東京図書館制覇!Blog版

東京23区の公立図書館を全て訪れたサイト「東京図書館制覇!」の管理人TakeniのBlogです。

カテゴリ: 【日記など】

今日は、世田谷区立図書館に返さなければいけない本があり、今年3月までは世田谷区立図書館ネットワークから外れていたけど4月からネットワークに含まれるようになった、旧まちかど図書室(池尻希望丘野毛松沢)に4月以降まだ行っていないということから、松沢図書室に行ってきたんです。そこで棚を見ていて気付いたのですが、禁帯資料が見当たらない。学生など向けに持ち歩きやすく作られた国語辞典・英和辞典なども貸出可能だし、分厚い広辞苑も貸出可能なんです。

松沢図書室は閲覧机がないので特別にそうしているのかと思い、検索機で世田谷区の他館の辞典類の禁帯状況を見てみたら、意外と貸出可能なものがある。広辞苑だと、最も新しい第六版は全て禁帯ですが、他の版だと逆にほとんどが貸出可能だったりします。資料の禁帯状況の変更処理や、禁帯ラベルを剥がす作業をする図書館員さんには当たり前の事実かもしれませんが、私の頭には「辞典類は貸出不可」というのが刷り込まれていたので、この状況を知って驚いてしまいました。

で、表題ですが、せっかく東京図書館制覇!というサイトを運営しているので、自分としては多少興味がない分野でも図書館利用体験的に珍しいことならしてみたりするのですが、広辞苑を借りてみるというチャレンジは気力が持たないなと(笑)。広辞苑を借りるという状況があるとしたら、何だろう。広辞苑と照らし合わせて読み解きたい本があり、それが広辞苑以上に厚くて重いため、その本を図書館に持っていくより、広辞苑を家に持っていくことを選ぶとか。調べ物のためでなく、思いつくままに広辞苑を読むのが好きな人も多いと思いますが、あの重さを持ち運ぶ面倒より図書館ではなく家でくつろいで読みたいという気持ちが大きければ借りるのか。私にはその根性がございません(笑)。

そういえば、世田谷区では中央図書館で額入りの複製絵画・ポスターの貸出もしていますが、これも私は借りたことがなく、借りたことがある人に「自転車で持ち帰ったらとてつもなく大変だった」という話を聞いたことがあります。でも、その方は持ち運びの大変さより、絵画一つで部屋の雰囲気が変わる楽しさを選んだわけで、やはり持ち運びに難のある資料を借りるかどうかは、その資料を求める思いの熱さ次第ということか。ならばきっと、重い辞典を借りて運ぶ人もいるでしょう。あらためて「図書館で借りられる本」の幅広さを思い知らされた発見でした。


今は改修工事のため休館している足立区立江北図書館について、少し前にの「MOB」(図書館の書架にあるお薦め本に、自由に栞を挟む企画)のことを書きましたが、もう一つ利用者の利便性を上げる取り組みを行っているので、今日はそれを紹介します。

図書館の本は請求記号によって棚に並んでいますが、ジャンルによっては同じ請求記号に該当する本が多数ある場合も多々あります。既に読みたい本が決まっているときには、請求記号を頼りに本のある場所を探すわけですが、同じ請求記号の本がたくさんあったら、結局その中から1冊1冊書名や著者名を見て探さないといけません。「211.7 イ」のように、分類記号だけでなく著者頭文字などを合わせた請求記号を使っている図書館だと、同じ請求記号の本も少なくなりますが、分類記号だけで請求記号としている図書館の棚は、本を探す手間が増えるジャンルが生まれてしまうことがあります。

「同じ請求記号の中では本の大きさで並べている」という図書館も少なくありませんが、新書・ムック本などの明らかに小さい・大きい本を見つけやすくする以外は、本の見つけやすさにあまり貢献していないように思います。絵本や写真集を別にすると本はたいてい決まっている。大きさで並べている棚の場合、請求記号が同じで大きさも同じ本はランダムに並んでいるので、結局1冊ずつ書名や著者名を見て探すことになります。同じ請求記号の冊数が多いジャンルをよく読む人は、探しにくさにうんざりすることもあるでしょう。

さて、江北図書館ですが、本棚に差してある見出し板を見ると、ところどころで人のマークのシールや本のマークのシールが貼られているんです。何だろうと思って、それらのシールが貼られている棚をじっくり見ているうちに、人のシールが貼られているところは、同じ請求記号の本が著者姓名五十音順に並んでいることに気が付きました。では、本は何だろう、出版社名順でもないし、タイトル名順でもないし…と自力で考えてもわからなかったので、降参して(すっかりクイズ気分ですが 笑)職員さんに聞いてみたところ、おおむね本の内容が同じものがまとまるように並べているとのことでした。

具体的に挙げると、「378 障がい児教育」は本マーク、つまり、本の内容が同じものがまとまるように並んでいる一方、次の「379 家庭教育」は人マーク、つまり、著者姓名五十音順に並んでいます。棚を見ると、「障がい児教育」は発達障害・アスペルガー症候群といった障害の種類によって本がまとまっているし、「379 家庭教育」は一概に内容でまとめるのが難しい本があり、「○○先生の教育論」みたいなかたちで著者名で並べることが理に適っているように感じました。

本来は、分類記号を細かくする、著者頭文字などもあわせて請求記号とするなどして、そもそもの「請求記号が同じものが多すぎる」状態をなくせばいいのですが、自治体内で共通の請求記号を使っている場合は1館だけの判断で請求記号が変えられなかったり、新設図書館でなければ貸出されて流動する蔵書のラベルの張替には手間がかかるので、気軽に変えるわけにはいきません。そんななか、ジャンルによって同じ請求記号の本の並べ方を変えて、それをシールでわかるようにしている江北図書館の方式は、コストをかけずに本の探しやすさを上げるやり方です。

そもそも、私が回った図書館の中では、同じ請求記号の中での並べ方を館内に示して利用者にわかるようにしているところがありません(私が見逃している可能性もありますが)。請求記号の細かさで同じ請求記号の本が少ない図書館や、蔵書数が少なくて同じ請求記号の本が少ない図書館なら確かに不要でしょうが、「請求記号が同じものが多すぎる」ジャンルが存在してしまっている図書館には、その同じものの中での並べ方をぜひ明記して欲しいです。その点では江北図書館も、シールが貼られているだけでシールの意味がどこにも書いてなかった(だから、私も職員さんに聞くまでわからなかった)ので、シールの意味も掲示するともっといいように思います。

本の分類はそれだけでも大きなテーマで、日本の図書館で使われている日本十進分類法だと、コンピュータ関連の本がバラバラのジャンルになってしまうなど、現代に合っていない面もありますが、請求記号がわかっているのにそこから本に辿り着くまで手間がかかるのは、それ以前の問題です。探しにくさが生じてしまっている図書館には、ぜひそれを解消する工夫を凝らして欲しいです。



数日前の記事ですが、東京新聞2016年7月8日(電子版 都心版)24面に、解体工事を控えた台東区立蔵前小学校の壁面いっぱいに、在校生などが学校生活の絵を描いたという記事が載っていました。台東区立蔵前小学校といえば、くらまえオレンジ図書館が今の場所・「環境ふれあい館ひまわり」に移設してくる前にあった場所。台東区には、小学校の中にある図書館として東浅草なかよし図書館がありますが、くらまえオレンジ図書館はそれに先立って設置された「台東区立小学校の中の図書館」の最初の図書館だったんです。

小学校の校舎の一部を図書館にして、小学校とは別に入口を設置して、一般の人も図書館エリアに自由に入れるようになっている図書館というのは他の自治体にもありますが、旧くらまえオレンジ図書館と東浅草なかよし図書館は、小学校の「中」にあるという特殊な図書館です。利用する際には、入口のインターホンで職員さんに専用カードを提示し、オートロックを開けてもらって入館します。台東区立図書館は、東京23区在住者と台東区内在勤・在学者が利用登録できますが、これらの図書館は、利用できるのが台東区在住者と台東区内小中学校在学者・その家族と、他の台東区立図書館より限定されています(現在のくらまえオレンジ図書館は、小学校の中ではないので、他の台東区立図書館と同じように利用できます)。どちらも、小学校の学校図書館は別にあります。

私は台東区民ではないので、東京図書館制覇!として取材させてほしいと申請して旧くらまえオレンジ図書館を訪問し、行ったのはその一度きりなのですが、そこが解体工事を控え、それに伴って壁画を描くイベントを行ったというのは、少しばかり感慨深いです。在校生だけでなく、東京芸大の学生ボランティアさんなども関わっているようで、こちらのブログ記事を見るとその様子が垣間見えます。記事を読むと、単に楽しいイベントとはいえない、なくなってしまうものに思い出を刻むという機会を大切にするという信念に胸がキュンとさせられます。私が行った頃(2007年12月)には、小学校の入口に阿吽のパンダがいたのですが、それもなくなってしまうのかな。

東京新聞の記事によると、近年マンション建設が相次いだ影響で児童数が増えており、教室数の不足が見込まれることから、蔵前小学校の建替が決まったのだそうです。くらまえオレンジ図書館が移転したのも、教室数を確保するためだったのかもしれません。実際、蔵前小学校公式サイトの沿革を見ると、くらまえオレンジ図書館が現在の場所に移転したあと、くらまえオレンジ図書館のあったところに学校図書館を移し、学校図書館があった場所と他の場所を合わせて新教室を作ったという記載があります。蔵前小学校も東浅草小学校も複数の小学校を統合した小学校なのですが、今になって児童数が増えるというのは、人口動態に応じた自治体運営の難しさを感じさせられます。

そんなかたちで今は小学校から出てしまったくらまえオレンジ図書館ですが、名前には小学校の名残が残っています。「オレンジ」というのは蔵前小学校のキャッチフレーズで、「オ」大きな夢や理想に燃え、「レン」連帯意識をもち、「ジ」実行力のある児童の育成を目指し続けていますとのこと。蔵前小学校公式サイトを開くと、見た目上は見えませんが、ブラウザでページのソースを見ると、このキャッチフレーズの説明が載っています。図書館の名前には地名としては消えてしまった名称が使われていることがありますが、それに似た感じ。人口動態によって変化する施設の中に歴史を隠しておくみたいで、ちょっと面白いです。

私はLINEをやっていない、いや、正確に言うと、図書館のLINEアカウントの情報を東京図書館制覇!に掲載するために、今日初めてLINEアプリをインストールしてみた状態で、使い方も全くわからないのですが、図書館でLINE公式アカウントを持っているところもちらほら出ているんですね。東京都内だと、私が知る限り、足立区のやよい図書館竹の塚図書館鹿浜図書館が、図書館と一緒に指定管理を受託している地域学習センターと一緒のアカウントを持っているくらいですが、「図書館」というキーワードでLINE公式アカウントを検索すると、岐阜県の関市立図書館、大分県の日出町立図書館、愛知県の清須市立図書館など、他道府県にある図書館の公式アカウントが見つかります。

私は、図書館が無闇にSNSを使えばいいとは思っていなくて、特に文字制限のあるtwitterではせっかくの公式アカウントでいつも同じようなつぶやきしかしない(定期的なおはなし会の情報だけとか)ケースも見られますが、そのような使い方しかできないなら、いっそしない方がいいと思っています。SNSではタイムラインでいろいろな情報が流れてくるなか、いつも同じでは読み流されてしまいがちだし、いつも同じことしか発信していないと、「いつも同じことしかしていない」というイメージの発信になってしまうので。いや、継続して続ける事業はとても大切ですが、それはSNSでの宣伝との親和性は低いように思います。

でも、上手に使っているところは、こんな本が入ったんだ、こんなイベントがあったんだ、こんな募集をしているんだ、など、行きたくなる・読みたくなる情報を発信してくれる。図書館ではどこも、中高生にもっと利用して欲しい、でもなかなか来てもらえない、という課題を抱えているので、その点でもSNS活用は大きな可能性を持っていると思います。

そんなSNSの中で、LINEには「スタンプ」があり、やよい図書館と鹿浜図書館では、それぞれのマスコットキャラクターを使ったスタンプを公開しています。
 中央本町地域学習センター・やよい図書館のキャラクター「ちゅお&にゃよい」スタンプ
 足立区立鹿浜地域学習センター・鹿浜図書館のキャラクター「しかちゃんファミリー」のスタンプ
せっかくなら読書に関する会話に使えそうなスタンプがもっと欲しい気もしますが、そもそもLINEを使わない私が言うことではないか(笑)。

公共図書館は、単に人気のある本を揃えればいいというわけでない選書の専門性や、レファレンスという知識と経験が必要な機能もある施設ですが、それと同時に、誰にでも門戸を開く施設でもあり、親しみやすさもアピールしたい。そんなツールとして使える新サービスが今はいろいろあるということを、図書館のLINEアカウントを調べることであらためて感じました。





東京図書館制覇!は、「訪問記全体(自治体一覧)>自治体内の図書館一覧>図書館の訪問記」という構造をとっているので、その図書館ならではの取り組みなどを訪問記に書いても、そのページに辿り着いてくださった人にしか読まれにくい。今日は、そんな取り組みの一つをブログで紹介しようと思います。それが、足立区立江北図書館の「MOB(M:みんなの O:おすすめ B:本[BOOK])」です。

江北図書館は7月2日から改修工事のための長期休館に入る予定で、休館に入る前の状態を見ておこうと先日訪問したのですが、そのとき、以前訪問したときにはなかった取り組み「MOB」を発見。これは何かというと、利用者が書架にあるお薦め本にMOB専用のしおりを挟むという企画です。つまり、図書館の書棚にある本からMOBが頭を出していたら、誰かのお薦め本というわけ。MOBには「ペンネーム」「書名」「著者」「出版社」を記入するスペースがあり、下の方が空いているので、人によっては空きスペースに紹介文を書いていることもあります。

しおりを通じて本を紹介する企画は、いろいろな図書館をまたいで実施されている「kumori 本と人をつなげるしおり」や、小金井市立図書館貫井北分室で実施されている 「巡る栞」などもありますが、この両者は紹介本とは別にしおりを配布して、読むツールとして使われるしおりを使って本の紹介を広げていくというもの。

対して、MOBの場合は、紹介されている本そのものに挟んで、「その本が誰かのお薦めである」というマーキングに使われているというかたちです。こちらのスタイルは、東久留米市立中央図書館で実施していた(未確認ですが、実施している・現在進行形かも)「みんなの本棚」に近いですが、こちらが「読んだ人が感想を書き足す」ということに重きを置いているのに対し、MOBの場合は、本を特定できる情報を書くだけで参加でき、気軽なお薦め表明に重きを置いているかたちです。

実際にどれくらいのMOBが挟まっているかと書架の各段の上をざっと眺めてみると、小説の棚で1列に1,2枚挟まっています。そうだよね、という人気本に挟まっているのもあれば、私の趣味には合わない本にも挟まっていたり(笑)、いつか読みたい本として記憶しているけどまだ読んでいない本に挟まっているのを見たら、やっぱり面白いかと思ったり、同じペンネームで複数のMOBを書いている人がいると「この方は○○っぽい本が好きなんだな」と想像したり、「本棚の本に栞が挟まっている」ということが情報になっているのが面白いです。

せっかくなので、私も1枚、ネタバレしない程度のちょっとした紹介文付きで書いてみました。カウンターも通さずに勝手に書いて勝手に挟んでいいのですが、本当にそれでいいのかと思って職員さんに確認してしまったくらい。よかったら、探してみてください…と言いたいところですが、長期休館まであと数日しか開いていないので、よほどタイミングよく江北図書館の常連さんがこの記事を読んでくれない限りは、改修工事が終わる来年の3月を待たないとMOBがある本棚の様子は見られません。

江北図書館は最寄り駅である日暮里舎人ライナー江北駅からでも道のりにして1kmあり、通勤通学帰りに寄りやすいとは言いにくい立地ですが、だからこそMOBによるマーキングが、他にはない「地元・江北の人によるお薦め」になりえるユニークな企画です。いや、むしろ、来館者数が多い図書館で広まりすぎたら、栞の乱立になってしまうかもしれないので、こうした立地の図書館でこそ実施しやすい企画かもしれません。

MOBは江北図書館だけの企画なので、自分の好きな本にMOBが挟まれていたら、「具体的に誰とわからないけど、同じこの図書館を使っている人の中にこの本が好きな人がいる」という「見えない読書友達」みたいな感覚も面白い。長期休館直前のご紹介なのが心苦しいですが、面白そうと思った方はぜひ長期休館明けに覗いてみてください。

最近、このブログはもっぱら「東京都の公立図書館でのビブリオバトル開催予定まとめ」を更新するのみとなってしまっていましたが、そのまとめも東京図書館制覇!に移してしまい、ますます新しいブログ記事をUPすることがなくなってしまいそう。そうならないように、久しぶりに既存記事の更新でも、お知らせでもない記事を書いてみます。

私は、図書館が改修などの長期休館に入る前にはなるべく行って、再開したときにどこがどう変わったのがわかるよう、長期休館前の様子を覚えておくようにしています。で、今日は、6月20日から長期休館に入る予定の練馬区立関町図書館に行ってきました。

関町図書館は住宅地の中にあり、のんびりできる雰囲気。23区の中で最も多く布絵本を所蔵しているのはおそらく練馬区だと思いますが、その練馬区内で最も多く布絵本を所蔵しているのがこの関町図書館です。戦前の教科書の復刻版や現行の教科書とその前の検定時の教科書を揃えた教科書コーナーも、関町図書館の特徴的な資料です。

そんな関町図書館の一般書架をぶらぶらしていたら、小説の棚で単行本の『傷だらけの店長』を発見。練馬区立図書館では小説と随筆を一緒にしているので、随筆という分類でその棚に入っているのでしょうが、そう来たかと。

『傷だらけの店長』は書店の店長が仕事での問題・悩み・自分の考えを綴ったもので、書店の現場からの叫びを本にしたような内容。このブログを見に来てくださるのは図書館に関心がある人だと思いますが、図書館に限らず書籍全般への関心から、この本を読んだことがある人も多いのではないかと思います。

そんな内容なので、大抵の図書館では『傷だらけの店長』は「024 図書の販売」に分類されています。関町図書館で「小説」(随筆も含む)の棚にあったので、へぇと思って館内の検索機で検索してみたら、他の練馬区立図書館でも全て「小説」の棚にあるとのこと。家に帰ってから23区の図書館で検索してみたら、練馬区立図書館以外では、足立区立江北図書館で「随筆」に分類されているのみで、あとは全て「024 図書の販売」に分類されていました(但し、中央区立図書館では所蔵なし)。ちなみに、足立区では2冊蔵書があり、江北図書館では「随筆」でしたが、中央図書館では「024 図書の販売」です。

では、練馬区立図書館が『傷だらけの店長』を「小説」(随筆も含む)に置いているのが間違いかというと、確かに体裁としては随筆なんですよね、この本。また、棚としては「小説」に置いてあり、請求記号も小説用の「著者名頭文字2文字」がついているものの、NDC分類としては024.04となっているので、検索機で「NDC分類=024」で検索すればこの本が出てきます。

なので、どちらに分類されるのが正しいかというより、練馬区立図書館では「内容としては●●だけど、体裁としては随筆という本は、●●ではなく小説・エッセイの棚に置かれる」ということを前提として使うのがいいのではと思うわけです。●●に関する本を随筆も含めて知りたい場合は、●●の棚を見るだけでなく、●●に該当するNDCで検索を掛けてみる。また、他の図書館では違う分類になる本も含まれる「小説」(随筆含む)の棚だと幅広い本に出会える、それはそれで楽しめると思います。

今日たまたま見つけた本を例にとりましたが、本の分類はどれと完全に決めきれるようなものではなく、複数の項目にまたがる本なんていくらでもあります。タイトルだけで判断して中身と異なる分類をするのは論外ですが、中身を知るからこそ分類しがたい本もある。図書館の使い手としては、「この図書館がどういう分類をするか」を知り、それを踏まえて使うのがいいかと。

私自身、下手にあちこちの図書館に行っているので、自分の最寄りの図書館をそれほど知っているかというと怪しい…というより、例えば練馬区立図書館のような、自分が借りれらない図書館で見つけた本を地元で予約するために、最寄りの図書館こそ予約受取と返却だけで本棚を見ずに帰ってしまうことも多いのですが、これからもその図書館の特性を知って使いこなしていきたいです。

1月31日に足立区立梅田図書館で開催されたうめだビブリオバトル入門講座に参加したところ、この時に使われていたタイマーが足立区立梅田図書館のキャラクターである梅田うさおくんのイラストが入ったオリジナルタイマーだったんです。この講座にはこれから主催しようと考えていた参加者がいて、その方がタイマーの作り方を職員さんに訊いているのを横で聞いていたところ、パワポが使える人なら誰でもできるような作り方だったので、ぜひ多くの人に知ってもらいたく、東京図書館制覇!にUPしました。

ちなみに、この梅田うさおくん、イベントが始まる前の待ち時間にうさおくんに扮した職員さんの映像を流していたこともあり、この日の参加者に大人気。「ある日、カウンターにうさおくんがいたら面白いのでは」などのアイデアが出たりしてました(ただ、視野が限られているだろうから、貸出手続きなどするのは困難か)。

が、淋しいことに、現時点での梅田うさおくんのtwitterアカウントのフォロワーは40人なんです…。毎日お腹が空いたとぼやいているうさおくんですが、ときどき梅田図書館のイベント情報もつぶやいており、現にこの日の参加者の一人はうさおくんのつぶやきでイベントを知ったそう。梅田図書館が行動範囲内にある方で、twitterアカウントをお持ちの方はぜひフォローしてください。

毎年10月27日から11月9日までは読書週間で、各図書館でさまざまなイベントを実施しています。今年はいつもに増してあっちこっちの図書館イベントに行ってみたので、今の私は個人的にお祭りの後のような状態。自分で自覚している以上に疲れているようで、昨晩から今朝まで途中で目覚めることもなく8時間ぐっすり寝てしまいました。そんな私の読書週間を振り返ってみます。

<10月27日>
この日は23区西部で開催されている本の福袋(本を隠した状態で貸し出す)企画を巡る。
 練馬区立南大泉図書館分館こどもと本のひろばの「本のぷち袋
練馬区立南大泉図書館の「本のぷち袋
杉並区立今川図書館の「本のおたのしみバッグ
杉並区立方南図書館の「おたのしみ読書バッグ 2015
というルートで行きましたが、<本を隠した状態で貸し出す>という根幹は一緒だけど、細かいところではそれぞれ違っていて面白い。
また、私の観察する限りでは、読書週間だけでなく年末年始に各図書館で行われるものも含めて、図書館の「本の福袋」企画でもっとも実際の貸出に繋がり人気があるのが方南図書館の「おたのしみ読書バッグ」(40個用意して、初日に半分以上が貸し出されていく。去年も同様)だと思うのですが、いつかその理由を考察してブログにUPしたいです。

<10月28日>
これも「本の福袋」企画である江戸川区立松江図書館の「秋の夜長のやみ鍋Book」へ。こちらは、「秋の夜長のやみ鍋Book 食材募集のお願い」という企画で、事前に利用者からも中身とお薦めコメントを募集しており、私も投稿していたので、借りる楽しみのほかに、自分の食材がどうなっているのかという楽しみもあり。私が行った時点では、4セット投稿したうち2セットが出ていたのですが、最終的に誰か借りてくださったのかな。

<10月29日>
28日で事前に知っていた本の福袋企画を全て回ったつもりだったけど、この日にtwitterで、立川市若葉図書館で「わかばハッピーバッグ」、江戸川区立東部図書館で「本の貸出福袋」を開催していることを知り、ほぼ東京横断と言っていい2館巡りを強行。
ちなみに、どちらも図書館の公式twitterアカウント(江戸川区立川市)で知りました。お役所や公共施設のtwitterアカウントって、つまらないつぶやきしかしないところは本当につまらないけど、この両アカウントは写真なども駆使して公式HPでは伝えきれないことも伝えており、これらの図書館とtwitterを利用している方はぜひともフォローすべきです。

<10月31日>
多摩市立図書館本館のビブリオバトルイベントに参加。大妻女子大学の図書館サークル「OLIVE」さんと図書館の共催イベントで、私は前半の観覧者多数形式のバトルにも、後半の全員発表者形式のバトルにも参加したのですが、楽しかった。
帰りが一緒になった参加者の方が、最近仕事に余裕が出てきたのでこうした地元のことにも興味が出てきたけど、子どもの頃から住んでいたわけではないから知り合いがいない、こうしたイベントで地域の知り合いができるのは嬉しい、ということをおっしゃっていて、ビブリオバトルのように参加者同士が話すイベントはまさにそんな繋がりを生み出せるイベントになると感じました。そういう意味では、今の多摩市のような、代々そこに住んでいる住民より開発された住宅に自ら移住してきた住民が多い土地こそ、こういう図書館イベントを積極的にすべきでは。特に多摩市はやや古い開発地で、そうして移住してきた人が次々とアクティブシニア世代に突入しているので、その受け皿としても。

<11月1日>
三鷹市立三鷹図書館(本館)の図書館まつりで開催されるビブリオバトルに参加。こちらは、「みたかとしょかん図書部!」という中学生から20歳までの部員が、図書館まつりの1イベントとして開催しており、図書部の頑張りも含めて応援したくなるイベントです。去年参加したときも見た子もいれば、今年は見なかった子もいて、職員さんに聞いてみたら、受験で図書部から抜けてしまう子もいるそう。でも、受験が終わったら戻ってくるかもしれませんね。
今年はチャンプ本に選んでいただき、図書部!特製バッグをいただきました。シンプルで可愛く、本を持ち運ぶのに使おうと思います。図書部!の皆さん、ありがとうございます。
図書館まつりでは一箱古本市なども開催しており、そちらも見たかったのですが、イベント続きで疲れており、ビブリオバトルに間に合う時間に行くので精一杯だったのが残念(ビブリオバトルは図書館まつりの最後イベント)。来年は体力をつけて、ビブリオバトル以外も見たいです。

<11月3日>
中野区立江古田図書館のビブリオバトルに参加。
今回は、かえるの歌の替え歌で「ビブリオバトルの歌」なるものをつくり、イベント開始時や表彰式などに皆で合唱するという、楽しいような恥ずかしいような仕掛けあり。でも、そのせいか、質問もたくさん出て、ビブリオバトルとしても成功していたと思います。観覧者多数型のビブリオバトルの場合、観覧だけの人にもいかに参加してもらうかが肝ですが、声を出させる(言い方を変えれば、質問以上に恥ずかしいことをさせると言えるかも)仕掛けを作るというのは有効かもしれません。

<11月4日>
再び、本の福袋企画巡りへ。この日から始まる、杉並区立阿佐谷図書館の「ブラインドブックフェア 2015」と、10月16日から実施していたけど私がこの日まで知らなかった渋谷区立富ヶ谷図書館の「やみぼんカバー 2015」に行ってきました。
「やみぼんカバー」で借りた本と、「やみぼんカバー」で関連本として紹介されていた『小説の一行目』の中で、<著者・タイトルを知らずに、この本面白そう、と思った本が、比較的好きではない作家の本だった>という体験をし、本の福袋企画はそうやって一部の作品で好きではないと決めつけていた作家への再挑戦の機会にもなると思いました。もしかしたら、再挑戦した結果やっぱりダメとなるかもしれませんが、せっかくなので読んでみます。

<11月7日>
午前中は、立川市立上砂図書館の謎解きイベント「ミステリクエスト」に挑戦。私は、図書館での謎解きイベントは、単に図書館が面白いイベントの会場になるだけでなく、それを通じて図書館利用に繋がるようなかたちでないと図書館で開催する意味がない(だから、本や棚と出会えないような暗がりの中で実施するとか、出会った本をその場で貸出できない閉館時間に行うのでは、あまり意味がない)という考えで、その点で上砂図書館のミステリクエストはとてもよかったです。
午後は、北区立中央図書館のビブリオバトル&読書会に参加。北区立中央図書館は毎回、バトラーが観覧者に背を向けたりせず、バトラーの目の前で投票するのですが、4冊の発表本に対し、1票、0票、10票、10票という結果で、「もし決選投票すると言い出したら、1冊目の本に投票したお一人のプレッシャーたるや」とこちらが焦ってしまいましたが、3冊目4冊目ともにチャンプ本ということになり、ホッとしました。個人的にも、あちこちのビブリオバトルでよくご一緒するバトラーさんとともにチャンプ本に選ばれ、嬉しい気分でした。
読書会は課題本がケストナー『わたしが子どもだったころ』。ここのところ毎回初参加の方にお越しいただき、更にこの日は久しぶりの方も数名いらしての盛況。この読書会の皆さんは、面白くなかったら面白くないとはっきり言う、でも、どこが面白くなかったのかもきちんと説明するので、聞いてて楽しいのですが、この日も「面白くなかった」が続出。ただ、「もう一度読んでみたら面白かった」「最初は面白くなかったけど、後半になるにつれ面白かった」などの意見も多く、第一印象の悪い本なのかなという気も。

<11月8日>
足立区立やよい図書館へ。元々ビブリオバトルイベントに参加してきたのですが、行ってみたら子ども向けの謎解きイベントも実施していたので、そちらも挑戦。
ビブリオバトルの普及という点からは、図書館でのビブリオバトルは観覧者多数型のものを自館で開催するだけでなく、全員が発表者になるビブリオバトルイベントを開催し、図書館以外のところでもやってみるよう誘うかたちの方が効果的だと思うのですが、やよい図書館のビブリオバトルイベントはまさにそういうかたちでよかった。
謎解きイベント「ニャヨイクエスト」も、書架を巡り、謎を解く過程で図書館の分類を学べる企画で、とてもいい。問題も適度に難しく、解かずに見つけたから先に進めたものの、私は未だに上級編の第一問がなぜあの棚を差すのかわかっていません。

<11月9日>
杉並区立方南図書館で「おたのしみ読書バッグ 2015の答えあわせ」を見てきました。「おたのしみ読書バッグ」は、図書館員さんのお薦めコメントを選んでカウンターに持っていくと、その本が借りられるという企画なのですが、答えあわせでは再度お薦めコメントを展示し、お薦めコメントをめくると本の書名が書いてあります。
私が気になっていたコメントの差す本や、私が行った時点では他の人が借りられていた読書バッグのお薦めコメント&本を知ることができ、読みたい本がどっと増えました。


と、軽くふりかえるつもりだったのに、長い回顧文になってしまいました。まだ東京図書館制覇!に記事をUPしていないイベントについては、今後書くつもりですが、こうしてリストアップしてみると、全部書きあげるのが一体いつになるやらと気が遠くなりました。そもそも、このブログ記事自体、書くのに2時間かかっているし。

ともあれ、図書館を通じて本に関するさまざまなイベントに参加して、本当に楽しい読書週間でした。ビバ、図書館!

10月27日から読書週間に入り、図書館も各館いろいろな企画を実施しています。そんな企画の中で、何の本なのかわからないようにして、キーワードや推薦文、本の中の一文などのヒントで選んで借りる、中身は開けてのお楽しみの「本の福袋」「お楽しみ袋」などと呼ばれる企画があります。

私はこの企画が好きで、できる限り様子を見に行き、借りられる場合は借りてきて、なるべく早く東京図書館制覇!にも記事をUPしている(過去に開催されたイベントなどは、ある意味いつ書いても過去のことですが、実施中のものは読んで行こうと思ってくださる方もいるので)のですが、今年の10月27日はお楽しみ袋を実施するところが多く、あっちこっち行き過ぎてやや自分が崩壊しつつあります(笑)。

お楽しみ袋は年末年始にもよく実施されるのですが、年末だったり年始だったりと実施時期が分かれるので、回るのも楽なんです。でも、読書週間は日付固定なので、一気にはじまってしまう。もちろん、私が勝手に回って勝手に疲れているだけの話で、10月27日から企画を始めることは「この日から読書週間」という印象を強める効果もあり、いいことだと思います。その企画自体だけでなく、せっかく読書週間なのだから長編を、せっかく読書週間なのだからいつか読もうと思っていたあの本に挑戦など、読書週間だと知ることで何か広がるかもしれませんし。

同種の企画でも、いろいろ回るとそれぞれ方式が異なり、そうした個性も面白いんです。今年はどの図書館でどんなお楽しみ袋企画をやっているのか、私が知っているものを挙げてみます。
江戸川区立松江図書館秋の夜長のやみ鍋Book」を10月27日から実施。一般向け、2冊入り。図書館職員さんが中身を選んでいるだけでなく、事前に利用者から中身を募集した包みもあります。私の選んだも包みもあります。
江戸川区立東部図書館「本の貸出福袋」を10月27日から実施。一般向け、3冊入り。
葛飾区立図書館全館これは図書館HPなどに告知がないですし、私自身が行って確認したわけでもないのですが、毎年10月の館内整理日翌日(今年は23日)から11月の館内整理日前日(今年は25日)あたりにかけて、ティーン向けの「はてなぶっくす?」を実施しているので、おそらく今年も実施していると思います
杉並区立今川図書館本のおたのしみバッグ」を10月27日から実施。子ども向け、3冊入り。
杉並区立方南図書館おたのしみ読書バッグ 2015」を10月27日から実施。一般向けと子ども向け、1冊入り。
練馬区立南大泉図書館本のぷち袋」を10月27日から実施。一般向けと青少年向け、1冊入り。本の中の一文をヒントに選ぶ形式です。既に他の人が借りたぷち袋を予約できるようにしている工夫がユニークです。
練馬区立南大泉図書館分館こどもと本のひろば本のぷち袋」を10月27日から実施。一般向け、1冊入り。この分館は児童と保護者向けサービスに重点を置いているのですが、この企画は大人向けです。
国分寺市立図書館全館「としょかん福袋」を10月31日から実施。小学3,4年生とその家族向け、3冊入り。福袋にはヒントがなく、全くの目隠し状態で借りる企画だと思います(去年がそうでした。今年の告知チラシから推測する限り、今年も同じ方法っぽい)
立川市立若葉図書館わかばハッピーバッグ」を10月27日から実施。一般向けと子ども向け、3冊入り。

これらは、私が図書館公式サイト・公式twitterやこれまでの実施状況から知ったもので、ネット上での告知なしに実施している図書館もあると思います。こんな本もあるんだという出会いが楽しめる企画ですし、借りてみて合わなかったら読まなくてもいいわけですから、ご利用の館で実施されていたらお気軽に楽しんでいただけたらと思います。

昨日は、立川市立若葉図書館から江戸川区立東部図書館まで東京をほぼ横断し、今疲れ果てています(笑)。でも、両館とも、見ていたら職員さんが「ぜひ借りてみてください」と声を掛けてくださって、職員さんとの会話が生むきっかけになる企画だということも感じました(普通の特集展示だと、こうした声掛けって生まれにくいですよね)。

上のリストのうち、イベント名にリンクが貼ってあるものは、東京図書館制覇!に記事を書いています。この後、ビブリオバトルを31日に2ゲーム、1日に1ゲーム、3日に1ゲーム、バトラー参加するので、紹介本の再読をせねばならず、昨日回った2館の記事は11月4日以降に書こうと思います。

サイト更新を優先するとブログ更新の時間がなく、ブログ更新をするとサイト更新に割ける時間が減り…というなか、ブログで紹介できなかった楽しい1日のことを遅ればせながら書いておきます。今月3日の土曜は、北区立中央図書館の読書会→足立区立新田コミュニティ図書館のビブリオバトル、と図書館イベントはしごをして、充実した1日でした。

最初に行った北区立中央図書館の読書会は、課題本の感想を一人ずつ順に言ってから、それを元にフリートークで話を広げるかたちで、毎月第1土曜に開催しています。毎回、同じ本を面白かったという人もいれば、つまらなかったという人もいるし、面白いという人でもどこが印象に残っているのか、どんな風に感じたかというのが違う。他の方の感想を聞くことで、「そういう読み方もあるのか」「同じシーンでも私とは違うように感じる人がいるのか」など、自分だけでは得られない視点を得られるのが面白いのですが、今月の課題本は夏目漱石『夢十夜』で、いろんな解釈をしうる夢物語が10編も詰まっている作品で、感想を寄せ合う面白さがいつもに増して楽しめる読書会でした。

詳しくは、東京図書館制覇!にイベント体験記としてUPしたので、そちらをご覧いただければと思いますが、この本の場合は、既に著作権の切れている文豪の短編集ということでさまざまなかたちで出版されており、「どの本で読んだか」というのが参加者によってさまざま。文庫本、全集、イラスト入りの単行本、はたまた、朝日新聞縮刷版から連載当時の紙面を探して読んだ、朗読CDを聴きながら読んだなど、実にさまざまな人がいて、一つの作品がこんなにいろいろなかたちで読めることにも驚きました。

感想を交わした後は、皆のリクエストを受け、朗読がとても上手な参加者に一編を朗読していただき、1時間強の読書会で『夢十夜』をたっぷり堪能しました。ちなみに、次回(11月7日)はケストナー『わたしが子どもだったころ』が課題本、同じ場所で読書会の前にビブリオバトルも開催されます。読書会やビブリオバトル観覧は申し込み不要(ビブリオバトルのバトラー参加は現在申込受付中)で来ていただければOKですし、読書会だけの参加、ビブリオバトルだけの参加も可能。ご興味ある方はぜひいらしてください。

読書会の最後は皆で次々回の課題本を決めるのですが、私はその途中で抜けさせていただいて、足立区立新田コミュニティ図書館へ。この日に新田コミュニティ図書館でビブリオバトルが開催されると知ったときには、ハシゴする運命にあると思いました。といっては大げさですが、新田コミュニティ図書館は足立区南西の隅田川が流れるそばという場所で、もっとも近い鉄道駅である王子神谷駅から隅田川を越えないと行けないところ、王子駅から出るバスでも行くことができ、私の家から新田コミュニティ図書館に行くよりも、北区中央図書館経由で行く方がルートとして便利だからです(ただ、北区中央図書館から王子三丁目交差点まで、かなり歩きましたが)。

足立区立図書館でのビブリオバトル開催熱はここ最近で急上昇しており、この先も11月8日にやよい図書館で、11月14日に興本図書館で開催される予定。そんななか、この新田コミュニティ図書館のビブリオバトルは、足立区にある東京未来大学の学生さんによる団体「BookLink」との共催というかたちで行われました。

こちらもイベントの詳しい様子は東京図書館制覇!の方にUPしましたが、第1ゲームは全国大学ビブリオバトル2015〜首都決戦〜の予選となっており、予選の義務として大会ルールのようなものもゲーム前に説明され、そうか、大会の予選となるとこういうものも必要なのかと思いながら聞きました。この第1ゲームは地区予選の一つという位置づけで、全国大会に進出する前に地区決戦が2015年11月22日に梅田地域学習センター(梅田図書館とは別施設ですが、足立区立図書館カードを使って貸出ができる男女参画プラザ・消費者センター情報資料室がある建物)で開催されるそうです。

私自身は全国大会のようなものには興味がない、というより、ビブリオバトルは発表したり質問したりと積極的参加してこそのイベントなので、大会でなくても発表者に対して観覧者が多数になりすぎるかたちのビブリオバトルは面白くないと思っています。だから、このイベントも予選ということはほぼ無視して、この場でのイベントとして楽しんできたのですが、図書館と地元大学の学生が一緒になってのイベントという点も含めていい時間でした。

最近はカフェを併設して集客をしている図書館が増えて、それは否定はしませんが、余所にもあるものを設置するだけでは、どこの大型ショッピングモールに行ってもユニクロがあり、無印良品があり、スタバがあり…というのと同じことで、最初こそありがたがられるけど、そのうち「別にここでなくてもいい」場所になりさがる。それよりも、本を通じて人が集って交流できるイベントを、地域の人も開催側に関わるかたちでおこない、その結果図書館利用が増えるほうが、税金の使い道としても健全だし、その地域に対する愛着も湧くと思います。

私のこの1日がまさにそうですが、北区中央図書館では1冊の本を通じて参加者の皆さんといろいろお話し、足立区立新田コミュニティ図書館ではそれぞれが違う本を紹介することで話が弾む。ここでお話しできた方々はこのときこの場に行ったからこそ会えた方々で、この地域性こそが図書館が活かせる強みだと思います。どうか、各地の図書館(というより、その上にいる首長などというべきか)が、小洒落た箱を作れば人が来るだろうというような安易で愚かな考えではなく、既に図書館が持っているこうした強みに気付いてくれたらと思います。

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