週明けの日本株は、強く騰がりそう。注目は、騰がった米ドルと連動している香港ドルの上に浮かぶ香港株のゆくえ。グーグル株も強く上昇しているので、日本のネット関連や新興市場に期待する個人も多いでしょう。ただ、このところ強く上げても、再び大きく売られることが多いので、まだまだアメリカ企業の決算に左右される動きは続きそう。サブプライム問題が後景へと退けば、インフレが前景に競りあがってきます。するとインフレ懸念に強く反応すると思われる通貨、つまり利上げへと向かいやすい通貨は買われやすく、そうでない通貨は売られやすくなると思います。マスコミ各社は、長野市の取材を進めています。おそらく長野の街に広がっている感情は、「戸惑い」でしょう。マスコミを中心にして考える人から見れば「チベット」とか「中国」が焦点なのでしょうが、長野に住む人たちの心には、97年の長野五輪を懐かしむ気持ちが強いのではないか?と私は想像しています。長野市が、最も輝いていたとき。みなが力をあわせ、街に賑わいが溢れていたとき。聖火リレーのために集まるボランティアの映像を見ても、ほとんどが60歳以上のお年寄りです。私は、地元の人たちの感情とマスコミで騒がれている話題との間にズレがあるような気がします。
賃金は上がりにくく、物価は上がってゆく。大手のスーパーもファミレスも撤収を進めます。医師の確保は難しく、バスは少なくなり、一戸建てやマンションの売れ行きも冴えない。地方銀行の株価は下がり続け、全国のあちこちでは「夕張化」が進行。この段階になったら、多くの日本の人が暮らしの足元を考えざるを得ないと思うのですが、まだまだテレビに流れる話題に熱中している人が多いことに驚きます。
しかし最近は、「これで良いのかも…」という気持ちが同時に湧いてきます。1億人以上が暮らす識字率の高い経済大国ではありながら、経済新聞の発行部数は300万に過ぎない。ほとんど多くの人たちは、テレビを眺めては、官僚を批判し、企業を批判し、外国を批判し、私には意味が分からない「お笑い」をブームと呼んだりしています。あっという間に風化する話題に集まっては、次の祭りを探す。別に誰かに強制されているわけではなく、どういうメディアに接するかも本人の選択なのですから、それぞれの選択には文句の付けようもありません。
きょうは、NHKの中国語講座をまとめたDVDをiPodに移していました。06年度に放送されたシリーズは、いろんな外国語の講座と比較しても構成に斬新さが目立ちます。北京を中心にして、いま現在の社会との繋がりを強く意識して製作されているから、内容に退屈しない。「日本人在北京」に登場する素人さんたちも多彩で、レギュラー出演者の個性も巧く活かされています。ときどき他の語学講座も見るのですが、中立的かつ客観的に教えようとするあまり、いつもの年の繰り返しに見えてしまう番組が多いと思います。あまり大きな声ではいえませんが、このシリーズの一部がNHKある動画サイトにアップされていて、それをiPodに入れて何十回も繰り返して見て、「これなら」と感じたので買いました。英語以外の外国語の教材は、初級から中級の初めあたりを網羅している動画だと、ちょっとお値段が張るものが多いですし。
初めて全編を通して見て「どうして面白いのか?」と考えてみると、ほぼ北京だけに舞台が絞られていることも理由だと感じます。「上海も、広州も」と広く網羅せず、胡同、マンション、市場、捨て犬のための施設、動物園、印刷工場と、狭く深く取材しているから、人と街と言葉との関係が身近に感じられる。発音の指導も丁寧で、"pi2 jiu3"と発音されるはずの「ビール」が、どうして「ピー・ジィウ」ではなく、「ピー・ジョォ」と聞こえるのか?私は、ようやく分かりました。
どこか高いところから全体を見下ろすようにしても、自分の場合は、なかなか流れがつかめないことが多いです。経済なら株価や指標も見ますが、やっぱり自分で街の変化と突合せて考えてみないと納得ができません。長野の五輪も、まず長野の事情や経緯があり、そのうえで聖火リレーが行われるわけだから、最初から「中国」や「チベット」と言われてもピンと来ない。でも、それでも良いと思うようになりました。自分は少数派でも良いのです。


いつも「指標」として参考にさせて頂きありがとうございます。
たしかにマスターのフィロソフィーは街では少数派かもしれませんが
投資の世界では多数派としてありがたく読ませていただいております。
今後ともマーケットに対する現状認識を教えてくださいますようよろしくお願い申し上げます。
さて、
>するとインフレ懸念に強く反応すると思われる通貨、つまり利上げへと向かいやすい通貨は買われやすく、そうでない通貨は売られやすくなると思います。
多数意見ではインフレとは貨幣価値が下がることだと思うのですが上記はどういうことなのでしょうか?