Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2007年11月

The Amazon Kindle

「買える底値なのか?それとも騙しなのか?」。昨夜のCNBCでは、どっちつかずの市場の動きに戸惑う発言が目立ちました。バナンキ議長も、言うことが変わりましたね。学者の頃には数字で目標をハッキリさせるインフレ・ターゲットを主張していたのに、いまは「不確実性」という曖昧さを強調して利下げを匂わせている。かつてのグリーンスパンがそうだったように、バナンキ議長も鰻(うなぎ)屋のようなことをやっています。店のオヤジが利下げの香りを街に流し、通行人の動きを見ているような状態。やはり紙の上の理屈と、実際の政策の間には、大きな違いがあるのでしょう。

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デキる外国人労働者も、奪い合いに。

フィナンシャルジャパン近所でランチを食べていたら、50代ぐらいの男性2人が防衛省の汚職事件について話しているのが聞こえてきました。「俺もさぁ、ゴルフの接待とかやったことあるけどさぁ。300回もやらねぇよ。カミサンや子供の面倒も見るんだろ。そんなこたぁ、できねぇよ」。自分もやってるけれど…というところに実社会のリアリティを感じます。そして、ここが社民党や共産党が語る正義とは違うところだな、と思いました。

近くの本屋も減るばかりなので、フィナンシャル・ジャパンを定期購読することにしました。1月号には櫨(はじ)浩一さんのインタビューが載っています。中長期での「円安・インフレ・高金利」を予想している人。日本の強みだった貯蓄率が低下するという見通しには、説得力を感じます。簡単にいえば、貯金を取り崩して生活する年寄りが増える。これは実感に合った話です。

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新興国の「点と線」。

シティ日々強まるのは、新興国の存在感。アブダビ投資庁が、シティに75億ドルを投入。シティといえば、90年代からサウジアラビアのアルワリード王子が大株主になっている銀行です。きょうは、シンガポールの政府系投資会社テマセクが中国銀行の株を売るというニュースで、中国銀行が5%以上も下落しました。売りと買いの推奨を出しているジム・クレイマーのサイトには、百度やペトロチャイナのような中国企業の名前が出ることが多くなっています。
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香港のペッグ制は、いつまで続く。

H株このところ大きく下げてきた香港のH株指数。「そろそろ少し買ってみても良いかな?」と思い、中国工商銀行に注文をいれましたが、約定せず。香港の通貨は先行きに不安があるアメリカのドルに連動していますから、これまでのような速い反発は期待できないかもしれません。アメリカのクリスマス商戦が弱ければ、バナンキ議長が更に利下げをしてドル安が強まるでしょうから、香港株が連れ安になる場合も考えておきたいところ。しかしアジアの成長は明らかですから、米ドルと一定の距離を置いているシンガポールやタイなど東南アジアに資金が流れることも考えられます。香港はいつまでペッグ制を続けるのでしょうか。
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「東海ナイツ」。

日経 街の消費が弱ければ、頼みは企業の設備投資。日経の一面には「2ケタ増続く」と、景気の良さそうな調査結果が出ています。しかし、その中身を見ると、海外の伸び率が15.7%、国内が9.3%ですから、企業が儲けを外に向ける傾向が強いことが分かる。

先日は、「すき家」を展開するゼンショーに勤める人から話を聞いて、外食産業でもM&Aが進んでいることを実感しました。ゼンショーは、地方のチェーン店を買収し、その収益を上げるための改善を進めている。つまり牛丼屋が、投資ファンドのような働きをしているんですね。日本では商社が投資銀行に似た役割を果たしつつありますが、穀物の取引や牛丼のように実業色の強い事業から金融の仕事が派生してゆく流れは、これから強まると思います。

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Black Friday

ブラックフライ感謝祭の翌日の金曜日は、「ブラック・フライデー」。CNBCは、早朝からベスト・バイに並ぶ人々を映しています。皆さん、薄型テレビやゲームの値下げを心待ちにしていたんですね。中国製の玩具の影響はあるのか?住宅ブームの終わりは、影を落とすのか?そしてガソリンの値上がりが、アメリカの消費に強く影響するのかどうか?これからクリスマスまで米国の消費に注目が集まります。

ポールソン財務長官は、08年も不動産市場が不調だと言っています。サブプライム問題は後景へと退き、アメリカの不動産市況が焦点になり、だんだん個人消費の全体へと関心が移ってゆく。住宅ローン問題が表面化しなかった昨年あたりでも、「いつもより値引きが早い」と報道されていたぐらいですから、私は弱い数字が出てくると予想しています。売上げは堅調でも、利益は薄くなりそう。そしてバナンキ議長は、どんな決断を下すのか?もしも利下げになれば、ドル安が更に強まります。

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ニッポンの豊かさは、日本の外に。

餃子近所の「アクア・ヴィーテ」は、なぜか餃子とビールを頼む人が多い「餃子バー」。飲食街での仕事を終えた人たちの会話は、「寒いっすね〜」「ヒマだよね〜」。私が感じるのは、月に3〜4日ぐらいは街に人がワッと出て、あとは閑散とした日が多いということ。1〜2人ぐらいの単独で行動する人たちと、団体でなら行動するという人たちに分かれる傾向が強まっています。これは経済的な格差というよりも、もう主体的な行動をとる人と、そうでない人たちの違いが広がっていると考えた方が良いのかもしれません。

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農産物価格の上昇と、円のゆくえ。

コロンビアコーヒー屋は、半年から1年先の先物を買います。いま私が売っているのは、半年以上前に契約した生豆の現物です。それを考えると、コモディティ全体の上昇は、08年の夏まで影響すると思います。商品市場での値上がりは、すぐさま店頭に反映するわけではありません。いま目の前にある小売価格の値上がりは、半年ぐらい前の先物市場の動きを反映しているに過ぎません。あれから原油も大豆も一段と値上がりしていますから、飼料や食品の価格は半年先まで上がり続けると考えておいた方が良いでしょう。実際、松本の麺類の業者などは、「来年も上げさせていただきます」と飲食店に連絡して回っています。
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アラン・グリーンスパン『波乱の時代』。

日経225チャートは、ダウ(青)と日経225(赤)の半年です。米国がクシャミをするたびに、日本が風邪をこじらせている。為替であれ株式であれ外国に投資をしている人たちのブログを見ると、日本の将来に対する不安が滲んでいますが、日本株だけに集中している人たちからは、強い危機感が伝わってきません。この1年ほど「日本力」「美しい」「品格」「とてつもない」といったタイトルの本が次々と売れましたが、社会に満ちている内向きな自己愛の強さこそが、実は日本の弱みになっているのではないか?と、私は考えるようになりました。免疫力が弱い。最近は香港市場も下落していますが、民族や宗教が入り混じるブラジルやインドの指数は、それほど強く落ちていません。
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売り手市場の時代。

大豆名だたる金融機関が続々と損失を発表しているので、ずっと静観しています。原油もゴールドも、乱高下。確かなものは、何なのか?安定している場所は、何処なのか?まだまだ世界のお金が居場所を探している状態。こういう手詰まり感が強まったときに警戒したいのが、砂糖やコーヒーのような目立たない商品の動き。ふだん出来高が小さい市場に資金が入ると、価格が急騰しやすい。「原油も下がったし、ひと安心だ」な〜んて思っていると、資金が他の投資対象を求めて動き、商品価格の上昇がヨコへと広がることが多い。いまは大豆が高騰中。これは信州みその業界に影響が大きいでしょう。
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太陽の沈まない帝国。

松本市役所松本の市役所が、忘年会を自粛しているとか。ひとり4回はあると言われる公務員の飲み会が無くなるのだから、近くの飲食店には影響が大きい。自粛の理由は、女子高生の胸に触った職員が逮捕されたから。いまは「公務員はケシカラン」という声が日本を覆っていますが、公務員の待遇を決めるのは政治なのだから、まずは住民が選挙に行かないことには、どうにもなりません。市長も世論に配慮したんでしょうが、納税者が望んでいるのは、表面的な取り繕いとは別のこと。このままでは、お店をやめる人が増えるばかりです。街では、「市長は、地元の経済に関心が無さ過ぎる」「自分が良い人に見られたいだけ」という声も聞かれます。
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チャイナ・マネーは、何を買う?

日経1〜10月に中国が稼いだ貿易黒字は、2,000億ドル(23兆円)。この期間、中国が保有する米国債は4,000億ドルのままですから、中国は手にしたドルを次々と他の通貨に換えていることになります。この動きも、ドル安の背中を押している。米国は人民元の切り上げを要求していますが、これまたドルを安くする政策です。きょうは世界の外貨準備高が増えているニュースが日経に載っています。
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成思危(cheng2 si1 wei1)は、通貨戦略を語る。

ドル「ドルは危険な水域に入ったのか?」。CNBCでも、アメリカの議会でも、連日のようにドルをめぐる熱い論議が続いています。著名な投資家たちも、ドル資産を保有するリスクについて語っている。でも、世界には巨額なドル資産を持ちながら、どこか他人事のような態度の人もいます。それは日本の政府。日本が保有している米国債は巨額ですが、国会でもマスコミ報道でも「ドル安」が論議になっているようには見えません。私は、ますます日本の報道の感覚が分からなくなってきました。自分がオカシイのか?それとも日本の社会がズレているのか?考えているうちに、風邪をひいてしまい、鼻水が止まりません

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ドルの時代が終わるとき。

エプソンキャノンは勝訴。エプソンは敗訴。プリンターのインク・カートリッジをめぐる裁判は、明暗が分かれました。円高が進んでいますが、エプソンはドル円の水準を117円と想定しています。アメリカの消費が弱くなってゆけば、売上げも伸びにくいでしょう。売上げ高1兆4,000億円の地元企業が業績を落とせば、これは信州の経済には影響が大きい。松本から諏訪あたりの冬の景気は、やはり厳しくなると思います。
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「全資産をドル以外の通貨に移したい」。

ドル1USD=110JPY。さすがに円にもドル安を引き受ける順番が回って来ました。欧州の通貨、原油、ゴールドと、あらゆる投資対象が「ドル安」という名の重い荷物を引き受けていて、ついに円にも順番が回ってきた感じ。米国債も買われてアメリカの長期金利が下落していますが、基準となっているドルの値が下がり続ければ、安全性を求めて米国債を持っている人も損になってしまいます。したがって富豪たちの選択は、「ドル資産を持たない」。
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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