東京図書館制覇!Blog版

東京23区の公立図書館を全て訪れたサイト「東京図書館制覇!」の管理人TakeniのBlogです。
こちらでは、読んだ本や東京散歩など、図書館以外のことも書いてます。

カテゴリ: 作家別:都筑道夫

退職刑事〈2〉』読了。

最近、仕事でず〜〜っと液晶画面に向かいっきりで息抜きをしたくて、本を持って外をふらふらしては、適当なところで喫茶店に入って読書ということをしてきたのですが、そんなときにぴったりの小説。深く考えずにひょいひょい読めちゃう。

いわゆる安楽椅子探偵ものなんですよね。退職刑事が現職刑事の息子のところに遊びに行っては、悩んでいる事件の話を聞いて解決するという話。解決って言っても、たぶんこうだっていう解を出すだけで、証拠固めをして、、みたいな現実的な話は全く出てこない。それがすっごく気楽に読めて楽しいんです。

散歩と読書というのは、ホントいいですね〜。

▼『退職刑事2』のレビュー
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退職刑事(1)』読了。

いわゆる安楽椅子探偵小説。自分で足を使って調べるんじゃなくて、聞いた情報から事件を推理するってやつですね。この作品は現職刑事である息子の抱えた難事件を退職刑事である父親が推理するという形を取っています。本書には短編がいくつか収録されています。

都筑道夫は『誘拐作戦』を読んだときからそのテンポのよさがいいなあと思っていました。これも、謎そのものというより、父親と息子の微妙なバランスがいいですね。最初は父親が自分の事件を聞きたがるのを少し煙たがっていた息子が、そのうち焦らして話すようになったりとか(笑)。

それと面白かったのが、この中に男物のパンツ1枚だけで後は全裸という女性が殺されている事件があるのですよ。なぜ男物のパンツを穿いているかが謎なのですが、これって実際にあった事件なんですって。

実際の事件では、全裸の女性を殺してしまった犯人が、自分は殺しただけなのに強姦もしたと思われたらどうしようと慌てて、自分のパンツを被害者に穿かせたのだとか。でも、事実の通り書いても読者に納得してもらえると思えないから、それ以外の論理的な解決を考えて小説にしたそうです。

論理的に納得いく話ってのは、意外と作り物なのかもしれませんね(笑)。

▼『退職刑事(1)』のレビュー
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誘拐作戦』読了。

ちょっとコメディめいた誘拐事件を書いたこの小説、登場人物の中の二人が章ごとに交互に書き手となっています。セリフも軽快、ストーリーもドタバタしていて、昔の日活映画みたいな感じ。

と言っても私もそんなに日活映画観たことあるわけではないのですが。昔、中野武蔵野ホールで小林旭特集やってるときに何日か行ってみたりしてました。この映画館も2年前に閉館してしまったようですね。

それはさておき、そんな娯楽映画を思わせるような小説です。この小説も昭和37年に書かれた作品。すいすい読んで、楽しかったな〜と思っていたら、「著者による註」なるものが最後に出てきます。

この作品、登場人物である二人が「自分達がまんまとやってのけた計画を試しに小説化してみたら、意外と面白いのでどこかの作家をゆすって、その作家の作品として世に公表してやろう」というスタイルを取っているのですが、それに対して著者から「まんまとやってのけたといっても実は矛盾がある」という指摘があるんですね。読者にはどうぞこれを見つけてくださいと。

さて、ここは先日『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』で著者からの謎を解けずに玉砕した私です。今度こそはリベンジとストーリーを振り返り…

さて、ここぞと見当をつけて答え(「著者による註」の次ページに文字を上下逆さにして印刷してある)を見たら、またしてもハズれ(笑)。というか、こちらのは文章を隈なく読んで解くような謎ではなく、もっと根本的な問題だったのでした…。

解答は言われてみればごもっとも。「どちらかが〜」「私が〜」を読んだ後に読むという偶然さえもが、私を惑わせる要因として働いてしまった。

そんなわけでまたしても著者からの謎が解けない読者となってしまったのでした。

▼『誘拐作戦』のレビュー
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