Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2008年06月

「昭和真理教」が、日本人を苦しめている。

イエ 私の家の南側には、古い4階建てのビルがあります。テナントだった電器店やスナックが出て行った後に、人の気配は全くありません。最近は屋上に樹木が生い茂るようになりました。このくらいのビルを壊すとしたら1,500万円以上はかかります。もしもアスベストが出てきたりしたら、作業員に払う日当は5万円に跳ね上がるでしょう。ここが長野県で2番目に大きな街の真ん中であることを考えると、日本の地方の衰退ぶりを実感します。

地方の中心街に不動産を持っている人たちは、これまで日本の保守層の中核でした。しかし、新しいビルには税金が、古いビルには取り壊しの費用が、それぞれ重くのしかかるようになった。いま松本の市街地でビルを壊せるのは、まだ資金に余裕のある人たちです。

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ブッシュ政権の"Winner Takes All"。

ドル いったん105円まで落ちたドル円は、106円の前半で週を終えました。チャートだけを見れば108円から2円ほどの下落に過ぎませんが、アメリカの大統領、財務長官、FRB議長がそろってドルの防衛に努めた事実を考えあわせると、中長期のドルの先行きに弱さを感じさせる終わり方。もしも今年の後半あたりにアメリカ政府によるドル買いの介入があったとしたら、もちろん驚きはすると思いますが、同時に、「ついに来たか…」という感情もこみ上げてしまいそうです。

ブッシュ政権の8年も終わりに近づき、つくづく思うのは、政治の強さと怖さ。いまアメリカで儲かっていそうなのは、中西部あたりの信心深い農業経営者や、テキサスの石油業者、それにフロリダあたりで悠々自適の生活を送っているような人たちです。カリフォルニアではヒスパニックたちがサブプライム問題に喘ぎ、N.Yの銀行や証券も業績が冴えません。つまり穀物と原油の高値によってブッシュ大統領の支持者やお友達ばかりが儲かっているのが、いまのアメリカ経済の姿だと言えます。まさに、"Winner Takes All"。勝った者が、すべてを持ってゆく。

 

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FOMCより原油。

bob今週の金融市場で影響力を見せつけたのは、FOMCではなく原油でした。141ドルの最高値を更新。「バーナンキ議長がインフレ警戒を強めて利上げへの姿勢をほのめかせば、ドルは安定し、株は高い」ではなく、「原油が下がれば、為替も株も安定だが、いったん原油が上がれば、ドルも株価も強く抑えられてしまう」という流れが色濃くなっています。FOMCの声明文が出た直後には、CNBCに「何も変わらない」と言うレポーターが何人か登場。N.Y証券取引所のフロアーを担当するBob Pisani氏は、「まずはオイルだ」と強調していました。
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投資のあり方は、人によって違う。

ACCESS(4813)の株価がストップ安になったので、少し買ってみました。売り材料になったのは、ノキアをめぐるニュース。

携帯電話機最大手、フィンランドのノキアは24日、傘下のソフト会社、英シンビアンが有償で提供してきた携帯向け基本ソフト(OS)を無償に切り替えると発表した。NTTドコモを含む通信会社や端末メーカーと10社連合を組織し、共同開発したソフトを提供する。米グーグルが無償ソフトで携帯に参入したのに対抗し、自社ソフト陣営の拡大を狙う。ノキアは現在シンビアンに50%弱を出資しており、今後、全株式を取得する予定。ドコモ、英ボーダフォン、米AT&Tの通信会社3社などと2009年前半をメドに非営利団体「シンビアン・ファンデーション」を設立。端末メーカーでは英ソニー・エリクソン、韓国サムスン電子、韓国LG電子、米モトローラが加わる。
(日経)。

ノキアアンドロイドが出たときには、世界のケータイがグーグルへと雪崩を打つかのように言われました。今度はノキアの側がシンビアンを無償で配るという話。世界の主なケータイの会社が、必ずしもアンドロイドに傾くわけではないんですね。ケータイのOSが無償となれば、ソフトウェアの開発という業務そのものが曲がり角を迎えるので、ACCESSの株価だって更に下がるかもしれない。それでも買ったのは、きょうの市場の反応が過敏かつ過剰であるように思えたからです。

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沸騰都市ダッカ。

キャップ 通販で買ったFDNYのキャップ。先月、近所のバーでビールを飲んでいたら、たまたま隣に座った男性が同じものを被っていたので、つい「おっ!」と声を上げてしまいました。「すみません。自分のと同じだもんで…」。そういうときでも私の頭の片隅には、つい新興国の経済がよぎってしまいます。「僕のはヴェトナム製なんですが、それも同じですか?」。タグを調べる隣の男性からは、「メイド・イン・バングラデッシュって書いてありますね」という答えが返ってきました。アメリカのJ.C.ペニーあたりで売っていそうな製品の生産地が移動していることが、信州でビールを飲む私にも手に取るように感じられる時代になりました。続きを読む

ベトナム民営化ファンドの利回りは、35.73%に低下。

今週は、ユナイテッド・ワールド証券が業務停止でした。ベトナム・ファンドの5月末のレポートは、アップされています。設定からの利回りは、35.73%と大きく下落。レポートもメコン証券のコメントを加えて、現在の厳しい状況を説明する長い内容となっています。
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「痛みは広がっている」。

日経 「値上げ食品 売上高減」。火曜日の日経に出ています。日清の「カップヌードル」が−52%、東洋水産の「マルちゃん赤いきつねうどん」が−33%ですから、おなじみだったテレビCMが消えてゆく現実にも納得。スーパーやコンビニむけのPB商品が主流になれば、ジャスコやセブンイレブンの広告は流れても、メーカー独自の広告は減ります。暑くなってもコカ・コーラやペプシのCMは、なかなか出てこない。最近はフジテレビが週末のゴールデン・タイムにドラマの再放送をしていましたが、多額の制作費をかけることが難しくなっているのでしょう。
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大カン違い大会の後始末。

まるで政治のフタが取れたかのように、欧州の通貨が上がりました。ユーロ円は167円、ポンド円は212円まで上昇。カナダ円も106円にタッチしました。CNBCのレポーターは「G8への失望がドル売りを呼んだ」と解説しています。ドルが持ち直して世界が安定するかに見えれば、すぐに原油が後を追いかけて最高値を更新する。ゴールドは、880〜900ドルあたりの揉みあいに向かっています。続きを読む

長野2区は、「務台俊介vs下条みつ」の構図か?

務台 「長野2区自民候補 務台氏、最有力か」。朝日新聞の地方版に出ています。務台氏とは、総務省の外郭団体にいる務台俊介さんのこと。現職の下条みつ代議士(民主)とは比べるだけでも失礼になってしまう方ですが、福田内閣の支持率は低く、自民党の組織そのものが弱っているので、なかなか厳しい戦いになりそうです。前の知事選では田中康夫の対抗馬として名前が上がり、中南信の地方議員や経営者などから強く推す声がありました。仮に総選挙で落選となっても、次の知事としての期待は集まると思います。続きを読む

『昭和史の一級史料を読む』。

リバーサイド 「もう、賭場も立たなくなった…」。むかし暴力団にいたという男性がポツリと言いました。たしかに最近の松本では聞きません。違法なギャンブルが摘発されたという話を。かつては、寂れた飲食店が競馬のノミ屋だったり、深夜のゲーム機賭博が人を集めたりしていました。今にして想えば、昼の強い光が、影の輪郭をハッキリさせていたのです。いまは街に回っているお金が細っているので、違法なギャンブルを開催する人もいない。道に捨てられた競馬新聞を見かけることもなくなりました。お金と時間に余裕のある人たちは、韓国やマカオのカジノに行っているようです。きょうも上土町の市営住宅の前を通りかかってみれば、1階にあるリバーサイド・テラスにも閉店の張り紙が出ています。続きを読む

トウモロコシが高い。

白川総裁の会見は、穏やかに「円安&債券安」を容認する内容。ドル円は、108円あたりを維持しています。総裁は長期金利の上昇についても同時に容認しているので、きょう1.880%まで上昇した日本国債新発10年ものの利回りは、来週にも1.9%を越える可能性が強まったと思います。

「各国で同じような政策運営が協調しているということにはならない」。これは言い換えれば、欧米がインフレに対して警戒を強めているからといって、日本がそろって同じようにするわけではないですよ、という話。裏返せば、日米は異なる運営をすることで協調しているのだ…とも読めます。きょうはフランスの財務大臣が最近のドル高について「満足している」と語りましたが、白川総裁もドル高(円安)の流れを肯定しているようです。アメリカは、インフレ警戒を強調するタカ派。日本は、穏やかなハト派。2つの国が違った態度を示すことで、ドル高=円安を演出することが協調だ、と暗に仄めかしているように私は思えました。

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白川総裁の発言は、いかに。

ドル 円安の流れの中、いったんドル円は107.74円で反落。106円の半ばまで落ちて、切り返しています。きょうはインドの中央銀行が、緊急利上げを発表。自国の通貨の価値を守ろうとしているのは、アメリカだけではありません。韓国もウォンを守るために介入したと報道されています。

インフレは、お金の値打ちが下がって、モノの値段が上がってゆく現象。最近は世界のあちこちでガソリンや食品の価格が上がり、デモや暴動が起きるほどになりました。こうなると、各国の政府や中央銀行は、政治の安定のためにも金利を上げたり、為替市場に介入したりして、自分たちが刷っている紙幣の値打ちを下げまいとします。米国は、そのキャンペーンを、財務長官、FRB議長、それに大統領のオールキャストでやっています。

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「クルマばなれ」で上がる地域情報の値打ち。

ドルついにブッシュ大統領も、為替について語るようになりました。「我々は、強いドルを信じている」。ポールソン財務長官は、「為替市場への介入を排除しない」とまで言っています。バーナンキ議長も、インフレに対して強い警戒心を示しています。3人が密接に連絡を取り合いながら、ドルの価値を守ろうとしているんですね。さすがにドル円だけでなく、原油やゴールドを含めた他の通貨に対してもドルが強くなりましたが、裏を返せば、それだけドル防衛が切実な問題として意識されているということでしょう。

こうなると、さらなる米国の利下げは考えづらい。仮に利下げが行われたら、住宅ローンに苦しむアメリカ人は助かるでしょうが、すぐにドルが売られてガソリンも上がってしまいそう。さすがに1ガロンが4ドルを超えてくると、ドル安も国内問題です。せっかく利下げをしても、物価高を呼び込んでしまうから、景気を下支えする力にならない。

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日本のヒトとカネの巨大な塊(かたまり)が融け始めた。

ゴールド 先週の為替市場は、目まぐるしい展開でした。競馬でいえば、大外からオイルという名のダークホースがまくり上げてきたような感じ。短いレースで勝負づよい馬が原油だとすれば、長距離を走るのがゴールド。いったん1,000ドルに達したあと落ちていますが、持ち直して900ドル近辺で上下しています。ここから800ドル近くまで下がってゆくのか?それとも880ドルあたりの小さな揉みあいを続けるのか?このあたりに注目したいと思います。統計は、13日に出るアメリカの消費者物価指数が焦点。これが強く出ると、さらにインフレへの意識が強まります。続きを読む

アメリカの失業率は、5.5%に上昇。

雇用 アメリカの失業率は、5.5%に急上昇。雇用者数の減少に注目するのが当然という雰囲気が続いてきたので、市場には虚を突かれたような雰囲気が広がりました。US Market Watchを見ると、戸惑いの広がりが分かります。原油は、139ドル。「原油高」は「ドル安」と表裏一体の現象ですから、原油から見ればドル安が進んだことになります。ドル円は下げたとはいっても、104.90円。ドルが円など他の通貨に比べて下げ渋った分、原油という隠れた通貨が躍り出てドル安を強く演出したようにも見えます。
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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