診察雑感

市井の開業医が患者さんに接して感じた雑多な感想。

水道トラブル

レスキュー会社の顛末

夕刻、庭の散水栓の蛇口取りつけ口に水漏れ発見。
滴り落ちて地面の水たまりがどんどん拡大する。

市役所上水道課は当番の水道工事会社に電話せよと言う。
裁判所の国選弁護人に似た当番制らしい。
当番業者は明後日の午後なら対処可能の由。
今、蛇口から水が漏出しているのに明後日まで待つのか?
偶さかの当番だから使命感も責任感も希薄なのは国選弁護人と同様だ。
以前、庭の蹲の水を一昼夜止め忘れたらべらぼうな水道料が請求された。
二の舞は御免蒙る。

電話している間に陽はとっぷり暮れて、散水栓周囲は咫尺を弁ぜぬ闇だ。
心細いことこの上ない。

テレビCMやネット広告には水漏れ救急対応を謳う会社が複数ある。
連絡すると小一時間でやって来た。
蛇口の付け替え作業はほんの10分で完了、請求額はなんと43,300円。
「4000円値引きです」と言うが、抑も元の値段は誰も知らない。
テレビ深夜通販の「今なら半額」と同じ手口だ。

「修理完了を確認して」と促されて蛇口を見れば、ジャバジャバ漏れている。
修理前と何ら変化はない。
「納得できない」と抵抗すると、「地面を掘って改修しないと治らない」と宣う。
「治らない」のに43,300円はあんまりだ。

古い蛇口は元に戻して「原状回復」してもらった。
まるで賽の河原の石積みだが、できない仕事を請け負うのが間違っている。
修理は成功報酬だから、計上諸費用の支払い義務はない。
出張手数料8,800円のみでこの業者はお引き取り願った。
なるほど、テレビCM通り「水のトラブル8,000円」だ。

パッキン交換程度で解決するかと思ったが、話が大きくなった。
ホントにそうなのか?
夜が明けてから市の公認業者に頼むことにした。

不運は続くもので、あいにく世間は昨日から盆休みだ。
トラブルはいつも盆暮れ正月に起きる。
荷風『あめりか物語』は、冒頭「身は悪運の手より逃れ得ず」で始まる。
ヤブ医者が何か神様の気に障ることでもしたのか?

水が出っ放しではお金が垂れ流しだから、水道メーターの元栓を閉めた。
散水栓の漏れは止まったが、同時に家の中の水も全部出ない。
風呂も厠も儘ならず、水割りも作れない。
当分の間、天災の避難民のような生活だが、電気があるだけマシだ。
熊沢湛山は『憂きことの猶この上に積もれかし限りある身の力ためさん』と言う。

折悪しく台風8号が直撃する。
市中の河川が氾濫して床上浸水に至ったのは3年前だ。
断水は困るが洪水はもっと困る。
「水」は程々でいい。

メーカーの方針

修理せずに新機種を売れ

X線写真の映像モニターにノイズが映り込む。
カセッテの汚れが原因かもしれない。
清拭して一旦は治まるが、しばらくすると再び同じ現象が出る。
メーカーの診断は「イメージリーダーのカセッテ取込みローラーの劣化」の由。
ローラー交換費用の見積りを依頼した。

後日、営業マンが見積書を持参した。
“新型イメージリーダー 1式 ン百万円也”
おいおい、依頼したのはローラーの交換だ。
イメージリーダーの買い替えなんぞ、誰も頼んでない。
「もう10年以上経っているので新機種の導入をご提案します」

憚りながらメーカーの手口は百も承知だ。
オリジナルの旧部品は生産中止でも代替品は必ずある。
「部品がない」は大嘘で、治せても「治さない」のがメーカーの方針だ。
簡単に「はいそうですか」と納得するほど甘くない。

「御社のご提案は伺いました。ところでローラーの単体はいくらですか?」
営業マンは「ローラー交換の見積りを持って出直します」と引き下がった。
機械だから不具合は必ず出る。
そのたびに新しく買い替えてはメーカーの思う壺だ。

高度経済成長期から、買っては捨て、捨てては買うムダを美徳と讃えた。
消費することだけを奨める経済施策は間違っている。
経済のことは素人だが、成長と拡大だけが目標ではない筈だ。

100円ショップの眼鏡を400円の接着剤で修理するヤブ医者は吝嗇だろうか?
友人の外科医は革靴の底を張り替えて今も履いている。
幼少の砌、母親は包装紙やら紐やらを大事に茶箪笥の抽斗にしまい込んでいた。
あとで何かに使うことは終ぞなかったが、捨てるに忍びなかったのだろう。
戦後世代は吝嗇も「徳」と教えられて育った。

“勿体ない”の善き風習は今や跡形もない。
修理して使い続けてこそ美徳と思うが、今の時代は違うらしい。

附記:
前回の修理時、メーカーは「次はPCのマザーボードが壊れる」と脅威を煽った。
あれからずいぶん経つがDellコンピュータは未だに元気だ。
こけ脅しの嘘はすぐバレる。

参照;過去ブログ
2021年11月2日「レントゲン不調」

請求書に疑義あり

そんなアホな

薬問屋の請求書は具に内容を点検しない。
診療所と問屋は互いの信義に基づいた「安心」が大前提のお付き合いだ。
今回、一部に価格が修正された請求書がたまさか目に止まった。
どういうこと?

請求書に『遡及値増し』と、さりげなく書いてある。
過去に遡っての価格訂正は前代未聞で、甚だ奇異である。
話が俄かに理解できず、首を傾げる。

4月の薬価改定で、ほぼ全品目の薬価が下がった。
末端への納入価はメーカーの卸値と問屋の利潤の綱引きで決まる。
医療機関の購入価格にはすでに中間マージンが上乗せされている。
問屋の取り分が少ないから増額したに違いない。

問屋の見積書で契約したのに、後から「値上げ」はないだろう。
見積も契約も反故にされては商取引が成り立たない。
電話で説明を求めたが要領を得ず、埒が明かない。
ダメだこりゃ。

法律は不遡及の原則で施行時以前に遡って適用されない。
請求書は契約前に遡及して『値増し』されるとは知らなかった。
今後も納入価の一方的変更がないとも限らない。

ヤブ医者が気付かなかっただけで、過去も同様の事例があったやも知れぬ。
商取引は必ずしも信頼関係に基づくとは限らないと、身を以て知った。
ジェネリックを扱う問屋は仕事もゾロ品レベルで、人倫五常に悖る。
薬問屋は大手に限る。

無駄弾は虚しい

求人広告は反応なし

「求人ジャーナル」に掲載を依頼した。
栃木の地方紙「下野新聞」の折り込み求人広告である。

配布区域は宇都宮市の西部地区だ。
応募者から連絡が来るかと期待したが、まるで音沙汰がない。
配達部数が少ないのか求職者がいないのか・・・・
最近は新聞を取らない家庭が少なくない。

折り込み広告と同時に“ネット掲載”もお願いした。
1週間はスマホで見られるそうだ。
どうやって見るのか、やり方は知らない。
広告主のヤブ医者が知らないのだから求職者は誰も知るまい。

折込広告ならゴミ箱に行くまで見る機会は残る。
アクセスして見るWeb求人は残り3日の命だ。
広告料に見合う効果は期待できまい。

こりゃダメだ。
成果があれば広告料は惜しまないが、無駄弾を撃ち続けたら兵站が尽きる。
はてさて、どうやって人を募るか思案に暮れる。

今年も来たか

嬉しくもない誕生日

老生、本日齢七十三。
足腰がめっきり衰えた。
近頃の歩行範囲は1日にせいぜい半径20m。
100m先は最早外国だ。

皆は「歩け」と忠告するが、用もないのに歩いてどうする。
スクワットや腹筋運動を試みるも4回と続かない。
無駄な抵抗はやめて成り行きに任せるのが賢明だ。

勝手に人生82年と決めている。
まあそんなものだろう。
葬式無用、戒名無用が信条である。

馬齢を重ねるごとに悔いが増す。
人生に未練はないが悔いは残したくない。

参照;過去ブログ
2020年8月17日「訃報記事」
2018年11月3日「さらば宗教 その2」

ミステリー

あるべき銃弾がない

テロ対策調査会が非公開で行われ、青山繫晴議員がYouTubeに載せた。
驚いたことに「安倍元総理を撃った弾は発見されていない」そうだ。

調査会で、警察は「盲管銃創」を確認したと言う。
盲管銃創なら銃弾は体内にある筈だ。
救命手術中に弾は見当たらない。
司法解剖でも銃弾は見つからない。
荼毘に付された遺灰の中にもなかったのだろう。

手術後の奈良医大会見では左肩と前頸部に計3カ所の傷があり、頸部の1カ所は銃創か否か不明と言っていた。
少なくとも2発被弾して、うち1発は「貫通銃創」と明言した。
担当教授は「頸部の銃創から心臓に達した」と断言した。
頸部に被弾して、どういう入射角で心臓壁を開窓したのか実に興味ある。
疑問だらけの記者会見で、甚だ不満なのは拙ブログに既述した。

救命措置所見、剖検報告、警察発表、すべてが微妙に相違する。
事件から2週間以上経って「実は弾がみつからない」とは摩訶不思議。
「迷走する銃弾」やら「消えた銃弾」やら、JFK狙撃に匹敵する謎だ。
虎は死して皮を残すが、安倍さんは謎を残した。

ひょっとしたら、県警の捜査員がゴミと見紛えて捨てたのでは?
あり得ない話ではない。

参照;過去ブログ
2022年7月10日「不可解な記者会見」

ワクチン供給制限

自治体の本気度が疑わしい

4回目接種の制限が解除されてようやく医療従事者に接種可能になった。
59才以下も接種可能と思いきや、そちらは未だ解除に至らない。

宇都宮市保健所は「医療従事者の分が増えたので供給を制限します」と言う。
有体に言えば「60歳以上の接種を控えろ」という意味に他ならない。
驚いたことに、保健所は「9月以降の配布量は全く不明」と言って憚らない。

栃木県のワクチン行政はいったいどうなっているのだ?
医療従事者の接種開始でこの有様だ。
59歳以下に接種できる見通しはまるでない。

政府はワクチン4回目接種を推奨するが、現場にワクチンは来ない。
恰も「4回目は接種しないで」と言うに等しい。
抑々ワクチンの在庫はあるのか?
目標接種率と保有バイアル数を開示しないのは何故だ?
ワクチンの確保量に疑念が湧く。
実はまったく足りないのでは?

参照;過去ブログ
2022年6月9日「筆硯新たに」

お〜い

誰か助けてくれ

求む助っ人!

看護師さん欠員で存亡の危機に瀕しています。

『あなたの力を活かしてみませんか?』
自分で考えたキャッチコピーはインパクトがない。
『あなたの連絡をお待ちします』
これでは「今頃は駒形あたりホトトギス」の恋文だ。

文は簡潔を旨とする。
1. 年齢経験問わず
2. 電話かメールでご一報ください。

これでどうでしょう?

人員逼迫

人手が欲しい

手助けしてくれる看護師さんが足りない。
相方なしでは仕事にならない。
医者は無力で、一人では何もできないのだ。

千手観音なら500人分働けそうだが、体は一つだからどうにもならない。
だいいち手が千本では腕時計を見るのも楽じゃない。
手伝ってくれる人がどこかに誰かいないものか・・・・

今はほとんど死語になった「桂庵」という職種がある。
周旋屋、口入れ屋、女衒の類で、現代は「人材紹介業」と称する。
ちゃんとした辞書には今も収載されている。
社名は大概カタカナで、どんな業種か聞いただけでは判別できない。

カタカナ名の周旋屋から電話だ。
「先生のお近くに、働きたいと言う看護師さんがいますが如何でしょう」
看護師探しに難渋する最中、そんな美味しい話があるとは俄かに信じ難い。
ましてや近所に居住するとは出来すぎた話だ。
棚からぼた餅というが、棚にぼた餅はそうそうない。

口入れ屋は「求人は男性か女性か、常勤かパートか」と矢継ぎ早に問う。
「つきましては、お宅様を登録して云々・・・・」
徐々に話が見えてきた。
「応募者がいる」のではなく、こちらの求人情報を探って登録させる魂胆だ。
撒き餌で引き寄せ、アタリがあれば釣り上げようというセコイ手法だ。
考えてみれば、そんなお誂え向きな話があるわけない。

人の弱みにつけ込んで騙すのは振込み詐欺の手口と変わらない。
現代の桂庵は女衒にも劣る。
古人は「貧すれば鈍する」と戒めた。
元より鈍だから、さらに鈍したらネギを背負ったカモになる。

人手は欲しく、猫の手も借りたいがウチの飼い猫は看護師免許がない。
「窮すれば通ず」と雖もウチの猫には通じない。

看護師さん急募!
年齢経験不問。

参照;過去ブログ
2022年7月21日「三日三月三年」
2009年6月8日「問い合わせメール」

興醒めだ

ガムは品位を堕す

二刀流大谷選手はMLBオールスターゲーム2度目の出場だ。
テレビ中継を見て唖然とした。
大谷翔平が打席でガムを噛んでいる。
ヒットで出塁すると塁上で噛み続ける。

クチャクチャと口を動かす様は何とも見苦しい。
グラウンドのゴミを拾い、子供にサインする好青年の振舞いとリンクしない。
まるで別人で、好感度は一気に失墜した。
これが50年に1人のスーパースターとは・・・・大いに落胆。

ヤブ医者は、ガムは日本人の感性や風俗に合わないと固く信じる者である。
生理的に許せないのだ。
公然とガム噛む姿は見るに堪えない。

柔道や剣道で、試合中にガム噛むか?
ガム噛みながら走る陸上選手はいない。
ガムを噛むのはサッカーとプロ野球選手だけだ。
大谷翔平はプロ野球選手だとの反論はあろうが、ヤブ医者は容認しない。
サッカーとプロ野球は所詮その程度のスポーツだ。
真剣勝負ならガムなんぞ噛むか!

時に電車やバスで口を動かしている輩を目にする。
きっと知性と教養が足りないのだ。
口を動かすのは勝手だが、理性があれば多少の含羞はあろうに。
周囲の蔑視に気づかないか?
少なくともヤブ医者の評価は低い。

昔は「親の顔が見たい」と言ったが、親が嘉兵衛なら子も嘉兵衛だ。
子は親の鏡だろう。
せめて人前ではガム噛むな。

二刀流大谷クン、今からでも遅くないからガムはおよしなさい。
好感度が台無しになる。

参照;過去ブログ
2013年8月12日「余裕綽々」
2012年8月6日「容姿も言葉も」
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