ウォーキングを兼ねて東大島図書館へ。在宅勤務モードで私の体力が落ちているというのもあるけど、この暑さの中、江東区以外の図書館まで行く気力が起きない。でも、同じ道を歩くのも飽きるんだよね…と、せめて江東区の中で、今日はこっちの図書館、明日はあっちの図書館と行き先を変えてます。

小説の棚を見ていて、そうか、東大島図書館は小説とエッセイを同じ棚に並べる図書館だったっけと気付く。図書館における小説とエッセイの扱いは、別の分類として「小説」の棚と「エッセイ」の棚があるパターンと、「読物」の棚として同じ棚に置くパターンがあります。更に、同じ棚に置く場合も、「ラベル(請求記号)のつけ方も一緒」「ラベル(請求記号)のつけ方が、小説とエッセイで違う」の2パターンがあり、後者であれば、ラベルを見れば小説なのかエッセイなのかがわかります。東大島図書館の場合、例えば林真理子の小説は「ハヤ」、エッセイは「ハヤ4」という請求記号になり、著者名カナ先頭2文字の後に「4」がついているかどうかで、小説かエッセイかがわかるようになっています。

図書館で本を探すのに、「(小説・エッセイを問わず)この人の文章が読みたい」というときもあれば、「(誰でもいいので)エッセイが読みたい」「この小説家の(エッセイではなく)小説が読みたい」など、そのときどきの要望がある。このとき、その図書館がどのような分類をしているかを知らずに探してしまうと、出会えたはずの本に出会えなくなることもあり、分類を知っておくことは大切です。

で、これまた複雑なことに、こういう細かい分類は、同じ自治体内なら同じ分類をしているとは限らない。今日、東大島図書館は小説とエッセイを同じ棚に並べる図書館なんだなとあらためて思ったのは、先日行った江東図書館が小説の棚とエッセイの棚が別になっている図書館だから。同じ自治体でも館によって違うなんてわかりづらいと思う人もいるでしょうが、その分類だからこそ気付くことや目に入る本があったりするので、私はそれぞれの分類を踏まえて楽しむというスタンスです。

そうやって小説・エッセイの棚を見るなかで、『直木賞受賞エッセイ集成』に目が留まり、掲載された小説家の中で一番好きな桜木紫乃のエッセイに目を通しました。そこに、男性編集者に「桜木さんの書く男はだらしなくて情けない」と言われたエピソードがあって、言われてみればそうかもしれないが、これを読むまでそこに全く意識が行っていなかったことに気付かされました。

桜木さんの小説の主人公は、あらゆることに行き詰っている状況にあることが多く、男がダメであることなんてその「いろいろなこと」の一つにすぎなくて、少なくとも私はそれほど気にならなかった。そういう状況に流されたり、抗ったりする、それぞれの主人公の心の動きこそ桜木さんの描くところで、そここそがいいんだよなあと、この男性編集者の一言をきっかけに、私が桜木紫乃のどこが好きなのかをあらためて感じてしまいました。
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ウォーキングを兼ねて江東区立江東図書館へ。新型コロナ感染拡大を受けての在宅勤務以来、つまり2020年以降、私も例に漏れずすっかり運動量が減ってしまい、それを解消すべく、家からも最寄りではない図書館になるべく歩いていくようにしています。江東図書館は、どこまで正確かわからないスマートウォッチの歩数計で家からの往復でも1万歩いかない距離なのですが、家に帰ったときにはほんのり疲れている。新型コロナ感染拡大前の体力に戻るには、まだ少し時間がかかりそう。

江東図書館では、NDC 002の、手帳・メモに関する本が目に留まって、見ていました。『記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術』という本の、「記憶力日本一」ってどういうことなのかと中を読んでみたら、日本記憶力選手権大会なるものがあるそう。

家に帰った後にネットで調べたら、日本メモリースポーツ協会なるウェブサイトを見つけ、10種競技というものがあると知り、確かにスポーツという感じの内容。二進数の桁数多い数字とか、架空の年表とか、顔とか絵とか、記憶の対象がさまざまなのもいい。いやいや、私の知らないところに面白い世界があるものだと感心してしまいました。

もう一冊、この棚で目に留まったのが『満ち欠けスケジューリング術』という本。週間、月間、年間というスケジュール管理ではなく、月の満ち欠けの期間を単位としてスケジュールを組むことを提案している内容で、率直にいうと月の満ち欠けという部分にはそれほど興味を覚えなかったんだけど、週間・月間・年間という一般的な単位から離れるという発想が面白いなあと。

思えば、この現代日本で暮らしている私は、週間・月間・年間という単位が当たり前すぎて、それらの単位に自分の予定を合わせていくことに疑いを挟むことさえありませんでした。でも、特に女性は体調に周期があるし、そのような一般とは異なる単位をもとにスケジュールを組むというやり方もあるわけだ。仕事などの対外的なこと(この本の著者は、仕事も月の満ち欠け期間を単位としてスケジュールを組んでいる)はともかく、プライベートの予定なら、一般とは異なる単位をもとにしても問題はない。自分では思いつかない発想を教えてもらった気分です。

と、ここまでは寄り道で、今日の目的は『図書館の新型コロナ対策ガイド』。数日前に、直木賞のすべてを見ようと思って気が付いたことがあり、それをサイト運営者のpeleboさんにお知らせすべく久しぶりにtwitterにログインし、タイムラインを眺めていたら元・江戸川区立篠崎図書館館長の吉井さんのつぶやきがあって、そこから辿っていったら、この本を出していたことを知り、ちょっと見てみようかなと(「ちょっと見る」で済ませて申し訳ないけれど)。

この本を見て、そういやこんなこともあったなと思ったのが、「俺コロナ」と言って威力業務妨害の現行犯で逮捕される事件。本の中では、そういう人が図書館に現れたケースの対処法を書いていますが、今の新規感染者数たるや、23区内の中心館程度の来館者数なら1日に数名は感染者が含まれているとみなせるほど。「俺コロナ」は、ある意味、感染者数が少なかった時期だからこその事件だなあと、複雑な気分になりました。

読み終わって本を棚に戻す際、その下の段に、『図書館パートナーズのつくり方』と『図書館員のためのイベント実践講座』が並んでいるのを発見。『図書館パートナーズのつくり方』を書いた小田垣さんと、『図書館員のためのイベント実践講座』を書いた北村さんは、ともに墨田区ひきふね図書館パートナーズのメンバー(現在も続けているかはわからない)で、2冊ともその活動の中から生まれた本です。江東図書館所蔵で、分類が015.8で、著者名がオタ〜キタの間に入る本が登場しない限りは、お二人の本が並ぶ状態が続くのか、と面白く思いました(既にそういう本があるが、貸出中のため棚にない、という可能性もありますが)。

ひきふね図書館パートナーズは、初めて主催したイベントにお招きいただいた関係で、お二人の活躍だけでなく、途中でメンバーから抜けた人も知っています。2013年の図書館総合展でのフォーラム「続・首都東京の図書館再生計画」に出演させていただいたとき、その話になるかもと思って、残っている小田垣さんと、抜けた人数名からも、それぞれ個別に話を伺ってから臨んだけど、結果あまり話せずにもやもや…というのを、当時のブログ記事にも書いたけど、その後ブログでもサイトでもこのもやもやを書き切れていないままだ。あれから時が経った今こそ書けるか、今度挑戦してみます(といって、また先延ばしになるかもしれないけど…)。

今日は久しぶりに豊洲に行ってきました。ららぽーと豊洲3がオープンしたことで、豊洲図書館がある豊洲シビックセンターと有隣堂が入っているららぽーと豊洲3を空中通路で行き来できるという状態になっているのを見て、豊洲を生活圏としている人への羨ましさが膨らんでしまいました。

私が住んでいる江東区北砂では、今年の5月15日にアリオ北砂に入っていた福家書店が閉店したのをもって、新刊書店がなくなってしまいました。たぶん全国的に起こっていることが自分の住んでいるところでも起きているということなのでしょう。福家書店が入っていた区画に次に何が入るかは告知されていないので、願わくばまた書店に入って欲しいのですが、さてどうなるか。

ららぽーと豊洲では、前までららぽーと豊洲1(駅から最も遠い、キッザニアとおなじフロア)に紀伊国屋書店があったのですが、それが2020年1月になくなって有隣堂が入ったかたち。豊洲という住所では、少し離れたビバモール豊洲にもくまざわ書店があるのか。どちらか1つをぜひ北砂に譲っていただきたい。

と、ここまで羨ましがっておいてなんですが、有隣堂をぶらぶらした印象は、当たり障りのない(=この辺を置いておけば、そこそこ売れるだろうなという感じの)本が無難に置いてある、という印象でした。同じ湾岸エリアでは、少し前に有明ガーデンの丸善に行ったのですが、ショッピングモールの中の書店なので売れ筋の本が並ぶと同時に、奥の棚には妙に専門的な本も並んでいて、居て楽しい書店だったんです。もし、どこか湾岸エリアの書店に行かねばならぬという局面になったら、私は有明ガーデンの丸善を選ぶなあ…って、「湾岸エリアの書店のどれか」という、一見ざっくりに見えて局地的な選択肢を突きつけられる状況なんてめったにないでしょうが(笑)。


書店の話はこの辺で。豊洲図書館では、『東京の図書館で働いて カウンターの内から外へ』という本が目につき、開いてみて面白い記述を発見しました。著者のなかしまのぶこさんは、1986年に江東図書館が東京都から江東区に移管された際に、江東区の職員として関わっていたのですが、この移管スケジュールがすごいというか、無茶というか…。

まず、スケジュールをまとめると、以下のようになります。
 1986/9/23まで、東京都立江東図書館として開館。貸出もしていた。
→1986/9/24から1986/9/30まで、移管のための休館。9月30日までは「東京都立江東図書館」。
→1986/10/1から、江東区立江東図書館として開館。

当時は、部分的に図書館システムが導入されてはいたものの、ニューアーク方式とかブラウン方式とかのアナログな貸出管理も並行して使われていた時代。移管前の東京都立江東図書館も、移管後の江東区立江東図書館も、アナログ貸出管理です。この当時、東京都立図書館で採用していた方式と、江東区立図書館で採用していた方式が異なり、先々のことを考えると、江東図書館も、移管の際に、他の江東区立図書館と同じブラウン方式にするのがよいということに決まったのだそう。で、上のスケジュールを見てください。移管のための休みは、7日間しかない。つまり、この7日間で貸出の仕組みを変える準備をしなければならない。

「7日間で貸出の仕組みを変える」とさらっと書きましたが、これまた面倒くさいことに、1986年9月23日の東京都立江東図書館としての最終日まで、普通に貸出業務を行っていたようです。つまり、9月後半から最終日までの間に江東図書館で本を借りた人は、「借りたときは、東京都立図書館からの貸出。返すときには、江東区立図書館への返却」という貴重な(?)体験をしたというわけ。

ブラウン方式は、例えば、1人3冊貸出可能というルールならば、利用登録時に貸出券を3枚利用者に渡し、本を借りる際には、貸出券と引き換えに本を借りる方式です。当時の江東区立図書館は1人4冊借りられるルールだったので、10月1日から滞りなく江東区立江東図書館としての業務を行うには、10月1日に登録者数×4枚分の貸出券が用意されている必要がある。現在の感覚で「変形の用紙サイズである貸出券の該当位置に正しく印刷されるようにきちんと調整して、必要なデータを揃えて、途中で紙詰まりなどしていないかチェックしながら印刷」と考えても十分面倒な作業ですが、当時のことですから、手書きで登録者名簿から登録番号・登録者名などを貸出券にひたすら書き写す、という作業になる。想像しただけで、手が痛くなってきそう…。

40年近くたった今、冷静に考えれば、「9月以降は貸出不可にして、移管をまたぐ貸出を極力なくした方が、諸々楽だったのでは」とか「移管期間として、せめて倍の2週間くらいは休んでもよかったのでは」と思ってしまいますが、1986年といえば、一般的にバブル景気が始まったといわれる年。難関に対して、頑張りとか人海戦術とかでどうにかすることを是とするのが当たり前だった時期なので、その雰囲気の中での、この移管スケジュールだったのでしょう。本の著者のなかしまのぶこさんをはじめ、当時の職員の皆様、お疲れさまでした。そうやって江東区にいただいた江東図書館、今もありがたく使わせていただいております。

ちなみに、この本は、前にも豊洲図書館でざっと読みをした記憶がありますが、そのときにこの部分は読み漏らしてしまったよう。東京図書館制覇!江東図書館の訪問記に、このエピソードを書き足したいな。それに、豊洲図書館の訪問記も、書きかけの状態でネット上に晒しているので、読んでもらえるに足る文章に整え直したいところです。


そういえば、豊洲図書館のテラスは、利用はできるものの「害虫が発生しています、ご注意ください」の注意書きがありました。豊洲図書館が入っている豊洲シビックセンターは、1〜7階までが四角柱、8階から上は西側の面を斜めに切って上に行くほど面積が少なくなるような構造で、その西斜面側が半室内空間に木々を配したテラスになっています。豊洲図書館フロアにおいては、豊洲という埋立開発地のビル上階にいながら緑の中で読書ができる空間になっているわけですが、ここの緑に害虫が発生してしまっているそう。

想像するに、8階から12階までのどこか1か所で発生した害虫もすぐに全体に広まってしまいそうだし、メンテナンスが難しいのかも。注意してくれと言われれてもどうしようもなく、駆除が進むことを願うばかりです。


それにしても、こうやって、本が並んでいる空間に行って、気になった本を読んで、新しいことを知って…という時間の過ごし方は、いいものです。地味だけど、幸せな一日、という感じ。

昨日の記事は、書きたいことがあって、でもそこに至るまでにある程度の文章量になったので、一度区切りました。私は、こうやって文章が長くなるので、東京図書館制覇!の訪問記も書き上げるまでに時間がかかっちゃうんだよなあ…。

で、本来の書きたかったこと。

東京図書館制覇!には、サーバに置いているけど、サイト内のどこからもリンクされていないページがあります。例えば、「図書館の自由に関する宣言」の館内掲示状況リストと東京都の図書館の意見箱設置状況リストがそうで、どちらも作り始めたものの、実際に図書館に行ってみないと情報が確認できない。作り始めてから行った図書館については確認しているものの、数が少ないため、サイトコンテンツとして堂々とお披露目できる代物ではない。だから、いろいろリスト(東京図書館制覇!内で公開しているリストの目次)には掲載せず、最初に作ったときにこのブログにそのことを書いた程度です。

今、サイトのダウンサイジングをしていて、こうしたリストも、ページビュー数が少なければ削除してしまおう、いや、ページビュー数が少ないはずだからそれを確認したら削除してしまおうと思っていました。で、試しに過去1年間のページビュー数を見てみたら、

「図書館の自由に関する宣言」の館内掲示状況リスト169ビュー
東京都の図書館の意見箱設置状況リスト80ビュー

う〜ん、もっと少ないかと思っていたのに予想より見に来てくれた人がいる、どうしよう(笑)。

「図書館の自由に関する宣言」の館内掲示状況の169ビューというのは、2〜3日に1度は見に来てくれる人がいるという計算になり、平均ページ滞在時間も2分以上なので、それなりにじっくり読んでもらえている様子。ならば、コンテンツとして残しておき、これからも引き続き調べていこうと決めて、この際、いろいろリストにも載せました。

もっと微妙なのが、東京都の図書館の意見箱設置状況で、利用者が建設的な意見を言うことで、図書館がもっとよくなればいいということからこうした表を作っているのですが、年間80ビュー、つまり、4〜5日に1度は見に来てくれる人がいるという状態で、平均ページ滞在時間は1分半程度。う〜ん、やめるか、残すか、微妙…。

しばらく考えた結果、意見箱の設置状況は、コンテンツとしてのニーズはともかく、昨日の記事で書いた「<私が最後に行った時点ではこうでした>情報を下手に掲載することが、現状との齟齬をきたす」に該当する可能性が高いと思い、削除することにしました。

とはいえ、まさにこの文章内で東京都の図書館の意見箱設置状況へのリンクを貼っているので、数日後に削除しようと思います(笑)。

前に書いたように、今、東京図書館制覇!のダウンサイジングをしています。

現状のサイトは、長く運営している間に思い付きで作ったものが散在している面があるので、もうこのコンテンツは無益だろうと思われるものを削除。

例えば、少し前まで、各図書館のページの「図書館データ」のところに、多目的トイレのオストメイト対応状況や、読書拡大器の有無などを掲載していたのですが、こういう「私が最後に行った時点ではこうでした」の情報を下手に掲載するのは、よほど頻繁に行けるところでない限り、現状との齟齬をきたす可能性を高めるだけなので、訪問日を明確にしてある訪問記に書くのはまだしも、情報として載せるのはやめました。

また、少し前まで各区立図書館のデータのところに「ネット予約の有無」を掲載していました。ネットで図書館の蔵書検索をすると、「予約」のボタンがあって、それをクリックして受取館を指定して予約…というのは、図書館システムの標準的な機能ですが、東京図書館制覇!を始めた頃は、大田区立図書館のシステムが、当時の区長の方針で、「ネット上では、蔵書検索はできても予約はできない(予約をするなら来館せよ)」仕様だったんです。

その後、区長が変わってすぐ(私の記憶では、1カ月経ったか経たないかくらい)、大田区立図書館でもネット上で予約ができるようになり、「なるほど、大田区立図書館の中の人も、このときを待っていたんだなあ」と思ったのを覚えています。それによって23区全てでネット予約ができるようになってからも、東京図書館制覇!の各区立図書館のデータの「ネット予約の有無」項目は残していたのですが、それも最近削除しました。

そうやって、今となっては当たり前すぎて情報としてはそれほど意味がないものが発生する一方、新しく掲載するといい情報も出てきている。電子図書館は多くのところで導入しているけど、23区でもすべての区立図書館で導入しているわけではなく、導入状況リストを作る意味があるかも。また、新型コロナ拡大防止対応で増えた図書消毒機の有無もリスト化すれば、消毒できる図書館で受け取れるよう予約したいと思っている人に参考にしてもらえるかも。

な〜んて考えていると、東京図書館制覇!を始めた2005年以降に限っても、昔なら思いもしなかったものが実現しているなあと。ましてや、子どものころと比べたら、本当にさまざまな仕組みや設備やサービスが導入されたものです。




これをしても、ほとんどの人は見ることがないのを承知の上で、東京図書館制覇!のうち、練馬区立図書館各館のページに布絵本の所蔵数を表示、さらに、稲荷山図書館のページには昆虫標本の所蔵数も表示しました。

東京都内の図書館の新設・移築・改築・長期休館予定リストの更新のために各図書館のウェブサイトを巡回する際、図書館の事業報告などもウェブサイトに掲載されている場合は、東京図書館制覇!用のシステムにデータ入力しているのですが、所蔵資料数の表ひとつとっても、各自治体の方針やこだわりが見えるんです。

練馬区は、図書に関して、ほとんどの自治体が「一般書」「児童書」という内訳をするなか、「一般書」「青少年向け」「児童書」という内訳を出していて、区立図書館を整備し始めた頃から青少年向けサービスに力を入れてきたことに対する自負を感じます。この「青少年向け」の内訳は、『練馬区教育要覧 平成24年版』から出しているのですが、『練馬区教育要覧 平成30年版』からは、さらに布絵本の内訳も出すようになりました。

練馬区立図書館の布絵本は、布に絵をプリントしたような市販の布絵本ではなく、ボランティアの方が1点1点手作りしたもの。布絵本だけの所蔵点数を出している自治体がないので正確な比較はできませんが、23区立図書館を一通り巡ったことのある者の体感としては、練馬区は布絵本の所蔵数がダントツに多く、統計表でアピールするに値する数字だと思います。それを見ていたら、これをもっと多くの人に知って欲しいと思って、東京図書館制覇!にも載せることにしました。

もう一つ、練馬区立図書館の所蔵資料数表で見逃すわけにいかないのが、稲荷山図書館の昆虫標本資料。あらためて、各年の所蔵数を見てみたら、毎年増えているわけではないけど、大きな流れで点数が増えています。

練馬区立稲荷山図書館の昆虫標本所蔵数
日付所蔵数
2008/3/312265点
2009/3/313240点
2010/3/313240点
2011/3/313240点
2012/3/313261点
2013/3/313261点
2014/3/313261点
2015/3/313261点
2016/3/313261点
2017/3/313261点
2018/3/313298点
2019/3/313298点
2020/3/313911点
2021/3/313986点

特徴的な資料収集は、始めたときは勢い・やる気があっても、それを継続するのは難しい。図書館運営に年々新しい課題が突きつけられるなか、時が経つほど予算を確保するのが難しくなってくるだろうし、ましてや昆虫標本は図書以上に保存に神経質にならないといけないはず。そうやって資料を毎年充実させている事実も、もっと多くの人に知って欲しいことで、こちらも東京図書館制覇!の稲荷山図書館のデータに、直近の所蔵数を掲載しました。

稲荷山図書館は、23区の東側に住んでいる私にとっては、館内である程度の時間を過ごすと考えると行くだけで1日コースになるくらい、アクセス面はよくないのですが、東京23区内でありながら「森のそばの図書館」感が味わえる図書館。こうして書いていて、また行きたくなりました。

新型コロナが日本でも広まって在宅勤務が始まった頃、私は「家で過ごす時間が増えて、本がたくさん読める!」と喜びました。それから2年、「家で過ごす時間が多い」のが常態化してきた今、新型コロナが広まる前より本を読む日々を過ごしているかというと、そうでもないような…。では、試しに数値化してみようと、各月に読んだ本の冊数をまとめてみたのが下の表です。

Audible
ステイホーム前2019年8月0冊7冊
2019年9月4冊0冊
2019年10月5冊0冊
2019年11月3冊0冊
2019年12月4冊0冊
2020年1月4冊0冊
2020年2月5冊2冊
2020年3月0冊0冊
ステイホーム後2020年4月3冊2冊
2020年5月4冊1冊
2020年6月5冊0冊
2020年7月5冊0冊
2020年8月5冊0冊
2020年9月6冊0冊
2020年10月4冊4冊
2020年11月2冊1冊
2020年12月2冊2冊
2021年1月4冊2冊
2021年2月1冊2冊
2021年3月8冊1冊
2021年4月0冊2冊
2021年5月4冊3冊
2021年6月3冊1冊
2021年7月5冊0冊
2021年8月6冊0冊
2021年9月0冊3冊
2021年10月3冊6冊
2021年11月1冊4冊
2021年12月6冊1冊
2022年1月3冊4冊
2022年2月3冊14冊
2022年3月2冊13冊
2022年4月3冊3冊

う〜ん、ステイホーム前と後で、ほとんど変わりがない(笑)。今年の2,3月にAudibleの冊数が増えているのは、家の都合で単純作業をする時間が増えたため。ながら聴きができるAudibleは単純作業時にとてもいいのですが、まだまだラインナップが少なく、目ぼしいものを聴きつくしたらサブスクリプション解約→聴きたいものが追加されたら再登録…を繰り返しています。

まあ、本にも薄い本と厚い本があるので、冊数だけでは何とも言えない面もある。また、この中には高村薫の著作が何冊か含まれていて、私は高村さんの本は読み急がず堪能して読むので、冊数では見えない時間を過ごしている。

『我らが少女A』に至っては、主な登場人物のページに、「合田雄一郎 警察大学校教授」と書いてあるのを見て、「え、合田雄一郎が捜査の一線を離れてしまったのか。『照柿』でいろいろ踏み外した後も現場に留まったのに、どんな心境の変化が…」とかなり衝撃を受け、これまでの合田雄一郎を振り返る回想から抜け出せなくて、1週間ほどその状態を続けた後、「もう一度これまでの合田雄一郎を読み返さずに、この本は読めない。いっそ、合田雄一郎シリーズに限らず、これまでの高村作品を読み返そう」と先日『リヴィエラを撃て』を読み終わったところです(つまり、『我らが〜』は、結局読み進めていない)。この<合田雄一郎を振り返る回想>も私にとっては至福の読書時間で、そういう意味でも冊数だけでは読書量は図れない。

とはいえ、移動時間が減ったことで得た時間を、読書だけに使っていないのも事実。結局は、可処分時間の絶対量が増えたかどうか、ではなく、可処分時間を何にどう振り分けるかという割合の問題なんだろうな。まとめてみた感想としては、やはりもう少し読書への振り分け時間を増やしたいところです。

今日開設された、渋谷区立図書館の白根図書サービススポットの情報を東京図書館制覇!に掲載するために調べていて気が付いたのですが、忠犬ハチ公って本当に人気があるんですね。

この新しい図書サービススポットは、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館の中に渋谷区立図書館資料の貸出・返却等ができるスポットができたというものです。作業の流れで、特に目的もなく、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館ウェブサイトをうろうろして、図録・刊行物 / PUBLICATIONに行ってみたら、ハチ公関連の展示の図録が2つあるのですが、両方とも完売しているとのこと。

もちろん、それ以外にも完売になっているものはあるので、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館の企画力が高いということなのかもしれません。でも、図録が存在する展示で、ざっくりとした文化や風俗ではなく、人・モノを冠した展示の主題として取り上げられたことが複数あるのもハチ公のみ。

いや、だから何というわけではないのですが、死後87年になろうというのにこの人気。御見それいたしました。

東京図書館制覇!の更新のために、今日、荒川区立図書館ウェブサイトを久しぶりに見て、そういえばこれが3月1日に荒川区立図書館ウェブサイトがリニューアルされてから初めての閲覧だと気が付きました。

リニューアル前のサイトは、PC用サイトの上部に荒川区の各図書館のイラストが並んだ画像があり、私はそれが気に入っていたのですが、新サイトではなくなっていて、それがちょっと残念。でも、新サイトのゆいの森の書架写真も、あの居心地いい書架にまた行きたいなと思わされます。書架写真は、スマホで見ると蔵書検索用の要素で下部が隠れてしまい、PCで見るほうがいい感じ。


新しいサイトをざっと見て、何より、あらかわ街なか図書館についての専用ページができたことが、いいなと思いました。

「あらかわ街なか図書館」は、マイクロ・ライブラリーを知っている人向けに、一般的なマイクロ・ライブラリーとの違いを明確にするような説明をしてしまうと、「マイクロ・ライブラリーを開設したい店や施設が、荒川区立図書館のリサイクル図書や寄贈図書を活用できる」プロジェクトです。荒川区は2018年に「読書を愛するまち・あらかわ」宣言をしていて、このプロジェクトも宣言を受けた取り組みです。

リニューアル前の荒川区立図書館ウェブサイトは、「あらかわ街なか図書館」というプロジェクトに関する説明はあれど、いざそうした街なか図書館に行ってみようかなと思った際に、各街なか図書館に関する情報などがなく、せっかくのプロジェクトがもったいないと感じる状態でした。

それが今回のリニューアルで、荒川区立図書館ウェブサイト内に参加施設の一覧ページもでき、「あらかわ街なか図書館」が一時的な企画ではなく、継続的な取り組みとしてもう一歩踏み込んだかたちになったような気がします。「本が身近にあるまち」って、一時的な施策で実現できるものではなく、長い時間をかけてそうなっていくような種類のものだと思うので、これからも地道に続けて欲しいです。


もう一つ、今回のリニューアルで専用ページができるまで知らなかったのですが、荒川区は「荒川区俳句のまち宣言」なるものをしていたそう。その土地で俳人が句を詠んだという点でいえば、芭蕉や石田波郷というゆかりの人を有する江東区民としては、負けてはいられずという気持ちがむらむらと沸き起こってきます(笑)。

図書館内の俳句特別コーナーの紹介ページを見るに、そういえば、あらかわ俳壇のミニのぼりも何度も目にしていたのに、東京図書館制覇!の訪問記では一度も触れていない…。図書館に限らないけど、見るほうのアンテナが立っていないと、目に入っていてもスルーしてしまうんだよなあ。裏を返せば、同じ図書館に何度も行っても、そのときの自分の興味によって違うものが見えてきて、違う本に出会えるのが、図書館巡りの面白いところです。今度、俳句感度を高めたうえで、荒川区立図書館に行ってみようと思います。

東京図書館制覇!のダウンサイジングをしようと思っています。

というのも、すみずみまで見て訪問記を書こう、しっかり調べてコンテンツ化しよう、という思いがあるがためにいつまでも完成しない訪問記やコンテンツがありすぎる。しっかり作るのには時間がかかるため、それらの更新作業に対する心理的負担が大きくなり、やる気がおきない。やる気がおきないから更新をせず、時間が経つにつれて更新すべき内容が増えて、ますます更新する気がおきない…という悪循環にはまっているので。

この情報社会ですから、私がむやみやたらと頑張ってコンテンツを充実せずとも、欲しい情報はいろいろ見つけられる。なので、作る負担が大きいわりに達成感が低いようなコンテンツは削っていき、訪問記のボリュームも軽くしていくつもりです。

訪問記については、以前、東京図書館制覇!のことを「行ったことがない図書館に行った気分になる」と、おそらくは誉め言葉としてつぶやいてくださった方がいたのですが、それは私の意図するところではないんです。そっちではなくて、「図書館に行きたいという気分になる」のが、東京図書館制覇!の目指すところ。その意図を考えると、レポート(報告書)やレビュー(評価)のような内容ではなく、紀行文に近い内容がいいように思う。細部の観察を書くようなものではなく、楽しさを伝える文章を書きたいです。

実際、サイトを始めた当初は、そのような文章を書いていたのに、サイトを運営しているうちに、「私が気付いたことを余さず紹介したい」という思いが強すぎる、読むのに疲れる文章になってしまっていた…。先ほどサイト内の文章を読み返していて、そんなことに気付かされました。

そうした訪問記の書き方も含めて、この際、サイト全体を今より身軽な雰囲気に寄せていこうかなと。そう、この変更も、リニューアルします!みたいに力を尽くす変更ではなく、上のような考えのもとで変えたいなと思うところを変えていくうちに、少しずつ目指すところに寄っていけばいいな。

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