sonho de valsaSonho de Valsa(ソーニョ デ ヴァルサ)は、ブラジルのLACTA社が作るチョコレート。とても美味しく日本人にも好評なのですが、価格が900円以上に値上がりしています。昨年までは500円くらいでした。ブラジルの経済は好調で通貨レアルも高いですから、理屈を考えれば当たり前なんですが、「ずいぶん高くなったなあ」というのが率直な感想です。いまはユーロも高いですから、クリスマスに使われるワインやシャンパン、あるいは並行輸入で安く売られていたF&Mの紅茶なども値上がりしています。為替の変化は、地方の小さなレストランや小売店にも影響が大きいのです。

この10年余り、私たちは、いろんなモノの値段が下がり続けることを当たり前のように受け止めてきました。ところが少し凝ったモノや、ちょっと美味しいモノの値段を確かめてみると、「意外に高いんだな〜」と感じることが多くなっています.。「あれが安い、こっちが安い」と値札に目を奪われているうちに、ふと気づいてみたら、欲しいモノの値段が高くて驚いた…という感じ。ですから日本のマスコミにありがちな「庶民の財布には厳しい」とか「マグロが食卓から消える?!」というタイトルとは、少し違うイメージなんですね。

私は3年ぐらい前から「原油が上がる」と言い続けてきました。実際にガソリンも灯油も値上がりし、安いスタンドを求めるクルマの列も報道されましたが、いざ値段が上がってからウロウロしてみても、なんだか時間のムダのように思えてしまいます。それよりも経済の流れを読んでいって、「あーなるかも」「こーなるかも」と予想を積み重ねていく方が有効ではないのか?ドライブをする人なら分かると思いますが、いちいち目先の変化に目を留めながら走るよりも、或る程度の地形の変化を予想をしながら対応していった方が、気持ち的にも楽なんですね。私は、この「時間の過ごし方が楽になる」というメリットだけでも、市場であれこれ経験を積み重ねる価値は充分にあると考えています。私たちの身近では、いろんな変化が起こる。そして、その変化の兆しは、市場に匂っている。つまり投資というのは、単に「儲けた、儲けない」という話ではなく、将来の変化に備えていくという重要な意味があるのです。

きょうはユナイテッド・ワールド証券の「ベトナム民営化ファンド4」を買うために、入金の手続きをしました。私がベトナム民営化ファンドの第1回に応募したのは、今年の1月で、その運用が始まったのは3月です。入金から12ヶ月が過ぎようとしている現時点での利回りは、21.25%。第2回にもお金を入れていますが、その利回りは16.5%となっています。私は投資信託(ファンド)よりも個別銘柄が好きです。しかし、まだベトナムの市場は、私のような素人が個別銘柄を買えるような段階ではなさそうです。一度に多くの資金を入れるのではなく、試しに少し買ってみて、運用する人たちが出すレポートを見て、ベトナムに関わるニュースを確かめ、何段階かに分けて追加して買っています。

よく「カフェをやりたい」という若い人がいますが、私から見るとコーヒー器具や内装や音楽といった表面的なところばかりに目を奪われている人が大多数です。お店をやるのであれば、まず不動産の話は外せません。街の変化も大きいですから、街の歴史や人の流れ、周囲に住んでいる人たちの特徴なども大切です。自営業はサラリーマンよりも暮らしの保証が弱いですから、保険や銀行との付き合いも欠かせないし、金利の変化も大事です。加えて、為替や商品市況などにも興味を持った方が良いでしょう。だから、いま会社員として働いている人であれば、「自分の職場がどういう経済の流れによって支えられているのか?」という点を意識している人が、カフェにも向くと考えるのです。「勤務先の取引先は、どこなのか?」「主な製品は、何で、それはなぜ売れるようになったのか?」。そういうことを考えている人でないと、難しいと思います。ただ「今の人間関係が嫌だ」とか、「自分なら美味しいものが出せそうだ」というだけでは「甘い」といわざるを得ないし、リスクが大きすぎる。

私はアジアへの投資比率を上げようとしていますが、それは閑散とした年末の松本の街に直面していることも理由です。いま日本の地方都市で、2店、3店とお店を増やそうとするのは大変なことです。ただ、日本の株がダメだとは思わない。私たちは日本に暮らしているのですから、日本の製品や企業のことは良く分かる立場にあります。だから、まずは日本の株式、できれば地元の上場企業に着目し、そこから次の段階へと視野を広げていくのが安全でしょう。私の場合は、もっと身近なモノの変化から着目します。チョコレートも、そのひとつです。