【落語】

2012年11月13日

林家彦いち落語組手

お知り合いに誘っていただいて林家彦いち落語組手に行ってきました。彦いちさんは、昔空手をやっていたということで、二人会のようなものを「落語組手」と称して開催しているんです。いや、二人会というと二人が噺を一つずつというのが普通だと思うので、彦いちさんの落語会にゲストを迎えるかたちという方が正確でしょうか。今日の組手の相手は、春風亭一朝師匠でした。

まずびっくりしたのは、幕が開いても前座がいなくて、そのかわりに彦いちさんがジーパン&シャツという姿で出てきて、前説を行っていたこと(笑)。彦いちさんは、その後の落語でもやや駆け足で舞台に登場してきたし、フットワーク軽い落語家さんなんですね。

ちなみに春風亭一朝師匠を師匠と呼ぶのに、彦いちさんをさん付けで呼んでしまうのは、多大に久米宏のせいです。彦いちさんはTBSラジオ土曜に放送している久米宏のラジオなんですけどに出ていて、私もときどき聴いていますが、あの番組での彦いちさんはやや小僧扱いされているような…(笑)。彦いちさんは林家木久扇の弟子なので、いじられキャラを受け継いだという理解でいいのでしょう、たぶん。

演目としては、

古今亭駒次 「鉄道戦国絵巻」
林家彦いち 「初天神」
春風亭一朝 「蛙茶番」
林家彦いち 「全身日曜日」

の後に、一朝師匠と彦一さんのトークがあるというかたち。駒次さんの創作落語は、東急東横線がJR陣営に寝返ってしまい、さあどうする東急線陣営という設定で、面白かったなあ。分断された目黒線と多摩川線が南北統一(=目蒲線復活)を目指すとか、弱っちい池上線だけにできることとか、東京の人にしかわからないネタ満載で大笑いしました。関西では関西の鉄道で噺を作るのだろうか、そういうのがあったらわからないけど聴いてみたいな。

初天神は彦いちさんが一朝師匠から教わった噺だそうで、でも最後のトーク部で一朝師匠が彦いちさんに「だいぶ変えたねえ」と言ってました。子どもが駄々をこねる噺ですが、彦いちさんの駄々のこねかた、及びその子を叱る親の様子といったら、まあ賑やかというかうるさいというか(笑)。そのトーク部で言っていたのですが、噺を教えてもらう際にテープに録音する許しをもらったにもかかわらず、録音ボタンを押すのを忘れて録れていなくて、彦いちさんがそれを正直に一朝師匠に言ったら、自宅で録音してポンと渡してくれたんだそうです。高座にかけたのを録音したものとかではなく、彦いちさんのために録音してポンと渡してくれたと。う〜ん、格好いい。しかもそれを一朝師匠の方はすっかり忘れているのも格好いい。

一朝師匠の蛙茶番はよかったですねえ。褌を締め忘れてお尻を出しちゃうというしょうもない噺なのに、こんなに味わって笑えてしまうのは、まさに噺家の技だよなあ。

全身日曜日は、日曜日は体に感謝して休めるべきだという夫の話から始まるシュールな創作落語。短い時間で話がバタバタと展開していくので忙しないという印象を受けてしまいましたが、ああいうシュールとナンセンスが同居しているようなのが彦いちさんの落語なのかな。私はこれまでラジオでのイメージしかなかったので、今後はちょっと見方が変わりそうです。

と、2時間強、落語を楽しんできました。場所が下北沢の北沢タウンホールだったので、個人的にも感慨深くて。私は浪人時代に下北沢から歩いて行ける距離の河合塾駒場校というところに通っていたのですが、北沢タウンホールはちょうどその年にオープンしたんです。当時は下北沢のミスドが満員だったりして勉強する場所がないときにここのフリースペースで勉強していた友達もいたような(私はしてませんが)。ホールに入ったのは初めてでしたが、初めてという気がしませんでした。

それにしてもやっぱりライブはいいですね。ここのところ、ネットの狭さという記事のコメント欄で五反田猫さんと情報の電子化についての話をしているのですが、落語や演劇といった無形のものもデータに残していけばいいというものではなく、生は生のよさがある。もちろん、データとして記録してくれたおかげで、亡くなった落語家の姿を映像で見られるという点もあるけれど。興味のあることについて、同時代に生で見ることができるというメリットはしっかり享受したいです。
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2009年05月29日

談春独演会

今日ははるばる三鷹まで、立川談春独演会を観にいってきました。

昔の上司にチケットを取っていただいたのですが、何と前から2列目の席!近いのは嬉しいけど、意外と高座を見上げる角度が高くなってしまい、もうちょっと後ろがよかったりして(笑)。上司自身も「もう少し後ろがいいよね」なんて話していました。

前座は立川こはる。一見男の子かと思ったけど、てぬぐいが花柄の可愛いものだったし、その後の談春さんのマクラで女の子であることが判明。元気があって、「金明竹」という早口で同じことを何度も言わされるという噺をしたのですが、もちろんつっかえることもすらすらと。でも、もうちょっと色気が欲しいですよね。女としてではなく、芸の色気が。まだまだ若いし、これからか。

談春さんは「不動坊火焔」と「木乃伊取り」。そんなに落語を知っているわけでもない私がいうのも生意気ですが、談春さんの噺は自由さを感じるというか、「落語を聴いている」というより「談春を聴いている」って感じなんですよね。「落語」の中に「談春の落語」があるのではなくて、談春が自分の表現方法として落語を選んでいる、みたいな。

「不動坊火焔」の利吉の妄想っぷりやら、の三人会でも見たけど、なぜか婆さん役を演じるときには胸に手を当てるあのキャラクター。「木乃伊取り」の清蔵なんて、若旦那を説得するときは会場内がしんとなるほどいいこと言うのに、その後の壊れっぷりと言ったら。

やっぱり生の落語はいいですね。これまでは、薦めてもらった人の独演会や○人会に行ってきたけど、演芸場みたいにいろんな人が出てくるところにもっと行ってみたい。国立演芸場だけしかいったことないので、池袋や上野に進出しますか。
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2009年03月24日

柳亭市馬・立川談春・柳家三三 三人会

今日は紀伊國屋ホールの柳亭市馬・立川談春・柳家三三 三人会 昼の会に行ってきました。

前半は「ちきり伊勢屋」を柳家三三→立川談春→柳亭市馬の順でリレーで演じる趣向。これ、面白い趣向でもあるけど、否が応でも各人の演技を比べてしまうという、落語家さんには厳しい趣向でもありますね。聴いてて、後の二人がのびやかな落語なのに対し、三三の落語がやけに堅いように感じてしまいました。緊張して聴いてないと集中力が途切れてしまいそうで。

今回の三人会、談春を生で聴いたことがない(というか、落語を生で聴くこと自体まだ少ないですけど)私にとっては、立川談春目当てという意味合いが高かったのですが、その談春は予想していたより遊びというか、自由さ、広さ、大きさみたいなものを感じました。もっと真剣で、それこそ緊張して聴いてないといけないような落語を想像していたので、こんなに愉快で楽しい落語をする方だったとは。

今回連れて行ってもらった昔の会社の上司の説明によると、前に演じた「芝濱」を立川談志にダメだしされて、それから少し軽く柔らかい雰囲気の落語に変わったのだとか。続けて聴いてきた人にはそれが嫌な人もいるらしいのですが、私にはすごく楽しかったんです。もっといろいろ聴いてみたい。元上司にもまたチケットを取っていただくようお願いしちゃったのですが、自分でもチェックしてみようっと。


三人会の後は、雑談などしていたのですが、そこでなるほどなと思ったこと。元上司は出版社で働いているのですが、例えば図書館の地域資料本などは、出版社に寄贈してって言えば、購入しなくても寄贈してくれると思うって言われたんですね。たぶん、図書館への寄贈という発想がなかったり、思いついてもどこにしたらいいかわからなかったりする出版社で、知っていれば本一冊くらい献本するよというところがあるのではないかと。

実際のところ、図書館への出版社からの献本がどれくらいあるのかどうかも私は知らないし、例えば資料的に貴重だけどあまり売れなさそうな地域資料本なら、図書館が購入することで少しでも出版社側がコスト回収できた方がいいという考え方もあるかもしれない。
でも、利用者に寄贈をお願いするのではなく、出版社に寄贈(というか献本)をお願いするというのは私にはない発想で、しかも出版業界人からそれはありだと言われると、図書館が呼びかけてみる価値はあるのかも、と思いました。やみくもに献本しろと言ってもたぶん無視されるけど、重点的に集めている分野があって、その中の一冊として並ぶことが、出版社にとってもアピールになるようなものならば。
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2007年08月14日

「桂枝雀 落語大全 第十六集」

桂枝雀 落語大全 第十六集」を聴いた感想を落語演目メモの方にUPしました。
演目は「質屋蔵」と「あくび稽古」。

あ、それと、コメントでとみながさんに教えていただいた「火焔太鼓 お正月バージョン」を聴きました(そのうち削除されちゃうみたいなので、ぴぃこさんももしこれを読んでいたらぜひ今のうちに!)。
サゲとしては、本来のものと比べてちょっと苦しい気もしますが、縁起を担ぐ心遣いがいいですね。

落語を聴くようになってからか、歳のせいかはわかりませんが(笑)、最近単純に縁起物っていいよなぁと思えるんです。それと、昔はピンク色なんて女っぽすぎて嫌だったのですが、最近は物を買うときなどにピンクのものに目が行くんですよね。
う〜んこれは、そうでもしないと女っぽさが失われつつあることを、無意識のうちに感じているのでしょうか(笑)。
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2007年08月11日

「桂 枝雀 落語大全 第二十九集」

桂枝雀 落語大全 第二十六集」を聴いた感想を落語演目メモの方にUPしました。
演目は「阿弥陀池」と「一人酒盛」。

これも豊島区中央図書館から借りたDVDです。DVDは我が江東区でも貸出し始めたのですが、落語のDVDはまだないんですよね。なのでせっせと池袋まで通っています。
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2007年07月25日

「桂枝雀 落語大全 第二十六集」

桂枝雀 落語大全 第二十六集」を聴いた感想を落語演目メモの方にUPしました。
演目は「軒づけ」と「持参金」。
(ヘビーユーザーさん、デザイン直っているはずなので、お確かめくださいませ)

今回は、CDではなくDVDです!先日移転オープンした豊島区中央図書館で借りてきました。落語DVDを借りて観ちゃったら、これから落語CDを聴く気がしなくなってきちゃった。ウチはビデオデッキがないので、ビデオしかないものだとダメなんですけど、DVDが出ているものはなるべくDVDで観ようと思いました。やっぱり音だけと映像付きとでは面白さが全然違う!

それに、これちょっとびっくりしたんですが、豊島区中央図書館って、AV資料も自動貸出機で貸し出せるんですね。23区内でも自動貸出機を設置してある図書館は結構あるのですが、いずれもCDなどはカウンターで手続きしないといけないんです。

それはおそらくCDはCD本体だけ持って行ったりする不届きな利用者がいるので、そういうことへの対策なのですが、豊島区中央図書館はAV資料も自動貸出機OKで、私はそんなに利用者を信じて大丈夫なのかとびっくりして、悪用されたら嫌だからオープン時の訪問記にはそのことに触れずにいたんですよ。

で、いざ観ようと思ってケースを開けたら、何とDVD本体にICタグがついていた!
これなら利用者が中身だけカバンにこっそり入れて持ち出そうとしても入口で引っかかるわけです。私、最近の技術を舐めておりましたですよ。すごいですね。

もちろんDVDは支障なく聴けます。ケースには注意書きで「CDチェンジャー・カーステレオ・スロットインタイプのCD・DVDディスクドライブでの使用は、故障の原因となる可能性があるのでお止めください」と書いてありますが。

これからこういうタグ設置も増えるのかもしれませんね。いやはや、びっくりです。
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2007年07月13日

「枝雀落語大全(21)」


枝雀落語大全(21)」を聴いた感想を別ブログ「落語演目メモ」の方にUPしました。
演目は「はてなの茶碗」と「鉄砲勇助」。

はてなの茶碗」の方は、既に聴いたことのある志ん生のものと微妙に違ったので、その辺の聞き比べを書くことができました(そんな大したこと書いていないけど)。もっとこういうのを書きたいけど、それにはもっともっと聴きまくらねば。道のりは長いですね〜。まぁ、コツコツとやっていきます。

それと、このシリーズでは、解説の冒頭で各巻ごとに一人の著名人が枝雀のことを書いていて、21巻では柳家小三治が書いているんですね。これまで(私はこのシリーズを1巻から順に聴いている)皆、枝雀はこんな人だあんな人だと書いてきたけど、小三治は初っ端から「桂枝雀というひとをよく知らない。」で始まる大胆な文章。同じ世界にいる人は、それはそれで微妙な関係があるんでしょうね。

それにしても二人会とかをやっているからって仲がいいとは限らない(だからといって悪いかというとそうでもないのか、小三治側の話しか読んでないのでわからないけど)のかと思うと、今現役で活躍している落語家達の関係についてもいろいろ想像してしまいますね(笑)。


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2007年05月10日

志ん朝の落語

別ブログ「落語演目メモ」に志ん朝のCD「落語名人会 3」の記事をUPしました。5月2日に「デザインが読みにくいままだけど、来週中くらいをメドに直します」って書いてまだ直してません(笑)。

収録されているのは「宿屋の富」「愛宕山」。

これは前から薄々気付いていても放っておいたのですが、どうも落語家ごとのカテゴリー分けはうまくないですね〜。例えば、志ん朝以外の宿屋の富や愛宕山を聴いたとき、あらすじはほとんど同じなのに別記事にするのも変だし。

「長屋もの」「遊郭もの」みたいな話の内容で分類しようかな。どれにも当てはまらないものや、二つ以上のものに当てはまりそうなものとか出てきそうだけど。

このブログを作った理由は、寄席などで落語を聴いたときに「この話は『愛宕山』だな」とかってわかるようになりたい、ということなんですよね。そうすると、やっぱりあらすじでカテゴリー分けした方が探しやすいかな。この辺は、これから試行錯誤してみます。
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2006年11月20日

スタジオですか。。

8月くらいからかれこれ3ヶ月、図書館で落語のCDを借りては聞いています。
Blog版のトップページ左の『今、借りています』を見ても、今や借りている本より、借りているCDの方が多いくらい。

で、皆様からのお薦めに導かれて、志ん生、枝雀、志の輔と続いて、この度桂文楽を初めて借りてみました。初めてなのに何と7枚組のCDボックス(笑)。
志の輔も江東区立図書館が所蔵する5枚組のボックスを借りているのですが、こちらは1枚ごとの貸出なんですよね。というのも、志の輔の方は1枚ごとにCDケースに入った状態で売られている。文楽の方は、7枚のCDが不織布に入った状態でボックスに。そのせいだけじゃないのかもしれないけど、とにかく文楽の方は7枚1セットで借りられちゃうんです。

でね、これがスタジオ録音のCDなんですよ。
志ん生、枝雀、志の輔と聴いてきたCDって、皆ライブ録音だったんですよね。
慣れの問題なんだろうけど、どうも観客の笑い声がないのが淋しい。。

もちろんライブ録音だと何言っているかわかりづらいことがあったり、仕草で笑わせているところはCDじゃわかんなかったりする。その点、スタジオ録音したものは、そんなもどかしい思いをせずに済むわけです。

でも、な〜んかライブ録音の方が楽しいんですよね。ときに言い間違いなどしちゃったり、ときにお客さんの中にツボに入っちゃって笑い過ぎな人がいたり、そういうのも含めて、その場所、その観客でしか作りえないその空間という感じが。

こういう考えもスタジオ録音を何枚も聴いていれば変わるかな。まだ7枚中の1枚目を聴いているところ。せっかくなので、スタジオ録音のよさを探ってみるとします。
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2006年10月30日

やっぱり落語家

落語のCD、志ん生と枝雀のシリーズを次々借りているこの頃ですが、この間立川志の吉の独演会の後の飲み会で、志の吉の師匠の志の輔のCDを薦められまして、最近志の輔CDもちょこちょこ借りています。

これが想像以上に面白くて。
というのも、以前志の輔がパーソナリティのラジオを聴いたときにあんまり面白くなかったのですよね。なので、落語も自分から聴こうとは思わなかったんだけど、薦められて試しに聴いてみたら面白い。
笑わせるところと聴かせるところがメリハリついてて、何と言うか聴いてて気分がいいんですよね。

司会など落語以外にも活躍している人ですが、やはり落語家、落語のときが本領発揮なんでしょうね。司会の志の輔については興味がない人でも、志の輔落語お薦めです。
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