診察雑感

市井の開業医が患者さんに接して感じた雑多な感想。

安倍さん見てくれ

これだよ、これ!

総理ご執心のマスクは論外だ。
政府が差配したアルコールは役に立たない。
発注しておいたN95マスクと日本薬局方の消毒用アルコールが漸く届いた。

先に保健所から支給された100枚のマスクはいまいち頼りない。
支那製だろうか?
保険医協会が無償供給してくれたサージカルマスク250枚で凌いだ。
さらにN95の援軍とは心強い。

学校の給食当番用のマスクは誰が使うのだろう。
閣僚も着用しないアベノマスクとはいったい何だったのか・・・・

アルコールは厚労省「配布スキーム」の“手指消毒用”とは違う。
れっきとした医療用の“日本薬局方消毒用アルコール“である。
これで創傷処置も注射も採血も、ようやく可能になった。

僭越ながら加藤大臣、医療現場で逼迫しているのはドラッグストアの棚に並ぶ手指消毒用アルコールではないのだよ。
これを選んだ間抜けは誰だ。
現場を知らない阿呆に任せるからこのザマだ。

お上は何を考えているのか、首を傾げる。
古来「ナントカの考え休むに似たり」と言う。
加藤クンもアベさんも、ずっと休んで構わない。
いっそ寝ていろ。

参照;過去ブログ
2020年5月24日「同じアルコールでも」
2020年5月5日「医療の現場は」

分際を弁えよ

内閣府大臣が言うことか?

北九州市のコロナ再燃で、西村某は「緊急事態の再発令は考えていない」と言う。
緊急事態発令は総理の専権事項で、コロナ担当大臣が言及することではない。
コロナ特措法にそう書いてある。

西村某はいつ官邸のスポークスマンになったのだ?
官房長官にでもなったつもりらしいが、何か勘違いしている。

大臣発言は前日の官房長官の言辞の口移しだ。
官房長官なら総理の意向だろうが、西村某は一介の特命大臣だ。
総理気取りで「再発令は考えていない」とは、思い違いも甚だしい。
分際を知れ分際を。

国と地方の撞着軋轢は歇まない。
国が地方自治に介入する旧来の陋習はしぶとく生き残る。
元を糺せば特措法の不備が元凶で、特措法は改正すべきだ。

利権で汚れたアベノマスクは要らない。
一律10万円はまだ届かない。
「持続化給付金」は電通に中抜きされて市中の企業は斃死の危機に瀕す。
アベ友ばかりが美味しい汁を吸う。
モリ・カケ・桜の比ではない。
この国では“寄らば政権”が『新しい政治様式』と「専門家」は言うだろう。

加藤厚労大臣の「誤解」発言といい議事録なしの専門家会議といい、この内閣は「緩んで」ないか?
内閣改造は焦眉の急だ。

「接触減8割」の訝しさはすでに露呈した。
抑も「ソーシャルヂスタンス2m」の根拠は希薄だ。
果たして“緊急事態宣言”は当を得た措置だったのか?
詰る所『新しい生活様式』の勧めとはどういうこと?
内閣同様、専門家会議も再編しては如何か。
いっそ総理大臣も交代した方が良さそうだ。

参照;過去ブログ
2020年5月18日「何様のつもりか」
2020年5月8日「専門家会議の信用度」
2020年4月27日「相次ぐ在宅死で」

火災保険の陥穽

アテにすると馬鹿を見る

竜巻と見紛いそうな突然の記録的暴風雨に見舞われた。
圧着処理の防水シートが風に煽られて雨水が浸入し、医療機器が壊滅した。
室内の惨憺たる有様に途方に暮れた。

火災保険は建物と家財の風雪水害をカバーする“総合保険”である。
保険代理店に連絡すると若いお兄さんがやって来た。

被害箇所を点検して、徐に問う。
「この建物は築何年ですか?」
契約年数と内容は具に確認済だろうに、今さら奇妙な質問だ。
「かれこれ四半世紀の老体ですが、それが何か?」
「経年劣化があるので、風水害補償には該当しません」
無残な姿の医療機器も「経年劣化による浸水被害」だから補償対象外の由。
「火災総合保険」は建物と家財の補償と聞いていたが、話が違う。

そうか、ヤブ医者に「築四半世紀」を言わせんがための質問だったか。
意外と小賢しい。
それにしても、保険の適否は代理店の若い社員の専決事項なのか?
納得しかねる。

人も建物も年々歳々老化する。
築10年には10年の、築25年には25年の劣化が生じる。
健康保険は老いを理由に拒絶しないが火災保険は支払いを拒む。
不思議な仕組みだ。

元より劣化がなければ暴風雨ごときで被災しない。
それを賄うのが保険の精神ではないのか?
「経年変化」は保険金を払わないための方便に思えてならない。

保険料は毎年自動的に更新され、新築時と同額を継続して支払っている。
築何年目から「経年変化で免責」となるのだろう?
劣化の年月に定めがあるなら、それ以降の保険料は“やらずぶったくり”だ。
おかしくないか?
遡って保険料を返して欲しい。

「経年変化」で免責されるなら、宇宙から隕石が直撃しても、裏の杣山が噴火しても、保険金はびた一文出ない。
地震で倒壊しても「地震保険」は「経年劣化」が加味されて保険金は見舞金程度。
とてもとても家は建たない。
火事で丸焼けでも柱や壁が燃え残れば「全焼ではない」という話も仄聞する。

生命保険は知らないが、その理屈が通れば、徒に長生きすると「経年老化」を盾に保険金が減額されるやも知れぬ。
そこまで阿漕ではなかろうが、「減価償却を終えた命」と言われかねない。
保険会社の財布の紐は固く、保険金支払いを拒む理由はゴマンと用意してある。

「話が違う」と文句を言っても万事休す。
「風水害保険」は浸水被害を補償せず、「家財保険」は家財損害に対応しない。
約款には巧妙なカラクリが潜み、保険イコール補償は契約者の錯覚に過ぎない。

「火災“総合”保険」は名ばかりで、保険料加算の口実だろう。
体の良い『欺瞞』の感を抱くのは一人ヤブ医者だけか・・・・

元より「株屋、金貸し、周旋屋」の三業種は信用しない。
今風に「証券、銀行、不動産」と呼称を変えても本性は変わらない。
嫌う理由は過去ブログで詳述したからここでは触れない。
この際4番目に「保険屋」も加えたい。

参照;過去ブログ
2015年5月4日「護憲派の常套句」
2012年4月14日「年金は投資資金か?」
2011年8月21日「不況風が吹き荒れる」

同じアルコールでも

違うんだよな〜

政府の「消毒用アルコール配布スキーム」により、アルコールが届いた。
「1週間で届く」はずが7週間も待たされた。
因みに「一律10万円」も「アベノマスク」も未だ来ない。

待ちわびたアルコールである。
開けてびっくり、送られて来たのは玄関先や受付に置く手指消毒用だ。
通知文面には確かに「手指消毒用アルコール」と書いてある。
だが、医療現場で足りないのは手術や処置に使う日本薬局方の酒精である。

日本薬局方エタノールは濃度76.9〜81.4vol%で、酒税と同額を国庫に納める。
第稽牋緻品に属し、消防法では危険物第4類の危険な薬だ。
医薬部外品の薄い濃度では注射や採血の消毒にさえ使えない。

東にマスク不足と聞けば異物混入マスクを配り、西にアルコールが足りなければ医薬部外品消毒液を送る。
宮沢賢治も唸る、なんとも安直な発想だ。
重ねて言うが、欲しいのは医薬部外品でなく医療用だ。
この政府はホントに大丈夫か・・・・?
「さういふ人に私はなりたくない」(作 ヤブ医者「雨にもコロナにもまけず」)

参照;過去ブログ
2020年5月5日「医療の現場は」
2008年11月19日「病原菌はしぶとい」
2008年「6月25日「点滴事件のその後」

あたり前だ

該当しないのに書けるか

介護保険サービスを受給するには「主治医意見書」が要る。
脳梗塞を患い、ようやく自宅療養まで漕ぎつけた患者の「意見書」を書いた。
大脳半球に器質的障害を来して失語症と片麻痺が残った。

「主治医意見書」に『日常生活の自立度等について』の項目がある。
1. 寝たきり度 (自立からC2まで9段階に分類)
2. 認知症高齢者の日常生活自立度 (自立からMまで8段階に分類)
該当する項目にチェックを入れた。
1.については容易に書ける。
しかし2.は認知症高齢者に関する項目だから無記入で提出した。

市の高齢福祉課が「2.の“自立”にチェックがない」とクレームをつけて来た。
なくて当然、認知症でないのに「認知症高齢者」の欄に記入する要はない。

「寝たきり高度障害」であることは1.に明記した。
しかも失語症だ。
脳梗塞発症前はごく普通の主婦で、認知症兆候はまったくない。
自らの意思を伝えるのが困難なのは失語のためで、認知症とは何の関係もない。
意見書の「自立」の定義は、『日常生活において首尾一貫した判断ができ、毎日するべきことに対して予定を立てたり、状況を判断できる』とある。
半身不随の失語症患者が「自立」とはこれ如何に。

電話の主は「上司と相談してみます」と引き下がった。
暫くして上司から電話だ。
「センセイの仰ることはご尤もで、こちらで“自立”にチェックしておきます」
有印公文書を勝手に改竄されては困るが・・・・まあいいか。
「設問のしかたが間違いで、意見書の書式を改めるべき」と申し伝えた。

「コロナ定額給付金10万円」の返送用紙に似ている。
わざわざ『受給を希望しない』のチェック欄が設けてあるのはなぜだ?
受給しないなら返送しなければいいだけだ。
これを作ったお役人は何の疑問も抱かないのだろうか?
頭の中を見てみたい。

意見書書式のロジック不備を差し置いて、「項目を埋めろ」とはご無体な。
ボンクラ役人にヤブ医者の言ってる意味はわかるまい。

参照;過去ブログ
2014年12月13日「やっと見直された」
2014年11月12日「新難病法」
2014年10月21日「出生地が必要か?」

焦眉の急ではない

検察庁法改正先送り

総理は検察庁法改正の今国会成立を断念した。
SNSの盛り上がりに抗うのは得策でないと判断したようだ。
『一犬影に吠ゆれば万犬声に吠ゆ』とは将にこのこと。
元より世論で左右される程度の法案だったのだ。
ほとぼりが冷めるのを待つ魂胆だろうが、思惑通りに行くだろうか。

SNSの「断固反対」には「芸人が政治を語るな」の声もある。
言いがかりは感心しない。
芸能界出身議員はあまた居るし、現参議院議長は元芸能人だ。
SNSを駆使する現代人に「芸人風情が」の前時代的感性があるとは驚いた。

「余人を以て替え難い」と総理は言うが、検事長本人の心根はわからない。
検察トップが一身専権する事案なんぞありはしない。
検事長にとっても為政者の飼い犬に成り下がるのは本意でなかろう。
オレなら疾うに辞表を出している。

それにしてもSNSの力は凄い。
ヤブ医者は「衆寡敵せず」(孟子)の箴言が大好きだ。

何様のつもりか

聞き捨てならん

コロナ担当大臣は外出自粛の緩和で「緩んでいる」と言う。
あなたは要請しただけで、緩みを難詰する立場ではない。
大阪府知事に「何か勘違いしている」と非難しながら自身の勘違いに気づかない。

接触減「8割」を達成した地域は稀有だ。
緊急事態の全面解除も視野に入った。
「死者42万人」はコケ脅しに近い。

「8割」を聞かなくなったと思ったら今度は「新しい生活様式」の勧めだ。
テレワークだのオンライン名刺交換だの、凡そ範疇外のご意見だ。
専門家らしからぬ「専門家会議」のご託宣を崇める政府はおかしくないか?

挙句の果ては「緩んでいる」とは何事か。
あなたは初めから緩んでいて締まりがない。
どこにでもシャシャリ出て長々と弁舌を垂れるが中身が薄い。
かいつまんで言え、かいつまんで。

参照;過去ブログ
2020年5月8日「専門家会議の信用度」
2020年4月27日「相次ぐ在宅死で」
2011年11月28日「言うべきことは多くない」

ズルくないか?

資質と能力を疑う

新型コロナ騒動で諸兄お忘れだろうが・・・・
通常国会の前に議員が逮捕された。
IRカジノ構想に係る収賄容疑だ。
膨大な利権には必ず議員センセイが絡む。
コロナが猖獗を極めて未だ公判日程も決まらない。
容疑者センセイにとって、コロナ禍はまさに「奇貨おくべし」である。

前法務大臣が買収で立件されそうだ。
法の番人が選挙違反とは情けない。
国会会期中の逮捕許諾請求かと思いきや、在宅起訴もあるらしい。
コロナ禍のお陰かそれともアベ友の恩恵か?

検察庁法案の審議に現法務相の姿がない。
敵前逃亡で議論回避は見苦しい。
所管大臣不在では秋霜烈日のバッジも曇る。

法務大臣職はまるでゴミ捨て場だ。
国会は本当に『国権の最高機関』か?

閑話休題
「汚職」とは不思議な名称だ。
職を汚すのか、あるいは汚れた職なのか?
実は当用漢字制定に伴う「瀆職」の言い換えだ。
本来は「瀆職」(とくしょく)で、明治の刑法には「瀆職ノ罪」とある。
役職を利用した不埒な行為は国家国民に対する冒瀆である。
神聖な職を冒瀆したから「瀆職」なのだ。
「瀆」は当用漢字外なので「汚」で代用したが「汚職」では意味を成さない。
何でも彼でも常用漢字に改めた弊害だ。

参照;過去ブログ
2013年1月27日「旧字体」
2009年10月29日「続・常用漢字」
2009年10月27日「常用漢字」

自粛解除の

メルクマールは?

総理は緊急事態宣言の延長の是非を専門家会議に諮るそうだ。
前にも陳べたが、意見を伺うのは結構だが学者の見解で決めることだろうか?
政治家には政治家の分があり、学者には学者の分があると云爾(しかいう)。
専門家会議は政治家の責任を希釈するための安全装置ではない。

総理は大阪や北海道の首長のように「私の責任で」と明言しない。
平時なら万機公論に決しても、危機に瀕して望まれるのはリーダーシップだ。
国難に対峙すれば政治家の本性が露呈する。

「緊急事態宣言の更なる延長」という文言は甚だ違和感がある。
法律の条文は「緊急事態を宣言できる」で、「宣言」はすでに布告された。
「緊急事態」の延長か解除かの諮問である。
「緊急事態宣言の延長」でなく「緊急事態延長の宣言」とせねば平仄が合わない。

総理はどさくさ紛れに憲法に「緊急事項条項」を盛り込もうと画策する。
コロナ特措法の「緊急事態宣言」と憲法の「緊急事項条項」はまるで異なる。
似て非なる文言に惑わされてはならない。

この政権で改憲は無理だろう。
改憲よりも、直面する危機に専念するのが政治の王道と思うが、違うだろうか?

参照;過去ブログ
2020年4月8日「発出?」

専門家会議の信用度

どうも訝しい

「新しい生活様式」の提唱には呆れた。
公衆衛生・感染症の専門家が国民に箸の上げ下ろしまで指図する。
いったいどんな議論をする会議だ?
総理も担当大臣も、何事につけ「専門家の意見を踏まえて」と言う。
その「意見」がこの有様では嗤うしかない。

専門家会議が主張する「接触8割減」は雲行きが怪しい。
「8割」は九州大学小田垣孝名誉教授の論文で婉曲に否定された。
『新型コロナウイルスの蔓延に関する一考察』
(www001.upp.so-net.ne.jp/rise/images/新型コロナ一考察.pdf)
PCR検査陽性者の隔離で「接触5割減」で短期間に収束すると云う。

PCR検査の充実が大前提である。
日本製の全自動装置を用いれば桁違いの検査が可能だ。
処理能力は技師による手作業と違って、火縄銃と機関銃ほどの差がある。
諸外国ではすでにメイドイン・ジャパンが実績を重ねている。
製造国の日本でなぜ採用されないのか摩訶不思議。

抑もPCR検査に保健所を介在させたのが間違いだ。
検査が行政機関に限定された理由は杳として謎である。

「37.5℃4日間」も専門家会議のお題目だった。
検査に足枷を嵌めることにどんな意味があるというのか。
総理は「1日2万件可能」と明言したが、1か月経っても半分にも満たない。
お寒い現状は、今や世界の笑い者だ。

「8割」も「4日間待機」も面目を失した。
挙句の果ては「新しい生活様式」のすゝめか?
こんな専門家会議はそろそろ御役御免にしては如何か。

それにしても、矢面に立たない脇田座長はどういう料簡か。
世間はそれを給料泥棒と言う。

参照;過去ブログ
2020年4月27日「相次ぐ在宅死で」
2020年4月20日「緊急事態宣言で」
2020年4月14日「不可避の3密」
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