Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2008年07月

政治と為替で強まる新興国の影響力。

ドル円 ドル/円は108、ドル/スイスは1.04の壁を突破。このところ雷雨が身近だったせいか、ドル円が108円を破るときには「バリ、バリ、バリ」と音が聴こえるように感じました。

どうして多くの問題を抱える米ドルが、こんなに買われるのか?理由のひとつとして、米ドルがアメリカ合衆国だけの通貨ではないという現実があげられると思います。世界には、まだまだドルと連動している通貨が多い。東アジアだけを考えてみても、香港ドルはペッグ制、シンガポール・ドルはバスケット制、人民元は緩やかに米ドルに対して切り上げ、韓国ウォンは米ドルの売り買いで介入と、それぞれの手法はバラバラながら、基本的にはドルとの関係を安定的に維持させようとする政策が採られています。中には、勝手に米ドル紙幣を刷ってしまうような国まである。日本も少し前までは、急激な円高に対して為替介入を行っていました。

中東や中南米の事情は分かりませんが、近くの国々だけを見てもこうですから、急激な米ドルの変動によって不利益を蒙る新興国の数はかなり多いはずだと想像できます。誰も「強いドル」を確信することはできないが、あるていどは「強いドル」でないと困る人が多いという現実は無視できません。

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"Ich Bin Ein Berliner"

NZ 来週も、おそらくクロス円の落ちたところを買うと思います。108円が壁になっているドル/円は、中期の方向感がボンヤリしている。全体に円安に戻した週末ですが、オセアニア通貨は弱い。80円を割ったNZドル/円を買うかどうか?は、ちょっと迷ってしまうところ。チャートの形としては、大きな三角の持ち合いですから、狭い値幅でもみ合った後、強い方向感が出てくる可能性もある。米ドルの強弱がハッキリと出るドル/スイスは、1.03400あたりが壁。月曜日は、この部分に注目したいと思います。続きを読む

「霞ヶ関埋蔵金男が明かす『お国の経済』」。

ポンドポンド円は、いったんレジスタンスを抜けましたが、ドル円の108、ユーロ円の170は厚い壁。跳ね返されて、円高に振れています。ここまで世界の株を引っ張ってきたのは、金融不安の後退で上げてきた銀行株。昨日あたりのN.Yの下げは、消費の失速を素直に反映したものだと思います。ここからは、2つのテーマの綱引きになってゆきそう。ひとつは、日本を含めた先進国の景気後退。もうひとつは、インフレ。景気後退が意識されたときには、債券が買われて、株が下がる。インフレが意識されたときは、債券が売られて、株が騰がる。この繰り返しになるような気がします。

原油は、125ドルあたりで落ち着いています。もしも、資源の価格が安定したとするなら、世界的なインフレの第一幕が終わり、第二幕に入りつつあると言えるかも。不動産は、下がる。資源の価格は、頭打ち。株も低調。債券には、フレディ&ファニーの問題があるし、米国債にはドル安がつきまとう。こうなると、資金の向かう先は、本当に限られてしまいます。何かが騰がれば、そこに資金が大きく流れ込み、ある特定の市場で波乱が起きやすい環境になる。今週のポンドの乱高下は、その予兆なのかもしれません。

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昔なつかし「演歌のデュエット」。

ポンド チャートは、ポンド円の日足(半年)。214.15が、平らな抵抗線(レジスタンス)になっています。ポールソン財務長官は、講演で「強いドル」を改めて強調。ドル円は106.50を超えましたが、ユーロ円は170、ポンド円は214を手前にして揉みあっているように見えます。ここを抜ければ、クロス円は強く上に行く可能性が強まると言えそう。

今月はお誘いもあり、県内のフィリピン・パブを何件か回りました。しばらく強制送還や偽装結婚の嵐を避けるようにしていたので、久々に発見がありました。あちこちで60歳以上のお客さんが目立つ。「ヒト、モノ、カネ」が行き交う場所を眺めるのが好きな私は、『二人の大阪』が流れるフロアーで、ふと気づきました。あぁ、そういうことか…。

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フレディ&ファニー。

ヘリ 今週は、フレディ・マックとファニー・メイでしょうか。政治が、どんな風に関与してゆくのか?その枠組みづくりに注目する人が多そう。いきなり「はい、助けます」では、お金を刷ってばら撒く漫画のようなイメージになってしまいます。下手したらドル安にもつながる。議会には「それじゃぁ、社会主義じゃないか!」と声高に批判する人もいます。とはいえ、2つの会社が出している債券は、いわば米国債と隣り合わせだから、政府が何らかの保証を形づくらないといけない。おそらく株式、債券、為替の市場と対話するような形で、救済の枠組みづくりが進んでいくのだと思います。

アメリカの住宅ローン問題には、政治が深く関わっています。いまはオバマ候補とマケイン候補の戦いが進んでいますが、4年前、8年前の選挙戦では、現在よりも頻繁に「家族の価値」という話が繰り返されていました。ブッシュ大統領が訴え続けた「セキュリティ」や「家族の価値」は、より多くのアメリカ人が住宅を持つことが善であるという政策と深く結びついています。いま起きているフレディ&ファニーの問題は、この延長線上にあって、ゆえに政治が関与や解決を求められている場面…という風に私には思えます。ドラマ"Desperate Houswives"の人気も、住宅ブームならでは。あのドラマのストーリーには何の関心もありませんが、2〜3人家族がやたら大きな家に住んでいる映像だけは妙に印象に残ります。

いま日本では、どこの金融機関が、どれだけフレディ&ファニーの債券を持っているか?という点に注目が集まっています。しかし、地域を見ると、それは核心ではないように思える。いま、松本あたりでは、「こんなはずじゃなかった…」と、ため息を漏らす人が増えています。クルマで往復1〜2時間かかる場所に家を買った人が多いので、ガソリン代が重い負担になっているんですね。とくに30代〜40代の消費が弱い。

予期していなかった転勤の話も聞くようになりました。M&Aや企業買収といえば、東京あたりの投資銀行の話題と思われがちですが、実際には整理や統合が進んだことで、想定していなかった異動になる会社員が増えているようです。いま日本では4人に1人が頭金なしで住宅ローンを組んでいるそうですが、いつのまにか不動産を買うことのリスクが意識されにくくなっていたという点では、日米ともに同じではないかと思います。

陳満咲杜の『為替の真実』。

オーストラ李 久しぶりに原油高のない週末になりました。ポンド円とユーロ円を売ってポジションを軽くしました。クロス円が下がったところを買って、戻りを待つ。来週も同じパターンが有効なのか?は分かりませんが、ドル円を中心にして「円高」「ドル安」と表現しがちな見出しには距離を置き、自分なりの見方、つまり「世界の通貨の中でドルと円が安くなっており、あるときはドル安が、また別の場面では円安が表面化する流れ」を維持すると思います。基本的には。ただ、ユーロ円は170円、豪ドル円は104円と、それぞれ大きな節目になる値に近づいているので、動きが鈍くなったり、あるいは反落が起きる可能性がある。とくに豪ドルは、「高金利」だけでなく「資源高」というストーリーに支えられてきた通貨なので、強く落ちるケースを想定する人も多いかもしれません。続きを読む

所得が流失する日本。

コーヒー 原油(WTI)は、130ドルまで下落。しかし、先週、先々週の金曜日に原油が急騰したイメージが残っているので、為替には積極的に踏み出しにくい雰囲気です。コーヒーは、買い。原材料の確保も、為替も、チャートを見ながら押し目を考えるという点では同じです。いまは商品が全体に騰がっているので、製造業でも「どの時点で買うか?」を真剣に考える人が増えています。米国の10年債は売られて、久しぶりに4%を超えました。日本国債は堅調で、1.6%を下回っています。米国の債券への不安が強まり、日本の債券が買われやすくなる流れに変化しているようです。続きを読む

博打で負けた男のようなドル。老いてゆく女性のような円。

ドル円 104円までドル安が進みました。原油(WTI)は136ドルを割り込みましたが、「下落に転じた」とまでは言えない動き。CNBCでは「フレディ&ファニー」という言葉が繰り返し出てきます。バーナンキ議長が議会で「いつになく不透明」と証言するほど市場の動きはつかみにくいですが、中長期のインフレの流れは明らか。それがゴールドの975ドルという値が示している意味だと思います。アメリカで取り付け騒ぎが起きて、大統領が落ち着くように呼びかけているのに、ダウが一時的とはいえプラスになったのには驚きました。状況が深刻なわりには、株価の崩れが強くないように私には見えます。
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『甘粕正彦 乱心の曠野』。

乱心のグーグルで「信州松本」と検索すると、このブログが最初に出ます。これまでは「信州まつもと空港」がトップでした。利用客が半減し、アクセスも失速したようです。空港のサイトは県の交通政策課が運営していますから、私は「嬉しい」というよりも、「こんなことで長野県は大丈夫なのだろうか?」と不安を感じてしまいます。「マスコミで有名になれば…」は、田中康夫さんが知事だった時代の発想。いまは、いかに個人の発信力を培ってゆくか?が重要になっています。続きを読む

またも原油高な週末。

イランまるでサミットを嘲笑うかのようにイランがミサイルを発射。いったんドル安に傾いた為替は、やがて動きを小さくしてゆきました。そして週末は、下げていた原油が再び急上昇し、1USD=105JPYまで急激なドル安が進みました。もはや原油の値動きを見ずに為替FXの取引を行うのはリスクが高い、と言って良いでしょう。

拉致問題に取り組んできた人たちにとって、アメリカによる北朝鮮のテロ支援国家の解除は、認めがたい後退だと思います。しかし、残念ながら世の中は「理屈」ではなく「力」によって動く傾向を強めています。ガソリンや食糧の値上がりも、いわば市場の力がもたらしているもの。長くアメリカの影響力の下にあった日本は、これから力と力とがせめぎ合う現実に戸惑うことが増えてゆきそうです。最近は、いろんな人から、「これから、どうなっちゃうんでしょうね?」と聞かれることが多くなりました。

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新たな資本。新たな雇用。

毎日 メディアの注目が洞爺湖サミットに集まる一方で、総選挙をめぐる思惑が渦巻いています。毎日新聞に出ている公明党の遠山議員の発言には、「おっ」と思いました。「政党としては政策をなるべく実現したいので、民公も選択肢として排除しません」。つまり、自民党ではなく民主党と組む可能性もあるという話。とくに「政党としては」と断っているので、個人の考えではないことも明らかになっています。

自民党と民主党が組んで大連立になれば、公明党の影響力は大きく低下します。それより、あくまでも2大政党の対立の中で影響力を求めていく現実的な選択を求めているんですね。小沢一郎さんの腕力が凄いのは、かつて自民党を割って野党にしただけでなく、公明党の国会議員を割った経験があるところ。あれから公明党の中には小沢一郎に対する警戒感が強くなったと思うのですが、それも風化しているようです。多くの人が区切りと考えるサミットが終われば、選挙を意識した発言が更に増えてゆくでしょう。

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年金不信に続く、固定資産税への不満。

産経 「公的年金運用 5.6兆円の赤字 07年度」。先週のフジサンケイ・ビジネスアイに載っています。ほかの新聞もサブプライム問題の影響を強調していましたが、厚生年金と国民年金をあわせた額は150兆円と莫大ですから、5〜6兆円の損失は、それほど深刻な問題とはいえません。資産別の運用利回りを見ると、国内債券、つまりは日本国債を中心にした部分の成績が良かったことが分かります。全体の損失が5.6兆円で済んだのは、年金の半分以上が日本国債という形で運用されているからだと思います。
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高齢化した社会には、不労所得が欠かせない。

日経きょうの日経は、読み応えがあります。一面トップは、「三井化学が生産力半減」。電器や自動車だけでなく、素材にまで海外移転の流れが広がっていることが分かります。三菱化学は、岡山の塩ビ樹脂の施設を廃棄。王子製紙も、高槻市のダンボール工場を閉鎖。いまは船賃も上がっているので、需要が縮む日本まで高い運賃を使って原料を運び込み、製品を海外に送り出すことがコスト高になっているのでしょう。続きを読む

ガソリン高とローン金利の上昇が、郊外の消費を抑えている。

欧州の中央銀行は、025%の利上げ。アメリカの雇用統計は、予想よりも弱い数字。しかしドル安は進まず、N.Yの株式も堅調に推移しました。重要なのは、やはり原油なのでしょうか。為替FXの取引には、原油先物のリアルタイム・チャートが欠かせなくなりました。WITは144ドル。北海ブレントは146ドル。私には、原油が主な通貨のように見えてしまいます。

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大國崛起。

ドルが下がれば、原油が騰がる。為替が1USD=105JPYのドル安になれば、原油先物は143.67ドルの最高値。ユーロ圏の物価が4.0%の上昇と報じられ、欧州の中央銀行が利上げへと動き、相対的にドル安になると考える人が増えたようです。CNBCは140ドルあたりで動く原油を、「出来高は小さく、値動きが荒い」と報じています。続きを読む
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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