Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2009年12月

都市の競演で始まる2010年。

国債の発行額が増え、「破綻」を語る人が増えました。しかしブラジルでインフレを体感した私からすると、いまだ長期金利が2%に届かない日本において「破綻」や「ハイパー・インフレ」を強調するのは大げさに思えます。「もうダメだ」「終わりだ」という感情が、「一億玉砕」のように「破綻」という言葉に結びついているのでしょうか。
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VAIO部門が安曇野にやって来る…が。

安曇野にはソニーVAIOの拠点があります。皇族の見学コースにも組み込まれるところ。ここに品川からVAIO部門の人たちが、丸ごと移って来るんだとか。とりあえず私は知り合いのキャバ嬢に、「客には『ソニーを使ってる』とか言った方が良いかも…」などと話していたのですが、移転を告げられた人たちには苦労があるようです。続きを読む

「東京の看板が、白かった」。

これで美味しいものでも食べてくださぁい」。郵便局の窓口で順番を待っていたら、なにやら景気の良さそうな話が聞こえてきます。相談の窓口に座っているのが高齢の女性なので、ゆうちょ銀行の女性の職員も意識して大きな声で話しかけている。「この前、ジャスコでお見かけしたんですよぉ。お声をおかけしようかなぁと思ったんですけどぉ…」。語尾まで丁寧にハッキリとしゃべるので、客が国債をたくさんもっていることまで分かってしまいます。
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日本の失恋。

逃げてゆく資本は、去ってゆく女性のようなもの。いくら男性が泣いてわめいて自分の正しさを訴えてみたところで、どうにかなるわけではありません。悔しかったら自分を磨き、他の女性が寄ってくるぐらいの男になろうと思うしかありません。
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アメリカの景気回復は第二幕へ。

これが12月なら、2月はどうなってしまうのか?身構えるような雰囲気が、街に広がっています。飲み放題をやっているお店の人によると、「あれは良いよ。いまは浴びるほど酒を呑む人なんて少ないからね」。逆に困るのは、4時間ぐらいいても帰らない団体の客だとか。ファミレスの感覚で利用する人が増えているのでしょう。こうなるとモノを売るというより、時間を売ろうとする傾向が強まる。時間制で、飲み放題。
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クリントンのドル高、ブッシュのドル安。さてオバマは?

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2010年のドルは、どうなるのか?長期のチャートを見れば、全体として下げながらも大統領に左右されていることが一目瞭然です。90年代のクリントン政権では、ドル高。続くブッシュ政権では、ドル安。いまのオバマ政権はクリントンの人脈を引き継いでいますから、再びドル高に向かう可能性もあります。

いま起きている為替の変化は、単に数日とか数週間の話ではなく、数年単位でみた場合の変化の前触れになるかもしれません。少なくとも、これまでの8年間のように「ドル安が当然」と考えることは難しくなりそう。

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バーナンキが抱くドルの値ごろ感。

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ドルが最も安くなったのは、08年の3月です。全米5位のベアスターンズ証券が危機に陥って救済されたとき。このときダウ平均は、12,000以上で安定していました。半年後、9月には全米4位のリーマン・ブラザーズが破綻します。救済は、されませんでした。11,000あたりで動いていたダウは、一気に8,000を割るところまで売り込まれました。

なぜ規模が小さいベアスターンズが救われたのに、より大きなリーマンは救済されなかったのか?私は、バーナンキ議長のドルを守ろうとする意識があったからだと考えています。このオッサンの頭の中には、「ドルを売るのも、たいがいにせえ。せいぜい下値は、75あたりやろ」という感覚があるように思えます。リーマンが危機に陥ったときには、ドルが買われて上がっていましたから、それで「リーマン?つぶしても問題ないやろ」と判断したのかも。

induところがリーマン・ショックのあと株価は戻らず、ダウは6,500まで下げ、景気は底なし沼のようになってしまいました。「あかん、株が崩れてもうた…」。

そこでバーナンキは、09年の3月に「米国債を買い取る!」と発表。株価を支える策を打ち出しました。市場の意表を突いた大きなサプライズです。中央銀行がドカンと国債を買えば、通貨の値打ちは下がる。それが可能だったのは、ドルの値打ちが上がっていたから。バーナンキは、ドル・インデックスの値を横目に株価を見ながら、「いまならドルが下がっても大丈夫やろ」と考えたのではないでしょうか。

これで大量にドルが流れ出ることが確実になり、ドルは引き続き下落します。株価は緩やかに戻してゆきました。で、09年の12月に再びドル・インデックスが75あたりに近づいたところで、再びオッサンは動く。「強いドルや。えぇかげんドルは買われなあかん」。この75あたりにラインを引いてバーナンキ議長の足跡をたどってみると、議長が胸に抱くドルの値ごろ感が伝わってくるような気がします。

中央銀行の仕事は、通貨の値打ちを守ること。オッサンは、いまごろ「今年も、ようけ働いた。クリスマスは、たっぶり休ませてもらうわ」と思っているかもしれません。

 

いまの日本経済は、最悪のサッカー中継と同じ。

ドルの強気相場が、懐疑の中で成長した1週間でした。仮にドル高が現在のペースで進んだとしたら、次に意識されるのはドル円の92.35前後かも。日足チャートにサポートとレジスタンスのラインを引いてみると、10月27日につけた高値のあたりで交差することがわかります。
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ドル円の押し目買い&ユーロドルの戻り売り。

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ドル・インデックスは雲を上に突き抜けそう。こうなると、ドル売りポジションを抱えたまま眠るのは不安です。ドル円の押し目買いとユーロの戻り売りが魅力的に思えてきます。ドル安を囃して騰がったゴールドは、いったん1,000ドル近くまで下がって揉み合うかも。

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『ジミーの誕生日』。

jimy猪瀬直樹さんの行動と著作には、いつも同じ音が響いています。それは、「日本人は、みんなこう思っているけど、でも実際によく調べてみると、そうじゃないんだよ」という声。『ジミーの誕生日』は、多くの日本人がイメージしてきたマッカーサー政治の虚像と実像とのズレを掘り起こして見せようとする作品です。

多くの人は、マッカーサーがアメリカの政府と一体であり、したがって日本国憲法もアメリカから押し付けられたように感じています。しかし、マッカーサーは必ずしも米国の政府に忠実だったわけでないし、また終戦直後はソ連など他の戦勝国が日本に介入しようとする圧力も強かった。ワシントンと他の戦勝国という2つの政治的な圧力の隙間を押し広げるようにして日本に君臨しようとしたマッカーサーは、まずは東條英樹の逮捕を命じ、続いて昭和天皇の戦争責任を問わないようにするためにも、何はともあれ憲法の整備を急ぐ必要があった。この流れが全体の骨組。したがって本書は、昭和天皇、皇太子明仁親王、さらにはマッカーサー元帥という、いわば3人の天皇をめぐる物語だといえます。

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2009年のアメリカ国債を振り返って。

09年の米国債の動きを振り返って、まずパッと目につくのは3月に起きた急激な金利の下落。Fedのバーナンキ議長が、国債を大量の買い取ると発表した日です。このあと長期金利は戻ってゆき、急落した株価も上がってゆきました。しかし、夏からは、株が買われるのに債券も同時に買われて金利が低下するという、常識とは逆の傾向が続きました。これは、なぜか?

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キャピタル・フライトが広がっている。

eki松本は、長野県で2番目に大きな街。その駅ビルの1階からテナントが次々と抜け、エスカレーター近くがこんな状態です。全国の現実も推して知るべしです。

工場や百貨店が次々と閉鎖されるということは、すなわち、在庫や設備を維持し人を雇うために投じられてきた資本が引き上げているということ。私には、どう考えてもキャピタル・フライト(資本が逃げること)が広がっているとしか思えないのですが、そういうことを言う人は少ない。

いまは世界中で雇用が深刻な問題になっていますから、地方であれ国政であれ、政治の焦点が「いかに投資を呼び込むか?」になっています。ところが日本では、新聞やテレビを見ても投資を呼び込むための論議をしているようには見えない。

あるのは、こっちの党が間違っているとか、あの政治家は勉強していないだとか、受身な姿勢で問題に答えようとする、まるで受験生のような批判。あるいは文化大革命かと思うような「右、左」の話。これでは就職できない人が増えるのは当たり前です。

若い人は、古い世代の政治や経済の用語を小難しく使うよりも、「資本が逃げてる!仕事がない!」と単純かつ率直に訴えた方が、世界の常識にも沿うと思います。

街を歩けば、キャピタル・フライトが広がっている現実は一目瞭然。私も地方に住んでいますから、資本とか投資といった話が好まれないことは理解できますが、さすがにここまで現実が進むと、いいかげん目を覚ます人が増えないと厳しい。「どうして仕事がないんですか?」という質問には、「不況だから」ではなく「資本が逃げているから」と答えた方が良さそうです。

ドル・キャリートレードの巻き戻しは起きるか?

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雇用も小売も予想より強い指標が出たのに、N.Yのダウは抑えられたまま。テクニカル的には、RSIにダイバージェンスが発生しています。これは株安のサインとも読めるし、裏返してみれば、株に対する通貨ドルの強気シグナルであるともいえます。なぜか日本の週刊誌は「ドバイ・ショック」を強調していますが、私には「ドル安が株価を上げてきた流れも、いったん終了か?」という雰囲気が感じられます。

為替、商品、株式と、どの市場にもドル安トレンドの変化を示唆する形があります。簡単にいえばドル安という水の流れを受け止めてきたお皿やお椀が、どれも「いっぱい、いっぱい」の状態になっていて、その揺り戻しが起きそうな気配があると考えています。
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原油の値動きに似てきたゴールド。

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ゴールドの週足チャート。1,000ドルのすこし上にあるラインを突破したあと、変化のパターンを変え1,200ドルまで急騰しました。

08年の11月ごろには、いったん大きく落ちています。ここはユーロがドルに対して急反発した場面。つまり「ドル安の受け皿としてふさわしいのは、ユーロか?それともゴールドか?」と市場が迷い、それで大きな乱高下が起きたといえそう。ラインを超えたあとの金は、まるでその迷いが吹っ切れたかのように上がりました。

それにしても、このチャートは、どこかで見た気がします。それは、08年までの原油の変化。

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原油は、ブッシュ大統領になってから急カーブで騰がり、オバマ政権が現実的になると共に急落したことがわかります。つまり、ドル安という巨大なストーリーの脇役として、08年には原油が、09年にはゴールドとユーロが、それぞれ脚光を浴びたと言えそう。

最近、原油の価格が再び抑えられていますが、これは世界の政治が排出ガスの規制に前向きになってきた流れを受けている気がします。石炭や石油よりもクリーンなエネルギーを求める動きが値段を抑えている。

もしも、これからドルが反転して上がった場合、ドル高の受け皿となってきたゴールドが急落する可能性がある。ただ、ユーロや円もドル高の受け皿として買われてきたので、そう話は単純でないかもしれない。

私たちは、ヒト(政治家)、モノ(原油、金)、カネ(通貨)が絡み合う壮大な三国志を見ているのだと思います。


Merry Christmas, Mr. President.

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ドル・インデックスは、移動平均線を越えて雲の中へ。坂の下の雲。ここまでの数ヶ月、「円高が脅威だ」「ドル安の流れは変わらない」という雰囲気が続きましたが、そのトレンドが転換に入った可能性があります。年末から年始にかけては市場も荒れやすい。

アメリカのTVには、08年の大統領選を思い出させる映像が増えています。共和党のマケイン議員は、アフガニスタンからの撤収について反論。本を出したペイリン氏が目立っている。民主党のオバマ大統領は、医療保険、戦争、雇用についての政策を分かりやすくアピールするために全米をまわるキャンペーンを行うようです。大統領は「希望」というプレゼントを持って歩くサンタクロースのように行動したいのでしょう。"Merry Christmas, Mr. President"という声を期待して。

為替のチャートを前景に、政治の風景を後景において考えてみると、ドル高が進んだ昨年と似たような状況になってきたと感じます。08年は選挙キャンペーン。09年はX'masキャンペーン。

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livedoor プロフィール

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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