気が付けばいつの間にか5月・・・今年はなんか忙しい。
普段はのんびりとしているのが好きなKも、さすがにこの数ヵ月は火の車でした。

そう、あのお仕事です。

先日、長良川国際会議場で行われた「装賀きもの学院創立40周年記念事業きものショー」に、シンセサイザー演奏と音楽制作で微力ながら参加させて頂きました。

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(長良川国際会議場です。昔ここにあった「長良中学」はKの母校です!故郷に錦を飾るとはまさにこの事?)

ショーは大きく3つほどに分かれていて、始めは「きもののある風景」という四季折々のシーンでいかに着物が活躍するかを見せるショーがあります。次に「きものヒストリー」というきものの歴史を紐解くショーがあります。最後は「きもの革命」という未来に繋がってゆくきものの在り方を見せるショーがあり、全体が締めくくられます。

Kはこの中の「きものヒストリー」という部分で演奏しました。約40分あります。
弥生時代から始まり、奈良、室町、江戸、と順に着物の歴史を辿りつつ、それぞれの時代の着物をモデルさん達が着て「しゃなり、しゃなり」とウォーキングをします。
その後、十二単の着付け(衣紋)をステージで行い、恭しく五節舞へと移ります。
とにかく着物、着物・・・どこまでも雅な世界です。
その雅な世界、景色を音で表現すべく演奏しました。
雅とは言っても、まったくな「和風」ではなく、「洋」のテイストを半分くらい取り入れたK独自の世界を作りました。


こういったショーで演奏することは初めて。しかも普通のファッションショーとはかなり違うとあって、様々な試行錯誤がありました。
本番2週間前のリハーサルに僕も参加して実際に弾いてみたのですが、いかんせん予定していた時間(長さ)とはかなり違うわけです。モデルさんの歩く速度、場所の状況にもよると思います。
予想はしていましたが、かなり「しゃなり、しゃなり」でした。
十二単に至っては逆にテンポが遅すぎるというご指摘。

これじゃー使えん!

帰ってから、何とか皆に沿う形で合わせてあげたい、という気持ちで時間調整をしました。作っては投げ作っては壊し、の連続。ようやく形になってきたのが1週間前、しかしまだ数か所合わない所があり、また修正。
本番前日の会場リハで、更に長さが足らない部分が出てきて深夜までかかって修正しました。
ここまで来たらもう大丈夫でしょう!
あとは運を天に任せるしかない。

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(リハーサルの待機中の様子です)

さて、晴れて本番!ショーが始まり、きものを着たモデルさん達が次々と登場、会場は割れんばかりの拍手です。すべて順調です。これはいい感じです。
きものヒストリーも無事進行、十二単も完成し、さて
遂に最後の曲の最後、一人づつ退場してゆく場面。
曲はもう終わりかけています。

おっと、長さが足らない!お方様がまだ一人ステージに残って「しゃなり、しゃなり」と歩いていらっしゃいました。
恐れていた事が最後に起こるとは。
早く早く!(と、心で叫ぶ。顔には出さない)

無情にも曲は終わり、残されたお方様1名。お方様は曲が終わっても表情ひとつ変えずに「しゃなり、しゃなり」と歩かれております。ムム、なかなかの根性よの。
しかしそこはK、うまく切り抜けて何事もなかったかのように終了しました。
めでたしめでたし

そしてショーはクライマックスを迎え、出演者たちがステージに集合、素晴らしい歌と共に華やかなフィナーレです。宇宙をイメージしています。
今まで個々に披露されてきた着物が一堂に会すると、非日常的な空間がそこに生まれたようで大変感動しました。
お疲れ様でした!



Kは今まで「和」と「洋」の融合という日本人としての独自の視点をテーマに活動してきましたが、これはまさしくその世界の具現化ではないでしょうか。
けだし、一般的に「和」というと「古い」というイメージになってしまい、日本人でありながら敬遠しているという現実は見逃せません。

今、シンセサイザー音楽の世界でも「和」の表現をする人は少ないと思います。
今後も何とかがんばって、そこにまた新しい風が吹くようにしたいものです。


本番まで院長先生、演出家の先生始め多くの方々にご指導を頂きました。
色々とご迷惑をお掛けしたかもしれません。
ここでお礼、お詫び申し上げます。
また、拙い演奏、楽曲を受け入れて下さり、感謝しております。


ありがとうございました。