BlogPaintUSD/JPYの市場でドル高(円安)が止まれば、EUR/USDの市場でユーロが強く売られる。そこでユーロ安が止まると、次には豪ドル、英ポンド、加ドルが売られる。ダウ平均(DJIA)の下落は、「ドルが米国株に対して高くなった」といえる現象。ゴールドは再び1,100を割り込み、原油も下がりました。これもドル高な現象です。やはり今はドル高のエネルギーが、いろんな市場を巡っている状態だと考えた方が良さそう。ドル指数は、78.28という高い水準まで上がっています。

こうなると、次にドル高のエネルギーが向かう先を考えたくなります。為替、株、商品…と並べてみれば、あとは債券市場が抜け落ちていることが分かる。債券市場の主な指標となっているのは、米国10年債の動き。その利回りを一目均衡表でみると、こんな形になっています。もしもドルが債券に対しても強さを見せるようなら、それは債券価格の下落(=利回りの上昇)という現象になって現れることになります。

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来週からは、長期金利の上昇に対する警戒心が強くなるかもしれません。金利に影響を与えるのは、"Fed"と呼ばれる連邦準備制度理事会。ベンバーナンキは、景気の先行きに対して、どんな見方を披露するでしょうか?もしもバーナンキが景気の回復を強調すれば、市場は利上げが近いとみて、債券安で応えるかも。不動産、資源、ほかに財務の弱い企業の株が売られ、小型のハイテク株が買われやすくなる。逆に景気が弱いという話になれば、利上げの遠さが意識されて、ドル買いの動きが弱まるかも。私は、ベージュブックに続く形で"Fed"が景気の回復についての表現を少しだけ強め、利上げの匂いを少しだけ漂わせると予想しています。

やはり人民元の切り上げは、春節を過ぎてドル指数が80を超えて安定した後になりそう。3月5日からは、中国の全国人民代表者大会(全人代)が2週間にわたって開催されます。昨年の全人代については、こちらに記事があります。市場が全人代という重要な行事を注視していることがわかる。

人民元の切り上げは、全人代の後か?先か?いずれにせよ、そこまではドル高の音色が続くと思うので、どこにドル高が出現するか?に注目したい。そして切り上げが発表されたならば、ショックの度合いなどを見極めて、そこで改めて考えを整理してみる…という方向で臨みたいと思います。