為替昨日は円が全面安。きょうは豪州やNZの強さが目立ちます。チャートは、青がユーロ円、赤がドル円の400日の動き。1USD=95JPYのときには「円高」が大きく報道されましたが、ユーロ円は高いところで動き続けていることが分かります。世界がドルを機軸にしていた時代からユーロなどに分散している流れを考えると、飲料や食品の値上がりにも納得ができてしまいます。小麦などの原材料は高く、運賃や包装も原油高で上がり、完成品だけを考えても円安ゆえに高く買わざるを得ないのですから。

オイルCNBCでは、「アメリカの石油危機」という特集が組まれるようになりました。短期的には、原油が上がるたびに株価が抑えられる動きが続いています。資源の価格が上がれば、原材料のコストが企業の業績を抑えるだけでなく、インフレへの懸念が強まるわけですから、各国の中央銀行が利下げの打ち止め、あるいは利上げへ動くと考える人が多いからでしょう。ただ中期的には、ロンドンやN.Yの株価のように3月の底値からサブプライム問題の影響を脱しつつあるところも多いので、インフレ色が強まると共に株が堅調な流れになるのではないか?と私は考えています。

国債むしろ気になるのは、債券の市場。日本国債の売りが止まりません。きょうは新発10年債の利回りが、1.755%まで上昇しました。日本株が急激に上がっているわけではないので、やはりアメリカの国債が売られている影響が大きそう。中長期のドル安の流れが明らかになってくると、安定性と流動性を理由にして買われてきた米国債も買いづらくなる。となると、日銀が利上げの看板を降ろしても、日本の景気に翳りが出てきても、日本の国債が売られてしまうんですね。

長期金利が上がってゆけば、変動金利で住宅ローンを組んでいる人には影響が大きい。これまで日本の地方では、郊外へ郊外へと宅地が広がってきましたが、それも限界ということでしょうか。「まだまだ道路が必要だ」と主張する自民党の道路族の人たちは、商品や債券の市場の流れに逆らっているようなもの。これまで長く続いてきた商業地や住宅地の開発が、大きな曲がり角を迎えているように私には思えます。

愛知画像は、愛知県の中部空港にある居酒屋。ドテ煮と味噌カツで午前中からビールを飲んでいる光景は、松本あたりでは見かけませんが、24時間動いている職場の近くでは当たり前なのでしょう。椅子の下に取り付けられたカゴが荷物の置き場になっているところが、信州人の私には珍しい。さすがは「カイゼン」の本場だと思いました。

インフレが強まり、これまでとは異なる状況が押し寄せています。経済、IT、外国語と、いろんなことが必要になっていますが、あまり注目されていないのが、地域。最近は特定の地域と、経済、IT、外国語を組み合わせる仕事が増えているように感じます。アメリカのグーグルについて繰り返し語るのも悪くはないと思いますが、多くの社会人、とくに若い世代は、ある特定のエリアを業務の範囲としていることが実際には多いですから、地域という視点は、外すことができない要素です。

自分が住んでいる場所や働いている場所には、どんな特徴があって、どんな変化が起きているのか?そのあたりを踏まえたうえで、経済や外国語に取り組むことが、現実的な解決に近づくために必要だと思います。