首都圏の民主党はボロボロですね。しかし、投資という目で見れば、これからの民主党は「買い」です。誰もがダメだと考えていて、安く放置されている会社の株と一緒。関心のある人は、これから地域の民主党の落選者にアプローチしてみると良いと思います。地域の問題や政策について話し、候補者の考えや人柄を確かめるチャンスが広がっているからです。こんな状況になっても、候補を囲むのが古くからの支持者と組合だけだとしたら民主党は本当にダメだし、支持者も弱いということです。
長野2区では民主党の下条みつさんが2度目の当選を果たしたんですが、最初の選挙では落選でした。当時は田中知事の後援会が全盛期だったからでしょう。私は民主党の秘書の方に言われました。「5人でいいです。5人集めていただければ、下条みつが直接みなさんとお話させていただきますっ!」。何かあれば直ぐに代議士になる可能性のある人が、たった5人で来るのですから、これは訪問販売と同じレベルだと思いました。それだけ当選を願う候補は必死なのです。

少人数で会ってみると、マスコミで見るのとは別の政治家の顔が見えたりします。私は知事の後援会で、それがバレないようにするために頑張ってたようなもの。選挙になると、候補者には市民運動やNPOをやっている人から質問状が来るんですが、あれは選挙でないときに送らないとダメですね。陣営によっては、本人ではなく秘書が書いている場合もありますから。スケジュールが過密なときに大量の資料や長い文章を書かせるアンケートが来ると、「この団体は相手の状況を把握できない、自分本位の団体だな」という判断をされることにもなります。

選挙の仕組みや制度に対する不満がブログでも目立ちますが、そのほとんどは選挙の終了と共に、次のマスコミの映像へと関心を移してゆくと思います。そんな中で「Grip Blog 〜私が見た事実〜」さんは、現場に足を運ぶ主体性を持続しているという点で際立っている。今回の選挙は投票率が上がり、一部の無党派の動向が全体の行方を劇的に変えたんですが、これはキャスティング・ボードを握っているのが、一部の無党派であることを改めて印象付けました。

子飼さんが「民は主になりたがらない」と書いていますが、より正確にいえば、「ときには主となる民がいて、それは常に全体の一部である」ということだと思います。関心が低く、投票率も低い場合には、公明党などの組織が影響力を強めます。与野党が伯仲すれば、小さな政党がキャスティング・ボードを握る。今回の選挙では、少しの積極性、少しの主体性を発揮した無党派たちが、劇的な変化を呼ぶことになりました。いつの時代でも、政治は「どこに権力の源泉があるのか?」を探し当てるゲームのようなもの。いまは小泉さんに、鉱脈を探し当てる嗅覚があるんですね。

今回の投票率は67%でした。つまり全体の3割は、マスコミが煽っても選挙に行かない。地域によっても違いますけど、残り7割のうち半分近くが地縁・血縁あるいは組織票だとすれば、せいぜい全体の1〜2割くらいが政治を変える原動力になっているじゃないか?と思います。小選挙区制は、たしかに死票が多いんですが、逆にいえば一部が動いただけで全体が劇的に変化しやすい仕組みでもある。民主党は「反・自民」「反・小泉」を言うばかりではなく「反・民主」を言われるくらいにならないと相撲にならない。「天国への道を知る最良の方法は、地獄への道を探究することである」とニコロ・マキャベリは言っていますが、政権は、憎まれたり、叩かれるくらいの存在にならないと握れないと思います。次の党首は、国会論戦を意識すれば菅さん。組織の建て直しを重視すれば、小沢さんでしょうね。

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