診察雑感

市井の開業医が患者さんに接して感じた雑多な感想。

結果を出す?

スポーツ選手の常套句

サッカー日本代表の世代交代が進みつつある。
「結果を出したい」「結果が出せた」・・・よく聞くせりふだがおかしくないか?
物事の終局が「結果」である。
結果は「出る」のであり、他動詞「出す」として使うのは違和感がある。

「結果」には良し悪しがあり、必ずしも良い結果を意味しない。
当人は「良い結果」のつもりらしいが、省略して「結果」だけでは通じない。

言葉のおかしさに気づかないからプレーまでおかしくなる。
茶髪ピアスは大目に見るからせめて正しい日本語で会話してくれ。

参照;過去ブログ
2014年6月13日「どういう結果か」
2010年6月7日「W杯日本代表南ア入り」

覆水盆に返る

時に翻意なきにしも非ず

日大アメフト悪質タックル事件は監督とコーチの交代で落着なのか?
記者会見で潔くアメフトとの訣別を宣言した加害者も元の鞘に復帰した。
「戻らない」はずの日大アメフト部で「もうやらない」はずの競技に勤しむ。
建前と本意は別らしい。
若気の決意は容易に翻った。

翻意した加害者を暖かく迎え入れる仲間達・・・メディアは美談仕立てに讃える。
会見で語った謝罪と反省、アメフトとの袂別という一途な心情もどこか色褪せる。
ヤブ医者の見解は世間の称賛とは少々異なるが、異見は言わぬが花だ。

事件は風化しつつある。
日大理事長は未だ記者会見も被害者側との面会にも応じない。
父親のフェイスブックに「理事長の“人と成り”が理解できない」とある。
元の木阿弥では被害者の親の怒りは鎮まるまい。

余計なことだが・・・・
天性の人品骨柄「ひととなり」は、「人と成り」でなく「為人」と書く。
難読漢字の部類だから「人となり」で宜しいのでは?

第4次安倍改造内閣

またも陳腐な「全員野球」

居酒屋で政治と野球の話はタブーだが、内閣では首相自ら全員野球を謳う。
なんで野球なのか、そのココロは皆目わからない。
輿論調査では〔評価する45%〕〔評価しない36%〕の由。
半数近くが全員野球内閣を支持するとは意外だ。

政治の話は与り知らぬが、気になるのは「評価」の動詞用法だ。
「評価する」とは善悪、美醜、優劣を判じ定めることである。
「評価」には「良い評価」もあれば「悪い評価」もある。
輿論調査の〔評価する45%〕は“好意的支持”の意図らしいが、「評価する」に高評価の意味はない。
「評価しない」は「価値を判定しない」だけで低評価の意味ではない。
“われ関せず”と評価に加わらない一団も「評価しない」に含むから厄介だ。

近頃は〔評価する=高評価〕、〔評価しない=低評価〕の意で用いるようだが、元よりそんな用法はない。
日本語として頗る奇異で、気になって仕方がない。

ついでにひと言・・・
低評価を見直して高評価に転じることを「再評価」と称するが、誤用である。
「再評価」とは再び評価作業をし直すことで、高評価を得る意はない。
再評価した結果、低評価に墜ちる場合も当然ある。
〔再評価=見直し高評価〕ではないのだ。

参照;過去ブログ
2017年11月11日「議事堂で野球?」
2011年9月1日「新政権」

重言の許容範囲

補足の意図なら許されるのか

ゲリラ豪雨を伝えるテレビは「もの凄い豪雨です」と報じる。
凄くない豪雨があったら教えてくれ。
「雷雲が発生して雷鳴が響きます。落雷に注意してください」
雷雲に雷鳴はつきものだし、落雷は注意する術がない。
言辞の枝葉を論う趣味はないが、言葉を組み立ててからアナウンスしてくれ。

重言の頻発も気になる。
「満天の星空」「JIS規格」の誤りは拙ブログで既述した。
「アンケート調査」「製薬メーカー」「ハイテク技術」等は少しの気配りで防げる。
うっかり見逃すのが「従来から」「一番最初」「犯罪を犯す」だ。
「従来」に「から」は不用、「最初」は「一番」、罪を犯すのが「犯罪」だ。
決まっていないことを「まだ未定」と強調するのも適切ではない。
揚げ足取りではないが、枚挙すればキリがない。

“毎日新聞用語委員会”は「犯罪を犯す」は「歌を歌う」と同様に意味を補足するためで、必ずしも不適切ではないとする。
意味を明確にするためなら許されるのだろうか?
その重なりが余計だから重言ではないのか?

「貿易問題は各国ごとに」などと聞くと背中がムズムズする。
「国ごとに」あるいは「各国で」の方が遥かに耳触りがいい。
「台風は今現在日向灘沖に」はおかしいだろう。
「今」と「現在」をくり返す必要はさらさらない。
「濁った濁流がものすごい勢いで」は流石にくどい。
濁っていない濁流は見たことがない。

「意味の補足」と解釈するなら何でもアリだ。
母語の行く末は愈々危うい。

参照;過去ブログ
2018年1月12日「惜しい!」
2016年11月22日「今や違和感なし」
2014年6月5日「重言の重複」

選良に二様あり

見直した議員と見損った議員

見直した・・・船田元
船田元は憲法論議で自民党の意に反する学者を招聘して顰蹙を買った。
自民党にとっては想定外の展開で、傍観する国民は愉快だった。
先の参議院議員定数6増案は棄権した。
「改革に逆行する」と、颯爽と本会議場を退席する姿は一幅の絵になった。

自民党総裁選では「候補者の何れとも意見が異なる」として白票を投じた。
安倍決起集会でカツカレーを食い逃げした輩とは一線を画する。
旗幟鮮明に棄権を選択したのは潔い。

見損った・・・小泉進次郎
議員6増案に賛成票を投じた。
国会改革を唱える一方で議員定数増に賛成とは驚いた。
言行不一致の誹りは免れない。

総裁選では安倍・石破のどちらに与するか表明しなかった。
「二者択一というような単純なことではない」と弁明するが詭弁だ。
意味不明のゴタクを並べて自分の立ち位置を明確にしない。
立候補者は二人だから二者択一しかないではないか。

白票かと思いきや、投票10分前に「石破さんに入れます」と言う。
「初めから決めていました」とは如何にも小賢しい。
党員票を安倍に食い止め、石破にも媚を売る狡猾さが垣間見える。
右顧左眄した対応は信頼感を失う。
これでは集票装置としての利用価値も下がる。
カツカレーは食べたのか?

誰が自民党総裁になろうとヤブ医者には対岸の火事だ。
『帝力何ぞ我に有らんや』は言い得て妙だ。

珍説登場

違うだろう

お天気お姉さんが“おはぎとぼたもちの違い”を解説していた。
「大きいのをぼたもち、小さいのをおはぎと言います」
そうかなあ・・・?

こし餡おはぎ、つぶ餡ぼたもち説。
牡丹が咲く春の彼岸はぼたもち、萩の季節の秋はおはぎ説。
呼び名は異なるが基本的には同じものらしい。
諸説あって定かでないが、少なくとも大きさで区別するのではなさそうだ。

「大きさが違うだけです」などと断定されるとつい疑ってしまう性分だ。
お姉さんも、断言する前によく調べた方がいい。
ついでに申せば・・・・
“中秋の名月”は必ずしも満月ではないので念のため。

参照;過去ブログ
2014年9月8日「中秋の名月」

何様のつもりか

計画停電は回避したが・・・

北海道民に節電を強いる経産大臣の不遜な言い草は癇にさわる。
道民への謝罪が先で、威丈高な節電要請は筋が違う。
電力危機に際する2%節電に道民の異論はない。
道民も不自由に堪えるに吝かではあるまい。
だがこの御仁、ご自分の立場がおわかりでない。

1週間後、「一部復旧したが猶1%の節電を要請する」由。
地震から2週間、「発電量は震災前に回復した」とのこと。
薄野の繁華街にネオンサインが灯った。
経産大臣は「今後の需要増を鑑みて節電努力を怠るな」と念を押す。
原状回復を装ってはいるが内実は心許ない。
抑もブラックアウトに至ったのは危機管理能力の甘さに起因する。
北電の責任は大だが、所管する経産省の指導監督責任も問われて然るべきだ。

世耕弘成大臣の『汝臣民は節電に努めよ』的な睥睨した言辞は好ましくない。
己の責任を棚に上げた傲岸不遜な物言いは、節電を懇願する態度ではない。
揉み手で請えとは言わないが、せめてエラソーな言い方は改めた方がいい。
言うなれば、エライあなたも北電と共同正犯の下手人なのだ。
ヤブ医者は全道停電を人災と疑ってやまない。

参照;過去ブログ
2018年9月9日「釈然としない」
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