お遊びでブックリストを作ってみました。テーマは「図書館でのレファレンス(調べもの)が登場する小説」。単に図書館が舞台になる小説ならたくさんあるのですが、レファレンスの場面が登場する図書館小説ってなかなかないんですよね。そもそもレファレンス自体が一般に知られていないのも一因かも。小説を通じて広まっていくといいなという願いも込めて、リストアップしました。


◆ 『おさがしの本は』門井慶喜 (私のレビュー
N市立図書館の司書・和久山隆彦を主人公に繰り広げられる図書館小説。市役所から図書館廃止派が異動してくるものの、彼と隆彦たち司書との知的バトルがまた読み応えあり。

◆ 『ちょっとした奇跡』緑川聖司 (私のレビュー
雲峰市立中央図書館を舞台に、読書好きの五年生の女の子・茅野しおりちゃんの周りで起きる出来事を描いた児童向け読み物です。全部で5つのおはなしが収録されていて、そのうち第3話の『幻の本』にレファレンスが登場します。この本は『晴れた日は図書館へいこう』の続編なのですが、そちらにはレファレンスシーンはなし。

◆ 『夜明けの図書館』埜納タオ (私のレビュー
小説ではなく漫画なのですが、暁月市立図書館を舞台に主人公の新人司書・葵ひなこがレファレンスに奮闘する姿が描かれています。この単行本は4編からなる連作集ですが、2012年春からは連載化されるそうで、今後も楽しみです。

◆ 『図書館のプロが教える“調べるコツ”』浅野高史・かながわレファレンス探検隊 (私のレビュー
実際には小説というよりは、レファレンス事例を小説仕立てで紹介する「レファレンス事例集」です。あかね市立図書館という架空の図書館を舞台に、レファレンス事例が紹介されています。

◆ 『図書館のプロが伝える調査のツボ』高田高史 (私のレビュー
上の『図書館のプロが教える“調べるコツ”』に続いて、あかね市立図書館と舞台にしたレファレンス事例集の第2弾。もちろんこちらも小説仕立てです。


…と、4冊あるうち2冊がレファレンス事例集なので、「図書館でのレファレンス(調べもの)が登場する小説」としてはリストの半分というのが悲しいところ。ただ図書館でストーリーが繰り広げられるだけでなく、レファレンスが登場するには、「レファレンス」というもの自体がもっと知られ使われる必要がありそうですね。小説家の皆さん、ぜひレファレンスを利用して、そして小説にも描いてください!