Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2007年12月

年々変わる大晦日の風景。

ドル円「美しい日本」が「年金不安」で躓(つまづ)いて、「ガソリン価格の値上がり」が生活に響いた07年。私にとっては、損したわけではないが、大きく儲かったわけでもない1年でした。

結果的に良かったと思える判断は、日経平均が18,000円あたりの頃に2つの銘柄だけを残して日本株を売ったこと。逆に悪かったと思える判断は、円高に大きく振れたときに円売りポジションを持っていたこと。中国株やベトナム・ファンドなどは、まあまあ。香港株が騰がった頃にキャッシュポジションを増やした後は、まったくの様子見で終わりました。為替は1ドル=130円ぐらいまで円安になると覚悟していましたが、コーヒーなどの輸入品の価格が予想よりは上がらなかったので、少し安心。所有している不動産には、ようやく下げ止まりの気配が見えてきました。ガソリン価格が高騰しているので、クルマは早めに手放して良かった。株や為替に限定したブログは目立ちますが、現実の社会人の資産運用というものは、仕事との関係や自宅の不動産やクルマまで含めて考えないと、なかなか全体像は描きにくいものです。

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経済の光と影を映すキャバクラ情報誌。

キャバ雑誌松本でもキャバクラ雑誌が増えています。「ホスクラ」と呼ばれるホストクラブや風俗店の求人も載るこれらの雑誌は、やがて「キャバ誌」と総称されるのでしょうか。最近は、企業の支店の統廃合が進んでいますから、地方に出張するたびにビジネスホテルに泊まって、仕事の後に好きなキャバ嬢に会うのが楽しみ…というビジネスマンも増えているようです。

この動きは、日本の行政が作り出した現象だとも言えます。なぜなら、入管や警察こそが、競合相手であるフィリピン人や韓国人が働く店を、厳しく取り締まってきたのだから。私は、賭け麻雀や競馬のノミ行為を警察が厳しく取り締まり、結果的に豪華なパチンコ店が次々とできて、その情報誌も増えていった80〜90年代を思い出します。

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同じ人口10万の都市でも、その違いは大きくなる。

信濃毎日信濃毎日の一面は、「一般路線バス 信南交通、直営撤退へ」。飯田市のバス会社が、運行を市町村にお願いするという話です。受ける市町村だって、財政が厳しい。信州の南端に近い場所では、台風のあとにサッカー・ボールぐらいの石が道路に落ちる状態ですから、運行は簡単ではありません。全国の平均とか、国の水準という話は、山間部に行くほど虚しく聞こえます。地域の住民にとっては、目の前のバスや役所が「すべて」なのだから。
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ファンドが街にやってくる。

アップルランドアルピコで最も売上げが大きかったのは、食品スーパー部門。かつては年間500億円を越える売上げでした。上からは大型のショッピング・モール、下からはコンビニに挟まれて、最近ではヨコから「ツルヤ」などの競合店に押される状態。私は半年ぐらい前に、「仕入れ担当者が次々に引き抜かれているらしい」と聞きました。リサ・パートナーズの井無田社長は、「(業績の)いい店舗は残したい」と言っていますから、店舗数は大きく削減されるでしょう。小売り業のほかは観光と交通の分野が主力ということなので、建設や自動車学校などは整理されそう。したがって売りに出る不動産も増えるでしょう。続きを読む

日本の1人あたり名目GDPは18位に。

パキスタンでブッド元首相が爆殺されました。民族や宗教に徹底的にこだわり続ける人々と、国家を超えて豊かさを追い求める人々の違いが明らかになっています。パレスチナでも、過激派のハマスと穏健派のファタハの亀裂は深まっています。同じパレスチナの中でも、貧富の差が広がっている。続きを読む

アルピコ・グループが債務超過に転落。

アルピコ松本を代表する企業グループが、経営不振に陥りました。信濃毎日新聞が「アルピコ 再生支援要請」「債務超過182億円」と報じています。事業の中身は、バス・電鉄、スーパー、ホテルなど。創業者一族が役員に名を連ねる非上場の企業で、私は県外の人たちには「小さな西武みたいな会社です」と説明してきました。今年になって初めてグループの連結決算をまとめてみたら、社長も債務の大きさに驚いたと報道されてますから、行き詰まりの風景も西武に似ています。
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投資格差。

クリスマスが過ぎれば、市場では来年への意識が強まります。為替は、1USD=114JPYの円安。ポールソン財務長官の狙いどおりにアメリカの法人税が下がれば、日本の法人税は先進国で突出した高さになりそう。「いかなる形であれ、ドルへの投資を歓迎する」と語る長官は、ドル急落のリスクを意識しているようにも見えます。続きを読む

変則的な時代。

大泉逸郎秋川雅史による『千の風になって』のヒットは、日本の高齢化を感じさせる現象です。2000年には大泉逸郎の『孫』が売れて驚きましたが、あの歌では、まだ生存している人たちの関係がテーマになっていました。2007年の『千の風になって』は、歌われているシーンが墓参りで、「私のお墓の前で泣かないでください」とか、「死んでなんかいません」とか、死者が生存者に語りかける内容になってる。民放では「守護霊」とか「霊魂」という言葉が当たり前のように出ているし、石原裕次郎とか美空ひばりのように死んだ人が主役になることも多いので、つくづく「日本は歳をとったなぁ」と思います。私は、日本のマス・コミュニケーションが、なんだか宗教めいた雰囲気に覆われてきたような気がします。
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不動産を手放す人が増える地方都市の住宅街。

品の毎日信濃毎日新聞には、「県内企業 景況感3期連続悪化」と出ています。クリスマスの賑わいが遠く感じられるのは、冴えない日本の内需、とくに地方の消費が弱くなっているからですが、私は日本社会の老いが、いろんな場面で明らかになっている現実を感じることも多くなりました。

来年は、不動産を手放す人が増えそう。商店街だけでなく、住宅街でも歯の抜けるような現象が始まっています。うちの近所では、坪あたり30万円。松本城の東側にある城東という地区では、「坪あたり10万円で売った人がいる」と耳にしました。株と違って不動産は持っているだけで税金がかかるから、重荷になります。相続で家を引き継いだものの、固定資産税が負担だから、とりあえず更地にしたという話も聞く。年末年始に故郷に帰る人たちには、「オヤジも老けたなぁ」と感じる人が増えるでしょうし、また実家の近所が静かに、そしてスカスカになっている現実を実感する人も増えるでしょう。

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月に5万円の国民年金では暮らしてゆけません。

八ヶ岳山ろくの清里あたりでは、高校生のバイトが時給1,200円だとか。人数が多かった団塊ジュニアに比べると、約4割ちかく高校生が減っている少子化ですから、アルバイトが取り合いになっているようです。こうなると、信州の観光地や農業の人集めは大変。灯油やガソリン、それに食品だけでなく、バイトの賃金も上がる。日照時間が長くて寒暖の差が大きい松本あたりではトマトを作っている農家も多いんですが、最近は出荷先が東京や大阪で、地元の人たちが買うトマトはベイシアに並ぶ安い北関東のトマト…という現象も起きています。品質の高い農産物は「外貨」を稼ぐために外に出てゆき、地元の人たちは安い品を消費する。まるで私が90年代のブラジルで見たコーヒー事情のようです。続きを読む

新興国の隆盛が変える日本の社会。

武藤敏郎「日本の景気はちょっと思ったような形になっておらず、下がった」。福田総理が景気の後退を認めました。日銀の福井総裁も下ぶれのリスクを認め、ついに水野温委員も利上げを言わなくなりましたから、3月まで利上げはなさそう。次の総裁には副総裁の武藤敏郎を予想する声が強いんですが、この人事が政治的な思惑で揺れた場合には、市場の評価が更に厳しくなる可能性がある。大蔵省の官僚だった人が総裁になることには、批判も出るでしょう。外交では自衛隊の派遣。内政では年金。このままだと日本人の間でも、「日本の意思決定は、どうなっているんだ?」という声が強まりそうです。

日経の9面に、「北朝鮮融和政策を修正」という見出しが出ています。

 

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団塊の世代と、団塊ジュニア。その2。

韓国の大統領は、サラリーマン出身の李明博。「まずやるべきなのは、投資を呼ぶことだ」と言っています。38度線のある韓国でも「右だ、左だ」という話が後景に退いて、経済が大事だという世論になっている。日本では、いまだに右左にこだわる人が多いから、遅れを感じてしまいます。私が政治学科の学生だった80年代は、ほとんどの学生の関心は消費生活に向かっていて、「右だ、左だ」と騒いでいる人たちは極端な存在と見られていました。当時の左翼や右翼の人たちは、実際に体を張って行動していましたが、現代のネットにおける「ウヨク」や「サヨク」には行動力が乏しい。左翼運動が高揚したのは、団塊の世代が大学生だった時代です。続きを読む

NHKスペシャル「ワーキングプア掘漸魴茲悗瞭察繊廖

クリスマス今週と来週は、アメリカの個人消費に注目が集まります。21日には11月の個人消費支出が出ますが、クリスマス商戦の動向も報道されるでしょう。サンタクロースは、サブプライム問題を乗り越えるのか?日本の街では、いつもよりクリスマスの雰囲気が薄いような気がします。クリスマス・ソングが、次々にヒットチャートを彩っていた90年代とは大違い。人々の関心が、より身近で、より切実なテーマに移っているからでしょうか。続きを読む

団塊の世代と、団塊ジュニア。

バーナンキアメリカの中央銀行と市場が綱引きをした1週間。FOMCが発表した0.25%の利下げに対して、市場は「不十分だ」と応えました。さらに欧州やカナダの中央銀行との連携を打ち出しても、市場の好感は短期間で終わりました。欧米の中央銀行が利下げをしても、市場の短期金利が簡単には追随してくれない。つまり、欧米の先進国のおカネの番人の影響力が低下したことが明らかになってしまった1週間だったといえる。この間、原油やゴールドの価格は、上下に激しく動きました。私には、資源の価格が巨大な綱引きを横目にして迷っているように見えました。したがって何も売り買いせず、まだまだ見送りを続けています。

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日本を出る準備。

cnbcアメリカの消費者物価は、予想よりも強い数字。物価が上がりやすいときに、中央銀行が金利を下げて資金を大量に流しているので、CNBCではインフレについて話す人が多くなっています。日本の経済を示す数字は、みな下向き。冬のボーナスが高いというニュースは、それを受け取る社員の割合が低下している現実を合わせて考えないといけません。企業の業績が良いとはいっても、日本の外での商売が好調というだけですから、流れ出る人件費は海外や大都市に集中します。企業が儲けを海外に投資する傾向も強いので、私は日本の全体がひとまわり小さく縮んでいるイメージを持っています。続きを読む
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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