Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

事件

官僚への不信は終わっていない。

サマーズ バラク・オバマの経済チームの登場で株価は上昇。28歳でハーバード大学の教授に就任し、90年代には財政赤字を改善したローレンス・サマーズが、市場には頼もしく見えたのでしょうか。次期大統領は、景気の刺激策によって250万人の雇用を生みだす点を繰り返していました。アメリカは州レベルでも、○○人の雇用を生むというスピーチが当たり前のようになっています。

バラク・オバマは、not only〜but also〜という言い方をよく使います。 昨日は「ウォール・ストリートのためだけでなく、メイン・ストリートのためにも」と言ってました。企業を救済することへの批判を意識しているのでしょうが、白人と黒人のような対立を政治によってまとめあげるという意識が常に貫かれているようにも見えます。質問のために手を挙げる記者を指名するときに、いちいち名前や社名を言うところにも、良いコミュニケーションを創り出そうとする姿勢がにじみ出ています。

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非政治的なテロ。

原油 原油は、50ドルまで下落。07年1月の水準まで戻りました。松本あたりのスタンドには「セルフ121円」という表示がありますが、「ぼくは会員で118円」という人もいますから、価格の叩き合いが進んでいる気配。ゴールドは820ドルですから、原油に比べるとかなり安定しているといえます。

先日は、知り合いの方の運転で国道19号線を塩尻方面に向かっていたんですが、手持ちの現金が少ないことに気づき、セブンイレブンに寄ろうと思ったところ、これがなかなか現れない。ローソンやファミリーマートはあるんですが、セブン銀行が見つかったのは塩尻市の郊外でした。ふと思い出したのは、高速道路を無料化する話。高速の料金が大きく下がったり、無料になったりすれば、全国のあちこちでロードサイド店の衰退が進むことになりそうです。安曇野市に住んでいる人は、「四つ角にあったコンビニが、どんどん無くなっている」と話しています。かつては便利で目立つ場所にあった店舗が、クルマの出入りの不自由な場所へと変わってきているようです。

軽井沢のアウトレットは、店舗を増設。県内では入間などと競合していると報道されています。少し前まで、長野県の商業施設が埼玉県の店舗と客を奪い合うニュースなど考えられませんでした。松本の駅前の飲食店では、「人が多いときもあるんだけど、いないときは全然いない」という声が強まっています。時間的にも空間的にも、ヒト、モノ、カネの流れる範囲が狭くなっていて、流れの粗密や地域による濃淡が強くなっていることが、生活の中でも実感されるようになってきました。

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三浦和義と永田洋子。

三浦和義 若き日の三浦和義の映像からは、80年代の景気の強さが伝わってきます。ワイドショーで主役をはっていた当時の三浦氏は、30代の後半。現在の30代や40代が置かれている状況を考えると、疑惑をめぐる「正しい、正しくない」という話よりも、つい華やかで派手な行動の方が目についてしまいます。拘置所で自殺したと報じられていますが、もうひとり拘置所には危篤に陥っている60代がいて、それが連合赤軍の幹部だった永田洋子。私には、社会の秩序に挑戦するように生きた2人の異端者が、対極に位置しているように思えます。

永田洋子は、大学に入って共産主義という理念にのめり込んでいった女性。学生運動を経験した人の中には、「連合赤軍を全くの他人事として考えることはできない」と重い口ぶりで語る人もいます。戦後の日本では、多くの学生や労働者が、それぞれに濃淡はありながらも、左翼運動に関わったり影響を受けたりしました。一方の三浦和義は、不良少年で、愛欲、金銭欲、自己顕示欲にまみれ続けた男性。戦後の日本は、多くの人々が、豊かさと自由の広がりとともに金銭欲や愛欲に揺れ続けてきた時代でもある。私は、多くの人が2人の異端者の中に、自身の履歴とわずかでも重なるような部分を感じたからこそ、強い非難や関心が湧き上がったのではないか?と推測しています。

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伊藤一長・長崎市長銃撃事件の背後にあるもの。

伊藤一長私は、地方経済の衰退が暴力団にも及んでいる、と直感しました。長崎の伊藤市長を撃った犯人は「市に恨みがあった」と話していますが、その中身は金銭の話ばかり。90年に当時の本島市長が「天皇の戦争責任はあると思う」と語って襲撃された事件が政治的だったとしたら、今回の事件は極めて経済的だといえます。暴力団の資金源は、「飲む」「打つ」「買う」とその周辺ですが、地方の経済が衰退すれば彼らにも影響があるはず。2005年から山口組は、6代目の司忍(つかさしのぶ)の体制になっています。司忍は、中京地区を地盤にしてきた人。私は、闇の世界にも大きな経済の変化が押し寄せていると見ています。愛知県とその周辺に回っているお金の流れが強いからこそ、電撃的といわれた6代目への政権交代があったのではないでしょうか。
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怖いのは、「見せかけの成長」より「見せかけの安定」。

ライブドア堀江貴文に実刑判決が出ました。私の頭の中を、田中角栄、江副浩正、鈴木宗男、佐藤優といった名前がよぎりました。いっけんすると中立で公平に見える裁判だって、やはり時代の価値観に支配されるものだし、判決がある政治性を帯びることも珍しくはありません。報道には「断罪」とか「見せかけの成長」という言葉が踊っていますが、私たちが実際に注意すべきなのは、断罪されることがない「見せかけの安定」の方ですね。年金は、その代表格。夕張市の財政も見せかけでした。ライブドアの株主などは22万人にすぎませんが、年金や自治体の財政に頼る人の数は圧倒的に多く、しかも、そのほとんどが高齢者や弱者です。

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幡ヶ谷の歯科医宅で起きた殺人事件。

21歳の予備校生が起こした殺人は、極めて特異な事件として報道されています。現場は、東北に帰省していた両親と兄が不在だった幡ヶ谷の歯科医の家庭。浪人を続けていた次男が妹から「夢がない」と言われて、遺体をバラバラにしたことに焦点が当てられています。しかし毎日新聞の社会面(1月3日)を見ると、さらに3つの似たような事件が連続しているように見えます。
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「世界史」の学びをめぐって。

世界史県立の進学高も、文部省の方針に従わなくなったんですね。「受験を取るか?指導要領を取るか?」という選択は、簡単にいえば「本音か?建前か?」という話です。いまは父母も生徒も切実に受験の実績を求めますから、これは起こるべくして起きた現象。理想は受験という本音とカリキュラムという建前を一致させることですが、まあ無理でしょうね。今は進学高ばかりが話題になってますが、底辺校といわれるところでは、とうの昔から指導要領に沿った授業などは不可能だったはず。いまさらのようにマスコミが大騒ぎしていることが、私にはよく理解できません。

私の高校時代の担任は、京大の数学科を卒業したあと都立の定時制で教え、信州に戻ってきた20代の男性でした。前の学校での体験談を尋ねたときには、こんな答えが返ってきました。「ここに来る前は、両国高校の夜間で教えてたんだよ。場所がら中卒の相撲取りなんかも来てて、中学レベルの分数計算なんかを繰り返し何度も教えるんだよ。生徒には自分より年上のオジサンもいたから、一緒に酒を飲んで、いろいろ教えてもらうことも多かった」。それで錦糸町の馬券売り場に行くことを覚えてしまった、ということでした。京大を出た新卒の教師が、逆に生徒から競馬を教わっていたエピソードが、いまでも強く印象に残っています。

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佐藤栄佐久の逮捕と業界のもたれあい。

佐藤栄佐久福島県の談合は、前知事の佐藤栄佐久が逮捕される段階に進みました。東京地検が賄賂だと言っているのは、弟がもっていた土地を高く買ってもらった事実。土地という資産が値下がりを続ける中で、さらに公共事業に依存する道を選択していたところに、今の地方が置かれている苦しさを感じます。「不動産を高く買ってもらえれば、何とかなるのに…」。「大きな公共事業があれば、昔のようになるのに…」。いまだに、そう考えている地方のオジサンは、結構いるもの。だから、今回の福島県の談合は、特殊な人たちが起こした特殊な事件という気がしません。

これまで通りにマスコミに浸っている人なら、「談合は、けしからんっ!」「福島県はエリを正して出直せ!」と批判して溜飲を下げる場面だと思いますが、もう、ありがちな批判を繰り返してみたところで地域が豊かになれるわけでもありません。経済の流れを読みながら、自分たちの取るべきポジションを現実的に選んでゆかざるを得ないのが、これからの地方の道なのです。債券を発行して資金を調達しなければ、これまでの医療や福祉だって維持できませんから、県庁の職員だって債券市場の利回りには目を配らないといけません。もしも地域が転換できないのであれば、地縁や血縁の群れから距離を置き、自分なりの選択をしてゆくしかないのです。

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北朝鮮がミサイルを発射。

テポドンまるで「注目してください」と言わんばかりのミサイル発射が続きました。欧州ではワールドカップが佳境に入り、アメリカではスペースシャトルが打ち上げ。刻々と移りゆく時代から取り残される北朝鮮の焦りを感じます。海上保安庁は、竹島の近くに韓国の調査船が入ったことを確認。こうなると、日本の国内には安全保障に対する強い意識が湧きますから、安倍官房長官を次の総理に望む世論が、さらに強まる可能性が考えられます。

北朝鮮を孤立させているものは、ひとつには〇餮札┘優襯ーをめぐる情勢の変化ですね。ロシアも中国も、資源を軸にした外交戦略を進めていて、それは資本と密接に結びついている。いまは世界的に資源の価格が上がり、エネルギー開発のための膨大な資本が世界を駆け巡っている時期なので、イデオロギーのつながりを利用して何とか資源エネルギーの面倒を見てもらうような外交が厳しくなっているのだと思います。もうひとつは、金融。国際社会の隙間をぬうように偽ドルを印刷したり、マネーロンダリングをしたりすることが、難しくなっているのかもしれない。中国もロシアも、株式市場や債券市場を整えて金融市場から資本を呼び込もうとしているのに、北朝鮮だけが時代から取り残されている。そして食料の生産ですね。批判が出るほど膨大な公共事業をやってきた日本でさえ、長い雨や台風の被害が続いているのですから、安定した食料生産が構造的に厳しくなっている事態も考えられます。(私は日本の気象番組を見るたびに思うんですが、日本の経済や外交に影響を与える朝鮮半島の中長期の天候についても併せて報道をすべき時代です)。

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なぜ少女はタリウムを母親に投与したのか?

少女のブログのタイトルは「グルムグンシュ」。これは「夢の中に出てきた奇妙な単語たち」というホームページでしかお目にかかれない言葉です。おそらく少女は、このページに書かれた「人間に取り憑いて精気を吸い取る、残酷で無慈悲な大地の精霊。発音的にも北欧神話に本当に出てきそうだ。」という架空の解説に惹かれてタイトルを決めたのでしょう。続きを読む

なぜ少女はタリウムを母親に投与したのか?

少女のブログのタイトルは「グルムグンシュ」。これは「夢の中に出てきた奇妙な単語たち」というホームページでしかお目にかかれない言葉です。おそらく少女は、このページに書かれた「人間に取り憑いて精気を吸い取る、残酷で無慈悲な大地の精霊。発音的にも北欧神話に本当に出てきそうだ。」という架空の解説に惹かれてタイトルを決めたのでしょう。続きを読む
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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