀行への税金の投入です。あのときは「株主責任を問わない」という政治の判断があって株価が上昇しました。
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老後に必要なのは、お金だけではない。

雇用統計を受けた週末のアメリカ株は小動き。これからも米国の統計は、景気の減速と堅調さを示す入り乱れた数字が出るような気がします。原油は60法▲粥璽襯匹650法0拌悗錬USD=118円と円安ですから、月曜日の東証は堅調な動きになりそう。私の中長期の見通しは、変わりません。日本株は、緩やかに上昇。為替は、緩やかな円安。債券市場では、イールドカーブがフラット化。資源エネルギー関係は、高止まり。暴落の局面では、外国人と機関投資家がともに「売り越し」ながらも、個人が「買い越し」でしたから、やはり個人投資家の強気が相場を支えているのでしょう。市場は常に一方だけに進み続けるわけではないので、円キャリートレードの撒き戻しも、株価の下落も、これから繰り返し現れると思います。そして、円高や株安に振れるたびに、個人の資金が流れ込む展開になりそうです。
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松本歯科大学に行ってきました。

広丘駅隣の塩尻市にある松本歯科大学に行って来ました。インプラント手術に備えたレントゲン撮影のためです。行動範囲の狭い私は、電車の切符を買うのも数年ぶり。利用した広丘の駅舎は改築中でした。都会ではケータイでの決済が普及していますが、ここでは全く関係ない。松本のドコモショップの店員に尋ねてみても、お財布ケータイが使える場所は、まだ片手で数えられるほどしかありません。

最近はフィリピン人やキャバ嬢に目が慣れているせいか、歯科大の事務のオネエーさんを見ただけで「いまどき、こんな人たちがいたのか?」と驚いてしまいましたが、驚いている私の方が偏っているのだと思い直しました。会計の窓口には、クレジットカードも使えると表示されていました。ポイントがついた方が有利なのに、私はつい現金で10,500円を払ってしまいました。お金の使い方というのは、アタマでは損得が分かっていても、ついつい習慣に従ってしまうものなんですね。

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外向きへと変わる日本人投資家たちのまなざし。

中国株の動きを隣に見ながら、日経平均は16,844円まで上昇。インド市場、ロンドン市場ともに上がっています。日本の株価が安定を取り戻したとまでは断言できませんが、少なくとも多くの日本の参加者が世界の動向を気にかける2〜3日になっていることは間違いありません。私も普段からインドやロンドンの市場を見ているわけではありません。今回の暴落は、日本の投資家たちを、より外向きにする働きをしたのではないでしょうか。
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livedoor プロフィール

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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