ベルカ、吠えないのか?』読了。いやあ、圧倒されまくりで読みました。「BOOK」データベースの表現を借りると、<四頭のイヌから始まる、「戦争の世紀」>という内容の小説。軍用犬が、人間の都合に翻弄されながらも繁殖し、その子孫が世界中に広がって…生命力に溢れる物語というか、とにかく読んでいると戦闘心が高まります(笑)。

私はこの話のどこまでがフィクションで、どこまでが史実なのかもわからない。いや、それどころか、イヌの生態に詳しくないので、自分が産んだのではない仔犬に、出産経験のないメス犬がどれほど母性を感じるものかなど、描かれていることの生物学的妥当性もよくわからない。

でも、そんなのどうでもいいんです。なぜなら、この闘争心に溢れたイヌ達が凛々しいから。どれくらい本当っぽいかを考える暇があったら、この世界に浸っていたいという感じ。

このイヌ達は、人間に従属しているのではなく、その場その場の状況を受け入れて、自分の生をしっかり歩んでいるだけなんですよね。人間だって、与えられた状況に屈する人になってしまうか、与えられた状況を活用する人になるかは、その人次第。

私も、たとえ人質に取られても生き抜ける人間になりたいなあ。と思ったところで、お金持ちのお嬢ではないし、誘拐なんてされないだろうけど(笑)。

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