そして、彼女の僕への不満は、どう考えても筋違いの嘘でかためられたもののように感じて、僕の心は寒々としたものになった。

さらに、不満があるなら、もっと早く、直接言ってくれないのか、それも不満だったが、今はそれさえも感じなくなっていた。

そんな気持ちがあったことや、色々な事情があってのことなら、正直に直接話して欲しいと思い、電話をしたが、彼女はやはり電話には出てくれなかった。

もう一度、また電話をしてみた。

しかし、出てくれなかった。

それから30分くらい経ったあとに電話をしても駄目だった。

僕の気持ちは心配というより、このときはもうどうしていつもこうなんだとイライラを通り越して、呆れた気持ちになっていた。

やはり、彼女とはもう駄目だ。

そんな、何か諦めに近いような感覚だった。

だが携帯をおいて、考えた。

このメールは、優子が嘘を気付かせないように必死に自分のアリバイをならべているだけのものなのかもしれない。

彼女の心は留守電のあの声なのか?

そんなことはなく、やはりあのメールが全てなのか?

非通知の留守電を聞いたときに響いた心のサイレンは・・・?

特に、咲さんへの贈り物を優子が受け取ったことに、なぜそれほどに腹を立てるのだろうか。

それこそが、逆に咲さんのことを知られたくない、つまりは山下徹=松本勝と優子が一緒に住んでいることが知られてしまうことを恐れている証にもなるかもしれないのだ。

『それを知られて困るのは、優子だけなのだろうか・・・?』

『松本がそれを隠すためのものではないのか・・・?』

心のサイレンが鳴った。

僕は、優子の反応を見るために、先日の郵便局の方からの電話をやわらかくカマをかけて訊ねることにした。


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