Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2007年10月

世界時価総額ランキング ベスト10

日本企業の中間決算が出ています。業績の良い会社が多いんですが、これからの見通しには3つの問題があります。ひとつは、原材料の値上がり。すでに多くの職場では、コストダウンが大きな課題になっているはずです。ふたつめは、アメリカの個人消費のゆくえ。コマツもシャープも決算を出しながら、住宅ローンの問題がアメリカの個人消費に影響を与えるだろうと言っています。みっつめは、日本の内需ですね。多くの家庭が物価の値上がりと増税の気配を感じ始めているし、9月の住宅着工件数などは昨年に比べて−44%と強烈に下落しています。国会は二院制がシッカリと機能して法律が通りにくい状態ですから、強い改革はなさそう。次々と出てくる問題に、なんとかバンソウコウを貼るので精一杯です。

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なぜ中国人は「関帝廟」で線香をたくのか?

昨日は揃って上昇した香港市場の銀行株も、きょうは高安まちまち。原油は93ドルをつけて、ゴールドは800ドルに迫る勢いです。米国のヤフー・ファイナンスには、"Wall St. Waits On the Fed"(ウォール街は、Fedによる利下げ待ち)と出ていました。バナンキ議長たちによる0.5%の利下げには雇用統計が影響していることが議事録から分かっていますから、FOMCの次には雇用統計が注目になります。先日はチェイニー副大統領が「強いドル」と言いながらも、同時にドル安を容認する発言をしていました。米国の利下げにせよ、人民元の切り上げ要求にせよ、いずれもドルを安くする政策に変わりはないわけで、市場には「ドル安」という名のストーリーが太く流れています。続きを読む

多様化する世界。均質化した日本。

ロンドン金マイクロソフトの売上げは予想以上。住宅ローン大手のカントリーワイドは、業績が悪化ながらも、これからの見通しが良さそうだということで爆上げ。ダウは+134ドルで週末になりました。加えて原油が91ドル、ゴールドが783ドルと騰がっていることを考えると、市場がバナンキによる利下げを織り込みにいっている感じです。CNBCには、"Fed's Cut(利下げ)"という言葉が頻繁に出ている。今週は、企業の業績がやや後景へと退き、FOMCに注目が集まるでしょう。きのうの朝日新聞には、「米、追加利下げ濃厚」と出ていました。香港市場が、まだ米国の利下げ期待を反映していないとすれば、週明けの香港の銀行株は騰がってしまうかもしれません。(チャートは、ゴールドの1年の価格)。
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バフェットも評価する東アジアの変貌。

バフェット旅の目的は、イスラエルの企業「イスカル」の工場を見ることだったようです。CNBCのサイトには、韓国と中国を訪れているウォーレン・バフェットの発言が出ています。韓国の株価については、「アメリカ株よりは、たぶん少し安い」「まだ魅力がある」。ドルについては、「他の主な通貨に対して安くなってゆく」。大連の工場については、立ち上げまでの期間が6ヶ月だったことに触れ、「こんな国は世界のどこにもない」と賞賛。ペトロチャイナの株を売ったバフェットですが、中国経済については「アメリカ人は、ここ中国のようにアメリカ以外の場所で起きている変化に注目すべきだ」と、かなり肯定的です。サブプライムの問題については、単なる金融の問題ではなくアメリカの個人消費に2年先まで影響を与える可能性があると言っています。
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さらに弱くなった地方の消費。

エプソン「10月に入ってから、パッタリだね〜」。松本の飲食店、酒店、肉や魚を売る店からは、同じようなタメ息が漏れています。私は、全国の地方でも同じことが起きているような気がします。12月のボーナスの額が上がるとはいっても、その賞与を受け取る社員の割合が落ちているのだから、街に流れるお金が増えるようには思えない。きょうは近所の居酒屋のおじさんに、「稼いでいる企業の社員は、海外にいる時間が長いですしね」とか話したら、「そういやぁウチの店でも、そうだわ。きのうもエプソンの人が『マスター、俺、明日から韓国』とか言ってたな」。松本あたりで大きな輸出企業といえばエプソンですが、中国、韓国、台湾、シンガポール、マレーシアなどアジアに出張に行く人が増えているようです。続きを読む

暮らしを豊かにするための経済学は、もっと重要になる。

『ハリー・ポッター』の魔法が効いて、アマゾンの業績が好調。火曜日は、ダウも上昇しました。ただ原油が85ドルまで落ちたわりには、反発が109ドルと弱かった。明けて水曜日はメリル・リンチの業績と中古住宅の販売件数が悪く、アマゾンの株価も10%の下落。次は金曜日に出るカントリーワイドなどの業績ですが、これが予想より悪い場合には、株価が更に落ちてゆく可能性があると思います。日本の企業の業績も次々と出てきますが、こちらは原材料の値上がりと円高が問題。企業の決算は良くても人件費は抑えられ、国際的な競争は厳しくなりますから、個人の消費はパッとしないでしょう。
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G7への失望と、中国への注目。

楼アメリカと日本の株式市場の反発は、それほど強くありません。新聞には、「G7に失望」という見出しが目立ちます。シティが日興を、ウォルマートが西友を、それぞれ飲み込む話にも、海外で稼がざるを得なくなっているアメリカ企業が日本での販売を強化しようとする意図がありそう。

これといった明確なメッセージを出せないG7とは対照的に、注目が集まったのは中国の新しい指導部でした。人民銀行の周小川・総裁は、人民元が「自由化へ向かう方向性は変わらない」と強調。国家ファンドを率いる楼継偉・会長も、「我々には政治的目的は一切ない。利益至上主義でいく」と語り、むしろ国家ファンドは慎重で世界の安定に貢献していると反論しています。私は政治色のない中央銀行やファンドなどはありえないと思っていますが、それでも先進国から次々と出てくる「人民元の切り上げ要求」とか「政府系ファンドへの警戒」に対して、すぐに責任者が登場して対応する政治のスピードの速さに、いまの中国の強さを感じます。

 

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都市間競争の時代。

ヤフー+2.49%、サイバーエージェント+7.56%と、やはり日本でもネット関連の上昇が目立ちました。ただ3つのメガバンクは、意外にシッカリしています。香港市場ではHSBCの下げが−3.386%と中途半端だったので、買いを見送りました。市場には3月と8月の暴落に重ね合わせる感情が広がっているので、もう一段の下落があるかもしれない。私は、今回も1週間から10日ぐらいの波乱になる可能性を考えておきたい場面だと考えています。続きを読む

Google +0.8%  Goldman Sachs −4.46%

グーグルグーグルが暴落のナスダック市場で+0.8%の上昇を保ちました。ほかのネット関連株を見ると、アマゾン−0.1%、百度(バイドゥ)−1.22%、ヤフー−1.09%と、おおむね下げ幅が小さいですから、週明けの東京市場では、東証一部の主力が強く売られて、新興市場のネット関連の下げが弱いという傾向が見られるかもしれません。売られやすいのは、やはり銀行や証券でしょうね。N.Y市場の急落の原因は、サブプライム問題に端を発した信用の逼迫(クレジット・クランチ)と原油などの資源高。したがって、金融から遠く、しかも資源エネルギーへの依存度が小さいハイテク企業は大きく下げないような気がします。

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「漱石夫妻 愛のかたち」 松岡陽子マックレイン。

日銀の福井総裁が、アメリカ経済について語りました。「先行きは不確実だが、しばらく低成長を経て来年後半は緩やかに潜在成長率に近づくとみている」。サブプライム問題が浮上したときには、「回復までに数週間はかかる」と言っていました。それを08年の前半まで厳しいと見方を変えたようなものですから、日銀による利上げは、また一歩遠のいたと思います。


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国籍や人種も、「バック・グラウンドのひとつ」になってゆく。

バンクオブアメリカノキアの利益が上昇しても、バンク・オブ・アメリカがブチ壊し。CNBCのサイトには"Bank of America Profit Sinks on Credit Issues."と出ています。「バンク・オブ・アメリカの利益、信用問題に沈む」。米国の株式市場では、2つの力が綱引きをしています。ひとつは、商品やサービスをグローバルに提供し、新興国の成長を業績に反映させている企業への評価。もうひとつは、なんども出てくる銀行や証券への不安。サブプライム問題が蒸し返されるたびに円は買われ、いまは1USD=115JPYまで円高が進んでいます。

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世界の人材争奪戦。

コカコーラジム・クレイマーが、ペトロチャイナ(PTR)を売り推奨しています。それでも私は持ち続けそうな気がします。昨夜はCNBCにアラン・グリーンスパンが出演。マリア・バルティローモの質問に答えて、次の2点を強調していました。ひとつは、アメリカの景気後退は、まだ道半ばにも達していないこと。ふたつめは、新興国の成長が企業業績を押し上げる傾向が強まること。きょう出たコカコーラの四半期の業績にも、元議長が指摘する傾向が出ています。
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資源エネルギーと安全保障。

トルコ軍トルコ軍がイラン北部で戦闘状態に。クルドオイルは、87ドルです。紛争の火種が多い中東の安定は、石油の消費国にとっても切実な課題。自民党の福田総理は、自衛隊による給油活動を続けたい立場。民主党の小沢党首は、アフガニスタンに自衛隊を国際治安支援部隊として派遣すべきだと言っています。もしも日本が安く資源を輸入して豊かさを享受しようとするのであれば、形は違っても何かをしないわけにいかない状況になってきました。
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「マンガ中国株入門」。

マンガ注文しておいた『マンガ中国株入門』が届きました。主要30銘柄の解説となっていますが、QDII、A/H株の格差、8月のサブプライムショックまでの相場の変化が描かれているので、「あー、そうだったなぁ」と振り返りながら読みました。中国株の入門書は、これから次々と登場するでしょう。香港と本土との関係、世界と中国との関係だけでなく、市場の仕組みも変化しそうですから。株式投資は、静止した対象を評価するのではなく、つねに動いている流れの中でポジションを取る作業ですから、いくら財務が良くて業績が良い会社の株を買ったとしても、すぐに儲けが出るとは限りません。個別の企業の特徴や業績も、もちろん大事ですが、とくに現代の中国のように変化が大きい市場の場合は、「これまで市場は、何をテーマにして、どう動いてきたのか?」という流れの確認が欠かせません。したがって、この本は既に中国株を売買している私のような人でも、「まぁ買って損はないな」と思わせる内容があると思います。
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中国共産党大会とG7。

人民大会堂今週は2つの大きなイベントがあります。ひとつは、明日から21日まで続く中国の共産党大会。胡錦濤(フー・ジンタオ)による活動報告から、22日に出る人事まで注目が集まります。もうひとつは19日にワシントンで開かれるG7。この中央銀行の総裁と財務相の会議では、とくにアメリカと欧州との協調が注目だと思います。0.5%の利下げをして様子を見ているアメリカと、物価の上昇に直面している欧州の立場のズレが意識されるようなことになれば、市場への影響は大きい。政治は「欧米は一体である」と市場に確信させることができるでしょうか?
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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