2016年05月27日

図書館の分類

最近、このブログはもっぱら「東京都の公立図書館でのビブリオバトル開催予定まとめ」を更新するのみとなってしまっていましたが、そのまとめも東京図書館制覇!に移してしまい、ますます新しいブログ記事をUPすることがなくなってしまいそう。そうならないように、久しぶりに既存記事の更新でも、お知らせでもない記事を書いてみます。

私は、図書館が改修などの長期休館に入る前にはなるべく行って、再開したときにどこがどう変わったのがわかるよう、長期休館前の様子を覚えておくようにしています。で、今日は、6月20日から長期休館に入る予定の練馬区立関町図書館に行ってきました。

関町図書館は住宅地の中にあり、のんびりできる雰囲気。23区の中で最も多く布絵本を所蔵しているのはおそらく練馬区だと思いますが、その練馬区内で最も多く布絵本を所蔵しているのがこの関町図書館です。戦前の教科書の復刻版や現行の教科書とその前の検定時の教科書を揃えた教科書コーナーも、関町図書館の特徴的な資料です。

そんな関町図書館の一般書架をぶらぶらしていたら、小説の棚で単行本の『傷だらけの店長』を発見。練馬区立図書館では小説と随筆を一緒にしているので、随筆という分類でその棚に入っているのでしょうが、そう来たかと。

『傷だらけの店長』は書店の店長が仕事での問題・悩み・自分の考えを綴ったもので、書店の現場からの叫びを本にしたような内容。このブログを見に来てくださるのは図書館に関心がある人だと思いますが、図書館に限らず書籍全般への関心から、この本を読んだことがある人も多いのではないかと思います。

そんな内容なので、大抵の図書館では『傷だらけの店長』は「024 図書の販売」に分類されています。関町図書館で「小説」(随筆も含む)の棚にあったので、へぇと思って館内の検索機で検索してみたら、他の練馬区立図書館でも全て「小説」の棚にあるとのこと。家に帰ってから23区の図書館で検索してみたら、練馬区立図書館以外では、足立区立江北図書館で「随筆」に分類されているのみで、あとは全て「024 図書の販売」に分類されていました(但し、中央区立図書館では所蔵なし)。ちなみに、足立区では2冊蔵書があり、江北図書館では「随筆」でしたが、中央図書館では「024 図書の販売」です。

では、練馬区立図書館が『傷だらけの店長』を「小説」(随筆も含む)に置いているのが間違いかというと、確かに体裁としては随筆なんですよね、この本。また、棚としては「小説」に置いてあり、請求記号も小説用の「著者名頭文字2文字」がついているものの、NDC分類としては024.04となっているので、検索機で「NDC分類=024」で検索すればこの本が出てきます。

なので、どちらに分類されるのが正しいかというより、練馬区立図書館では「内容としては●●だけど、体裁としては随筆という本は、●●ではなく小説・エッセイの棚に置かれる」ということを前提として使うのがいいのではと思うわけです。●●に関する本を随筆も含めて知りたい場合は、●●の棚を見るだけでなく、●●に該当するNDCで検索を掛けてみる。また、他の図書館では違う分類になる本も含まれる「小説」(随筆含む)の棚だと幅広い本に出会える、それはそれで楽しめると思います。

今日たまたま見つけた本を例にとりましたが、本の分類はどれと完全に決めきれるようなものではなく、複数の項目にまたがる本なんていくらでもあります。タイトルだけで判断して中身と異なる分類をするのは論外ですが、中身を知るからこそ分類しがたい本もある。図書館の使い手としては、「この図書館がどういう分類をするか」を知り、それを踏まえて使うのがいいかと。

私自身、下手にあちこちの図書館に行っているので、自分の最寄りの図書館をそれほど知っているかというと怪しい…というより、例えば練馬区立図書館のような、自分が借りれらない図書館で見つけた本を地元で予約するために、最寄りの図書館こそ予約受取と返却だけで本棚を見ずに帰ってしまうことも多いのですが、これからもその図書館の特性を知って使いこなしていきたいです。

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