Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2008年03月

開国か?ジリ貧か?

山口信州では、値下げするガソリンスタンドが「約半数」と報道されています。明日からの状況を見て判断を変える会社も多そう。いったん下がったガソリン価格を、再び上げれば、何が起きるのか?世論は、どう反応するのか?人々の消費や行動を読むことは難しい。4月には衆議院の補選が山口2区で行われるので、ここに注目が集まります。

日本の株価は、2004年の水準まで後退しました。2004年といえば、政治家が年金を「払っていた」とか「いない」とかで大騒ぎになった年。あれから4年が経つのに、年金の不安は強まるばかり。日本の大企業が次々に外資に買収されるという話も、どこかに消えたかのようです。買収を恐れる企業は、株式を持ち合って含み損を拡大し、08年を迎えました。

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『松本清張への召集令状』。

小石川で殺人事件を起こした製本業者は、7人家族だったとか。私は、小倉で印刷業を営みながら、両親と妻、それに子供3人の暮らしを支えていた松本清張の生活を連想しました。森史朗が書いた『松本清張への召集令状 (文春新書 624)』では、清張の半自叙伝『半生の記』が、次のように紹介されています(29ページ)。

父峯太郎は89歳で亡くなり、母タニは76歳で死んだ。1人息子で、「この両親に自分の生涯の半分を束縛された」と書いているのは、両親への怨念のためにではない。あまりに家族思いで、貧しい両親の面倒をみることだけに心を砕いた青春だったから、愛情ゆえの抑圧感というべきものだった。

小石川の事件の動機は、「愛情ゆえの抑圧感」だったのかもしれない。印刷も製本も、零細企業が多い典型的な内需産業。やはり縮んでゆく日本の内需と進む高齢化に挟まれて、現役世代が背負う責任が重くなっているように感じます

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地方は、一歩を踏み出せるか?

タタ日本企業の外向きな投資は続きます。きょうは出光興産と三井化学が、ベトナムに5,800億円で石油コンビナートを建設すると発表。みずほコーポレートと三菱UFJが、インドのタタにジャガーとランドローバーを買収するための資金を融資すると日経のサイトに出ています。日本の内需の弱さが意識されてゆけば、外需の成長性に期待する傾向は強まるばかりです。
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VN指数、500ポイント割れ。

vnVN指数が500を割り込みました。UW証券のベトナム民営化ファンドの2月の運用成績も、▼8.82%と冴えません。ファンドの構成は、上場株式30.96%、未上場株式37.57%、ベトナム不動産8.86%、現預金22.61%となっているので、株価指数と一致するわけではないんですが、3月がより厳しい状態になることは間違いなさそう。このファンドの運用は09年まで続くので、中期の成長を期待するしかありません。いつものようにレポートの主な部分をご紹介します。
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クウェート投資庁(KIA)は、株式60%、国債20%の構成。

日経日本を代表する企業が、次々と外を向き始めています。「新日鉄、海外初の高炉」。「ブラジルで5000億円超」。金融市場に現れる日々の値動きは乱高下ですが、中長期の日本のお金の流れは、もう決まったと言って良いでしょう。日本には資金の調達先としての魅力はあるが、投資先としての魅力が乏しい。

加えて物流ですね。今週の週刊エコノミストには杉浦一機さんによる「国家戦略なき日本の航空政策」という記事がありますが、海運についても、こう書いてある。

海運では、日本の港が取扱量で世界の上位20からも外れる一方で、釜山港はトップグループの一角を占める。今や欧米から地方都市宛の貨物は横浜や神戸に入らずに、釜山から運び込まれる。

「モノづくりが大事だ」。「額に汗して働け」。そうは言っても製造業だって原材料の仕入れがあるのだから商品市況に大きく影響されるし、経営陣は投資判断だって迫られるわけで、利回りを求めなければ存続できないという点ではファンドと同じ。安く買って高く売る工夫をしないことには、生き残ってゆけません。いつまでも「外資はハゲタカだ!」などと批判していて、ふと気づいてみたら日本を代表する企業の投資までもが外に流失する現象が、いよいよ現実となりつつあるようです。

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あいちベンチャーファンド。

信濃毎日レイコフの倒産に揺れたホテル「ベストウェスタン松本」。信濃毎日新聞の地方面によると、名古屋の企業「ブライズワード」が、その不動産を取得するとか。銀行の支店がなくなって土地が余り、それを大阪の不動産ファンドが買って、しかし倒産。結局は内需が底堅い名古屋の企業が土地と建物を丸ごと取得するわけですから、日本経済の縮図を見る思いがします。

お寄せいただいたコメントで、「あいちベンチャーファンド」の存在を知りました。結婚式の運営を行う「ブライズワード」の資本金7,995万円のうち、愛知県のファンドの出資額は2,820万円ですから33%以上です。いっけんするとホテルの取得は民間企業による投資に見えますが、他県のファンドが背後で動いて長野県の街づくりに深く関与する時代になったと言えます。同じようなファンドは三重県にもある。マスコミだけを見ていると、中国やシンガポールの「政府系ファンド」ばかりに目が行きがちですが、地域の不動産の動きを調べてゆくと、国内では自治体という名の別の「政府系」が動いていることが分かります。自治体ファンド。

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台湾の新総統は馬英久。

馬英久。新嘉坡のTVは、馬英久の勝利を「地すべり的」と大きく報道しています。国民党は、民進党の経済政策を「失敗」であると強調してきました。これまでの台湾の選挙では、つねに中国の脅威が意識されてきましたが、チベット問題が浮上しているにもかかわらず、人々が経済に意識を傾けたところに時代の変化を感じます。週明けのアジアの株式市場は、どう反応するでしょうか?

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レイコフの倒産。

ベストウェスタン自宅前に、ほぼ完成したホテル「ベストウェスタン松本」。開業を祝うパーティの招待状には、大阪の不動産ファンド「レイコフ」と、名古屋の結婚式の運営社会「ブライズワード」の名前が入っています。レイコフは民事再生法の適用を申請し、事実上の倒産。かつて、ここにあった第一勧業銀行の支店は合併で無くなり、跡地を買った不動産ファンドも消えてゆく。いま大都市で起きている不動産の変調は、多くの地方都市にも影響を広げそう。ヤフー掲示板の銘柄別投稿数では、レイコフが1位になっています。
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資源反落で更に売られる香港株。

ゴールドは930ドル。原油は99ドル。コーヒーを含めたコモディティが急落しました。まあ、落ちたといっても、このところの値上がりが強かったので、"Cool Down"と言った方が良さそう。中長期でみれば、いったん調整局面に入って、さらに上昇する可能性があると思います。ドル円は、1USD=99JPYに戻しています。続きを読む

CNBCが伝える日銀総裁の不在。

自宅前自宅の前のビジネスホテルは、ほぼ完成。その隣では、讀賣新聞松本支局の工事が進んでいます。最近は松本の「土地あまり」を実感するので、工事の騒音が気になるというより、なんだかホッとした気持ちになります。アジアの成長を考えれば、松本の集積など小さな点に過ぎません。ナベツネの会社でも歓迎です。

いま地方の街でビルが建つといえば、マンションかビジネスホテル。オフィス・ビルの需要は、ほんとうに小さくなった。もしも日本のメディア界で革命が進んでいたら、若い人たちが新しい企業を次々と作っていたかも。もしも外国人の受け入れが進んでいたら、ポルトガル語、タガログ語、中国語を得意とする小さな会社などが伸びていたかも。そう考えながら工事の風景を見ると、やはり規制に守られた企業の建て替え需要ぐらいしかないのかなぁ…とも感じます。

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ドル安が問いかけていること。

ドル「グァムやサイパンには毎年行くから、ドルは安いときに買っておきたい」。そう話す人もいます。日本人が、必ずしも円というお金で消費をするとは限らない。どうせ近いうちに両替をすることは分かっている。だったら安いときに換えておきたい。利息も付くし。そういう感覚の人も普通にいる時代です。

このところ私が考えてしまうのは、米国債のこと。日本では、「流動性の高さと安定感から見れば、米国債に投資をするのが安全」という考え方が主流で、その割合が高い投信も多い。これだけドル安が進んでくると、マイナスになっているケースが多いかも。新興国の通貨やファンドが急落したときには、「まぁ、乱高下するものだし…」と受け止めることもできますが、米国債に入っている資金には、もともと安全性と確実性が強く期待されているから、同じ下落でも意味が違ってくると思います。

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地方は衰退でも、個人は逞しい。

「越後湯沢あたりじゃ、200〜300万円の中古マンションが、ごろごろ売りに出てますよ」。新潟出身の若い男性が言うので調べてみると、たしかに安い。「ぼくが知ってる店も、この3ヶ月で6軒つぶれましたから、地元はかなりヤパイっす」。報道されている甲信越や北海道の景気の落ち込みは、周囲の実感とも一致しています。続きを読む

経済が政治に変化をうながすのは、いつか?

すげのや松本市長選は、菅谷昭さんの勝利。選挙戦の最後に市長は、パルコ前の公園で「私は行政の素人ですが…」と演説したとか。私もいろんな選挙を見聞してきましたが、4年も市長をやった人が堂々とマイクを持って「素人です」と言えちゃうところがすごい。取り囲むのは高齢者たちだから、もう何も感じないんでしょうね。残念ながら松本の衰退は、これから明らかになってゆくと考えざるを得ません。不動産は、投げ売り。若い人たちは流失する。

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開国。

いま起きつつある不動産の値下がりは、日本人に開国を促しているのではないか?と、最近よく思います。多くの日本人が保有するマンションや一戸建ても、外国人が将来の買い手になる可能性が広がれば、その値下がりは抑えられるでしょう。日本が閉ざされた国であり続ければ、不動産は下落し、日本人の個人の資産は価値を落としますが、逆に開かれた国に変化すれば、日本の不動産を買いたいという人は増え、日本人は自分たちの資産を守れるのではないか?と思います。続きを読む

飲食業界の目線で見る東京。

foodex幕張のFOODEX(国際食品・飲料展)では、中国人が激増したとか。日本のホテルや旅館は原油高と伸びない内需のダブルパンチを受けていますから、人民元や豪ドルのような強い通貨を持つ人たちに利用してもらうことが切実なテーマになっています。秋葉原でも中国人客への対応を工夫しているお店が増えているようです。

時事を考えるさんのブログを見ると、三鷹や武蔵野のような東京の西部でも駅の近くで集積が進んでいることがわかる。ヒト、モノ、カネの流れが駅に集まっていて、駅から離れている場所では、店が減り、高齢化が進み、不動産が空く変化が進んでいるのでしょうか?ターミナル駅に大きな売り場をもつ量販店が増えれば、私鉄沿線の駅近くに広がる電器店は影響を受けます。デパ地下が充実すれば、私鉄の沿線で食品を販売している中小の業者は顧客を取られる。東京は歩いてゆける商店街が充実している大都市ですが、コーヒーや食品の業界に限って言えば、あまり景気の良い話は伝わって来ません。増えているのは、高齢化や資源高にともなう廃業の話。

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livedoor プロフィール

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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