鳥長shu!

2010年08月04日

福皆来

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「福皆来」を訪れるようになったのはわりと最近だ。

それまではもっぱら上階の「福笑」に行っていた。恵比寿の隠れ家レストランのはしりであり、いまだ“合コン禁止”の張り紙をおろさないその店は、食材を愛してやまないオーナーさんによる活気あふれる料理屋だ。

その福笑が、常連客の為に更にスペシャルな隠れ家として福皆来をオープンしたと聞いたのは、実はもう何年か前なのだけど、オーナーの携帯にかけないと予約できないという“伝説”の前に足が向いていなかった。

伝説の真偽はさておき、今は普通に電話をすれば丁寧に予約の案内をしてくれる。確かに飛び込みで席にありつけるほど甘くはないけど。

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季節ごとの生木が配される店内は、例えば桜の季節ならば贅沢な花見の場になる。
名物の巨大新鮮アスパラをはじめ旬の野菜や魚介が並ぶカウンターは、目には楽しいが、空腹には毒だ。とにかく、何か一品早く口に放り込みたくなる。

20人も入れば一杯の店内は、いつもその20人ぐらいの客で賑わっていてオーダーが途切れない。
若い男女のスタッフは、配膳はもちろん客の荷物の出し入れから空いた飲み物への目配りまで、まったく抜かりがない。 それでいて話かけると、ちゃんと笑顔が返ってくる。

つまり、食事をしている方はえらく気持ちがイイ。

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女子とは久しぶりに会った。
フラのインストラクターを始めてから伸ばしているという髪は見かけを随分大人っぽく見せる。背が高くて、顔立ちがはっきりしていて、ついでにやたら面倒見がいいというのは、考えてみればインストラクターに最適だ。

ある時期、ステディーだった。
彼女は自分が振られたと譲らず、こちらは自分が振られたと確信している。
普通、自分のほうが振ったと主張するものだが。
いずれにせよ、こんな風に飲めるようになったのは彼女のサッパリした性格によるところが大きい。


それは間違っている ― 女子がはっきりとした口調で言い切ったのは、こちらがある女性からちょっとした疑いをかけられたことを話した時だ。

「あなたそんなこと絶対しないじゃん。わかってないなぁ、そのひと」

嬉しい気持ちと、見る目がないとなじられた気分があいまった。

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飲兵衛の二人は最後のデザートの代わりに酒の肴を頼んだ。

やはり若き大将の本多さんが「これいっときますか」と出したのは・・・フジツボ。
正直疑心暗鬼で焼かれた殻を返したが、これが驚くほど美味かった。聞けば名物なようで、知らなかったのはまだ通い詰め方が足りない証拠。
 
下の写真は後日再訪したときに本多さんと撮ってもらったものです。

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会計は飲みすぎなければ一人1万円前後。 
山梨の白ワインとかめちゃ美味しいから飲みすぎちゃうけど。


昔は改札まで送っていた女子と、恵比寿の駅前で別れた。
彼氏とかできたら、やっぱちょっと妬くのかもしれない。
だって、振られたのは俺だから。


ありがとうございました。 また、来ます。

takaokaf at 19:40│Comments(0)TrackBack(0) 和食 

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