Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2007年06月

ロブスタは、なぜ高い?

ロブスタ商品先物といえば、「危ない」というイメージを持つ人が多いと思います。私のところにも営業の電話が来ますが、上司から指示されたとおりに喋っているだけの人は相手にしません。「もうちょっと勉強してから電話してください」と言います。しかし経験をふまえて、それなりの相場観を持っている人の声には、当然ですが耳を傾けます。きのうは「いくらなんでもロブスタの価格は上がりすぎでしょう。どう思われます?」とベテランの人から質問されたので、「それは実需が強いからでしょう」と即答しました。チャートを見ると2002年からの4倍以上に価格が上がっていることが分かります。続きを読む

上有政策 下有対策 ☆上に政策あれば、下に対策あり。

ドル円為替の動きが目まぐるしい一週間でした。急激に124円まで円安が進み、尾身大臣の発言をキッカケにして122円の円高に逆戻り。アメリカ商務省のGDP統計が少し上に修正でドルが買われ、いまは123円に落ち着いていますが、やはり基調は緩やかな円安。急激に円安に振れたときには、円高へのゆり戻しが起きる可能性を考えておいた方が良さそう。今回は、たまたま大臣の発言が引き金になっただけですね。日本株は緩やかな上昇ですが、出来高の膨らみが乏しく、市場のエネルギーが感じられません。買うべき株は、海外で収益を上げていて、かつ割安なところ。いまは世界の経済成長が約5%で日本は2%ですから、普通に考えれば外にお金を出しておいた方が得です。利息も付くし、円安にも強い。
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米国のエスニック・ロビーと、従軍慰安婦問題の背景。

ロビー「従軍慰安婦」を論ずるブログが増えています。アメリカ下院の外交委員会で、従軍慰安婦を批判する決議が行われたからですね。まず私が感じるのは、アメリカでコリアン・ロビーの影響力が強まっているんだな…ということ。アメリカ政治では、"Ethnic Lobby(エスニック・ロビー)"の存在を無視することができません。Ethnic Interest Group(民族の利益グループ)という呼び方もあります。ユダヤ系のイスラエル・ロビー、イスラム教徒のムスリム・ロビー、最近だと中国系のロビー活動が活発になっているようです。

アメリカの外交は世界に影響力を持ちますから、アメリカに住むマイノリティも懸命です。商工団体を作り、母国との交流を維持し、資金を集めてシンクタンクを作り、議員に接近して、自分たちの意見や影響力を強めようとする。もちろん母国から、資金、人材、情報などの支援が入ることも多いし、いろんな団体の力と力がせめぎあいます。中東問題で、アメリカがどう動くのか?ホワイトハウスは、中国にどう対応するのか?こうした動きの背後には、つねにエスニック・ロビーの地道で活発な活動があると言われています。画像はユダヤ・ロビーへの警戒を呼びかける例。

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百度は7位 騰訊控股は10位 張静穎(Jane Zhang)は何位?

百度Alexaのグローバル・ランキングを見ると、2つの中国企業の名前が目にとまります。7位に百度(baidu.com)、10位に騰訊控股(QQ.com)。日本のヤフーは11位です。百度はN.Yのナスダックに上場していて、株価はご覧のとおり。10位のテンセントは、QQの知名度が抜群です。私は日本の報道が内向きに偏っていると書いてきましたが、日本のブログで2つの中国企業が話題になることが少ない現実にも驚いてしまいます。
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ITの戦場は、日本の背後に広がっている。

マイクロソフトが家電の四川長虹と提携。グーグルも韓国企業との連携を進めているようです。アメリカのIT企業に注目し、その後を追いかけるような話をしている人が日本のブログには多いんですが、そのアメリカを代表するIT企業は、アジア全域を重要な戦場として意識しています。私は、前を向いて進んでいて、ふと気づいてみたら自分の背後に熱い場所が広がっていたような感じがします。続きを読む

四都物語の始まりと、円安潮流の遠因。

上海市場日本株も中国株も結果的には下落だったんですが、市場の動きには興味深いものがありました。アメリカ株が落ちて、日本株が落ちて、しかし香港株がいったんプラスになり、日本株が下げ幅を縮めていった場面が印象的。まだまだ「中国株がアメリカ離れをした」といえるような状態ではありませんが、将来像の片鱗を感じた参加者は多かったと思います。市場は、私たちに、こう語りかけているのです。「世界はアメリカ経済を中心に回ってきたが、その時代も緩やかに終わりつつある。いまは中国の影響力が大きくなっているが、まだまだ世界の株式市場を下支えするほどの強さはない。これまではアメリカの影響下にあった日本も、中国の動向に左右される度合いが強まってゆくだろう。近い将来においては、中国の大衆の動向が、アジア経済に与える影響が大きくなるだろう」。これからも紐育(ニューヨーク)、東京、上海、香港の四都物語には注目。短期的には、倫敦(ロンドン)に伝播している株安の流れが、きょうのアメリカ市場で止まるかどうか?ですね。続きを読む

巨大な離婚劇と HAPPY SLIP

いま進んでいる円安は、これまでの円安とは違います。日本の個人が売っている影響が大きい。だから、ヘッジ・ファンドの売り崩しだとか、投機筋のマネーゲームだという話にはならないのです。もう誰かを悪人にして、とりあえず批判をしておくような安易なことはできません。円安は、日本の社会への影響も大きい。資源の乏しい日本は原材料を輸入に頼っていますから、スーパーの棚やガソリン・スタンドにも円安が影を落とします。これは巨大な離婚劇、あるいは巨大な家庭内離婚の始まりのようなものです。
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「偽りの希望」に別れを告げる人は増える。

私も為替FXに挑戦してみることにしました。株価が急落した場合に備えてキャッシュ・ポジション(現金)を全体の20%以上にしているんですが、なかなか急落しないし、世界的な急落場面で買ってみても、日本株だけが出遅れてしまうからです。それに、これだけ為替について書きながら、実際に為替FXをやっていない人は、いろんなブログを見てもちょっと珍しい。私が為替について書きはじめたのは、コーヒー豆についての解説があふれている割に、商品先物や為替の話があまりにも無視されていると考えたからですが、ここまで円安が進むとコーヒー豆どころか日本経済の全体への影響が大きいし、いまでは暮らしに円安の影響が見えるまでになっています。続きを読む

日本の政治は混迷し、円安は進む。

トヨタ円安が進んでいます。ドルに対して円が落ち着いたかと思えば、ドル以外の通貨に対して円が安くなる。きょうの為替市場には、1ドル=124円の壁を叩く音が響きわたっています。株式市場では、内需が強く落ちて、外需が小さく下落している。グラフの青い線はトヨタ自動車の、赤い線が三菱東京フィナンシャルの、それぞれの株価の1年の動き。このように時価総額が大きい代表的な日本企業の株価を比較してみても、いかに日本の稼ぎが海外だのみになっているか?が分かります。昨夜の経済番組にはオンワード樫山の社長が出て、中国のお客さんに日本の服を買ってもらうための戦略を語っていましたが、オンワードの株価は、ほぼ横ばいの状態。ここから新興国への展開がハッキリ業績として見えてくれば、株価も上にゆく可能性が強くなるわけで、同じことは内需関連の多くの日本企業についても言えるでしょう。

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ベトナム株は、ボックス圏入りか?

UW証券のベトナム民営化ファンドのレポートが出ました。設定からの運用実績は+77.58%で、内訳は上場株式26.09%、未上場株式39.55%、ベトナム不動産 8.16%、現金預金等26.20%となっています。大事なのは、以下の部分。続きを読む

UW証券のタイ王国ファンド。

H株の主力が強い。大唐国際発電が爆上げ。中国石油天然気(ペトロチャイナ)も12ドルと最高値を更新しました。バブルという声も出てますが、株価収益率で見ると大唐国際発電が24倍、ペトロチャイナが14倍で、しかも中国の経済成長は10%ぐらいですから、上昇のスピードが速いとは言えても、過熱とはいえません。このまま一本調子に進むとは思いませんが、2007年後半の香港株は概ね堅調ではないか…と私は考えています。
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猪瀬直樹の『作家の誕生』。

松本の旅館やホテルで働いている人たちにも尋ねてみましたが、やはり中国からの団体客は増えているようです。人民元などのアジア通貨は強くなっているし、日本の少子高齢化の流れは変わりませんから、この潮流は強まるばかりでしょう。もはや地方に暮らす日本人は、「中国が脅威だ」などと評論家のように悠長なことを言っている場合ではありません。現実は、ブログの上で多くの人々が描くような夢想とは異なるし、法律や制度が急に変わるわけでもありません。したがって、社会の変化にあわせて中国語を少しでも覚えたり、アジアの国々の現状について調べたりすることも、地方で生き残ってゆくために必要な選択肢のひとつだといえます。このところ私のお店でも、毎日のように中国語を話すお客さんが来るようになっています。続きを読む

鍋島高明の『日本相場師列伝』。

日本相場師列伝ファンドが注目されるたびに「ハゲタカ」と騒ぐ日本人は、自国の歴史に疎い人。ピーター・タスカが書いているように、戦前の日本こそは、株主の立場が強く、ゆえに企業の買収劇も激しいところでした。相場師たちが凌ぎを削るエネルギーの中から日本を代表する企業群が立ち上がり、そして統合されてきた事実は、いまでは余りにも過小に評価されています。野村證券を築いた野村徳七も、山一證券を創った小池国三も、相場師として名をはせた人たち。『日本相場師列伝―栄光と挫折を分けた大勝負』を読むと、日本の資本主義が荒々しい活力と共に隆盛した事実が良く分かります。

金融業だけでなく、「地道なモノづくり」といわれる製造業だって、相場の乱高下と無関係ではありません。いや、むしろ原材料を安く買うのが製造業の大事な仕事なんですから、市場の動向に無頓着であるなんてことは考えられない。ブリヂストンを創った石橋正二郎は、地下足袋→ゴム靴→自動車タイヤと商売を広げましたが、ゴム相場での大儲けが企業の飛躍につながっています。味の素も、初代の鈴木三郎助が米相場に熱中し、二代目は商品先物に入れ込んで、これが食品製造のキッカケになっている。ボロ株だった東武鉄道を買い占めて再生したのは、根津嘉一郎。この企業家と投資家が時代を担う流れが、日中戦争あたりから官僚による統制へと流れが転換し、戦後に受け継がれてゆくわけです。つまり現代の企業買収や株主の台頭を見て、すぐに「マネー・ゲームだ!けしからん」と騒ぐ人は、戦中から戦後の官僚による統制の枠組みの中にいて、しかも、そのことに本人が気づいていない、あるいは気づきたくないのだと思います。

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Qさんの『損をして覚える株式投資』。

注目のアメリカ消費者物価は、少し強い数字。円は売られて1ユーロ=165円、1ドル=123円に乗っています。この調子だと、年内の1ドル=130円を覚悟しておいた方が良さそう。世界の株価は堅調ですから、もしも円高に戻るとしたら、日本の消費者物価が強いプラスに転じた場合でしょうか。基調は円安ですから、そのときに円を売って外貨を買えれば理想的だと思います。為替の世界では、「いまは何よりも金利差に注目」という感じですが、やがて物価の強さが金利の上昇を予感させるようになる、と私は予想しています。上がる物価に対して日米の中央銀行は、どんな態度を示すのか?そのあたりが注目点になってゆくのではないか。続きを読む

近所の中華料理と、世界の時価総額ランキング。

タンメン最近、私がよく食べているタンメンです。松本の駅前で中国人の一家がやっている『美味城(びみじょう)』というお店。週末の深夜には、キャバ嬢も来る。ブラジルの食品店とかタイの料理店とか、街の中にあって新興国を感じさせる場所は、投資を考えるうえでも馴染んでおきたい場所です。いまは池袋の北口にチャイナタウンが形成されつつあると報道されていますが、大都市には多国籍な店が多いですから、それだけに機会も多いことでしょう。もちろん国の政治とか企業の業績も大事なんですが、やはり生活に密着した文化を身近に実感することは面白いし、より具体的なイメージを持つためには必要なことだとも思います。続きを読む
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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