Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2007年08月

日本人とブラジル人。

珈琲コーヒー屋にとって、最も関係の深い新興国はブラジルです。原油や大豆と同じように、コーヒーもまた世界的な取引の場で日々刻々と価格が動いています。画像はサントス市にある旧・コーヒー取引所ですが、どこかの古い証券取引所だと言われても、そんなに違和感はない雰囲気。この界隈を何日か歩いてみると、ユダヤ系の人々がウロウロしていることが分かります。

株式も原油もコーヒー豆も国際的な金融商品ですが、このことは余り意識されてはいません。だから、「どうしてコーヒー屋なのに金融の話が多いのか?」というご質問も多いのでしょう。私の場合は、たまたま実家がコーヒー店だったので、幼いときから生活が為替やコーヒーの価格に強く影響され、また育った地域が銀行や商店の多い場所だったので、いつのまにか不動産や経済の話題が身近になり、さらに年金への不信が強まるのと同時に株式への興味が深まっていったので、地域の生活と金融は切っても切れないものだと考えています。私には、いま起きている現象が、単なる「投資ブーム」という生やさしい話には思えません。不動産、金利、株、為替、商品といった市場の変動が、個人や地域に強い変化を与える時代になったのだと思います。

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9月の中央銀行は、どう動くのか?

トリシェ総裁日銀の利上げが見送られ、市場のスポット・ライトは欧州へと移りました。ヨーロッパ中央銀行のトリシェ総裁は、ただ単に利上げの見送りを示唆すると受け取られるような発言をしただけなのに、市場では強いユーロ売りと円買いが進み、欧米の株価が強く落ちました。もしも欧州の中央銀行が9月に利上げを見送れば、世界的な円買いと株安は、もっと強く進みそうです。まるで市場が、欧州に金利の引き上げを求め、日米に対しては金融の緩和を続けるように言っているかのよう。欧州が利上げを実施し、アメリカと日本が金利を据えかないと、世界の信用不安は、さらに一段と高まるリスクがあると言えます。まとめると、9月には欧州が金利を上げざるを得なくなり、日米は金利を据え置かざるを得なる…というのが現時点での私の予想です。
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日本の内需が強くなるために必要なこと。

香港香港のH株指数が最高値を更新。江西銅業が+26.031%、大唐国際発電が+15.346%と暴騰しています。商品では、小麦。CNBCが"Wheat Hits New High"と最高値の更新を伝えています。供給の側では、トウモロコシを作る農家が増えたこと。需要の側では、中国人の食生活の変化などが指摘されています。いつものように日本株には強さがありません。株価だけでなく出来高と売買代金が低いから、市場にエネルギーが感じられない。やはり香港やシンガポールの存在感が日に日に高まり、東京の影響力が低下しているように見えます。
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北朝鮮の端川(タンセン)は、どう変化するか?

十兵衛昨夜は近所の「厨十兵衛」にて、シマアジの刺身と秋刀魚の塩焼きを食べました。92の扉さんが、「せっかくこのお店へ来たのなら、あの充実した日本酒メニューから1品くらいはオーダーして欲しい」と書かれていることでもあり、数年ぶりに日本酒を飲んでみることに。「信濃鶴」という駒ヶ根の地酒が、とても旨いので驚きました。松本では映画館がなくなって保存運動が起きたりしてますが、無くなってから慌てて運動するぐらいなら、普段から地元の人が足を運んだ方が良いと思います。最近の地方では、ラーメン、焼肉、キャバクラ、パチンコが目立つようになって、美味しい焼き魚を出すような店が少なくなっています。
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家計も企業も自治体も、市場の動向に左右される。

伊勢丹百貨店の合併が続いています。有名なデパートは地価が上がっている大都市に不動産を持っていますから、資産という角度から合併をみれば、資産の効率的な活用が模索されていると言えます。日本では銀行や証券だけでなく、総合商社が流通業の合併に関わることも多いので、いわば「商社=投資銀行」という性格があるともいえます。私は、これから多くの日本企業が、投資ファンドに近い性格を帯びてゆくだろうと考えています。
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個人投資家の需要に応えるメディアが求められるようになる。

大唐国際円安でも日経平均は上がりませんでした。いまの1ドル=116円は8月16日ごろの水準なので、「お盆のときに戻ったか…」と思わず納得してしまいそうですが、きょうも香港市場がプラスで終わっているので、違いは明らかになるばかりです。南京パンダ+12.055%、大賀伝媒+11.765%、大唐国際発電+5.319%、江西銅業+4.885%、常茂生化+2.338%ですから、A-H格差の大きな株やQさん銘柄が上昇している。為替は再び緩やかな円安の基調に戻り、日米欧の株価はパッとしません。チャートは、大唐国際発電。すでに暴落前の株価を抜いています。

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やがて多くの日本人が、海外で富を得ることを考えるようになる。

やはり世界は福井総裁の発言に注目していました。「前回会合に比べ、経済実態の判断は多少前進しているかもしれない 」。日銀は利上げを見送っただけでなく、景気のゆくえをめぐる強い判断も出せませんでした。9月になれば「猛暑効果」という活字が躍るんでしょうが、きょうのロンドン市場は強い「円売り&ポンド買い」で応えました。ポンド・ドルは、2.0000を回復。私にはユーロなど他の通貨がポンドに追随しているように見えました。多くのアメリカ人が眠っているあいだに、日銀とロンドン市場がドル円を117円まで押し上げたわけです。日本人が考えている以上に円の動向への関心は強く、そしてロンドン市場の影響力が高まっている事実を改めて確認しておきたい場面です。ブルームバーグには「円キャリー再開」と出ていますが、ポンド/スイスの値も大きく上がっていますから、世界的に低金利の資金を調達して投資をする動きが再び活発になり始めたと考えた方が良さそうです。続きを読む

円という名の外貨のゆくえ。

CNBC市場は、9月の中央銀行の政策を見ようとしています。ここまでFF金利を据え置いてきたバーナンキ議長は、市場に資金を供給したり、公定歩合を下げたりして、やや金融緩和の方向に傾いている。それに対して日本銀行は、8月の利上げこそ見送るものの、緩やかに金利を上げる方針を変えてはいない。焦点は、この差ですね。もしもアメリカが金融の緩和へと向かい、日本が引き締め方向を変えないとするなら、日米の金利差は縮小に向かうと予想されますから、為替市場は「ドル安&円高」に傾きやすくなります。このところの株と円との連動の強さをみれば、強い円高は世界の株価を急落させるリスクが高い。となると、私たちは自分のお金を、どこに置いておけば良いのか?CNBCでは、このあたりの話が激論になっています。ふだん日本のテレビばかり見ている日本人が、もしもCNBCを数時間でも見たら、円という通貨の存在感の高まりに驚くことでしょう。それだけ世界の市場は、円の動きに拠るところが大きくなったのです。続きを読む

円高が日本の繁栄に繋がらない理由。

香港香港のH株指数も大きく下げました。しかし、それでも2006年末の水準ですから、1年前の水準まで戻ってしまった日経平均よりも下値が硬いと言えます。日経平均が18,000円まで戻る日。円が124円まで戻る日。香港株が最高値を更新する日。この3つを比べてみると、香港株の戻しが最も早くやってくるような気がします。したがって、また香港株を少しづつ買うことになりそう。日本の経済成長はせいぜい2%で、中国の経済成長は11%ですから、5倍も違う。ただアメリカの消費の先行きに雲がかかってきたので、狙いめは中国の輸出関連ではなく、これまでどおり内需関連の大型株になると思います。新聞にはアメリカの利下げの話も出ていますが、もしもベン・バーナンキ議長がFF金利の引き下げを決断したら、さらにドルが売られて円が買われますから、日本株は更に売られるリスクがある。外需だのみの日本にとっては、ますますアジアの成長が重要になります。

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円高は、日本株の暴落に直結する。

バーナンキ議長は、何がなんでも週末のダウをプラスで終わらせたかったようです。CNBCは、「バーナンキが踏み込んだ(ステップ・イン)」と報じました。アメリカの公定歩合が0.5%下がったんですが、これは本気の利下げとはいえません。「なんちゃって利下げ」あるいは「フェイクな利下げ」です。重要なのはFF金利と呼ばれる金利で、こちらは動かしていない。昨夜は、米国にタイミングを合わせるようにして、日本の通信社が日銀の利上げ見送りを報じました。日米の中央銀行が、連係プレイで何とか信用収縮を乗り切ろうとしているんですね。続きを読む

信濃毎日新聞で紹介していただきました。

為替は1USD=112JPYと円高が進み、世界の株は底が見えない状態。内需が冴えない日本は、ますます外需だのみになっていますから、円高が進めば株は投げ売りです。日本の輸出産業は、だいたい115円から118円ぐらいを想定しているところが多いですから、いまの水準が続けば製造業の業績にも影響するでしょう。株安は、投信の販売を頼みとしている証券、銀行、郵便局にも影響が大きい。ここまで来ると、急激な円高が世界経済にとってリスクになっていると言っても違和感はありません。

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もうインフレは避けられない。

ウォルマートダウは、ウォルマートの業績見通しの暗さを受けて急落。同時に円高も進みました。私はサブプライムの問題よりも、こちらの方が深刻だと思います。なぜならアメリカ経済は、個人消費の占める割合が大きいから。やはりアメリカの小売りは、先行きが明るくないんですね。売れているのは、一部の高級百貨店や富裕層向けの商品。クルマの販売は伸び悩み、ヒット商品にはiPhoneやハリーポッターのように小さくて内向きなものが目立ちます。当面は、これから出る米国の消費者物価指数に注目が集まります。この数字が強ければインフレ懸念ですから、ますますバーナンキ議長は利下げがしづらい。逆に弱ければ、市場は利下げへの期待を強めるでしょうから、なんとか株価は持ちこたえるかもしれません。続きを読む

ふと気づけば、日本の内外は大きく変化している。

日本のGDPは減速。8月の利上げは、さらに難しくなりました。市場は、まだまだ神経質です。CNBCには「嵐のあとの静けさ」というタイトルが出ています。昨夜はロンドン市場の株価が強かったわりにポンドが買われなかったので、「株と為替の連動も弱まったのかな…」と一瞬、思ったんですが、続いて開いたN.Y市場では、やはりドルとダウが強く連動していました。ダウが上がればドルが買われ、ダウが下がれば円が買われる。
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世界の政治は、円安を容認へ。

ドル円日米欧の中央銀行が、そろって市場に資金を供給。これで8月の日銀による利上げは消えました。短期の金利市場は、すでに7割ほど利上げの見送りを織り込んでいるようです。いまごろ欧州の政治家たちは、腹をくくっているかもしれません。1ユーロが170円を超える展開を。これだけ株安と円高との連動がハッキリしてきたら、もう誰も円キャリー・トレードを批判できない。私は2007年のうちに1ドルが130円を超えると思います。
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世界が円の役割に気づき始める。

もう日銀は8月に利上げなんかできないでしょう。もしも利上げをしたら、世界の市場に与える影響が大きすぎる。CNBCには、「円キャリー・トレードは死んだ」とか、「日銀の利上げはないだろう」と解説する人たちが登場しています。いま起きているロンドン市場の暴落が収まったとしても、しばらく世界の市場が神経質な動きを続けることは間違いありません。私には円高のリスクが世界中に拡散しているようにも見えます。たしかに貿易だけを考えれば、ユーロ安やポンド安は欧州にとって有利。しかし、それで信用収縮が広がり続けたら、元も子もない。私たちが気づかないうちに、円という通貨の役割が、とてつもなく大きくなっていたのかもしれません。続きを読む
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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