ローマ

February 23, 2006

災難は突然に

そんなこんなでホテルに戻るためスパーニャ駅に戻り地下鉄に乗り込もうとしたら、構内にポリスらしき人3名がおって『切符みせんしゃい!』と。ホイ!と渡すと、『じゃあパスポート見せて。』(会話は全て英語です。)


→怪しい。大体ポリスがこんなところで何してる?
普段こんなことをするという情報はない。

→ポリスに向かって『ちみは本物のポリスか???』と職務質問。
『イエス』と答える。

『ますますもって怪しい。証明するものあるんかい???』と職質。
胸を指し『これを見んかい。』
IDカードらしい。怪しい。。。これは典型的な詐欺の手順。

近くにいたイタリア乗客にこいつらはポリスかって聴くと・・・そうだという。ということは、無賃乗車の多い地下鉄で取り締まりか?次々に入構してくるイタリア人は『またかよ』的な顔して切符を見せている。

イタリア人も捕まり。

『こやつら本物や。』と気づく。
しぶしぶパスポートを見せると、
『じゃあ、罰金50ユーロね。』

『なぜ?ポルケ?、もといペルケ???』
ポリスは『切符は地下鉄の場合一回しか使えんのだよ。それに君たちの切符は使用開始から75分を過ぎている。』と主張。

『一回しか使えんとは知らんかった。そげんことは読んでおらんし、聞いておらん。そういうことは先に言ってくれなきゃ。知っていればそんなことせん。よって、見逃してくれい!それに我々は75分も経ってはいない。』

『駄目。』

煮えたぎらないポリスは、小冊子を取り出し、指差す。
即座に払えば50ユーロ、ゴチャゴチャ言うと200-500ユーロの罰金。

地下鉄















ということで、我々は異国の地で犯罪者となったわけである。


ホテルに帰って『地球の歩き方 イタリア』を読むと、書いてあった書いてあった。切符は乗り継ぐ場合一枚でO.K. しかし地下鉄は一回改札を出てしまうと駄目ってことが。。。


高い授業料を払った我々は笑うしかない状況に。
こういう人間を世間一般では馬鹿という。
嗚呼、馬鹿ですね。ふふふ。。。
そして我々は罰金の領収書を眺めながら眠った。


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災難は突然に(災難に遭うまで)−ローマ2日目−

ローマ2日目を記述するに当たって、今回の登場人物を紹介しておこう。まず、ニッシーことわたくし。次に、友人O氏。最後、友人M氏。以上3名、男ばかりの旅である。今回はO氏とM氏の卒業旅行。それに私が便乗したってわけ。二人とも優秀な人材で今春から社会人に。活躍を期待というところですな。


話題を戻す。ローマ2日目は、【コロッセオ→フォロ・ロマーナ→(テレベ川沿いに北上し)バチカン市国(サン・ピエトロ大聖堂)→スペイン広場】という行程。街並みを確かめたい我々は徒歩でこの行程を敢行。というか徒歩でないと無理。もちろんこのときは地図の読めない男たちではなくなっていた(笑)


コロッセオは期待しすぎると『ショボイ!!!』となってしまうと聞いていたので(まるで札幌の時計台のようだ)、期待せずに行く。しかし、結構すごかった。僕なんかはラッセル・クロウ主演の『グラディェイター』と観ていたので、なかなかテンションがあがった。でも入場口は長蛇の列=並ぶ気ゼロ。なので、適当に写真を撮ってフォロ・ロマーナへ。


コロッセオ















ここはローマ時代市民の生活の場所であったそうだ。元老院があったり、神殿があった場所。いまでは、朽ち果ててしまって、見る影もない・・・ではないが、建物自体は凱旋門とか神殿の一部が残っているのみ。


ここは入場料が必要なんですが、しかし、我々はなんとなくコロッセオから入れてしまって、そのまま出てしまった。だれも係員はいないし、『いい加減なところじゃのー。ぼのぼの。』と、もはやイタリア人的感覚に。


フォロ ロマーナ















フォロ・ロマーナ1














フォロ・ロマーナ3















じっくりフォロ・ロマーナを散策。『というか、観光客多すぎ!!!』と嫌になりつつも、『てめーらも、十分観光客や!』と一人ボケ突っ込みを敢行。写真を撮ったり、古代ローマ人の暮らしを思いながら歩く。


まあ見所???が満載なので、2時間近くかかってフォロ・ロマーナを脱出。その後テレベ川沿いを北上しつつ、お腹が鳴る。じゃあ、飯。ということで、近くのトラットリアに入ってピザを食らう。飲み物は水(con gas)。M氏が初日夜と同じ事を連呼。(初日の夜ピザを食いにいったら、日本のようにカットしてなかったので、ピザカッターがあれば便利なのに。)個人的には、カトラリーで食す方が楽でいいんですが、まあ食いたいように食えばいいんですがね・・・ふぉふぉふぉ。


街並み


























その後ようわからん城に入ってローマの街を一望した。


お城の中














一望















で、バチカンへ。途中カフェでお茶。ここのウエイターがやる気なくてよかった。お客が入るたびに、『ゲゲ!!またキヤガッタよ。たくもうー・・・』という顔をする。またダラダラ歩いて、サンピエトロ大聖堂?に到着。荷物チェックを受け、無事に入堂。でかい!こんなものを作りおってからに・・・カトリックの総本山を嫌というほど堪能。もうお腹一杯。(ちなみにM氏は帰りにパニーニを食ってました。痩せられるわけがない。大体イタリア・フランスを旅行するのに、痩せるのが目標なんていう、お○○さんも珍しいというか・・・なんというか・・・無理すぎです。)


サン・ピエトロ















そんなこんなで、地下鉄にのりスパーニャ駅でおりて再びスペイン広場へ。私は手袋を買い、(ウインドウ)ショッピングタイム(シャツを一枚しか持って行かなかったので・・・)。その間Mさん、Oさんはやることがなくて私に付き合ってくれましたが、O氏曰く『女並みに買い物に時間がかかる。』との評。すいませんね。店員とああだこうだと言っていると軽〜く小一時間くらいかかるのですよ。結局ここでは買いませんでしたがねー。すまん。すまん。アミーゴよ。



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February 22, 2006

美しさの先になにがあるのか−ボレロ−

※結構長くつまらないと思われるので暇な人は読んでやってください。



空港駅















BKKにほぼ定刻通りに到着し、今度はローマ行きにチェックイン。と思ったら日本でチェックインしていたことに気がつく。そういえば、新人さん(女性)が時間をかけて(新人さんだから時間がかかったという方が正確だけど・・・)とにかく丁寧に間違いがないようにやってくれたんだっけ・・・。綺麗なおねえさんだから許しちゃいました。ちゃんと乗れたぞ!ありがとう。


搭乗ゲートが遠くてかなり歩いた。荷物チェックに長蛇の列(こりゃ時間がかかりそうだ・・・)。周りはタイのビーチで遊んできたイタリア人ばかりで、みんな涼しげな格好をして、イタリア語を喋っていた(当たりえざます!)。


無事に荷物チェックを終えてゲートで待っていると、『降り返し予定の便が遅れており、搭乗まで時間がかかります。サンキュー。』とアナウンスが・・・。やれやれとおもいながらタバコを吸ったり、ウロツイタリしながら、1時間遅れで出発。


フィウチミーノ空港に遅れて午前7時に到着。入国審査も適当で(パスポートをホリ投げられた!!!)、本来ならあるはずの税関や荷物チェックもなし。やる気ゼロだこの国は・・・。テルミニ駅まで電車で移動。近くのバールでカプチーノとカルネットを食す。これぞイタリア式朝食だと調子に乗ってカルネットをもう一個食う。コーヒーうまし!!


友人は何故か鳥の丸焼きハーフサイズを食っていた。どうやら自分の注文したものと違ったものが来たらしい(笑)全く朝からすげーものを食うよな・・・。


朝食















朝食ととった後、朝早すぎてホテルにチェックインできないので(=荷物が邪魔)友人とどこ行くか思案。定番のスペイン広場に行くことに。荷物を駅に預けて出発。地下鉄を降りて向かうとスペイン広場は工事中。階段からの景色は無茶苦茶だがや!!!


しかも階段を登ると、変な奴が『なかーた。なかむーら。』と言って近づいてきた。無視して写真を撮っていると、『友達。ともだち。』と言いながら僕の指になにやら紐(ミサンガみたいなもの)をつけてきやがった。『Non! Non!』となぜかフランス語で言い返しても、笑顔で『ともだち!』とのたまいやがったので、キレタ!そしたらこちらを罵倒して消えていった。途上国で鍛えられてきた僕に声をかけるとは・・・馬鹿な奴だ。貴様はダッカへでも行って鍛えなおして来い!


スペイン階段から















てなわけで、スペイン階段ショボイと思いながら、とぼとぼと歩いていく。するとボルケーゼ公園にたどり着く。ジョギングをしている人も結構いた。村上春樹は著書『遠い太鼓』の中で、ローマでジョガーは殆どいないって言っていたので、『ローマも変わったのさ』と何故か調子に乗る(笑) でも、いまから思うに、ここが一番ローマで落ち着けた。いい場所だ。それにしても欧羅巴の空は綺麗だ。高層ビルがないし、空と街並みがマッチしている。こんな空と街並みを眺めているとコーヒーが飲みたくなる。なるほど、だからこちらの人は冬でも外でストーブにあたりながら、cafèをし、喋り捲るのだろう。


公園1















公園2















噴水を見つけて、友人とぼのぼのと日向ぼっこ。これが、『かわいいプーベアちゃんだったらどんなによかったことか』と、、、後悔する。やっぱりローマは新婚旅行やカップルで行くべき街なのだろう。しかし、ローマはどんなに常識を働かせても予想してもそれを超える災難が待ち受けている。そんな街だ。ローマ離婚なんてことになりかねないという、一抹の不安もある。事実この後大きな災難が我々を待ち受けていようとはこのとき想像だにしなかった。


ボルケーゼ公園噴水















その後適当に街をぶらつきホテルに向かった。向かったはいいのだが、自分たちの現在地を正確に把握しないまま地図を見て、歩いたためにわけの分からぬ場所へ。地図の読めない女ではなく、『地図の読めない男たち』になってしまったのである。で、そこの警官に『Dov'è qui?(ここどこやねん?)』と聞く。『Ministero dell' Interno.(内務省や)』と答えられる。『駅はどこやねん?』と聞き返す。


なんとか駅について荷物をピックアップしてホテルに向かう。

『だれもいねー・・・』

『流石はイタリア・・・』

そんなわけで、30分待つ。無事チェックイン。すべてイタリア語でやってやろうと挑戦したが、聞き取りが出来ないので、無駄!ということで英語で。

ちなみに『Ho prenotato una camera. Mi chiamo ○○. Ecco la conferma.』と言って挑戦しました。普通に通じていたけど、聞き取りが出来ん。くそー!!!次回リベンジや!


この後別の友人M氏と駅の本屋で合流。
ピッツアを食らって寝る。



追伸:イタリア人が中田のことや中村のことを【なかーた】、【なかむーら】と呼ぶのは、イタリア語の規則に起因していると思われます。イタリア語では言葉の最後の母音から数えて二つ目の母音を伸ばして発音するという規則があります。よって、【Nakata】は【なかーた】となり、【Nakamura】は【なかむーら】となるわけです。たぶん・・・自信ありなんですが、イタリア語に精通している御仁おられたら教えてください。


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