ラフィアン
November 08, 2018
函館2歳S優勝馬のゴルシ産駒 ストークアンドレイの2017(牡)
父:ゴールドシップ
母:ストークアンドレイ
母父:クロフネ
生産:ビッグレッドファーム
馬主:サラブレッドクラブ・ラフィアン
厩舎:美 畠山吉宏
価格:2,000万(募集価格)
誕生:2017/2/13
昨日に引き続き、過去指名馬の初仔をレビューします。
本日の主役は2012-13期 牝馬10位指名馬で函館2歳S覇者ストークアンドレイの初仔です。
前回も書きましたが、私が参加しているPOGには
・過去指名牝馬の初子は優先で指名できる、かつ指名後の獲得ポイント1割増し
・新種牡馬産駒は獲得ポイント1割増し
などのルールがあります。
ディアデラマドレ2017と同じく、過去指名牝馬の初仔であり新種牡馬産駒(ゴールドシップ)なので、この時点で獲得ポイントは2割増しですが、この馬の場合は非社台系牧場生産馬なので、さらに1割増しというルールにも該当します。
つまり合計で獲得ポイント3割増し!
かなり特殊?なルールですが、ノーザン・ディープなどベタなところへの指名集中が軽減されてドラフトでの駆け引きもええ感じに生まれていると思ってます。
ちなみに、その他にも九州産馬で〇割増しや、前年2歳サイアーランク〇位以下なら〇割増しなどのルールを設けています。
…と、どうでも良いマイPOGルールを書き連ねてしまいましたが、3割増しという事を除いても個人的にかなり注目しています。
母ストークアンドレイは速攻要因として指名し、その期待どおりデビュー2連勝で函館2歳Sを優勝してくれた実績馬です。
近親には最強世代のダービー馬ジャングルポケットなどがいる牝系で、他には北海道2歳優駿優勝馬アルムダプタやフェアリーS2着馬ホシノピアスなど、母も含めて早くから活躍する馬が多く出ています。
毎年スタートダッシュに命をかける私的にコレは結構重要なポイントで、この馬の場合はさらに岡田総帥率いるビッグレッドファーム生産&マイネル軍団所属馬なので速攻要因としてはかなり魅力的です。
父は岡田総帥期待の新種牡馬ゴールドシップです。
現役時代は中長距離を活躍の舞台としていたので、あまりイメージはありませんが夏の函館でデビューしています。
早期デビューからのクラシック制覇!なんて、まさに POG指名馬の鑑。
産駒にも父同様の活躍を期待です。
預託先は畠山吉宏厩舎です。
岡田総帥のお抱えトレーナーの一人で総帥関連馬ではウインブライト(コスモヴューファーム生産)やマイネルホウオウ(ラフィアン募集馬)などで実績をあげている名厩舎です。
現2歳世代で総帥が一番?期待しているアルママも畠山吉宏厩舎へ預託されていますし、総帥的厩舎ランクでは間違いなくトップクラス。
この事から、少なくとも現時点ストークアンドレイ2017の評価は上々と予測しています。
要注目。
■牝系
Skillful Joy (牝 1979 Nodouble)
|-- ダンスチャーマー (牝 1990 Nureyev)
| `-- ジャングルポケット (牡 1998 トニービン)
| 1着 - 東京優駿(G1)
| ジャパンC(G1)
| 札幌3歳S(G3)
| 共同通信杯(G3)
| 2着 - 天皇賞(春)(G1)
| 阪神大賞典(G2)
| ラジオたんぱ杯3歳S(G3)
| 3着 - 皐月賞(G1)
| 札幌記念(G2)
|
|-- ダンジグジョイ (牝 1992 Danzig)
| `-- ホシノピアス (牝 2001 ジェイドロバリー)
| 2着 - フェアリーS(G3)
|
|-- ジョイオブフライト (牝 1996 Silver Hawk)
| `-- ストークアンドレイ (牝 2010 クロフネ) 2勝
| | 1着 - 函館2歳S(G3)
| |
| `-- ストークアンドレイの2017 (牡 2017 ゴールドシップ)
|
`-- リベラノ (牝 1999 Rubiano)
`-- アルムダプタ (牡 2010 スペシャルウィーク)
1着 - 北海道2歳優駿(地G3)
August 17, 2017
オルフェ最高価格 ホエールキャプチャの2016(牡)
父:オルフェーヴル
母:ホエールキャプチャ
母父:クロフネ
生産:千代田牧場
馬主:岡田繁幸?ビッグレッドファーム?ラフィアン?
価格:17,000万
誕生:2016/4/28
本日の主役は2016年セレクトセール(当歳)に上場され、オルフェーヴル産駒最高価格を大きく更新する1.7億円もの値が付いたホエールキャプチャの2016です。
ホエールキャプチャとオルフェーヴル。
ともに2010-2011期のPOGで活躍し、この2頭は伝説の芙蓉Sの1、2着馬です。
ちなみにホエールキャプチャに軍配が上がっています。
その後、2頭の対決はありませんでしたが、オルフェーヴルは世界を相手に活躍する名馬になり、ホエールキャプチャも4歳時にヴィクトリアマイル(GI)を優勝しました。
そんな世代を代表する2頭の配合。
競馬浪漫を感じずにはいられません。
当然、その仔の注目度は高く、この高額落札も納得です。
ホエールキャプチャは早くから活躍し、阪神JF2着、桜花賞を2着、オークス3着、秋華賞を3着、つづくエリザベス女王杯も古馬相手に4着と健闘。
そんなPOG孝行だった母なので、その仔 ホエールキャプチャの2016 にも2歳からガンガン稼いでくれる馬である事を期待しています。
そういう意味では落札者ビッグレッドファームはこの上無いほどの馬主さんでは。
ビッグレッドファーム代表 岡田繁幸氏はサンデー系種牡馬で一発当てる事を目標にされているとの事。
ホエールキャプチャの2016は
サンデーサイレンス 3×3
ノーザンテースト 5×4
の濃いめクロスを持っていて、もしこの馬が種牡馬になったとしても、サンデー系、ノーザンテーストを血を持つ繁殖馬が溢れる日本での需要は少なそう…。
きっと英ダービー奪取の野望を抱き続ける岡田氏の事なので、欧州で種牡馬デビュー!ですね。
日本に古くから根付く血統馬が、その枝葉を欧州に伸ばす。
これまた競馬浪漫です。
■牝系
タレンティドガール (牝 1984 リマンド)
| 1着 - エリザベス女王杯(G1)
| 3着 - 優駿牝馬(G1)、クイーンS(G3)
|
|-- エミネントガール (牝 1992 Nashwan)
| `-- グローバルピース (牝 2001 サンデーサイレンス)
| |-- ドリームセーリング (牡 2007 クロフネ)
| | 1着 - 京都ジャンプS(JG3)
| | 2着 - 阪神ジャンプS(JG3)
| | 3着 - 京都ハイジャンプ(JG2)
| |
| `-- ホエールキャプチャ (牝 2008 クロフネ) 7勝
| | 1着 - ヴィクトリアマイル(G1)
| | 関西TVローズS(G2)
| | 府中牝馬S(G2)
| | デイリー杯クイーンC(G3)
| | 東京新聞杯(G3)
| | 2着 - 阪神ジュベナイルF(G1)
| | 桜花賞(G1)
| | ヴィクトリアマイル(G1)
| | 3着 - 優駿牝馬(G1)
| | 秋華賞(G1)
| | 札幌記念(G2)
| | 府中牝馬S(G2)
| | KBSファンタジーS(G3)
| |
| `-- ホエールキャプチャの2016 (牡 2016 オルフェーヴル)
|
|-- シンコウシングラー (牡 1995 サンデーサイレンス)
| 3着 - セントライト記念(G2)、アルゼンチン共和国杯(G2)
|
`-- ライジングサンデー (牝 1998 サンデーサイレンス)
|-- エトレーヌ (牝 2004 ブライアンズタイム)
| `-- シゲルスダチ (牡 2009 クロフネ)
| 2着 - TV西日本北九州記念(G3)
|
`-- エーシンホワイティ (牡 2007 サクラバクシンオー)
1着 - 中スポ賞ファルコンS(G3)
新潟ジャンプS(JG3)
2着 - 東京ハイジャンプ(JG2)×2
3着 - 新潟ジャンプS(JG3)
April 20, 2015
冠名無しのマイネル軍団 ノンゼロサム(Winendynmeの2013 牡)
母:Winendynme
母父:Dynaformer
生産:Fred W. Hertrich III & John D. Fielding
馬主:サラブレッドクラブ・ラフィアン
厩舎:栗 西園正都
価格:5,000万(募集価格)
誕生:2013/5/15
ラフィアンで総額5,000万円で募集されています。
現2歳世代は牡馬でも冠名「マイネル」を外す馬が3頭いるそうで、この馬がその内の一頭です。
※ちなみに残りの2頭は以下
・ログジャム2013(馬名未決定)
・グットドディユ(エアディケム2013)
父Speightstown はBCスプリント(米G1)優勝馬で、母Winendynmeはアメリカ重賞戦線で活躍した5勝馬、半兄はアメリカで1勝をあげています。
その他にも牝系からはフランスG1二勝馬 Assessor 等が出ています。
現在、真歌トレーニングパークで既に坂路で乗り込まれているそうで、動きの目立つ一頭との事。
デビュー戦は夏の阪神開催○混合ダート1200Mを予定しているとの事です。
預託先はサダムパテック、ハクサンムーンなど短距離〜マイル馬育成スペシャリストである西園正都厩舎で、2歳Sを狙うならおもしろそうな一頭です。
■牝系
Dingle Bay (牝 1976 Petingo)
|-- Assessor (牡 1989 Niniski)
| 1着 - ロイヤルオーク賞(仏G1)
| カドラン賞(仏G1)
| ヨークシャーC(英G2)
| 伊セントレジャー (伊G3)
| ドンカスターC(英G3)
| リングフィールドダービートライアルS(英G3)
| 2着 - アスコットゴールドC(英G1)
| 愛セントレジャー(愛G1)
| ジェフリーフリアS(英G2)
| ヘンリー二世S(英G3)
| ジョッキークラブC(英G3)
| グッドウッドC(英G3)
| サガロS(英G3)
| 3着 - レイシングポストトロフィ(英G1)
| グレイトヴォルティジュールS(英G2)
| ヘンリー二世S(英G3)
| リュテース賞(仏G3)
| サンダウンクラシックトライアルS(英G3)
|
`-- エルウェーシーズン (牝 1992 Caerleon)
`-- Winendynme (牝 2001 Dynaformer) 米5勝
| 2着 - ビヴァリーヒルズH(米G2)
| 3着 - ラスシエネガスH(米G3)
| ミエスクS(米G3)
|
|-- One Nation (せん 2007 エンパイアメーカー) 米1勝
`-- Winendynmeの2013 (牡 2013 Speightstown)
December 30, 2013
英ダービー一次登録 コスモレグルス(On My Last Nerveの2012牡)
母:On My Last Nerve
母父:ハウスバスター
生産:Liberation Farm & Brandywine Farm
馬主:岡田繁幸?コスモ?ラフィアン?ウイン?
厩舎:?
価格:5万$
誕生:2012/5/4
昨日に引き続きイギリスダービー一次登録を行った岡田総帥関連の馬です。
父はブリーダーズカップ・スプリントを連覇したミッドナイトリュート (Midnight Lute)で、母はダート短距離2勝ち馬。半兄Thatsalottabullもダート短距離馬です。
牝系を辿っていけば日本馬が現れますが、その馬もスプリンター(テンシノキセキ)。
同じくイギリスダービーに一次登録を行ったマイネルエテルネル(小倉2歳S優勝馬)と同じく、血統的にはスプリンター色が強めで、エテルネルと同様に全くクラシック適正があるようには思えません。
それが逆にマイネルエテルネルを訪仏させて魅力的かも・・・。
■牝系
Dark Duet (牝 1964 Spy Song)
|-- Special Vintage (牝 1971 Specialmante)
| `-- Specialization (牝 1980 Princely Native)
| |-- Fara's Team (牝 1985 Tunerup)
| | 1着 - テストS(米G1)
| | プライオレスS(米G2)
| | 2着 - ファンタジーS(米G1)
| | 3着 - レアパフュームS(米G2)
| |
| `-- Delafield (牡 1989 Island Whirl)
| 1着 - エセックスH(米G3)
| 2着 - ニューオーリンズH(米G3)
|
|-- Newchance Lady (牝 1974 Roi Dagobert)
| |-- Strike Gold (牡 1980 Mr. Prospector)
| | 1着 - ベイショアS(米G3)
| |
| `-- ビーバップアルー (牝 1986 Mr. Prospector)
| `-- テンシノキセキ (牝 1998 フジキセキ)
| 1着 - フェアリーS(G3)
| セントウルS(G3)
| 2着 - CBC賞(G2)
| 毎日放送賞スワンS(G2)
| 3着 - 阪急杯(G3)
|
|-- Sweet Little Lady (牝 1975 Boldnesian)
| 2着 - ハリウッドラッシーS(米G2)
|
`-- Patience Worth (牝 1976 Mr. Prospector)
|-- Girl Friday (牝 1981 Secretariat)
| 2着 - ランカシャーオークス(英G3)
|
|-- サボンネリエ (牝 1984 Irish River)
| 3着 - レゼルヴォワール賞(仏G3)
|
`-- On My Last Nerve 牝 1996 ハウスバスター) 米2勝
|-- Thatsalottabull (せん 2004 Holy Bull) 米5勝
`-- On My Last Nerveの2012 (牡 2012 Midnight Lute)
December 29, 2013
英ダービー一次登録 コスモビオス(スレバルナの2012 牡)
母:スレバルナ
母父:パラダイスクリーク
生産:泊寿幸
馬主:岡田繁幸?コスモ?
厩舎:?
価格:庭先?
誕生:2012/3/28
イギリスダービーに一次登録した事で 2012-2013期 のPOGでも人気に集めたマイネルエテルネル。
誰もが予想した通りクラシックディスタンスは無かったものの、小倉2歳Sを優勝してPOG的にはれっきとした当たり馬。
…の流れでマイネル軍団&岡田総帥のイギリスダービー一次登録馬は要注目!という事で今日はこの馬。
今シーズン(2013-2014期)は期待馬プレイアンドリアルをあえて地方デビューさせたとの事で、イギリスダービー登録馬はなし。
しかし!来シーズンの2012年産は2頭も一次登録を済ませたとの事。
先ずはスレバルナの2012から。
父はヴィクトワールピサの半兄スウィフトカレント。
ヴィクトワールピサは2015年に産駒がデビューする超注目種牡馬ですが、このスウィフトカレントも現在デビュー済の産駒はわずか15頭ながら野路菊S(OP)を勝ったサンダラスなどを排出しています。
またこちらはサンデーサイレンスの直仔という所も魅力的です。
母スレバルナや兄姉達は地方馬ですが、牝系には仏ダービー馬 Bering をはじめ欧州重賞戦線で活躍する馬が並びます。
総帥の相馬眼の精度はともかく、イギリスダービーに登録するだけの血統背景はあると思いますし、過剰人気にならなければ下位指名候補としておもしろそう。
■牝系
Barbra (牝 1969 Le Fabuleux)
|-- Beaune (牝 1974 Lyphard)
| | 2着 - 仏1000ギニー(仏G1)
| | サンタラリ賞(仏G1)
| | オペラ賞(仏G2)
| | エドモンブラン賞(仏G3)
| | 3着 - グロット賞(仏G3)
| |
| `-- Bering (牡 1983 Arctic Tern)
| 1着 - 仏ダービー(仏G1)
| ノアイユ賞(仏G2)
| オカール賞(仏G2)
| ニエル賞(仏G3)
| 2着 - 凱旋門賞(仏G1)
|
|-- Bahariva (牝 1977 Sir Gaylord)
| |-- Nuravia (牝 1982 Nureyev)
| | `-- Cryptavia (牝 1996 Gold Brose)
| | 1着 - クアリアメイルクラシック(豪G3)
| |
| `-- War Hero (牡 1983 Troy)
| 2着 - パリ大賞(仏G1)
|
|-- Biblia (牝 1979 Green Dancer)
| `-- Biblique (牝 1986 Saint Cyrien)
| `-- Histoire Sainte (牝 1996 Kendor)
| 3着 - ローカストグローヴH(米G3)
| フロール賞(仏G3)
|
|-- Banana Peel (牝 1981 Green Dancer)
| `-- Balanka (牝 1992 Alzao)
| | 3着 - オペラ賞(仏G2)
| | クロエ賞(仏G3)
| |
| |-- Balakheri (牡 1999 Theatrical)
| | 1着 - キングエドワード七世S(英G2)
| | 3着 - シャンティー大賞(仏G2)
| | ダンテS(英G2)
| |
| `-- Baliyana (牝 2006 Dalakhani)
| 1着 - デリンズタウンスタッド1000ギニーTR(愛G3)
|
|-- Best Choice (牝 1988Rainbow Quest)
| `-- Balthazar (せん 1998 Alzao)
| 1着 - バルブヴィル賞(仏G3)
| 3着 - オカール賞(仏G2)
|
|-- シャラニヤ (牝 1989 Rainbow Quest)
| `-- スレバルナ (牝 2002 パラダイスクリーク) 地方1勝
| |-- アウラスター (牡 2006 キッケンクリス) 1勝
| |-- スレバルナの2007 (牡 2007 タップダンスシチー)
| |-- アルドラ (牝 2009 マイネルラヴ) 地方10勝
| |-- フルド (牝 2010 マイネルラヴ) 地方1勝
| |-- スピンムーブ (牡 2011 スウィフトカレント) 地方1勝
| `-- スレバルナの2012 (牡 2012 スウィフトカレント)
|
`-- Bulington (牡 1992 Sicyos)
1着 - ヴィシー大賞(仏G3)
2着 - ラクープ(仏G3)
アンドレバボワン賞(仏G3)×2
ヴィシー大賞(仏G3)
3着 - ラクープ(仏G3)