診察雑感

市井の開業医が患者さんに接して感じた雑多な感想。

なんだか奇異だ

趣旨不明の記者会見

女子プロゴルファーが「モチベーションが失せた」ために現役を退くそうだ。
違和感が拭えない記者会見だ。
何故ことさら引退を表明する必要があるのだろう?

野球にしろ格闘技にしろ、規定条件を満たさなければ自動的にプロ資格を失う。
競輪や将棋は勝てなければ降格して新人と入れ替わる。
本人の意思にかかわらず「元プロ」となるのが「現役プロ」の宿命だ。

プロゴルファーは引退してもプロで、資格は消失しない。
試合出場資格を得るのは容易でないが、出る出ないは本人の自由意思だ。
スポンサー契約はなく、獲得賞金ゼロでもプロであることに変わりはない。
「試合に出ない」ことと「引退」はまったく別だ。

「今後はオリンピック選手の指導に」とのたまうゴルフ界の大御所がいる。
モチベーションを失して引退する人に戦いの指導を託すのか?
だいいち件の指導者の全盛期を知るオリンピック選手はいない。
頓珍漢な意見が幅を利かすようでは五輪ゴルフの展望は暗い。

「年内の出場予定試合は出る」と言うからますます首を傾げる。
たぶんスポンサー契約の兼ね合いがあるのだろう。
ならば全試合終了後に「これでおしまい」と言えばいい。
「足を洗いました」と宣言するのが「引退」だと思うのだが・・・・
会見の趣旨わからず、消化不良で体に悪い。

ミサイル迎撃システム

絵に描いた餅かも

北朝鮮がまたもミサイルを発射した。
日本本土の近海に着弾したらしい。
空襲警報 Jアラートはまったく機能していない。

「明確な国連安保理決議違反で、厳重に非難する」
政府は壊れたレコードのように毎度お馴染みのフレーズを繰り返すのみ。
「非難」後の行動が知りたいが、何も言わない。
為す術がないから何も言えないのだ。
「今後も高度な警戒態勢を維持する」とはどういうこと?
発射すら感知出来ない態勢を今後も維持してどうするつもりだ。
バカも休み休み言ってくれ。

半島に配備したTHAADは稼働していないのか?
撃ち漏らした飛翔体はイージス艦と本土のPAC-3 で破壊する三段構えの防御だ。
聞いただけでも至難の技で命中精度は疑わしい。
野球でも打率3割はむずかしい。
ピッチャーの速球さえ打てないのに、超高速のミサイルに当るのだろうか?

ニュースが報じたのはミサイル着弾の2時間後だ。
飛翔体の種類も着弾地点も定かでなく、今も「情報収集中」とか。
抑も発射の兆候が把握できない「高度な警戒態勢」で迎撃するのは不可能だ。
ミサイル迎撃システムはどうも怪しい。

「対話と圧力」が効なくば愈々暴力の出番である。
一朝事ある時、日米安保は機能するのだろうか?
極東の島国が危機に瀕しても米本土が安全なら米国は動かない。
America firstは安全保障も例外ではない。
トランプが北の脅威から守るのは米国で、日本は二の次だろう。
ひょっとすると朝鮮半島近海に展開する空母は単なるポーズかもしれない。
北の軍事力は確実に進化し、実は米国を凌ぐのではないか?

ふと英語の成句 be at bay を思い出した。
A lion at bay の lion は米国だったりして・・・・

参照;過去ブログ
2014年7月24日「都知事訪韓」
2013年4月29日「常套句が気になる」

手をこまねく?

「こまねく」はどういう仕草だ?

北朝鮮がまたもミサイルを発射した。
「国連決議に反する行為で断じて容認できない。厳重に抗議した」
毎度お決まりの文言を並べたところで無法者には通じない。
「独自の制裁を考慮する。手をこまねいて座すわけではない」
威勢のいい啖呵だが、判で押したように「抗議する」をくり返すだけだ。

「手をこまねくとは」どういう意味だ?
「こまねく」はたぶん「こまぬく」の間違いだろう。
「手をこまぬく」は漢字で「手を拱く」と書く。
腕を組んで何もせずに傍観する様である。
招き猫の手招きではなく、ビートたけしの“コマネチ”も関係ない。

「満天の星空」やら「足もとを掬う」やら、おかしな日本語が闊歩する。
「手をこまネいて」聞き流しては母語が汚染する。

参照;過去ブログ
2016年9月7日「誤用の定着」
2014年2月24日「足元は掬わない」

用法の誤り

意味が違う

悪名高き共謀罪処罰法案が「粛々と」可決された。
怒号飛び交う強行採決の一体どこが「粛々」か。
辺野古では米軍基地の護岸工事が「粛々と」再開した。
巨大な海洋土木工事を粛々と行うのは不可能だ。

「粛々と」がお好きらしいが、語意はお分りか?
厳粛かつ静粛な様が「粛々」だ。
頼山陽“鞭声粛々夜河を渡る”は「悟られぬよう鞭音秘めやかに」忍び寄るのだ。
着実に鞭音高く渡河しては謙信公が討ちとられる。
霧に隠れて音もない行動を「粛々」という。

政治家は「着々と実行する」の意に用いるようだが間違いだ。
「粛々と」に「着実に」という語釈はない。
安倍内閣の国語力はそんなものだ。

参照;過去ブログ
2013年12月13日「テレビ中継がない」

猫追跡装置

誇大広告に騙された

わが家の猫が頻繁に外出する。
近頃は夜遊びを覚えて帰宅時間が遅い。
出自はノラだから、きっと昔の縄張りを巡回しているに違いない。
何処をほっつき歩いているのか、そこはかとなく興味をそそる。

ネットでGPS端末に似た商品をみつけた。
商品名をTrackRという。(https://buy.thetrackr.com/jp/)
猫の首輪に着けてスマホのアプリで居場所がわかるという優れ物だ。
販売価格1個29ドル。
3個買えば1個おまけというテレビ通販並みの叩き売りだ。
先ずは試しに1個だけ購入した。

アプリをダウンロードして起動するとgoogle map上にマーカーが点滅する。
わが家の位置で点滅するのは猫が家にいる証拠だ。
見ればたしかに傍らで熟睡している。
正確に作動するようだ。

猫様が外出した。
かねて用意の探査装置を起動すると、幹線道路を横断した遥か彼方で反応する。
そんなバカな。
再起動しても、あり得ない遠方で点滅して「最終確認地点」と出るのみ。
なんだか変だぞ?

時を経て猫様が御帰宅された。
スマホは相変わらず「最終確認地点」でフリーズしたままだ。
傍らにいるのにどういうこと?
再起動したらわが家の位置で点滅する。
ここに居るのは見りゃわかる。
試行錯誤の結果、10m離れるとまるで役に立たないと判明した。

スパイ映画で見る追跡装置を連想したのが間違いだ。
TrackR はWi-Fiルーター経由の位置情報でGPS直接交信ではない。
29ドルの簡易装置だから多くは望まないが、それにしても宣伝文句は誇大すぎる。
初めから「半径10mに限る」と明示すべきだ。
長さ10mの紐でつなげば事足りて、29ドルの出費は余計だ。
恰も詐欺商法に思えて後味が悪い。
カネ返せ。

参照;過去ブログ
2016年12月13日「出入り自由」

続 狸に化かされた話

エピローグ

県北の市役所から「敷地の適正な管理について」との通知が届いた。
共有地の植栽が繁茂して近隣から苦情があると言う。
市役所の指示には応じたいが前ブログ既述した通り、件の土地は共有地だ。
ヤブ医者の一存で伐採整地して支障ないのだろうか?
クレームを無視する度胸もなく、解体業者に費用の概算を依頼した。

現地視察から帰った解体業者が言う、
「センセイは最近の状況をご存知ですか?」
ここ何年も行ってない。
「16mほどの巨大な松の木2本が厄介で、大型ラフタークレーンが要ります」
費用が嵩みそうだ。
「それは兎も角・・・」と、怪訝そうに言葉を継ぐ。
「家は平屋と聞きましたが、増改築されて二階建てです」
そんなバカな・・・・?
「謄本によると別人が保存登記して、住宅金融公庫の抵当権が設定されています」
そんなことが可能なのか?
「人が住んでいる様子はありません」
まるで狸に化かされているようだ。
「これが登記簿謄本です。この家を解体したら犯罪です」

奇妙な話だ。
市役所に質したら「えっ!」と言ったきり絶句した。
役所もまったく現状を知らない。
現況の検分も権利関係の調査もせずに「適正に管理しろ」はないだろう。
家屋固定資産税は新たな所有権者が納税すべきではないのか?
法務局の謄本全部事項証明書と市役所の資産課税台帳の再確認をお願いした。

共有地だから、「適正に管理」するには地権者全員の同意が要る。
市役所はおわかりでないようだが、ヤブ医者個人の所有地ではないのだ。
費用は共有者全員が平等に負担するのが道理だ。
役所には「共有地の持分に応じて負担するに吝かでない」と伝えた。

増築して住んでいた債務者は所在不明だ。
有体に申せば“逃げた”のだ。
生活保護のヤクザは借金できないから名義人はたぶん別人だろう。
市役所の建築確認も融資の経緯も、何もかもが謎だ。
どんなカラクリか知らないが、尋常でないのは確かだ。
住宅金融公庫が債権を放棄する可能性はない。

土地は持分13分の1、廃屋一階部分は被相続人名義で登記済み、増築した二階部分は住金の抵当権設定という難物件である。
よしんば解体可能となれば、ヤブ医者の責任は持ち分の一階部分のみだ。
だが、奇術師の空中浮揚よろしく二階を残して一階だけ撤去する工法は知らない。
ベニスの商人シャイロックでさえ一滴の血も流さずに肉1ポンドは切り取れない。
市役所はシェークスピアを凌ぐ智慧をお持ちだろうか・・・・

その後2年の歳月を経たが市役所から何の音沙汰もない。
廃屋の納税通知書は毎年滞りなく送付される。
厄介な案件だからたぶん放置しているに相違ない。
不作為はお役所の特意技だ。
こちらも放置するほか為す術がない。

参照;過去ブログ
2017年5月9日「狸に化かされた話」
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