2015年に成立した公認心理師法に基づき新設された国家資格である「公認心理師」の試験結果の発表が行われ、新しく2万7千人の公認心理師が誕生するそうです。以下、日経新聞より転載。


2万7千人が公認心理師に 初の国家試験、合格率79%
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38446020S8A201C1CR8000/


厚生労働省は2日までに、9月に初めて行われた公認心理師の国家試験に2万7876人が合格したと発表した。受験者数は3万5020人で合格率は79.6%。北海道では9月に起きた地震の影響で試験が中止され、12月16日に追加試験が行われる。

合格者の75%が女性で、年齢別では31~40歳が約1万人と最も多かった。合格者には証書と国への登録申請書が郵送される。登録が完了すれば、公認心理師として働くことができる。

これまで我が国の心理系資格といえば、臨床心理士や産業カウンセラーなど民間認定の資格が中心でありましたが、今回、初の認定が行われた公認心理師は国家資格。しかも、資格取得には心理系の該当科目を持つ大学および大学院での修学が必須となるなど、高度技能を有した心理系人材として教育を受け、順次、現場投入がなされてゆく予定です。

特に我々、ギャンブル業界にとって期待されるのが、これら公認心理師の方々に「国家資格を持った専門家」としてギャンブル依存対策の最前線でご活躍頂くこと。ギャンブル依存対策はその他の精神疾病対策は元より、アルコールや薬物などその他の依存対策と比べても圧倒的に無資格者による無手勝流の「支援」が中心となってきた業界。当然ながらそのような無手勝流の現場では、支援の「質の均一性」を保てるわけもなく、「あの支援団体は悪質だ」なんていう悪い噂の絶えない業界でもありました。

その様なギャンブル依存対策の現場において、国家資格である公認心理師の皆様にはしっかりとした知見を持って大きく活躍をして頂きたい。ギャンブル業界側の人間としてそんな期待を抱きつつ、全国2万7千人の皆様の合格を心よりお祝い申し上げたいと思います。