Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2009年04月

「ぼくらはアレンタウンに住んでいる」。

数日前、スーパーの惣菜売り場には、トンカツの売れ残りが目立ちました。その次の日からは鶏肉の仕入れが増えたせいか、から揚げに値引きのシールが貼られていました。桜が咲いて暖かくなったときには、レタスがひとつ100円。霜注意報が出るほど気温が下がると、レタスは150円に上がりました。いつもと同じように見えるスーパーも、インフルエンザや天候によって日々変化しています。続きを読む

売られる米国債。増える中国の黄金。

10年ダウは8,000あたり。米国債は売られて、10年債の金利は3%に接近しました。週足のチャートをみると、この3%を超えると上に伸びやすい感じ。3月にはFedが国債を買うと発表し、いったんは落ちた長期金利ですが、再びあのときの水準まで戻しています。中央銀行が国債を買い入れるとなれば、とりあえず市場はサプライズによって債券高(金利低下)の反応を示しますが、この手法がどのくらい有効なのか?は、誰にも分かりません。
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イヴァンカ・トランプ@CNBC

CNBCのゲストは、イヴァンカ・トランプ。今年28才になるドナルド・トランプの娘。「こんなクレイジーなときに、何を期待してホテルをオープンしているんですか?」という質問に、「人々はビジネスをしたがっています」と強気に答えています。中国や南米の経済についても強気。このあと番組は、富裕層の消費をテーマにしてインタビューを続けました。お金持ちの消費なら、お金持ちに聞けば良いという発想。こうした映像にもアメリカ経済を担う人々の多様さが表れています。そこそこ資産がある人が「庶民にとっては厳しい」と語ることが多い日本の放送は、情緒的な偽善が強すぎると感じます。

 

赤字になった日本の貿易収支。

08年の日本の貿易収支は、28年ぶりの赤字。8%近い成長が可能だと語る人民銀行の易綱・副総裁は、日本の事例を十分に研究した上で発言しているかのよう。

当局は国際収支の大幅な黒字は長期にわたり維持できるものではないと認識しているため、貿易収支の均衡化を望んでいる。

貿易黒字を続けて、欧米から様々な圧力を受け続けた日本の姿が蘇ってきます。易綱の発言には、「私たちは、ひたすら黒字を貯め続けることを目指しているわけではありません。皆さんから、買い物をすることも考えているんですよ」という商売人のような感覚がにじんでいます。

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振り込め詐偽が、日本国債を利用する日。

読売新聞日曜日の読売新聞に、「私立歯大6割定員割れ」という記事が出ました。松本歯科大学は、80人の定員に対して45人しか入学者がいない。松本の街で歯科大生といえば数少ない富裕層ですから、またひとつ街がさびしくなる理由を見つけたような気がします。
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ドルをめぐる日中の違い。

ドル 2000年からのドル・インデックスの変化をみれば、カネにうるさい中国人が怒る気持ちがわかります。110〜120あたりから落ちてきて、現在は85あたり。この間、中国は安くなるドルに立ち向かうようにして米国債を買い続け、その保有量で世界一になりました。しかし、米国には「中国が人民元を不当に安くしている」という声がありますから、中国人にしてみれば、「何を言っているんだ?中国はドルを買い支えてきたじゃないか。太不像話了!」ということなのでしょう。

08年の3月は、ドル・インデックスが70近くまで落ちました。いくら政府の保証があるとはいえ、5年で3割もドルの値打ちが下がってしまえば、米国債も安全な債券とは言い切れません。しかし、日本では、「外国への投資といえば、まずは米国債」という声が強い。「流動性が高く、安全性でも高い評価を受けております」という売り文句があふれています。

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日本は、黄金時代からシルバー時代へ。

中国の1-3月期のGDPは、+6.1%と出ました。目標の8%に比べれば弱い数字ですが、日本の09年の落ち込みが−5〜−6%だとすれば、中国が世界第2位の経済大国になる日は、2011〜12年あたりにやって来そうです。

長期金利日本の長期金利が最も低かったのは、03年の6月2日につけた0.435%です。この年、日経平均は4月28日に7,603円をつけて、「バブル崩壊後の最安値」といわれました。あれから6年が経って、09年の3月10日には日経平均が7,054円と、さらに落ち込み、最安値は更新されました。いまは「100年に1度の不況」と言われていますが、それでも長期金利は1.3〜1.45%あたりですから、ここ数年の株価との比較でみると、やや高いところで金利が動いているといえます。

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貿易黒字は急減し、所得収支の黒字は高止まり。

h隣の塩尻市では、飲食店が出した4〜5名のアルバイト募集に、100名を超える応募があったとか。最初はアメリカ経済の落ち込みに巻き込まれたような不景気でしたが、だんだん時間が経つにつれて、もともと日本に深く広がっていたリスクが表面化しているように思えてきました。1〜2月までは「日本の金融への影響は、他国に比べて小さい」という声が聞かれましたが、最近では「日本の落ち込みは大きく、その立ち直りも遅い」という見方が強まっています。東京の株式市場は、台湾や香港に比べて出遅れているように見えます。チャートは、赤が日経225で、青が香港のH株指数。09年の日本の経済をめぐる予想は、IMFが−5.8%、世界銀行が−5.3%、OECDが−6.6%となっています。続きを読む

政府&日銀 vs. 長期金利。

麻生内閣の景気対策には、電機や自動車のように落ち込みの激しい業界と、とりあえずの生活苦を支える短期的な手当てが目立ちます。すでに人口が減り始めている日本では、労働を集約する産業から知識や情報を集約する産業への変化が必要ですが、その意識が予算案ににじんでいるとは言えません。すでに兆候が現れているように、これからは1980〜90年代を日本の黄金時代として振り返る人が増えそうです。続きを読む

"Kamikaze Spending"

国債日本の景気対策は、15兆円に。ウォール・ストリート・ジャーナルは、"Kamikaze Spending(カミカゼ支出)"と書いています。債券の市場では、もっと国債が出て来るだろうという見方が広がり、長期金利が上がっています。もしも、追加の景気対策の規模が小さければ、アメリカだけが突出して巨額の景気対策を進めることになりますから、ドルだけが強く売られるリスクが生じます。今回の政府の決定は、日本の景気を支えるという目的だけでなく、やはり基軸通貨ドルの下落を緩やかにするという見えにくい狙いを含んでいるといえそうです。
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表日本と裏日本。

キャバクラ業界では、女の子の体験入店を「たいにゅう」と呼びます。その「たいにゅう」が増えているとか。それだけ昼の仕事が少ない。近所で不動産業を営んでいる人は、たった1名の経理事務の募集に対して、50通以上の履歴書が送られてきたと言っています。住宅ローンを組んでマンションや一戸建てを買ったものの、夫の月々の収入が減り、とはいえ他のアルバイトも少ないので、業界に「入る」あるいは「戻る」女性も増えているようです。
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【松本の観光名所】 穴を掘って埋め戻す公共事業の現場。

駅前 駅前の広場を歩くと、なんだかスッキリした感じがします。あまり使われることがなかった地下の通路が埋められている。地下鉄の入り口のようだった穴が、黒いアスファルトで覆われています。これはケインズがいう「穴を掘って埋め戻す公共事業」が、その言葉どおりに行われた痕跡ですから、ぜひともリチャード・クーさんの手形などを埋め込んで、マクロ経済学を学ぶ人たちを集める観光名所にしてもらいたいものです。
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"Soros Speaks Out"


マリア・バルティローモは、金融サミットの取材をジョージ・ソロスへのインタビューで締めくくりました。2人がサングラスをしているのは、日差しを避けるためなのか、それとも金融を憎む人々から靴を投げられないようにするためなのか。映像を少し見るだけでも、現場に対する強いこだわりが伝わって来ます。ソロスはG20が前進のための重要なステップであると語り、とくにIMFの融資枠の拡大が東ヨーロッパの経済を窮地から救うことを期待しています。日本には、このような番組そのものが無いので、文字通り比較にはなりません。いつも次の展開を意識しながら仕事をしている女性キャスターは、オバマ大統領がロンドンの次に東欧を訪れることを意識して、ハンガリー生まれの富豪と語っているようにも思えます。

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戻る新興国の株価。内向きな日本は苦しい。

やはりG20の焦点は、IMFの融資枠。CNBCの出演者たちは、みな7,500億ドルに引き上げられたことから語り始めています。"Modest but Positive(控えめだが建設的)"という評価もある。日本で最大の発行部数を誇る讀賣新聞には、この額が出ていません。さすがに日経は、基軸通貨ドルのゆくえを意識しているので、IMFへの出資比率をめぐる米中のやりとりまでを書いています。続きを読む

金融サミットで浮かび上がる投資主体としての政府の役割。

82 街角の電光掲示の時計が、とまりました。八十二銀行の松本営業部。私は30年以上、当たり前のように見てきたので、ちょっと寂しさを感じます。古い時計は、その動きを止めることで、これまでとは違う時の訪れを告げているかのようです。

ドル円は、クロス円に引きずられるようにして100を越えそうな動きになっています。ドル・インデックスも上がりません。財政赤字の大きな米国と日本が、ともに財政出動を主張していますから、市場は政治の動きを反映しているように見える。

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livedoor プロフィール

takahashikamekichi

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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