片平  本日は、お忙しいところお時間を割いていただきありがとうございます。また、日頃より本青年会議所の活動にご理解とご協力を頂いていることに対しまして重ねて感謝申し上げます。さっそくですが、対談を始めさせていただきます。


●高畠町の子育て支援策について

片平  私たち青年会議所のメンバーは、ちょうど子育ての世代に当たる方々も多く、町の子供たちの育成環境については、非常に気になる点の一つとしてあげられます。そこで、高畠町の子育て支援策についてお伺いしたいと思います。


町長  子育ての支援については、様々な視点から多面的に支援を行っていかなければなりません。もちろん教育に関する支援は当然必要ですが、医療や子育て中の保護者への支援など様々なことが考えられます。優先順位のもっとも高いと思われる支援分野の一つです。
その様な中、高畠町も『中学校三年生までの医療費の無料化』を実施してまいりました。これは本来、各自治体間で格差があってはならない施策と思います。もちろん各首長が優先順位としてこの事業をどのようにとらえるかによりますが、実施していない市町村もあります。理由の一つに、国がやるべき施策だという観点があります。確かにその通りであると感じる側面もありますが、保護者の方々にとっては強く支援を望んでいるのではないでしょうか。高畠町として出来得ることを積極的に推進してまいります。

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町長  また、保護者が働きながら安心して子育て出来る環境を整備していかなければなりません。児童館や学童保育を含めた児童施設に関しても整備をしてきたところです。学童保育に関しては、学校と併設するのが望ましいとの考えもありますが、小学校を新設する予定でもない限り、なかなか現実的とは言えません。亀岡地区には亀岡小学校の隣にあるなかよし保育園内に学童保育を設置させていただいております。とにかく保護者にとっては、通勤の途中で安心して預けることができる施設がある、ということが重要だと考えられます。利便性を損なわないよう現状で出来得る限りの児童施設を整備しています。
 しかし、なんといっても結婚、出産し、安心して子育てをしていける環境の整備が求められているのではないでしょうか。厚生労働省の人口に関する研究によると高畠町の人口は、30年後には約19,000人になるであろうという報告書もあります。これを覆すような政策を講じていかなければなりません。これから未来に向けての大きな命題と言えると思います。


中学校統合によってこれまでと変化する点について

片平  中学校統合についてもお伺いしたいと思います。私の子供も新しい中学校にお世話になるため、大変関心があります。一校に統合することによってこれまでと変化する点についてお聞かせ願えればと思います。


町長  確かに保護者にとっては、中学校統合について心配する部分と期待なさる部分、両面とがあると思います。私が町長になって上和田分校と時沢小学校の閉鎖を決断させていただきました。私は、以前から、ある程度の規模で子供たちが切磋琢磨し合いながら共に成長していける環境が必要ではないかと考えていました。当時、教育委員会に諮問し人口動態や統合することでの子供達のメンタル面の影響等、様々な事柄について話し合いを行いました。その他にも様々な角度から議論を行い、最終的に一校とさせていただきました。


片平  統合したのち、現存の学校はどのようになるのでしょうか。


町長  第一中学校・第三中学校・屋代小学校の校舎は老朽化により解体しなければなりません。現在の第二中学校が屋代小学校となります。また、第一・第三中学校の体育館は、使用可能なので地元の方々に開放します。統合することによってスポーツの部活動に関し、ホッケー部とバドミントン部が新しい部活として出来る予定であります。廃校になる学校のグラウンドはそういった部活に活用して頂く方向であり、その他にも例えば子供の遊び場として整備するなど、地域に合った活用法を考えてまいります。


人口減社会に向けての取り組みについて

片平  先ほど少しお話いただきましたが、人口減社会について人口減少に歯止めをかけるための町の取り組みについてお伺いしたいと思います。


町長  これは一番大きな問題だと認識しています。人口減少の問題は産業を含めすべてのことに影響してきます。永遠のテーマですね。この問題は、町だけが政策を実施すればいいというわけではなく町に住んでいる皆で考えていかなければならない非常に難しい問題だと思います。働く場所、教育、医療、福祉の充実などすべてに関連してきます。
 統計によると町民の70%弱が町外で買い物をしているという調査結果も出ています。まずは、人口流出に歯止めをかけるべく各産業や各団体と連携をもって取り組んでまいります。そうした上で、観光を含めた交流人口の増加策などを行っていくべきものと考えています。

 確かに我々町民も自ら行動して行く必要があります。青年会議所メンバーは町内に事業所を構える者がほとんどです。青年会議所も高畠町を魅力ある町にしていけるように努力してまいります。


大規模災害時の行政の役割について

片平  2011年に大震災がありましたが、高畠町でも昨年集中豪雨による水害がありました。そこで、局地的な大災害があった場合の行政の役割についてお伺いしたいと思います。


町長  おっしゃる通り、高畠町でも昨年の7月に集中豪雨があり、町民約200名に避難勧告を出さざるを得ない事態となってしまいました。消防団の方々にも約600名出動頂きました。
 こういった豪雨による水害については、インフラ整備が必要となってきます。高畠町の場合、上流からの流れを下流で受け止めきれないという状況です。影響の出やすいところから計画を立てて少しずつ進めています。
 各地区に防災の組織を作って機能させることも非常に重要です。組織化に至っていない地域もあるが、高畠町全体にいき渡らせたいと考えています。例えば、重点的にケアしなければならないであろう一人暮らしの高齢者の情報などは、近くに住んでいる方々が一番理解しています。そういった観点からもぜひ防災の組織を作っていただきたいと思います。区長会などでも申し上げていますが、必要な備品に関しては、出来る限り町で準備させていただく用意もございます。


高畠町の若者に期待する点について

片平  我々青年会議所も若い世代の組織ですが、高畠町の若者に期待することをお聞かせください。


町長  若い方々には、若者が住みやすい町の実現に向けて頑張っていただきたいと思います。私が若いころを振り返ると、多様な職種の若い方々が集まって本音で語り合える場所が多かったように感じます。現在は、そういった場が少なくなってきているのではないでしょうか。ぜひ青年会議所にリーダーシップを発揮して頂き、若者の考えを本音で語れる場を作っていただきたい。御期待申し上げます。

ありがとうございます。これからの未来を切り開いていくのは、現在の我々の年代であると思います。青年会議所もこれから頑張っていかなければならないと思います。


自身の4年間を振り返って

片平  最後に、町長自身四年間の区切りの年になるかと思います。四年間を振り返ってどのように感じていらっしゃるのかお聞かせください。また、これからの高畠町の課題などありましたらお願いします。


町長  一番感じているのは、置賜広域事務組合で発言させていただいたことです。『湯るっと』建設に関しても様々な問題があったが、最大限町の利益になるように強い姿勢で臨みました。
また、かねてより申し上げていることではございますが、トップセールスマンとして文部科学省や農林水産省、その他関係機関に幾度となく足を運ばせて頂きました。何度も何度も足を運び町に必要なことを訴えていき、予算化して頂いた部分もございます。
高畠病院の運営に関しても改革を進めてまいりました。ようやく近年は赤字体質から脱却してきています。高畠病院は地域医療の要としてなくしてはならない行政サービスの一つとして、維持していかなければならないものと位置付けています。今では、近隣市町より視察に訪れていただけるまでになってまいりました。
これからの課題という点において、繰り返しになりますが、人口減の問題と農・工・商各産業の振興であろうと思います。働く場所を確保して、町民が安心安全に生き生きと暮らしていける町を作っていくことができるようにあらゆる政策を講じていかなければならないと感じております。

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片平  我々青年会議所も問題意識をもって高畠町の未来へのビジョンを明確に描き、活動していかなければならないと強く認識いたしました。本日は、ありがとうございました。