Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2011年02月

資源インフレと中央銀行。

人通りの少ないデフレの街を歩いていると、遠くの大河から「ゴーッ」とインフレの水音が聞こえてくる。今は、そんな場面です。下がっているのは、不動産や賃金。上がっているのは、大豆やコーヒーのような農産物やガソリン。CNBCでは連日インフレをめぐる話が続いていて、「どの企業が販売価格を上げることが出来るのか?」という視点から企業の業績を占おうとする分析も出ています。

なぜ商品(コモディティ)が値上がりするのか?やはりドルが大量に刷られていることが影響しているからだと考える人が多い。バーナンキの記者会見の様子をみても、この点が質問に出ており、議長が「新興国の経済発展が極めて早く、需要が強いからだ」と苦しい答えを繰り返していることがわかります。

前任のアラン・グリーンスパンが意図的に難しい言葉を使って中央銀行の権威を守ろうとしていたのとは対照的に、ベン・バーナンキはFedの「透明性」を強調して、ふつうのアメリカ人が使う解りやすい言葉で喋っています。昨日の議会の予算委員会のやりとりでも、いちいち議員の質問に"Yes,Sir"と答えていました。低姿勢ではありながらも、強く政策の妥当性を訴えようとしている。

ドルを大量に刷るQE2という政策は、株価を押し上げています。ハイエンドと呼ばれる高額な商品の売れ行きが良いのも、「株高によるところが大きい」と解説する人が多い。アメリカの中流層には、株を持っている人が多いから。いっぽうで、雇用と住宅の回復は弱い。米国では買った不動産の価格が買値を下回っている状態を"Under Water(水没)"と呼びますが、ごく大雑把にいえば資産が住宅だけという人には、なかなか景気回復の恩恵が巡って来ず、そこへ食品やガソリンの値上げですから、議長が「原油の値上がりは増税と同じだ」と理解を示しつつ経済を説明するのは、多くの人々の不満を想定しているからだと思います。

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安い税金を望むのは当然。

松本からセントレア空港までは、けっこうな距離があります。疲れた私が通路にしゃがみ込んでいたとき、地元の人らしきオバサンが声をかけてきました。「あっちの方に行けば、座るところがあるで。みーんな税金でできとるんだから使わなきゃあ」。羽田や成田では、おそらくこんな事はないでしょう。私は、さすがは愛知県だと思いました。
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ドル安&株高をもたらしたエジプト政変。

コーヒー業界に長くいる人は、途上国の政変に驚かない人が多い。「政治が変わっても、あの国はあの国。社会は変わらないよ。金持ちは金持ちだし、貧乏人は貧乏のままだ」というわけです。むしろ天候や道路、港湾のようなインフラが損なわれたときの影響を心配する声が強いように感じます。

たとえばインドネシアのマンデリンなどは豆の状態が不安定なのですが、これは産地が島の山岳地帯に散らばっていて、ひとたび道路が損なわれると迂回路がなく、ゆえに量を求めれば質の低下を受け入れざるを得ないという背景があるから。日本でいえば中越や木曽あたりでの地震を想像するとわかりやすいでしょう。

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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