診察雑感

市井の開業医が患者さんに接して感じた雑多な感想。

問題はそこじゃない

5月4日BSフジ“プライムニュース”

ワクチン接種の遅れを取り上げた。
都医師会長は「医師会の底力を発揮する時」と大見得を切った。
接種する医療従事者が足りず、総理の目論見完遂は難しい。

番組の終盤、非医師会員からメールで質問があった。
「医師会員以外に門戸を開かないのはなぜか?」
都医師会長は「名簿に名前がない」でおしまい。
MCの反町理は「なるほど」と納得した。
おい、反町、そうじゃないだろ!

ワクチン接種は医師に「お願い」する国の事業である。
医療者に遍く「依頼」するのが筋で、医師会は単なる下請け組織に過ぎない。
「医師」への通知が「医師会」への通知で代用される不条理に気付かない。
都医師会長は医師会が主導する気でいるから始末が悪い。

医療者が医師会だけでないのは、ノーキョーだけが農業従事者でないのと同じだ。
医師会が介在する蓋然性はなく、医師会村の出る幕ではない。
MC反町の完全ミスリードと言わざるを得ない。

問うべき相手は隣にいる自民党ワクチン対策PT座長の鴨下一郎だ。
反町理は質問の真意を理解しておらず、質す相手を間違えている。
非医師会員の質問に答えるのは医師会長でなく行政だ。
質問された非医師会員のセンセイが質すのは医師会村ではなく、国である。

前にも何度も陳べたが、お上が医師会に通知しても非会員には知らされない。
非会員が「協力する」と手を挙げても「名前がない」で完全無視とは論外だ。
医師会には初めから「お願い」なんぞしてはいない。
「名簿にない」などと思い上がるな。

医師を排除した挙句に「接種する医師が足りない」から自衛隊の登場か?
自衛隊は便利屋ではない。

都医師会長は自分の村から一歩も出ない。
度量の狭い村長だ。
利権第一主義の組織は所詮その程度だ。

参照;過去ブログ
2021年4月19日「コロナワクチン登録」
2021年4月10日「保健所の手抜かり」
2021年2月19日「行政の不手際」

急遽訂正

昨日のブログ

ワクチンはお上が差配するので必ずコールセンターを通さねばならない由。
個別予約は認めないそうな。
よってWeb上の当院電話番号はコールセンターの番号になりました。

コールセンターに「当院で接種希望」と伝えて都合の良い日時を指定してください。
当院かかりつけでない方でも対応してくれます。

国だの県だの市町村だのと、手続きは煩瑣だ。
もっと簡素にできないものか・・・・

ワクチン接種券

宇都宮市も高齢者への配布が始まった

明日5月1日から予約開始です。
通知には「コールセンターに電話せよ」と書いてあるが、電話は繋がりません。

当院で接種希望の方は電話でご予約願います。
当院の電話は繋がります。
ネットでの予約はできません。
根っからのアナログ人間なので悪しからず。

「人流」って何?

「人の流れ」のことらしい。

なるほど、物の流通が「物流」なら人の移動が「人流」で齟齬はない。
初耳で違和感があるが、なあに直ぐ馴れる。

都知事は「都境を跨がないように」と訴える。
感染拡大を抑えるには人流抑制が至上命題だ。

それにつけても・・・・
「都境」は「トキョウ」か「トザカイ」か?
「越境は極力避けて」と強調する。
小池都知事によれば「都県境」は「トケンキョウ」と読むらしい。

参照;過去ブログ
2014年9月26日「国境」
2011年10月9日「正しい読みは?」

総理の大風呂敷

絵に描いた餅は食えない

総理会見で「高齢者には7月末までに2回接種するよう取り組む」と言う。
3か月で高齢者3600万人に2回、7200万回接種とは凄まじい。
マンパワーの当てはあるのか?
だいいちワクチンは供給できるのか?
スローガンを唱えるだけで自治体に丸投げでは自治体が困る。

1か月当たり2400万回、少なくとも1日80万回接種する勘定だ。
本当に可能なのか?
先行接種の医療従事者でさえ接種は滞っている。
アドバルーンは大きい方が目立つだろうが目算のない宣伝は空虚だ。

ワクチン行政の不備を嘆いても手遅れだ。
ワクチン配給システムV-sysとやらの手続きは煩瑣この上ない。
アナログ高齢者には不向きである。
V-sysで提出したデータを自治体と国が共有して配給量を決める。
そこから先は自治体任せだ。
末端の医者は県の仰せに従って接種するだけの、注射マシーンに過ぎない。

デジタルは結構だが、配給なら昔の「米穀通帳」方式でも可能だろうに。
インフルエンザワクチンのように、かかりつけ医で受けられないものか。
限られたワクチンだから国がコントロールタワーを担うのは致し方ない。
いきおい争奪戦になる。
『蜘蛛の糸』のカンダタでもあるまいし、「我先に」は些かさもしい。

ワクチン行政の瑕疵は政府にある。
明らかに失政と謂わざるを得ない。

民間に請うより

先ず隗より始めよ

大阪は医療のキャパシティーを超えた。
改正感染症法に基づいて民間病院にコロナ引き受けを要請すると言う。
本末転倒の感が大で、先ず府立病院をコロナ専用にしたらどうだ。

国立病院機構法に「国立病院に必要な業務の実施を求めることができる」とある。
法に謂う「公衆衛生上重大な危機」ならば公的病院を可能な限り転用すべきだ。
民間に要請するのは筋が違う。

政府は「コロナ引き受け病院に診療報酬の補填を考えている」そうだ。
総理、僭越ですがそんな小手先の場当たり対策で乗り切れるとお思いですか?

参照;過去ブログ
2021年4月1日「医療は逼迫しているか?」

コロナワクチン登録

厚労省“v-sys”の手続き完了

2月から始まっていたが、医師会未加入だから何の連絡もない。
「平家に非ずんば人に非ず」は平時忠の言だ。
この国では「医師会に非ずんば医師に非ず」が罷り通る。
行政は公平でない。

行政を突いたら晴れて承認され、当院でもワクチン接種が可能になった。
これも「啐啄」と云うのだろうか?
システムばかり先行しても、惜しむらくは撃つ弾がない。
先行接種の医療従事者が未だ受けられないのが現状だ。


※ 宇都宮市から「接種券・予診票」が届きます。
電話で接種日を予約してください。


新たな危機管理ツール

都23区と6市にマンボウ発令

緊急事態宣言は繰り返せば鮮度が薄れる。
『蔓延防止措置』で新たな注意を喚起できるだろうか。
略称「マンボウ」は随分ユルイ響きで、気も緩む。

「十分な対策を」と念を押す。
中身はマスクと3密回避で何ら変わらない。
ひと昔前の新型インフルエンザ、100年前のスペイン風邪の覆轍を踏む。
マスク着用がこれだけ浸透しても連日数百人の感染者が発生する。
対策が「十分」でない証だ。
これでいいのだろうか?

歴史を顧みれば、疫病は猖獗の波を反復していずれ自然収束に向かう。
その日まで、「久松留守」の貼り紙で対処するしか術がない。

参考;過去ブログ
2009年1月20日「十分な対策」
2007年11月7日「インフルエンザワクチン」

ミラノは

ファイザー社製ワクチン

ミラノ工科大学の親戚は躊躇していたアストラゼネカ製からファイザー製に変更されて2度目の接種を完了したそうだ。

メールに曰く、
「日本は遅れてるなぁ〜」
そうさ、本邦は世界に冠たるワクチン後進国なのだ。

先行接種の医療従事者を差し置いて高齢者接種が始まった。
ニュース映像は100歳の老人に接種する光景を、これ見よがしに報じる。
政権の人気取りなのはミエミエだ。

「医療従事者も高齢者もこんなに接種してますよ」とアピールするが、大嘘だ。
この国のワクチン政策は狂っている。
発展途上国以下だ。
後進国ワクチン供給機構(COVAX)の対象国に手を挙げては如何か。

参照;過去ブログ
2021年3月16日「イタリアからeメール」

保健所の手抜かり

行政手続きの瑕疵だろう

過去ブログで陳べたが、当院はワクチン行政のつんぼ桟敷に置かれている。
少しは改まったかと思いきや、相も変わらず行政のエアポケットである。

「医療従事者向けワクチン接種について」と題する通知が来た。
市内の診療所を列挙した紙面がついている。
「接種希望の医療従事者は一覧表の診療所に予約して接種せよ」と書いてある。
当院は医療施設の範疇ではないらしい。

どういう経緯でそうなったのか、保健所に問い合わせた。
「接種可能の承諾書類がないので接種しないという分類になっています」
そんな調査書類は届いていない。
「医師会を通じて行っているはずです」
生憎ヤブ医者は医師会とは何の関わりもない。

「ワクチン配送業者との契約も必要なので今更追加はできません」
市町村が接種施設に配分して接種施設に届ける段取りと聞いている。
契約するのは自治体で、医療機関が個別に契約する必要がどこにある。

訳のわからないゴタクを並べるばかりで話にならない。
この人、自分の言辞の意味がわかっているのだろうか?
非医師会員に対する恣意的な当て擦りなら料簡が偏狭過ぎる。

保健所を所管するのは市だから、市長の第一秘書に事情を伝えた。
秘書は「エエ〜ッ!」と驚いて見せたが所詮は他人事、市政には大過ない。
その後どう動いたか、あるいは動かなかったか、定かでない。

行政は公平であるべきだ。
個人に不利益が及ぶなら、成り行き次第では「行政不服申し立て」という道もある。

参照;過去ブログ
2021年2月19日「行政の不手際」
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