Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2008年10月

「大胆な行政改革」など、期待できない。

ことし子供が小学校(市立)に入ったという30代の飲食店の方が、こんなことを言っています。

驚いたのは、クラスの連絡網ですよ。ケータイの番号を載せている親が、3割ぐらいいる。このまえ学校から連絡をまわすように言われて電話したんですが、夜の9時過ぎなのに両親ともに電話にでない。どこかのお店で母親が働いているのか?父親が残業で帰ってこないのか?分からないけど、夜の9時過ぎても両親がいない家で子供が独りでいるかと思うと、ちょっと考えちゃいますよね。

固定電話には妙な勧誘が来る時代ですから、たとえ電話があったとしても番号を知られたくないと思う人が多いのかも。もちろん「ケータイしかない」という家庭も増えています。ただ、信州の松本で名簿に載せている人が3割というのであれば、東京の区立の小学校あたりは、どのくらいなのだろう?と考えてしまいます。子供が小学校の1年といえば、その親の年齢は、おおよそ30歳前後。「電話といえばケータイのこと」という感覚の世代は、着実に広がっています。

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日本の失われた四半世紀。

n225 いったん7,000円を割り込んだ日経平均は、1982年の水準まで落ちたことになります。82年といえば自分が大学を受験した18歳のころですから、さすがに長い時間を振り返ってしまいます。

チャートは、赤がアメリカのS&P、青が日経平均の25年の変化。いまはアメリカ経済の不振が強調されていますが、長期で見れば米国株がITバブル崩壊の調整と同じ水準に踏みとどまっていて、日本株がまったく冴えないままであることが一目瞭然です。昨日あたりの日本のテレビ報道では、89年のバブル経済のピークから日本株が大きく落ち込んだ点が強調されていました。しかし、米国株と比べてみると、華やかだったあのバブル経済のピークでさえもが、ささやかなブームだったように思えてきます。

主な日本株に投資をして長期で保有すれば報われる…という考え方は、修正されることになりそうです。さわかみファンドや野村の日本株戦略ファンドは報われてこなかった。私には、これからもこの傾向が続くように思えます。日本経済の顔となる主な企業の新陳代謝が進まない限りは。アメリカ株には、2つの巨大なピークがあります。ひとつは、2000年のITバブル。もうひとつは、2008年の不動産バブル。ITバブルの前後の時期には、マイクロソフト、インテル、シスコ・システムズ、そしてグーグルなどが隆盛し、これらの企業は現在も米国の、いや世界の主流となっています。この顔ぶれの変化を思うと、東京の市場では、未だにベツレヘム・スチールやシアーズ&ローバックが主役を演じているような状態だ、といっても過言ではありません。

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日本のハイブリッド化は始まっている。

 1ドルは90円をつけたあと、93円。G7による口先の介入があったわりには、円安への戻りが弱い印象。来月のG20で、どんな通貨政策が出てくるのか?は分かりませんが、円高の強さが開国を後押しする流れは続きそうです。日本人が外に出てゆき、外国人が入っている流れは、もはや止めようがないので、近い将来をイメージして準備してゆくことが現実的な選択になります。

スチュワートチェンバース日本の企業では、ますますハイブリッド化が進むでしょう。日本板硝子は、英国のピルキントンを買収したあと、社長にスチュアート・チェンバースを迎えました。東芝は、ウェスチングハウスを買収。野村證券も東京三菱も、これから外国人との密接な連携を進めてゆかざるを得ない。ハイブリッド化は、大企業の経営だけではなく、多くの労働現場でも進んでいます。中国人と一緒に働いているコンビニ店員や飲食店の日本人スタッフとなると、もう数えきれません。

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日経平均 8,000円割れ。

ハンガリーが通貨フォリントを防衛するために、政策金利を3%上げました。世界のあちこちで通貨危機が広がる気配が強まっています。ここまで来ると「サブプライム問題が拡大した」というよりも、サブプライム問題を契機として、多くの人たちが指摘してきた構造的な問題が表面化したと考えた方がよさそう。構造的な問題とは、アメリカの過剰な消費に依存する世界経済のリスクであるとか、あるいは巨額の赤字が膨らんでいる米国の通貨ドルが基軸通貨として流通し続けるリスク…といった問題です。続きを読む

進むドル高と株安。G20のゆくえは?

諏訪国道ぞいのスタンドでは、ガソリン価格が150円まで下がりました。高速道路には、トラックが増えています。昨夜、私は山梨県からの帰りに諏訪湖のサービス・エリアに寄ったんですが、若い女性を含めて行き交う人の姿が多かったので、「こりゃ、長野や松本の駅前よりも人やクルマが多いなぁ」と感じました。松本の駅前は、条例の改正とともにキャバクラが24:30で閉店になったりで閑散とする一方、ある人気キャバ嬢の誕生日には「店のドンペリが売り切れた」という話も聞きます。高速道路の料金もガソリン価格も選挙によって変わりそうですが、ある限られた時間、場所、人をめぐってお金が濃く流れる傾向は、これからも強まってゆきそうです。続きを読む

ピーター・ドラッカーの「ポスト資本主義社会」。

先週の朝日新聞には、岩井克人さんの話が載りました。「資本主義は本質的に不安定」だという話。

資本主義は、なぜ不安定なのか。それは基本的に投機によって成立しているからだ。単純にいえば、たとえば自動車会社は、自動車を自分が乗るためではなく、将来だれかが乗るために買ってくれるという予想のもとにつくる。そこに一種の投機の要素が入っている。
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マイケル.T.カウフマンの『ソロス』。

BBCのワールド・ニュースは、新興国とのつながりに強みを見出しているようです。先日は、インド系のイギリス人夫婦が、インドで代理母を見つけ安く出産をした体験談を放送していました。世界の株価が暴落したときには、ムンバイのレポーターが登場。「金融危機」と「信用不安」とを区別し、インドの銀行にサブプライムの影響は少なく、世界的な信用不安の影響を受けているだけだ、と話していました。
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三浦和義と永田洋子。

三浦和義 若き日の三浦和義の映像からは、80年代の景気の強さが伝わってきます。ワイドショーで主役をはっていた当時の三浦氏は、30代の後半。現在の30代や40代が置かれている状況を考えると、疑惑をめぐる「正しい、正しくない」という話よりも、つい華やかで派手な行動の方が目についてしまいます。拘置所で自殺したと報じられていますが、もうひとり拘置所には危篤に陥っている60代がいて、それが連合赤軍の幹部だった永田洋子。私には、社会の秩序に挑戦するように生きた2人の異端者が、対極に位置しているように思えます。

永田洋子は、大学に入って共産主義という理念にのめり込んでいった女性。学生運動を経験した人の中には、「連合赤軍を全くの他人事として考えることはできない」と重い口ぶりで語る人もいます。戦後の日本では、多くの学生や労働者が、それぞれに濃淡はありながらも、左翼運動に関わったり影響を受けたりしました。一方の三浦和義は、不良少年で、愛欲、金銭欲、自己顕示欲にまみれ続けた男性。戦後の日本は、多くの人々が、豊かさと自由の広がりとともに金銭欲や愛欲に揺れ続けてきた時代でもある。私は、多くの人が2人の異端者の中に、自身の履歴とわずかでも重なるような部分を感じたからこそ、強い非難や関心が湧き上がったのではないか?と推測しています。

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米国債は買われ続けるのか?

円安に向かわせる要素があるとしたら、それは何か?ひとつは、株式市場が落ち着きを取り戻し、堅調になったときの世界の株高。もうひとつは、日本の赤字国債かもしれません。11月の上旬に想定されていた総選挙は先延ばし。景気対策を強調する自民党では、赤字国債の発行を容認する声も出ているようです。続きを読む

楽しみたい人。楽しませてもらいたい人。

ドル現金も、みんなで刷れば怖くない。公的資金の投入で合意したG7ですが、国によって事情は異なります。いよいよアメリカがドルを刷るとなれば、為替は円高&ドル安へと傾きやすくなる。日銀の政策金利の下げ余地は他国に比べて小さいですから、急激な円高になった場合の備えになりそう。1ドルが80円の最高値をつけたのは、1995年。あれからアジアも日本も変化しましたから、もしも90円を超える円高になれば、外に拠点を移さざるを得ない企業も出てくるでしょう。仮に日本が円高の恩恵を活かしつつ内需の振興ができたとしても、若い日本人や消費者が減っている事実は隠しようがない。やはり円高は、日本の個人、地域、企業に開国を迫ることになると思います。さまざまな形で。続きを読む

東京に忍び寄る「地方化」の波。

ゴールド 株式市場が発しているメッセージは、ごく単純。「ドルが足りません。もっと刷ってください」。安全を求める資金は再びゴールドへ流れ、1オンスは925ドル。いま起きているのは、71年のニクソン・ショックや、85年のプラザ合意の続きなのだと思います。戦争や借金を重ねてきた米国が、ドルの価値を下げざるを得ないところに追い込まれている。変化は経済だけでなく、安全保障にも及ぶでしょう。アメリカが、20世紀の頃のように世界の秩序に責任を負うことは難しくなる。おそらく日本の自衛隊には、より積極的な世界への関与を求める力が働くことになると思います。日本の輿論が、どうであれ。

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「なんだ、これは?」の魅力。

ジムチェイノス CNBCには、ジム・チェイノスが登場。Legendary Short Seller(伝説の空売り王)と呼ばれるのは、エンロンの会計に誰よりも早く疑念を抱き、2000年に大量の空売りを仕掛けて儲けたから。CNBCの面白いところは、市場が悲観に染まっているときも、それなりに存在感のあるゲストが出てくるところ。政治でも、サラ・ペイリンという名の副大統領候補が急浮上しましたが、人口が62万人にすぎないアラスカ州の知事が出てくるところに、アメリカ社会の多様さと人材の層の厚みを感じます。東京のテレビ局の関係者によると、森永卓郎さんにはマネージャー役が付いているそうですが、同じ顔ぶれが、同じスタジオで、同じような発言を繰り返すばかりでは、飽きられてしまうのも当然という気がします。
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円高が日本人に開国を迫る。

rate cut 落ちる株価に背中を押されるようにして、欧米が利下げを決めました。CNBCの見出しも、Fed Joins Global Rate Cutと、世界の利下げに「参加する」という表現になっています。ただ日本は利下げをせず、ゆえにUSD/JPYは99まで下落。当面は利下げを見送って円高を受容し、さらに深刻な状態になれば、そこでまた再考する…という判断なのだと思います。やはり米国が先行して利下げをした場合のドル不安が意識されています。

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カウチ・サーフィン"Couch Surfing"で時を旅する人たち。

???? 松本で週刊エコノミストが発売になるのは、東京から1日遅れの月曜日。近所の本屋が次々に無くなるので、私は松本駅の売店まで歩いて買いに行ってます。きのうは駅前の信号機が赤だったんですが、クルマが通らないので、行きも帰りも信号を無視して横断歩道を渡りました。今まで、こんなことはありませんでした。きょうも、松本駅前の午後5時すぎは、こんな状態。改札の真正面にあるスターバックスには、5〜6人の人影があるだけ。明らかにクルマやヒトの通行量が減っている。最近は、夜になるとタクシーの運転手がクルマを近づけて来るだけでなく、窓を開けて「乗らない?」と声をかけてくるようになりました。続きを読む

『華人週報』は、広告欄が面白い。

華人 『華人週報』は、松本の中国人たちも読んでいるフリーペーパー。広告を見ると、中国人たちが東京や大阪で商売を広げている様子が伝わってきます。航空券、ケータイ、自動車学校、不動産、電脳(パソコン)、マッサージ店で働く小姐の募集、それに為替FXのためのソフトまで出ている。法律事務所や行政書士の広告には、「日本人配偶者」「中古公司売買専門」という文字が並んでいます。笑えるのは、「黒転白後的永住申請」。「黒を白くしたあとで、永住の申請をいたします」という意味でしょうか続きを読む
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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