マリア・バルティローモは、金融サミットの取材をジョージ・ソロスへのインタビューで締めくくりました。2人がサングラスをしているのは、日差しを避けるためなのか、それとも金融を憎む人々から靴を投げられないようにするためなのか。映像を少し見るだけでも、現場に対する強いこだわりが伝わって来ます。ソロスはG20が前進のための重要なステップであると語り、とくにIMFの融資枠の拡大が東ヨーロッパの経済を窮地から救うことを期待しています。日本には、このような番組そのものが無いので、文字通り比較にはなりません。いつも次の展開を意識しながら仕事をしている女性キャスターは、オバマ大統領がロンドンの次に東欧を訪れることを意識して、ハンガリー生まれの富豪と語っているようにも思えます。

いつものマリア・バルティローモは、"Maria's Market Message"という番組に出演。こういうときには、代わりの女性が代役を務めます。一日の市場の動きをコンパクトにまとめ、次の焦点が何かを短く伝えたあと、"See you tomorow on air and on line"という決まり文句で終わる。日本風にいえば、「では明日も放送で、そしてネットでお会いしましょう」という感じですが、こんな台詞で終わる番組も、日本にはあまりありません。放送内容も、CNNと同じように簡単にブログに貼り付けることが出来ます。世界のメディアが、通信と放送の境目を意識しない、あるいはさせない流れになっているのに、日本の放送が現状のままであれば、やがて取り残されていくことは間違いないでしょう。

日本のメディアでは、「誤探知」という聞きなれない言葉が飛び交いました。どこかの県庁の記者クラブが映り、慌てて紙を配っている女性の記者に、ディレクターが「喋って、喋って!中身、中身!」と叫んでいる。役所からの発表を待って、それを横並びで内輪に配ってきた日本の報道の内向きさが端的に現れています。考えてみれば、これまで何度も「誤探知」が繰り返されてきたような。とくに誰かが検察に捕まったときは、「誤探知」が訂正されません。

野球が好きな人なら、大リーグの中継を英語の放送で見ていても、それほど苦にはならないと思います。バスケット・ボールが好きな人なら、NBLで頻繁に使われる英語の表現を、むしろ自分から使おうとするかもしれない。同じことは経済ニュースについても言えます。もしも、市場や経済に関心があって、英語を少しづつでも学ぼうとする人なら、CMBCのサイトを開いてVIDEOのところをクリック。無料だし、その時々の重要なポイントが直ぐに字幕でまとめられるので、分からない単語が出てきたときには、ポーズボタンで映像を止めて辞書で調べれば、それだけでも勉強になります。日本のメディアだけを見ていると、自分が暮らす地域や勤め先で起きている変化も、よく理解できない時代になってしまった…と感じます。

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