東京図書館制覇!Blog版

東京23区の公立図書館を全て訪れたサイト「東京図書館制覇!」の管理人TakeniのBlogです。
こちらでは、読んだ本や東京散歩など、図書館以外のことも書いてます。

カテゴリ: 作家別:クレイグ・ライス

時計は三時に止まる』読了。軽く楽しめる小説が読みたいなと思って図書館で借りてきた、クレイグ・ライスのミステリ。この小説が弁護士マローンシリーズの第1作なんですね。

主人公ジェイクがマネージャーを務めるバンドリーダーのディックは、お金持ちの伯母に縛られた生活を送っているホリーと駆け落ちをするはずだったのに、ホリーがやってこない。ジェイクとディックがホリーの家に行ってみると、伯母さんが殺され、ホリーに殺人容疑が掛かっている…。

マローンシリーズらしく、登場人物のやることはめちゃくちゃです(笑)。ホリーを守るためと称して、現場を見分している際にホリーを脱走させるは、秘密を持つ人や自分で謎を解こうとする人が隠し事をして、全てをマローンに話すのはホリーだけと言えるくらい。そんなドタバタミステリを、最初から誰も信じていないマローンが解決していきます。

法律や社会規範より、自分ルール優先で皆が行動するのも、古きアメリカっぽい雰囲気。開拓時代の空気が残っている頃ならまだしも、今はさすがにこんな雰囲気は薄れているでしょうが、そうした雰囲気こそがハードボイルドを生み出したんですよね。で、それをハードボイルドではなく、ドタバタミステリにしているのがライス。

筋立てとしては、後の作品ほどの面白みがない気もしますが、シリーズの登場人物の出会いからの関係がわかるので、シリーズを読んでいる身としてすっきりした気分。でも、ライスを読んだことない人には、子供達がミステリ作家のお母さんの宣伝のために殺人事件を解決しようとドタバタする『スイート・ホーム殺人事件』の方が断然お薦めです。

▼『時計は三時に止まる』のレビュー
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マローン御難』読了。先日、世田谷区桜丘図書館に行ったとき、外国小説の文庫の「ラ」が、目線よりちょっと上辺りにあって、久しぶりにクレイグ・ライスの本を読んでみようかという気になり、借りてきました。ライスらしい、笑えるミステリ。

この作品は、何といっても最後の最後が笑えます。これまでのストーリーを全て吹き飛ばしてしまう結末で、読者は大笑いですけど、登場人物にとっては笑うしかないという展開。その前振りは何度も出ているので、読者は薄々いつかはそうなることはわかっていて、まだかまだかと思っているうちに、いろんなことが起こって前振りのことも忘れてしまった、最後の最後にそれが起こる…という仕掛けなんです。

ある日、ふと自分のオフィスに戻ったら死体があったり、誘拐されていることになっている少女を押し付けられたり、タイトル通りに災難が次から次へと降ってくるのに、美しい女性が目の前に現れると、コロッと忘れられるマローンもいいなあ。この楽天性は、私も持っていたいです。

▼『マローン御難』のレビュー
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死体は散歩する』読了。砂町図書館の特集で見かけて借りた本ですが、気楽に読むミステリーという感じですね。謎解きが主というよりは、登場人物同士の掛け合いを楽しむのが主で。

謎解きという点では、犯人が登場したときから何とも怪しくてわかっちゃうんですよ。いわば、田中健が2時間ドラマに出ていたら、ストーリーを知るまでもなく、田中健が犯人なんだろうなとわかるように(笑)。と言っても、いくつか起こる事件のうち、その最初から怪しい人が犯人でないものもあるので、怪しさがいいミスリードになっている点もあるのですが。

いろんな人が勝手に犯人が誰と思い込んで、その人と自分を助けるために細工をしていく(ので、死体が散歩するのです)のもいかにもクレイグ・ライス。本格派ではなく楽しく読めるミステリーは、分厚い硬派な本を読んだ後なんかに読むとよさそう。

▼『死体は散歩する』のレビュー
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大あたり殺人事件』読了。

う〜ん、期待していたほど面白くなかったかな。先日読んだ『スイート・ホーム殺人事件』を書いたクレイグ・ライスの他の作品を読んでみようと借りたのだけど、『スイート・ホーム殺人事件』の方にあったような、ミステリのついでに繰り広げられる微笑ましいエピソードがこちらにはなくて。期待していたほどドタバタな感じもなかったなぁ。

私は一作品気に入ると、立て続けにその作家を読もうとする傾向があるんですよね。伊坂幸太郎なんてそのいい例で、これはいいと思った時点で江東区が所蔵している伊坂作品全てに予約をしてしまった。最近は読むたびに何かしら文句を書いているのに、それでも伊坂作品を読んでいるのはひとえに予約をしてしまったがゆえです(笑)。

まあ、気に入って他の作品を読んでみようと思うのも縁、外れだったとその作家に手をつけなくなるのも縁でしょうか。最初にどの作品を読むかというのも縁ですよね。

▼『大あたり殺人事件』のレビュー
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スイート・ホーム殺人事件』読了。あ〜、私もこんな家族を築きたい、と思いました。

未亡人にしてミステリー作家のマリアンは、娘のダイナ、エープリルと息子アーチーを抱えて、執筆に明け暮れる毎日。その隣家で殺人が起きるのですが、この子供達が「母さんが殺人事件を解けば、本の宣伝になる!」とマリアンをそそのかす。しかし、マリアンが乗らないため、三人は自分達で解決しようと乗り出した。そして出会った事件の担当者ビル・スミス警部をお母さんのお相手に、という企みまで加わって、探偵役やら恋のキューピット役に三人が大活躍!

この三人が、ときには喧嘩しながらも協力して自分の役割をこなし、目的を果たしていく様が微笑ましい。ビル・スミスには「お母さんがあなたを夕食に招待した」ということにし、お母さんには「ビル・スミスがこの辺に用事があるんだけど、夕食を食べる場所がないというので、うちに誘ってあげた」ということにして。その際には自分達も幼い感じの格好をしたり(あまり大きな連れ子がいるという印象を与えないために)とか、芸も細かいのですよ(笑)。

そして、それが自分達の欲のためでなく、お母さんを思ってというところがまた可愛いですね。といっても、隙あらばその主目的の周りで自分達の望みも満たしていたりして、したたかな子供達です。

この三兄弟のシリーズがあったら読みたいところだけど、これはシリーズものではないようですね。その代わりと言ってはなんですが、マローン弁護士シリーズが「定番の三人がドタバタを繰り広げる」といったもののようで。さっそく予約をしてしまいました。

貸出期限に追われる生活に、自ら更なる追い打ちをかけていますね(笑)。今日はこれから順番が回ってきた『魔王』を借りてきます。

▼『スイート・ホーム殺人事件』のレビュー
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