国債10年ゴールドは、1オンス500ドルを突破。日経平均は、15,000円。となると次に破られる壁は、1USドル=120円でしょうか。日本国債の新発10年債利回りは、1.455%あたり。 この債券市場の強さが、最も予想外ですね。チャートで見ると、2003年の夏から金利が横ばいで来ていることが分かる。普通に考えれば「株高→債券安」で長期金利が上がりそうな場面です。TOPIXが1.5倍になったことを考えると、金利は巧く抑えられていると思います。

日本は、国と地方に借金が多いので、金利が上がるのではないか?という懸念が強い国です。来年の国債発行額は30兆円に抑えられ、さらに696兆円もある政府の資産を売却してゆく話も出ていますから、この政策が金利を抑えているのかもしれない。あるいは、グリーンスパン議長が「謎」と呼んだ債券高(金利安)と似たような現象が日本でも起きている、と考えることもできる。ただ、日銀は、これから量的緩和を終わりにして、やがてはゼロ金利を解除する方向ですから、長期金利がどう動くか?は、引き続き重要な点だと思います。

きょうは5年ぶりに、カシオ計算機(6952)を買ってみました。売り上げも利益も増えていて、借金が減っており、信用倍率が低い。カシオは、日経平均を構成する225の銘柄に「電機機械」の部門から採用されていますが、「大手電機」とか「ハイテクの主力株」として評価している人は少ないですね。これが「出遅れ銘柄」として扱われることが多い理由でもある。カシオのチャートを見ると、2000年のITバブルの時代に大きく上昇し損ねていることが分かります。今の上昇相場は、不動産、銀行、資源が先行し、電機ハイテク関連が出遅れているのが特徴ですから、これから少しづつ上昇してくれれば良いと思います。

カシオの良さは、防水という特定の機能に強みがあり、それをデザインとして巧く表現しているところ。ケータイや時計を見て、「カシオらしいな」と感じる人は多い。iPodを見ると「いかにもアップルだな」というメッセージみたいなものが伝わってくるんですが、電気製品では機能とデザインが一体となったイメージが重要だと思います。

欠陥マンションの話題が広がっています。マンションについては以前から書いていますが、私から見ると「不動産は安全なもの」「株式は危ないもの」という意識の偏りが日本では強烈で、これが修正されている過程のようにも思える。不動産は、売っても、買っても、持っているだけでも税金がかかるし、日本人の典型的な資産であるわりに、その下落リスクが話題になることが少なすぎる。株や賃貸マンションなら下落する局面で逃げることも簡単ですが、分譲マンションだと難しい。言い方は悪いですが、不動産を買う行為が普通の人にとって一回勝負のギャンブルであるわりに、そのリスクが過小にイメージされているように思えるのです。

株は逆で、リスクが過大に評価されている。信用取引といえば「樹海行き」だと騒がれたり、バブル崩壊の場面が何度も強調され、実態よりも危険なものとしてイメージされているように感じます。土地やマンションこそは、株なんかよりもケタ違いに高額なんですから、「リスクがあるから、よく勉強して買うことが大事」と強調されないとオカシイ。

映画『アメリカン・ビューティ』では、主婦が自宅を高く売ろうとして奮闘する場面が出てきますが、日本のドラマでは不動産がらみの日常は描かれることが少ない。あったとしても消費財として描かれるばかりで、この現象が「住宅は、個人の大切な資産(ストック)なんだ」という意識を希薄にしているように思えるのです。設計する個人、造る個人、売る個人。そういう人の顔や名前が、もっと見えるようになることが重要だと感じます。