東京図書館制覇!Blog版

東京23区の公立図書館を全て訪れたサイト「東京図書館制覇!」の管理人TakeniのBlogです。
こちらでは、読んだ本や東京散歩など、図書館以外のことも書いてます。

カテゴリ: 作家別:泉麻人

東京ディープな宿』読了。都内の面白い、でもオシャレなタウン誌には掲載されないような宿に、都内在住の泉麻人がわざわざ泊まり、その宿と周辺散歩を楽しむ随筆です。

久し振りに泉麻人の文章を堪能。同じ東京散歩の随筆でも、泉麻人には川本三郎にはない妄想があるのがいいのです(笑)。いや、もちろん川本さんの文章も味わい深いですが、異人坂をインテリ異人になったつもりで歩いたり、バーの客を見て"千葉のニュータウンに帰宅するオヤジが新小岩あたりのOLを「錦糸町に夜景のきれいなバー、見つけたんだ」なんていって連れ込んだ"と勝手な想像して遊ぶのは、やっぱり泉麻人なのです。

秋川の文章で、ミンミンゼミを子供にプレゼントする文章なんかも実にいい。私、この本、二日間かけて読んだのですが、この箇所があまりにも気に入ったので、一日目でこの次の章くらいまで読んだのに、二日目またこの章から読んだくらい(笑)。

阿伎留神社の境内で、子供を連れた母親が泉麻人を見かけて、話しかけてくるんですね。その際子供が、アブラゼミはたくさん採れたけど、ミンミンゼミがすばしっこくて採れないとぼやくのを聞いて、泉麻人の虫採りオヤジ魂に火がついた。携帯用の虫捕り網を取り出して、ミンミンゼミを見事ゲットし、親子を探して誇らしげに子供にミンミンゼミをプレゼントするんです。

私自身も泉麻人の文章を読むようになるまで知らなかったのですが、テレビなどで彼の顔を知っているけど、彼が昆虫採集好きだと知らない人も多いと思うのですよ。このお母さんがそういう人だったら、有名人から誇らしげにミンミンゼミをプレゼントされ、さぞびっくりしただろうなあ。

あとがきを読むと、アポを取って取材して、宿の名前を公表して書く、という本書のスタイルを拒否されて取り上げられなかった宿もあるとのことで残念。松本清張の小説に出てくるような「連れ込み宿」って、勝手に頭の中で作りあげているだけで入ったことないもんなあ。私にとっては、政治家が密談する高級料亭なんかもそうですが。これはぜひ、泉さんに本書とは別のスタイルで潜入記を書いて欲しいものです。

▼『東京ディープな宿』のレビュー
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東京自転車日記』読了。『大東京バス案内』に続いて、またも泉麻人の「東京乗り物」モノ。「東京」の名にふさわしく、ちゃんと奥多摩の方にも行っているのがすごいよなぁ。私なんぞは活動範囲も23区止まりなので、恐れいってしまいます。

泉麻人は杉並区に住んでいて、そういった西東京にも行くし、こちら側(東東京)にも遠征してくるんですよね。亀戸から明治通り南下なんて、まさに我が家周辺ですよ。さすがにこのときは杉並のご自宅からの自転車ではなく、亀戸の自転車屋でレンタルサイクルしているのですが、こちらの自転車屋は私も一度パンクを直してもらったことがあります。

そういえば、三宝寺池にカミツキガメ注意の看板があるという記述があったのですが、私も同様の記述を善福寺池に行ったときにみました。この本の文章の初出は1995年なのですが、それくらいからペットが捨てられちゃっているんですね。一度居ついちゃったらなかなか全てを捕獲することはできないんだろうな。

それにしても泉麻人本のおかげで、いつか行きたい場所メモがたくさんたまっています(笑)。梅雨が明けたら、ぼちぼちうろついてみましょうか。

▼『東京自転車日記』のレビュー
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新・東京23区物語』読了。確かに『東京23区物語』の勢いはなくなっている気はするけど、それでも充分面白かったです。

それぞれの場所の違いを、人で説明するんですよね。同じ下町を目指す観光客でも、「浅草派」と「谷根千派」がいて、「浅草派」はこうで「谷根千派」はこう、とかいった具合に。その説明の仕方も「浅草派」の食べ物はこれで、聴く音楽はこれで、、、って勝手な決め付けがこれまた面白いんです。

この本には最後に特別付録として「東京マニアック・クイズ」が載ってるんですね。実は24日に電車で読んでいて折り過ごす原因となったのがこのクイズです(笑)。私は東京マニア度が足りないのか、50問中7問しか正解しませんでした。

物心着く前の時事ネタなんかはわからなくてもいいとして、地名関係は正解したかったのですが、これがなかなか難しい。ちなみに1問。これわかります?

●江古田。西武池袋線の駅名の呼び名は

答えは続きでどうぞ。続きを読む
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東京23区物語』読了。

23区を面白おかしく解説した本ですね。といっても、昭和60年の本なので話題が古い。私は江東区立図書館からこの本を借りたのですが、「都立江東図書館」というシールが貼ってあるくらい。でも、この時代を知っている人にはすっごく楽しめますよ。私だとちょうど中学生の頃なので、書いてあることがわかる、わかる。

<中野と落合を東中野の間くらいにすむ女の子>が<航空会社の「BALI」とか「HAWAII」のパンフを集めるのが趣味で、愛聴版は杉山清貴とオメガトライブ>みたいな勝手な決め付けをバシバシしていくのですが、これが確かにって感じで笑えるんですよね。こういうのってその時代に読んでも笑えるけど、20年後に読むと更に笑えます。

これ、現代版で作って欲しいなあ。「東京23区物語 2007」なんて出してくれませんかね、泉さん。

それに、23区ってそれぞれ本当に特徴あるので、「動物占い」みたいなもので「東京23区占い」が作れるんじゃないかって気がしてきた(笑)。「江東区のあなたは、高層マンションを次々と建てて新しいものをどんどん取り入れるような一面を持っていますが、臨海副都心で賑わっている港区台場を横目に地味さをぬぐえない有明のような役割を押し付けれられることが多いです。ただ、清澄庭園や亀戸天神のように、昔から地味に愛されている部分も多いので、無理に新しいものを追わず、自分のいいところを大事にしましょう。」みたいな。

それはともかく、泉さんにはすっかりハマってますね。江東区立図書館で検索したら検索数110件です。よ〜し、読むぞ〜。
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会社観光』読了。先日読んだ『大東京バス案内』の中で、銀座の明治屋に触れたときに、「以前、会社を覗き見してその模様を綴るエッセーを週刊誌で連載していたことがあって、その中で明治屋の社内も覗いた」という記述があったので、書名からこれかと思って読んでみました。結果はハズレ。この本も会社をふらりとアポなしで観光するという雑誌連載を単行本化したものなので、これ以外にも同様の連載をやっていて、そちらで明治屋に行ったのでしょうか。う〜む、泉麻人制覇でもすればいつか巡り会えるかな(笑)。

で、こちらの本ですが、やはり「会社をふらりとアポなしで観光する」という企画は、うまく行くと面白いのですが、断られちゃうとどうにもならないですね。この連載の最初が三菱銀行本店なのですが、初っ端から警備員に阻まれて退散し、会社周辺の散歩に逃げています(笑)。まあ、当たり前と言えば当たり前ですよね。

そういや昔、銀行に就職した友達の勤めている支店に遊びに行って、窓口の奥で仕事をしている友達に気付くまでソファでじっと見ていたのですが、気付いた後に聞いた話だと、そういう変な客は本来なら警備員が声を掛けないといけないそうで、私が声を掛けられなかった事実に彼は納得いっていませんでした(つまり、警備員がちゃんと仕事していないじゃん!と思った訳ですね)。

まあ、私にしてみれば、結構会社観光の才能があるってことなのかもしれません(笑)。この会社観光の連載では「いかに警備員に不審がられず進入するか」というのがミソなので。

それにしても、ヨソの会社を覗くというのは、ヨソのお宅にお邪魔するのと同様に楽しいですよね。ちょっとしたことでも、「ここの会社ではこういう風にしているんだ〜」とか。この企画、別に「ふらりとアポなしで」じゃなくても面白かったんじゃないかなあ。たとえアポを入れて会社側が構えていたとしても、泉麻人ならきっとちらりと見える普段の姿を見つけてくれるはず。

で、次は『東京23区物語』という同じく泉麻人の本を借りております。本当に泉麻人制覇(但し、単行本化されているものに限る)をしてしまいそうです(笑)。

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大東京バス案内』読了。ヤバい。これは面白い。本当にバスマニアになってしまいそうだ(笑)。

バスの路線って思わぬところが一本で行けたりするところが面白いですね。乗り継いでいくのもまた面白いし。前に都バスの一日乗車券買って、文京区の方を回って、高田馬場方面まで行って帰ってきたことがあるのですが、あれも面白かったなあ。電車だけだとなかなか通らないところを通ったりとかね。江戸川区のスケートリンクにバスで行ったときも、往復のバスが楽しかった記憶があります。

この本の数箇所に、ユーターンできない場所でバスをターンさせるためのターンテーブルというのが出てくるのですが、私今まで見たことありません。今でもどこかに残っているのでしょうか(この本の文章は1995,96年に書かれている)。イメージとしては、駐車場やなんかにあるターンテーブルの大きい番だと思うのですが。

それに、私は初めて泉麻人の単行本をまともに読んだのですが(これまでは、雑誌のコラムの連載等を読む程度だった)、バスマニアを差し引いた泉麻人の文章だけでもすっごくおかしいんです。

バスの中や行った先で大学生くらいの男女のグループがいると、勝手な想像をしてヤキモキしたり。あと、コンパニオンに対してはやたらと辛口になるんですよね。

レインボーブリッジのコンパニオンに対しては
こんな閑散としたレインボーブリッジのゲートに五人も六人もコンパニオンをおいて、これほどわかりやすい税金のムダ遣い、もない。ま、この仕事を切られたら、松戸あたりのキャバクラに流れていく身なのかもしれない。
八王子から陣馬高原へ向かうボンネットバスの車掌さんに対しては
観光用に仕込んだ"バブル崩壊後の元コンパニオン"といった線、ではないだろうか。あとで尋ねたら、ふだんは界隈の学校に通っている女子大生のバイトさん、ということだった。
とか。泉麻人、何かコンパニオンに恨みがあるのでしょうか(笑)。

それと、笑っちゃったのが、既に顔が知れている人なのに、しれっとしたことを言ったりするんですよね。
畑の柵の隙間から、それをカメラに収めようとしていたら、通行人がやってきて、ばつが悪くなって、尋ねた。
―このあたり、ふのりやってる家、あるんですよね。そういうの研究している者なんですけど…
泉さん、顔の知られている存在で「ふのり研究者」って(笑)。私、この部分外食先で食後のお茶を飲みながら読んでたんですけど、想像してふきだしちゃいましたよ。

そんなことを思いながら読んでいたら、この人『東京自転車日記』という本も出していたんですね。これは読まないと!

あともう一つ
以前、会社を覗き見してその模様を綴るエッセーを週刊誌で連載していたことがあったが
という記述があって、これも気になる。『会社観光』という本がそれかなあと思って、とりあえず図書館で予約してみました。これは来てからのお楽しみ。

でも、それより、私も外を散歩したいな〜。最近、ちょっと仕事で手一杯で、図書館訪問も滞っていますが。。まあ、外に行けないときには、本で散歩を楽しむしかないですね。

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