京都市の図書館の新蔵書コーナーに「ザ・ヘイト・ユー・ギヴ」があった。ヤングアダルト対象の小説である。１６歳の黒人女子高校生スターが主人公。幼馴染のカリルの自動車に同乗していた時、白人警官に車を止められ、カレルは身体検査などを受けるが何もでてこない。警官が背を向けた時に、カレルは不用意に体を移動した。警官が３発発砲し、カレルは射殺される。その後、警官の罪を問わず、カレルが悪いかのような報道がなされる。そしてスターは立ちあがる。題名の「THE HATE U GIVE（ザ・ヘイト・ユー・ギヴ）」はラッパーのトゥパック・シャクール（1971-1996）の言葉から採られている。題名の頭文字を採ると「THUG」であり、悪漢、暴漢の意味である。
「Thug Life」（悪漢人生）とは「The Hate U Give Little Infants Fucks Everybody」（子供に植えつけた憎しみが社会に牙をむく）の略だとトゥパックは言った。
同様に、トゥパックは黒人に勇気を与えようと、「nigga」は「Never Ignorant Getting Goals Accomplished」（無知のままでは決して目的をなしとげられない）という新しい意味を持たせた。
本を読み終わり、ネットで検索した。本書は映画化され２０１８年１０月に米国で公開されていることがわかった。日本でもネットで有料配信されている。映画館で公開されるかどうか不明である。
＜岩崎書店：ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ＞
https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b351474.html
＜トゥパック・シャクールTupac Shakur名言＞
＜トゥパック名言＞
