先日、Tverで「サイレント・ヴォイス」というドラマを観ました。杉田かおるが演じる耳の聞こえない作曲家にはゴーストライター疑惑があり、それを追及していたジャーナリストが殺される。彼女はあっさりとゴーストライターがいることを認めたうえで、こうやって簡単に認められるくらいだから私が犯人のはずがないと主張。そんな彼女の本心、事件の真実に、栗山千明演じる主人公が迫っていく…というエピソードです。

それを観たのと、読んでいた本を読み終わったのが同じ日で、では次に何を読もうかなと思ったときに、そういえばこの本も読みたい本リストに入れてあったなあと思い浮かんだのが、新垣隆の『音楽という<真実>』。こうやって文章にしてみると、私の次に読む本の決め方って単純ですね(笑)。まあ、出歩けない分、本の選び方くらいフットワーク軽くてもいいでしょう。

ちなみに、この本を読みたい本リストに入れたきっかけは、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」のゲストに新垣さんが出たのを聴いたこと。もちろんゴーストライター問題にも触れていたけど、どちらかというと新垣さんの人としての面白さを引き出す内容で、この人の本を読んでみたいなと思ったんです。検索してみたら、この回は2018年5月14日。2年も寝かせてしまいました。

本の構成としては、新垣さんの子ども時代からの音楽履歴から始まり、その時系列の流れに沿って、佐村河内守とのゴーストライター問題、それからしばらく経った今(本の発行年月日が、ゴーストライター問題が発覚した1年半後)思っていること…と、この手の本によくあるかたちなのですが、音楽についての文章が面白い。この頃は何を好きで聴いていて、この先生にピアノを習って、この先生に作曲を習って…と愛聴した音楽や直接教えを受けた人の話をするのですが、素人にもわかりやすい音楽評で、文章に登場する音楽家の曲を聴きたくなる。

別の人の文章になってしまいますが、NIKKEI STYLで、川谷絵音がヒット曲の売れた理由を分析解説する連載があるんです。これも、知らない曲は聴きたくなる、知っている曲についても素人が聴いているだけでは気付かない発見させてくれる文章で、私の中では、それまで「ベッキーのスキャンダルの相手」としてしか知らなかったこの人が、文章を読んでからは「これからも音楽評を読んでみたい人」へと変わったのでした。

話を戻すと、新垣さんの音楽に対する語り口もそんな感じ。「優」と「劣」のような単純な見方ではなく、この音楽家にはこんな個性がある、この時代の音楽にはこんな聴きどころがあると、違いを楽しむ見方で、読んでいるこちらまで視野が豊かになったような気分になる。いや、この本は新垣さんの今までを振り返る文章であって、ガチの評論ではないのですが、そういう分析力・解説力がチラ見えするのが面白い。

その考え方は、おそらく仕事への姿勢にも表れていて、音楽ホールで演奏するということは何かということを考えた上での曲作り、ゲームとは何かを考えた上でのゲーム音楽作り…と、仕事にも優劣をつけずに、何を求められていて、条件は何で、ということを受け止めて創作活動をしている印象を受けました。仕事の条件を、制約というより、お題として、受け止めて創作する感じ。

だから、佐村河内守が自分で作っていない曲を自作曲だと嘘をついて発表したことへの加担に対する罪の意識がある一方で、芸術がお金になりづらい現代では滅多に来ない依頼にやりがいがあったというのもわかる気がしてしまう。新垣氏曰く、佐村河内守は音楽のことがわからないがゆえに、(壮大であることを長さで示すかのごとく)演奏時間が長く、それでいて、わかりやすい曲を求めてくる。曲の長さは上演のハードルとなるので普通はそんな依頼は来ないし、佐村河内が「わかる」という基準に合わせるためには本格的になってはいけない。その要求は、新垣氏にとって、他から来ることはない面白い「お題」だったのではないかと、想像してしまうのです。

このゴーストライター問題は、創作物は誰のものかという問い、芸術そのものの評価と障害者の扱いとの関係など、考察すべき要素がたくさんある問題ですが、この本は問題の一役となった人自身が音楽家の立場から語ったもので、全体論とは別の面に触れることができます。
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外出自粛による読書への影響の仕方は人によって様々でしょう。小さいお子さんがいる人は、お子さんを預けられないことで、自分のための読書時間が減ってしまっているかもしれない。そして、移動に費やす時間が減り、読書に費せる時間が増えている人もいる。

私は後者で、Kindle本をいいペースで買っているほか、料理をしているときなど、手は塞がっているが耳が空いているときにはAmazon Audibleを聴いています。そうやって読んだり聴いたりしたものの感想を、久しぶりにブログに書いてみようかと。第1弾(第2弾以降を書けるかどうかはわからないけど)は、角田光代さんの『八日目の蝉』です。

『八日目の蝉』は、私にとっては読むタイミングを逃してしまった小説。その小説の存在を知ったときに、「今すぐ読んでみよう」ではなく「いつか読んでみよう」くらいの心積もりでいたら、ドラマ化や映画化が次々進んで、いつか読むときに新鮮に読めるようになるべく情報を入れないようにしたいものの、ちらほら情報が入ってしまう。そうしているうちに、読んでいないにも関わらず、未読の本を読むときのまっさらな状態になれなくなっていまい、次に何を読もうかな、というときの選択肢から外れてしまう…。そんな小説がいくつかあるのですが、『八日目の蝉』もそんな本の1つでした。

朗読配信サービスは、サービス開始時よりはラインナップが充実してきたものの、まだ数が限られている。その中に『八日目の蝉』があり、まっさらにはなれないが、まあ聴いてみようかと。




----------- ここから先、ほんのりネタバレを書くので、全く知りたくない人は読まないでください




ストーリーの断片は漏れ入っていたけど、どのように終わるかは知らなかったので、こんな爽やかな終わり方であることに驚きました。この、すれ違って終わる結末が好きではない人もいるかもしれませんが、私にはとても前向きに思えた。まあ、結末の時点での希和子の前向き度合いは、あまりにもわずかだけど、心が100%過去への拘泥に占められているわけではない。すれ違えたということは、2人とも今と未来に目を向けられている表れで、それがとても爽やかでよかった。

そして、その爽やかな結末に驚いたくらい、内容は重い。出産をする性であるということは何か、その性ではあるが出産できない身体になるということは何か。親子関係にあるということは何か、親子関係にないということは何か。

これらのことは、「どうであるべきか」「どうしたいか」で「現実的にどうである」ことが動かせるものではないですよね。法律的に親子関係になることはできるけど、それで遺伝子まで入れ替えれらるわけではないし、性別適合手術をする技術は存在するけど、動物を含めて、出産をしない性として生まれた生きものを出産をできるようにする技術は(私が知る限り)ない。

だからといって、現実的にどうだから気にしなければいいじゃんと思えるものではなく、「どうであるべきか」「どうしたいか」が個人的にも社会的にも現れてしまうもの。そこを「不倫相手の妻が生んだ子を誘拐して育てる」というストーリーを通じて、考えさせられる作品です。

だから、この作品は、読んだ人の性や、出産経験、子育て経験によって、着目点が全然違うことになりそう。同じ人でも、時期によって読み方が変わるでしょう。今の私は、女性、出産経験なし、年齢的にこの先出産することもないだろう、それに対して割り切っている、という状況で、他の小説を読むのと同じ感覚で読みましたが(だから、結末がよかった、というような感想が真っ先にくる)、もっと若いときに読んだら、心乱される部分が多かったかもしれません。

それとは別に、「朗読」に対して。Amazon Audibleに今ある『八日目の蝉』は、誘拐をした女性・希和子の1人称である前半を大塚寧々が、誘拐された子・ 恵理菜の1人称である後半を蓮佛美沙子が読んでいるのですが、大塚寧々の語り口がとにかく暗い。確かに、現在進行形で犯罪を犯している人の1人称部分だし、地の文が暗いことで台詞部分が際立つ面もあるんだけど、外出自粛をしている今聴くには、内向き空気が強すぎる語りなんです。その点では、今より多少内向きになっても大丈夫な時期に聴いた方がいい朗読だな。

朗読は、文章による小説にもう一つ要素が加わるけど、映像化ほどにはたくさんの要素が加わらない。小説とも、映像化とも、漫画化などとも違う表現で面白いです。これからもいろいろな朗読に触れてみたいです。

東京都内の図書館の新設・移築・改築・長期休館予定リストに、新型コロナウィルスの感染防止に伴う休館状況を加えて、更新してみました。これからも変わるであろう状況をどこまでフォローできるのかわからないので、東京図書館制覇!の更新情報には載せず、ひっそりと。

そのついでに、「東京23区の図書館の新設・移築・改築・長期休館予定リスト」だったのを、「東京都内の図書館の新設・移築・改築・長期休館予定リスト」に広げてみましたが、更新が滞っている今、どこまでこのタイトル通りに更新していけるかはわかりません。

そんな私の状況はさておき、こうして都内の図書館がこの状況の中どのような対応をしているかを一通り見ていくと、外出自粛の状況でできるサービスを考えて実施している図書館の存在が際立ちます。

  • 江戸川区立図書館…2020年4月27日(月)から5月31日(日)まで、予約資料が「取置済み」になっている資料について、郵送料利用者負担で郵送をするサービスを行います(期間は変更の可能性あり)。この件に関する図書館からの公式情報はこちらです。
  • 三鷹市立図書館…「【子ども向け】宅配します!おうちで本を楽しもう」という事業を行っています。児童書の図書館リサイクル本を、市内在住、かつ、幼児から小学生のいる家庭へ(貸し出しではなく)提供するものです。4月21日に第1回の受付をし、好評につき、4月28日から第2回の受付を開始するとのことです。
  • 立川市立図書館・日野市立図書館…館内で行っていたナクソス・ミュージック・ライブラリーのID・パスワード発行を、中央図書館への電話でできるようにしています(どちらも、市内在住・在学・在勤で登録した利用者のみ)。
  • 八王子市図書館…八王子市在住・在勤・在学の利用者のみが利用できる「八王子市電子書籍サービス」があり、それは臨時休館中も使えるのですが、それだけでは既に登録している人しか使えない。これとともに、ホームページからの利用者仮登録サービスも行うことで、まだ利用者登録していない人も、この仮登録をすれば休館中に電子書籍サービスを利用できるようにしてくれています。

八王子市図書館は「利用登録すれば電子書籍サービスを使える人に、仮登録をする」ところまでサービスを広げていますが、それ以外の図書館で、既に電子書籍サービスを行っているところのほとんどは、休館期間中も電子書籍サービス自体は行っています。

一方、4〜5月に図書館システム入替を控えている図書館もあり、この状況の中、システム会社との連携など大変だろうと想像します。

  • 小金井市立図書館…2020年4月20日19時から5月1日9時に図書館システム入替と、現在入替の真っ最中。リニューアル後にパスワードの再設定が必要なので、ご利用の方はご注意ください。
  • 武蔵村山立図書館…2020年5月18日から6月10日まで、図書館システム入替のため休館する予定です。システム入替は、休館前の最終日の閉館時刻後から再開館日の開館時刻前までを作業時間とすることが多いので、それに倣うと、図書館Webサイトが停止するのは、2020年5月17日17時頃から6月11日10時頃まで、となるでしょうか。
  • 葛飾区立図書館…2020年5月19日22時頃から6月1日9時頃まで、図書館システム入替を行います。

今はまだわからないことが多い新型コロナのことが解明されて、治療ができるようになり、普段の生活ができるようになる日が1日も早く来ることを願います。そのためにも、目に見えないウィルスを正しく恐れて、感染を広げない行動をしたいです。

今日は少し余裕があったので、久しぶりに23区の図書館サイトを巡回してみました。そこで、なるほどこれはいいな、というものがあったので、ご紹介。

図書館では、その地域が登場する本の紹介をする、ということがよくあります。北区立図書館が行っている「北区」が登場する本のリストは、そのリストを見たことがあるだけでなく、私も数回情報提供したことがあります。この北区も同じことをしていますが、江戸川区立松江図書館では、江戸川区が登場する本の背に江戸川区の紋章のラベルが貼ってあるので、書架に行くとついついラベル探しをしてしまいます。冊数としてそれほど多くはないので、たまに行ってラベル探しをして、「あ、Senbei Brothers(江戸川区の大人気の煎餅屋)さん、本出したんだ」と気付いたりするのが楽しいです。

こうした、本の紹介は往々にしてブックリストで紹介しがちです。が、今日、世田谷区立中央図書館が発行している広報誌「ざ・ちゅうおう・ぷれす」の2019年3月号で見つけたのは、地図上の登場する場所に本の情報を掲載するパターン(2〜3ページ)。世田谷区は、比較的庶民的な地域もあれば、平均年収お高めな地域もありますが、それが小説での使われ方にも表れているようで面白いです。

それにしても、○○(地域)が登場する本を見るたびに、既読本なのにその地域が登場していた覚えがないものがあるのは、私の記憶力が悪いのか、そもそも地域に執着せずに読み流してしまっているのか。この「世田谷が登場する本」では、吉田修一『パレード』を読んだはずだけど千歳烏山出てきたっけ?、又吉『火花』読んだはずだけど言われてみれば下北沢が出てきたような出てこなかったような…(北沢タウンホールが出てきた気もするが、同じ又吉の『劇場』と混同しているかも)。自分がいかに、読んでいるようで読んでいないかを思い知らされている気分になってしまいます。

今日、弥生会計のカスタマーセンターに電話したのですが、これだけで待たされるイライラがかなり解消するものだなあと思われる工夫があって感心しました。

確定申告期間の最終日だからその関連の問い合わせが多いようで、電話するなり「ただいま混み合っております」の自動音声が流れました。ここまではよくあることですよね。

できれば今日済ませてしまいたかったので、そのまま待っていたら、「只今の待ち人数は6人です」という自動音声が流れたんです。待ち人数がわかると、切るか待つかの判断材料になる。そして更に、「よくあるお問い合わせに関する情報はホームページに動画を用意しているのでそちらもご覧ください」のような決まったアナウンスが流れた後、また人数が読み上げられる。今日の私の場合、1度目が6人待ち、2度目が2人待ちだったので、このペースで減っていくなら待った方がいいという判断になり、実際に、3度目の待ち人数アナウンスの前にオペレーターに繋がりました。

この、待ち人数を読み上げてくれるコールセンターって、私は初めて接したのですが、既に取り入れているコールセンターも多いのでしょうか。これは、いいです。何もわからず待たされるのと比べて、具体的な数字があると見込みが立つし、何より定期的に数字が流れることで、待ち人数が消化されるペースがわかる。自動アナウンスの合間に変動する数字読み上げを入れるというのは、それなりのシステム構築が必要ですぐに導入できることではないだろうけど、この工夫、もっと広がればいいなあ。

週末にお腹を壊し、今週に入ってからも「消化のいいものを少しだけ」という食事をしていました。昨日の水曜には体調も復活し、「美味しいものをしっかり食べたい!」という気持ちに溢れていたのですが、急にたくさん食べると身体によくないし、実際私は普段から調子に乗って食べ過ぎて後で苦しい思いをするというのをときどきやらかしてしまう。なので、ほどほどに食べたところで止めておきました。

食べ終わった直後に「これでは足りない」と思っても、消化されていくと空腹感がなくなることはよくあります。なので、今回もそうなるだろうと思っていたのに、昨日に限ってはこれがなかなか満たされない。ドラマを見て気を紛らわそうとしても、ドラマへの集中力を上回って立ち上がる空腹感。そんな思いをしているなか、昔読んだ本のエピソードを思い出しました。

朝鮮半島が38度線で分断される前に命からがら辿り着いた、米軍による難民キャンプでのシーン。それまでほとんど食べることができずにただただ歩いてきたので、配られている食べ物を思う存分食べたくなるところですが、ここで急にたくさん食べてはいけないと戒められます。なぜなら身体がそれを受け付けないからで、どんなに食べたいと思っても、徐々に徐々に食べる量を増やす過程を踏みなさいと。その戒めを無視して食べた人が、身体の拒否反応で苦しみ、かえっていつまでも普通の食事に戻れないでいるなか、その一家は戒めを守って食事をし、体力を回復できたという内容です。

ふと思い出したエピソードですが、これが一体どの本に書かれてたものだったかがわからない。そもそも、小説だったかノンフィクションだったのかも不明。ただでさえ空腹感で満たされない思いをしているのに、ふと思い出したエピソードがどの本なのかわからないもやもや感も加わって、飢餓状態が二重になったような気分…

このブログで前にも書いたように思いますが、私の場合、物語を自分の中に描いた映像で記憶していることが多いです。読んでいる途中で「この本は前にも読んだ」と気付くときは、読みながら映像を思い浮かべて「この映像は既に描いたことがある」と気付きます。今回のエピソードも、考えるうちにその前後の映像もいろいろ思い出せる。でも、それがどの本だったかは一向にわからない。もやもや、もやもや…

結局、一夜明けた今朝になって、藤原ていの『流れる星は生きている』だったと思いだしました。これでやっとすっきり。私の中で作られた『流れる星は生きている』の映像は、こうして日本に戻ってこれて無事に育った子どもがこうなったという、藤原正彦さんの顔で終わっているので、そこまで思い出せていればすぐにこの本だったとわかったのですが、昨日はそこまで思い出せなかった。

これ、どの本で読んだんだっけ?という謎は何とももどかしいものですが、解けたときのすっきり感も大きいですね。というわけで、今日はすっきりした朝を過ごせました。

東京図書館制覇!に載せている図書館カレンダーの4月分を入力し始めて気が付いたのですが、今年は4月29日から5月5日までが全て祝日になっている。これって、祝日を休みにしている図書館では、年末年始の休館より長い休みになる可能性があるということです。年末年始の休みの際は、それを踏まえて、貸出期間を長くしてくれるところもありますが、今回のGW休みに対して、そうした対応をする図書館も出てくるのでしょうか。

東京23区に関しては、祝日が休みになる図書館の方が少ないです。分室や図書館のカウンター業務のみ行う施設を除いた、図書館と言えるような規模のところでは、葛飾区のうち「〜地区図書館」という名前のところと台東区の中央以外。東京都に範囲を広げると、あきる野市の中央以外、府中市の中央・生涯学習以外の図書館、東大和市の全館、清瀬市の駅前図書館以外、稲城市の中央・iプラザ以外、といったところが祝日を定休日にしています。

ただ、実は、「祝日が休み」にもいろいろなパターンがあります。

今回の連休はさておき、祝日が日曜に重なり、日曜と翌月曜が休日になるというのは、よくあること。このときどのように休むかは、「祝日が定休日」の図書館の中でも下のように分かれます。

‘曜も振替休日も休館
⊇貌当日である日曜は休館、振替休日は開館
F曜は開館し、振替休日を休館

該当する図書館が多い順に,ら並べましたが、数としてはそれほど差はなく、どのルールが圧倒的に多いというのはありません。

例えば、東大和市は全館が祝日休みなのですが、祝日と日曜が重なったときはを採用し、かつ、「祝日が土曜の場合は開館」というルールがあります。今回のGWでいえば、4月29日(月)〜5月3日(金)が休館、土日は開館して、5月6日が振替休日で休館、毎週火曜が休みなので7日も休館、となります。東大和市の「休みの日には図書館派」の人は、今年のGWの際、平日部分は行けないけど、土日は行けます。

本格的に休みが長くなるのは、,離襦璽襪鬚箸辰討い襪箸海蹐任垢、東大和市以外は「その図書館が祝日定休でも、同じ自治体内にどこか開いているところがある」という状態なので、そちらをご利用くださいということになるのでしょう。そう考えると、祝日休みの図書館が多いところでは、祝日に開いている図書館の来館者数が増えることになるかもしれませんね。


もう一つ、祝日に関する図書館の休館日ルールとしては、「祝日と休館日が重なった場合は、祝日は開館し、翌日を休館とする」としているところも多いです。要は「曜日などで割り振られた休館日が祝日と重なった場合、直後の平日にずらす」ということです。これを採用しているところは多く、今回は7日間連続の祝日なので、どの曜日だろうと「毎週○曜日は休館」としている図書館だったら、必ずこの「休館日ずらし」が発生する。

曜日で定休日を決めている図書館の場合、その曜日が月曜であることが圧倒的に多いのですが、4月29日に取るはずだった休館日を5月7日以降までずらすのか。振替休日と休館日が重なっている場合もずらす図書館では、5月6日まで開けて、7,8日を休みにするところもありそうです。

利用者から見れば「図書館が開いているかどうか」という話になりますが、職員さんにしてみれば、シフトのやりくりがいつも以上に大変なことになりそう。心優しい利用者の皆さん、この期間に中の人が少なかったりして多少もたついても、大きな心でいましょう。これは図書館に限らず、この期間のサービス業全般に言えそうですね。


それにしても、オリンピック招致もそうですが、個人の好みや事情が多様化しているこの時代に、「一斉になにかをさせる」という愚策を取ることに対して、私は心からうんざりしています。休みに関してだったら、祝日を増やすのではなく、有給休暇の権利をきちんと使える社会にする方が先でしょうよと。

2019年1月25日に品川区立大崎図書館分館が新しく開館しました。私の予定としては、大崎分館が開館する前に、2018年6月1日に移設オープンした品川区立大崎図書館の訪問記を書き上げよう、1度は行っているので、もう何回か行けば書き上げれられると思っていたところ、結局行く時間を作れず、ただ、大崎図書館を書いてから大崎分館をというところだけ妙に心に決めてしまい、大崎分館の開館を受けて、大崎図書館に行ってきました。

こちらのブログは東京図書館制覇!とは切り離す方向で管理していきますが、であれば、東京図書館制覇!に書くほどではなかったことの吐き出し場所にもなると思い、大崎図書館から派生した話を書こうかと。

大崎図書館の占いの棚に、神宮館高島歴の過去数年分が並んでいたんです。私は占いにあまり興味がなく、大学生時代に書店でバイトをするまで神宮館高島歴の存在を知りませんでしたが、そのバイトによって結構買う人がいることも知りました。簡単に言うと、神宮館というところが毎年出している運勢暦などをまとめた本です。

神宮館高島歴を図書館の本棚で見たのは初めてで、大崎図書館の特徴であれば訪問記に書きたいところですが、「私が図書館の本棚で神宮館高島歴を見たのがはじめて」と「ほかの図書館には神宮館高島歴が置いていない」は当然等しくはない。なので、東京都立図書館ウェブサイトの「都内図書館総合検索」を使って検索してみたところ、東京の21区のうち7区で神宮館高島歴を所蔵していました。母数が東京21区になってしまうのは、年始にシステム変更した品川区と練馬区に都内図書館総合検索がまだ対応できていないからで、個別に調べたら両方とも蔵書ありで、東京23区のうち9区で所蔵という結果に。う〜ん、こんなにあると「特筆すべき大崎図書館の特徴」というほどではない(笑)。

所蔵している図書館の31年度版は貸出中であることが多く、利用が多い図書であることがわかる。足立区では所蔵する31年度版2冊は参考図書=禁帯本として扱っています。

神宮館高島歴というのは、細木数子の本で言えば『細木数子の六星占術 あなたの運命 開運の箱 2019年版』みたいなものだと思うんです。『六星占術による●星人の運命 2019年版』などのように、その占いの個別のカテゴリーごとに読者を分ける本ではなく、その1冊を誰もが読める本ではある。が、特定の期間の運勢に特化した内容であり、統計資料などと違って、過去分を参照する利用は低いと思われる(過去の占いと実体験を比較して、その占いがあたるかどうかを判断する人がいるかもしれないが)。

日本十進分類法にも「148 易占」という分類があるくらいだし、占いの本自体は図書館に所蔵があって当たり前。神宮館高島歴を所蔵しているかどうかは、「限定された期間の運勢に関する本」を図書館資料として保存すべきかどうかの判断の表れでしょう。

私にとっては、「図書館の蔵書はこうあるべき」という絶対的なものがどこかにあるのではなく、それぞれの図書館でしっかり考えて決めた基準(もちろん、本の人気度だけで判断するような安易な基準は論外だし、司書だけで決めず利用者の意見を集めることも必要)が違うことが興味深いし、利用者側もそれを知ったうえで図書館を使うと面白いと思います。

参考までに、神宮館高島歴を所蔵している9区は、足立区・荒川区・北区・江東区・品川区・中央区(但し、平成28年以降はなし)・練馬区・文京区・目黒区です。















久々のブログ更新。ついでに、ブログタイトルも変えました。今は仕事が忙しく、東京図書館制覇!とこのブログの両方を更新する時間はないので、これまでこのブログに書いていたようなことも、図書館に関することであれば東京図書館制覇!の方で更新、こちらのブログは私の思ったことなどを書く場として使います。これまで書いた記事の中で東京図書館制覇!のコンテンツとして残した方がいいような記事はそちらに移行し、そうした整理がついたら(それをするにもかなり時間がかかりそうですが)、最終的にはブログ自体を削除するかもしれません。

アクセスを見る限り、最近このブログを見てくれた人は検索などで知りたいことが載っているかもと見てくれた人が中心で、東京図書館制覇!の運営者のブログだからと見てくれる人はほとんどいなくなっているはずですが、もしそういう人がまだいてくれているとしたら、これからは図書館巡りのこぼれ話的なこともこちらのブログでは書かなくなるので、東京図書館制覇!だけを見ていただければ充分だと思います。


で、標題の『このゴミは収集できません』の話。この本は、お笑い芸人をしながら、生活のためにゴミ収集の仕事をしている著者が書いた本で、読む前はゴミ収集の現場で体験した面白いネタを集めただけの本だろうなと思っていたのですが、最終的には日本のゴミ問題についても真面目に物申していて、読んだ後の生活態度を変える力を持っている内容です。

日本は1人当たりのゴミの量が世界一なのだそうで、それは「ゴミの出し方」だけの問題ではなく、その前の段階である「モノの買い方・作り方」がゴミを多く出すスタイルになってしまっているから。ときには出すゴミからその人をプロファイリングしてしまう著者の経験をもとに語られる意見に、自分の暮らしや考え方を省みてしまいます。


さて、私は何かで紹介されていたのを読んでこの本を知り、この本によってマシンガンズ滝沢秀一という人を初めて知ったので、読み終わってから、この本の元になった著者のtwitterを見てみました。そこから派生して見つけたDybe!というサイトの「楽しいことはどこにでも落ちている」 ゴミ清掃芸人、マシンガンズ滝沢秀一の流される力」という記事が興味深かった。

この本が注目されて取材されるようになり、この記事もその一つなのですが、この本を受けての取材ならば大抵はゴミ収集体験についての記事になるであろうところ、この記事は滝沢さんの人柄や働き方に注目した内容になっている。そう言われてみると、確かにこの本は、体験談のなかにあるふとした言葉に著者の真面目さが表れているし、「お笑いのネタ集めなども狙ってゴミ収集をしている」というよりは、「芸人活動に活かしながらも、ゴミ収集の仕事は仕事として真面目にやっている」感じが伝わってくる。この記事によって、この本を働き方・ライフスタイルの在り方を考える本として読むという読み方を気付かされたかたちです。

最近は、行っても記事にする時間がない(いつかは書こうとは思って常にメモは残しているけど、後で読んで自分でもわからないメモも多数…)のですが、私がビブリオバトルや読書会に参加していて面白いのは、こういう「自分とは違う視点の読み方」を教えてもらえることです。人はそれぞれ考え方が違うからこそ面白い。
ブログネタ
最近読んだ本 に参加中!

先日のブログに書いたように、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」に出演させていただきました。

過去1週間の放送が聴けるradikoのタイムフリー機能を使えば、10月8日まではPC、スマホで聴けるので、よろしければお聴きください。
→PCの場合はこちら
→スマホの場合は、タイムフリーのニッポン放送、10月1日の飯田浩司のOK!Cozy up!Part1(6:00〜6:43)を選んでください

健康にいい図書館というお題を出された私の答えは…神奈川県の大和市立図書館でした。ここは芸術文化ホールや生涯学習センターとの複合施設なのですが、図書館フロアにあたるところに血管年齢測定器、血圧計、骨健康測定器、脳年齢測定器、ヘモグロビン量測定器、体組成計などがあり、自由に計測することができます。一昨年開館したとき、「健康都市図書館」という面もかなり広報されていました。

出演させていただいたなかで、違う言葉で説明した方がよかったかもと少し反省しているのですが、図書館にこうした器具のあるよさは「定期的に測定できる」というより「日常的に測定できる」ということです(私は放送で「定期的」と説明してしまった)。つまり、多くの人は1年に1回の定期検診は受けているだろうけど、その1回が過ぎると(そしてそれが問題なかったりすると特に)健康への意識が疎かになってしまう。そういう意識ではなく、一度本を借りたら、返しに行ってまた借りて…と継続的に利用する場所に置くことで、「日常的に」気にするようになることが、図書館に健康測定器具を置く意味です。

実際、先日行ったら、もう少しで開館して2年経つのに(ちなみに開館は2016年11月3日)、健康測定器が集まるコーナーは誰かしら測定している。私も一通り測ろうと思ったけど、脳年齢測定器は一向に空かないのであきらめたくらい。血管年齢は実際より4歳ほど若く、骨健康測定器はC判定でもう少し頑張った方がいいなというところ、ヘモグロビン量は標準くらいでした。お近くの方は、身体の測定をしに、もとい、身体の測定もしつつ本がある空間を楽しみに、大和市立図書館へぜひ足を運んでみてください。

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