日経平均が16,000円を超えました。債券市場も強く、長期金利は1.520%です。株価が高いわりに金利が低い・・・などと、いつものように書いてるうちに、また金利が上がるパターンになりそう。来年は、日経平均で20,000円。長期金利は2%を超えると思います。

「郵便局で売っている投資信託を買うなら、どんなタイプが良いですか?」先週、あるパーティの会場で尋ねられました。私は「株式の比率が高いもの」と即答しました。いつも書いているように、株高&債券安になると考えているからです。それに債券は、すでに多くの日本人が買っている商品であるといえる。間接的にではありますが。横浜よろず研究所さんが、「国民年金の79%は国債で運用されている」と書いていますが、だとしたら、私たちは、これから安くなりそうな商品を買わされていることになる。だから日本の国内に投資する投信を選ぶ場合には、株式を中心にした商品を選ぶのがバランスある態度だと言えます。

ライブドアが株主に配当しないことを、いまだに批判している人がいます。余りにもバカバカしいので触れないできましたが、無配の成長企業なんて、ありふれている。それが嫌な人は、高い配当の銘柄を買えば良いだけのことです。にも関わらず繰り返し批判が出るということは、,泙世泙棲式について分かっていない人が多く、△箸蠅△┐坤泪好灰澆婆槊つ企業ばかりに目を奪われた毎日を過ごしている人が多いこと、を証明しているわけですから、むしろ度重なる批判は、これからの株式市場にとって良い現象だといえる。つまり、日本の株式市場には、まだ未開の領域(余白)が広く残っているということです。

藤巻

藤巻健史さんも、最新刊の中で次のように言っています。「私は現在、日本の国債マーケットはバブルだと思う。国債のバブルとは、値段が高過ぎる、すなわち、長期金利が低すぎるということである。現状の1.4%とか1.5%というレートは、金融システム不安や日本経済が危機に際していた時のレートである。(中略)ヘッジファンドが長期投資をしているというのも考えにくい。ヘッジファンドには、期待されている最低利回りというのがある。通常、ドルの6ヶ月金利である。最低利回り以上の利回りを上げて初めて成功報酬が出る。銀行に6ヶ月預けて得られる以下の利回りしか出せないのなら、ヘッジファンドに資金を預ける理由がないからだ。すなわちヘッジファンドは4%以上の利回りを出して初めて、成功報酬をもらえる。そのような時に1.5%の日本国債に投資などしない」。

アラン・グリースパンは、日本国債が買われている理由として、極端なホーム・バイアス(身内びいき)をあげています。日本国債を保有しているのは、直接的には生保、銀行、年金などの機関、間接的には多くの日本国民なんですね。つまり、大きな組織に預けたお金が日本国債に化けることで、何とか低い金利が維持されているのが、いまの日本の姿であるといえるわけです。

私は、市場というのは、つまるところは人々の心を映す鏡だと考えています。何か問題が起こるたびに続出する「国が何とかしろっ!」という批判。権威や組織を信じて、自分のお金が国債に変わるのを黙認している行動。この2つの言動は、同じ心の裏表に過ぎないのです。それは、まるで何か起こるたびに政府を批判していた社会党と、何でも国が面倒を見てくれるだろうと考えていた自民党の態度そのままです。長期金利が上がる(=債券の価格が下がる)現象は、人々の心に深くしみこんだ55年体制的な言動が説得力を失うことを意味している。今の景気回復は、20世紀の後半のときとは全く違った意味をもっているのです。