この記事は、図書館の話題ではないので、図書館関係の話が目当ての方は読む必要ないです。そして、日本GP観戦記を読もうと検索してきた方、ようこそ。台風18号が迫り来るなか開催された2014年F1日本GPを見に行ってきました。
今年からマシンの仕様に関するルールが大幅に変わり、更に台風の影響で1994年以来のフルウェットレースということで、楽しさと疲れが入り混じる観戦でしたが、以下、雑感や今後観に行こうと思ってる人に役立つかもしれないメモを記録しておこうと思います(長文ですが、ご容赦を)。
◆ビアンキがクラッシュ、意識不明
まずは、クラッシュして今尚意識不明のビアンキの回復をお祈りします。彼はダンロップで滑ってコースアウトしてしまったのですが、向かった先にはその直前に同じところで滑ったスーティルのマシンを撤去するためのクレーン車が出ており、そのクレーン車にビアンキの車が突っ込んだかたちになってしまいました。
その瞬間映像を放送しないことにしたくらいだから、かなり衝撃的な事故だったのだと思う、というより、YouTubeに上がっている、本来ならば撮影してはいけないはずの映像を見てしまいましたが、クレーン車を跳ね上げて更に奥へと突っ込んでしまっており、スピードもかなり出ています。オフィシャルに怪我人が出ていてもおかしくないので、そちらも心配。レースもこの事故により46周目で赤旗中止となりました。
今回の雨は、レース開始直前に結構強く降り、レース開始頃には弱まったのですが、後半でもう一度強くなって、スーティルやビアンキのコースアウトは後半の強い雨が大きな要因。なので、マッサなどはレースを停止すべきだったと言っているようですが、それくらい路面に水があるにも関わらずウェットではなくインターミディエイトを履いてた人が少なくなく、スーティルもビアンキもインターミディエイトを装着していました。素人目には、水しぶきの大きさが1度目の中断後再開時のウェットタイヤが義務付けられたときに近づいているように感じたので、危険度で言えば停止しなかったことよりタイヤ選択の方が大きいように個人的には思います。安全性より1秒でも速くという気持ちを優先させてしまったのではと。素人には本当の原因はわかりませんが…。
ちなみに、家に帰ってからCSの録画を見てそうだったのかと思ったのは、CSの放送では放送時間内にビアンキに何が起こったのかわからないまま終了していたこと。現地では、赤旗中止前のセーフティーカーの時点で、場内放送によってビアンキがクレーン車に追突したことは知らされていたんです。おそらく、場内放送はサーキットからの情報を元に放送していたのに対し、フジテレビはFIAからの情報を元に放送していたためにそういうことになったのではないかと思います。
◆レース展開
レース最後の話を先に書いてしまいましたが、レース展開を最初から追ってみますと、路面がウェットすぎるので15時のレース開始はセーフティカースタート。で、走ってみたものの、やはりレースをできる路面ではないということになり、2周したところでレース中断。ただ、少なくとも私がいた西コース辺りでは、レース開始時点で強い雨が降っていたというより、レース開始前に強い雨が降り、開始時の天候としては小雨でコース上には直前の雨が残っていたという状態でした。中断からレース再開まで何分かかったか覚えていないけど、体感的にはそんなにかからなかったように思います(15〜20分くらい?)。
レース再開も最初はセーフティカー先導のもとで行い、再開直後の3周目でフェルナンドが電気系統のトラブルでリタイア。私はフェルナンドを見るためにF1見ているようなものなのでがっかりしましたが、今のフェラーリにがっかりさせられるのは慣れているのでそれほど落ち込みませんでした…というのも、いいんだか悪いんだか(笑)。
それからしばらくは車がコース上を走ることにより路面状況がよくなり、あちこちで激しい争いが起こって見応え充分。特に、ルイスとニコの競り合いは面白かったです。チャンピオンシップ争いは実質上この2人に絞られており、今回もポールポジションがニコで、ルイスが2番グリッド。で、セーフティカースタートだったのでスタートで順位が入れ替わることもなく、あっと言う間に2人で3番手以降を突き放して2人の争いに。
メルセデスの速さは別格で、雨が降ろうがそれで他のマシンにチャンスが来るような差ではないという川井ちゃんの話が、視覚的に理解できました。ホント、1周でこんなに差がつくのかってくらい、2台だけどんどん先に行ってしまうんです。で、競り合いの結果、29周目の第2コーナーでルイスがニコをパスして先頭に浮上。ニコはおそらくもうタイヤがダメで、そこからはズルズルと差を広げられてしまい、その順位のままレース終了を迎えました。
この2人に関しては、どちらもマシントラブルに見舞われず、コース上でバトルをしたというのがよかったです。ここのところ「どちらかにマシントラブルが起こる」「ぶつかった 、押し出した、チームの指示に不満などで、揉める」のどちらかが必ず起きてて、どちらも起きなかったのは今年最初の数戦以来のことではないでしょうか。きちんとレースで争う方が絶対面白いです。
それと、セブがヘアピンでマッサをパスしたり、リカルドが何とS字でボッタスをパスしたりと、予選(ドライだった)を多少捨ててもレイン用セッティングで臨んだレッドブルもお見事。土曜のフリー走行前にベッテルが今季限りでレッドブルを離れることが発表されたのですが、今季の最後まではレッドブルで全力を尽くすことを見せてくれたセブが最終的には3位表彰台となりました。
そうしたバトルが起こるくらい、レース再開後暫くは雨も弱くて路面が回復方向にあったのですが、16時半くらいからかな、また少し雨が強くなってきて、インターミディエイトからウェットに変える人もちらほら登場。最初の赤旗中断の頃と同じくらい水しぶきが大きくなって、皆ウェットに変えた方がいいんじゃない?と思っていたところでスーティルのクラッシュ、この時点ではイエローが出ただけだったのですが、少ししてからセーフティカーが入り、今思えばビアンキがクラッシュしたことでセーフティカーを入れたのでしょう。で、そのすぐ後に赤旗中止となりました。
◆ウェットレース観戦
辛い事故が起こった根本的な要因はやはり雨。私はサーキットに10時半前に着いたのですが、霧雨になったりやや強くなったりと程度が変化しただけで、基本的には着いたときからレース終了までずっと雨でした(皮肉なことに、表彰式が終わって帰り始めた頃に雨は止みました)。
私は、自転車に乗るときなどに使っていた一般的なレインコートを持って行ったのですが、もっときちんとしたアウトドア用などのレインウェアを着ていけばよかったと反省。屋根があるグランドスタンドで見る場合はともかく、私はそうではなかった(ヘアピンの後の付近・J席)ので、袖口や足元は濡れてしまいました。
次にウェットレースを観戦することになったら、袖口や足元もしっかりカバーするものを用意しようと思います。あと、鞄も普通のリュックを持って行ってしまったのですが、これも防水仕様にするか穴をあけたビニール袋をかぶせるなどした方がよかったかも。
ちなみに、観戦席では周囲の人の視界を妨げるので傘は使用できません。現地のショップで雨を防いでくれるポンチョを売っているので、万が一忘れた場合はそちらをどうぞ。
あと、これは普通の雨だったらこんなことにはならなかったかもしれませんが、台風による天候の乱れが予想されていたためにレース後のイベントが中止になってしまい、皆の帰る時間が集中して白子行のバスでかなり待たされました。私は例年だと表彰式の後のインタビューを聞いた直後にすぐ帰ってて、そうすれば待ち時間はほぼ無しでバスに乗れます。でも、今回は濡れて寒くなったので温かいものを食べたり、濡れたレインコートを脱いだりして、表彰式から1時間くらいしてからバス乗り場に行ったら長蛇の列。それでも、レース後のイベントが開催されていれば、それに参加する人・しないで帰る人に分かれるので帰り時間がちらばるのですが、今回はそうならずにバスに乗るまで45分ほど待ちました。
おかげで指定席を買っていた新幹線に乗り遅れて、さあどうしようとネットで調べているうちに知ったのですが、乗り遅れた指定席特急券を使って、同じ日の新幹線の自由席に乗れるんですね。その制度を使って、追加料金なしで帰ることができました。
◆1.6リッターV6ターボエンジンの音
去年と今年の大きな違いの一つであるエンジン音を、実際に自分の耳で聴いたらどう感じるだろうというのも、今年の観戦のポイントでした。
私の感想としては、かなりしょぼいかもしれないと心して行ったせいか、はたまたテレビで毎戦見ているうちに慣れたせいか、「そんなに悪くない」というところ。現地に行くと、F1マシンの速さや一流選手のドライビングに目が行くし、音が少しくらい小さくなっても私は気になりませんでした。
また、今回はレースが混乱したこともあり、場内放送が聞きやすいという点でも助かりました。去年以前だと、各車の位置が近くにまとまっているスタート直後ならまだしも、コースのあちこちに散らばってくるとサーキット全体が轟音に包まれてしまい、場内放送が全然聞こえなくなってしまいましたが、今年は目の前をマシンが通ってるとき以外は場内放送もよく聞こえました。
思えば、ノーズやフロントウィング、リアウィングなどのルールが変わるたびに、初見では今年のマシンはダサいと感じるものの日本GPの頃には見慣れている、というのを繰り返してたし、音についても慣れるものだなあというところです。
◆観戦席
今回は、今年のフェラーリでは(今年「も」というべきか)フェルナンドの勇姿が見られないだろうということでテンションが低かったので、値段が安いG席(130Rの後)を買ってたんです。これが座ってみたら私にはストレスが溜まる席で、土曜の帰りにモビリティステーション(現地のチケット売場)に駆け込んで、J席(ヘアピン後)のチケットを買い直しました。この決断は、我ながらよかったです。
まず、金曜はグランドスタンド以外は自由席なので、午前はS字(C席)、午後は最終シケイン(Q席)で観戦。ここは以前買ったことがある席でそれぞれ見どころあり、勝手知ったるところ。ちなみに、私は2011年から鈴鹿に見に行ってて、2011年がC席、2012年がB席、2013年がQ席。それぞれよかったです。
で、土曜からは自分が買った席にしか座れなくなるので、ここで初めてG席に行ってみたら、限られた視野をあっという間にマシンが走り去ってしまうし、サーキットビジョンがないのに場内放送が例年よりよく聞こえるがゆえに、何かが起こっていることがわかるにも関わらず詳細が見られないしで、かなりがっかりだったんです。で、この席で日曜を過ごすのは嫌だと思い、J席を購入。G席もJ席も安いので、両方足してもグランドスタンドで一番安いV1席の半分程度のお値段です。
買い直したJ席からはヘアピンも視野に入るのですが、今回はここでパスもあったし、パスしたかと思いきや次の200Rで挽回されるなどもあってとても面白く、買い直した自分を褒めました(笑)。
◆入り待ち
私は白子からバスで鈴鹿に行くのですが、早めにサーキットに行くとバス降り場からサーキット入口に行く途中に、サーキット入りするドライバーを待つ列ができています。ドライバーがサーキット入りする際に正面駐車場の間の道路を抜けていくので、道路脇に並んでいれば車の中にいるドライバーに会えるというわけ。わざわざどこかにいかなくてもサーキットに行く通り道で見られる上に、私はもともと混雑を避けるために早めの電車に乗るので、入り待ちに間に合ったときには私も待っています。
今年は日曜の10:20頃にバスを降りて、ルイス以外の主要ドライバーは見ることができました。ドライバー達の多くは入り待ち行列に応えてスピードを緩めてくれるし、待っている私たちをスマホで撮影するドライバーもいるくらい。マルドナードに至っては、窓から乗り出して手を挙げて、並んでいる観客たちと次々ハイタッチという警備員泣かせなことまでしていました(笑)。
私がびっくりしたのは、キミが行列に手を振ったこと。去年は土曜も日曜もさっさと走り去ってしまい、むしろこの態度こそキミだと思っていたのですが、今年は機嫌がよかったのか。
以上、本当に雑感ですが、2014年F1日本GPの記録です。やっぱり生観戦はいいですね。また来年も行きたいです。
今年からマシンの仕様に関するルールが大幅に変わり、更に台風の影響で1994年以来のフルウェットレースということで、楽しさと疲れが入り混じる観戦でしたが、以下、雑感や今後観に行こうと思ってる人に役立つかもしれないメモを記録しておこうと思います(長文ですが、ご容赦を)。
◆ビアンキがクラッシュ、意識不明
まずは、クラッシュして今尚意識不明のビアンキの回復をお祈りします。彼はダンロップで滑ってコースアウトしてしまったのですが、向かった先にはその直前に同じところで滑ったスーティルのマシンを撤去するためのクレーン車が出ており、そのクレーン車にビアンキの車が突っ込んだかたちになってしまいました。
その瞬間映像を放送しないことにしたくらいだから、かなり衝撃的な事故だったのだと思う、というより、YouTubeに上がっている、本来ならば撮影してはいけないはずの映像を見てしまいましたが、クレーン車を跳ね上げて更に奥へと突っ込んでしまっており、スピードもかなり出ています。オフィシャルに怪我人が出ていてもおかしくないので、そちらも心配。レースもこの事故により46周目で赤旗中止となりました。
今回の雨は、レース開始直前に結構強く降り、レース開始頃には弱まったのですが、後半でもう一度強くなって、スーティルやビアンキのコースアウトは後半の強い雨が大きな要因。なので、マッサなどはレースを停止すべきだったと言っているようですが、それくらい路面に水があるにも関わらずウェットではなくインターミディエイトを履いてた人が少なくなく、スーティルもビアンキもインターミディエイトを装着していました。素人目には、水しぶきの大きさが1度目の中断後再開時のウェットタイヤが義務付けられたときに近づいているように感じたので、危険度で言えば停止しなかったことよりタイヤ選択の方が大きいように個人的には思います。安全性より1秒でも速くという気持ちを優先させてしまったのではと。素人には本当の原因はわかりませんが…。
ちなみに、家に帰ってからCSの録画を見てそうだったのかと思ったのは、CSの放送では放送時間内にビアンキに何が起こったのかわからないまま終了していたこと。現地では、赤旗中止前のセーフティーカーの時点で、場内放送によってビアンキがクレーン車に追突したことは知らされていたんです。おそらく、場内放送はサーキットからの情報を元に放送していたのに対し、フジテレビはFIAからの情報を元に放送していたためにそういうことになったのではないかと思います。
◆レース展開
レース最後の話を先に書いてしまいましたが、レース展開を最初から追ってみますと、路面がウェットすぎるので15時のレース開始はセーフティカースタート。で、走ってみたものの、やはりレースをできる路面ではないということになり、2周したところでレース中断。ただ、少なくとも私がいた西コース辺りでは、レース開始時点で強い雨が降っていたというより、レース開始前に強い雨が降り、開始時の天候としては小雨でコース上には直前の雨が残っていたという状態でした。中断からレース再開まで何分かかったか覚えていないけど、体感的にはそんなにかからなかったように思います(15〜20分くらい?)。
レース再開も最初はセーフティカー先導のもとで行い、再開直後の3周目でフェルナンドが電気系統のトラブルでリタイア。私はフェルナンドを見るためにF1見ているようなものなのでがっかりしましたが、今のフェラーリにがっかりさせられるのは慣れているのでそれほど落ち込みませんでした…というのも、いいんだか悪いんだか(笑)。
それからしばらくは車がコース上を走ることにより路面状況がよくなり、あちこちで激しい争いが起こって見応え充分。特に、ルイスとニコの競り合いは面白かったです。チャンピオンシップ争いは実質上この2人に絞られており、今回もポールポジションがニコで、ルイスが2番グリッド。で、セーフティカースタートだったのでスタートで順位が入れ替わることもなく、あっと言う間に2人で3番手以降を突き放して2人の争いに。
メルセデスの速さは別格で、雨が降ろうがそれで他のマシンにチャンスが来るような差ではないという川井ちゃんの話が、視覚的に理解できました。ホント、1周でこんなに差がつくのかってくらい、2台だけどんどん先に行ってしまうんです。で、競り合いの結果、29周目の第2コーナーでルイスがニコをパスして先頭に浮上。ニコはおそらくもうタイヤがダメで、そこからはズルズルと差を広げられてしまい、その順位のままレース終了を迎えました。
この2人に関しては、どちらもマシントラブルに見舞われず、コース上でバトルをしたというのがよかったです。ここのところ「どちらかにマシントラブルが起こる」「ぶつかった 、押し出した、チームの指示に不満などで、揉める」のどちらかが必ず起きてて、どちらも起きなかったのは今年最初の数戦以来のことではないでしょうか。きちんとレースで争う方が絶対面白いです。
それと、セブがヘアピンでマッサをパスしたり、リカルドが何とS字でボッタスをパスしたりと、予選(ドライだった)を多少捨ててもレイン用セッティングで臨んだレッドブルもお見事。土曜のフリー走行前にベッテルが今季限りでレッドブルを離れることが発表されたのですが、今季の最後まではレッドブルで全力を尽くすことを見せてくれたセブが最終的には3位表彰台となりました。
そうしたバトルが起こるくらい、レース再開後暫くは雨も弱くて路面が回復方向にあったのですが、16時半くらいからかな、また少し雨が強くなってきて、インターミディエイトからウェットに変える人もちらほら登場。最初の赤旗中断の頃と同じくらい水しぶきが大きくなって、皆ウェットに変えた方がいいんじゃない?と思っていたところでスーティルのクラッシュ、この時点ではイエローが出ただけだったのですが、少ししてからセーフティカーが入り、今思えばビアンキがクラッシュしたことでセーフティカーを入れたのでしょう。で、そのすぐ後に赤旗中止となりました。
◆ウェットレース観戦
辛い事故が起こった根本的な要因はやはり雨。私はサーキットに10時半前に着いたのですが、霧雨になったりやや強くなったりと程度が変化しただけで、基本的には着いたときからレース終了までずっと雨でした(皮肉なことに、表彰式が終わって帰り始めた頃に雨は止みました)。
私は、自転車に乗るときなどに使っていた一般的なレインコートを持って行ったのですが、もっときちんとしたアウトドア用などのレインウェアを着ていけばよかったと反省。屋根があるグランドスタンドで見る場合はともかく、私はそうではなかった(ヘアピンの後の付近・J席)ので、袖口や足元は濡れてしまいました。
次にウェットレースを観戦することになったら、袖口や足元もしっかりカバーするものを用意しようと思います。あと、鞄も普通のリュックを持って行ってしまったのですが、これも防水仕様にするか穴をあけたビニール袋をかぶせるなどした方がよかったかも。
ちなみに、観戦席では周囲の人の視界を妨げるので傘は使用できません。現地のショップで雨を防いでくれるポンチョを売っているので、万が一忘れた場合はそちらをどうぞ。
あと、これは普通の雨だったらこんなことにはならなかったかもしれませんが、台風による天候の乱れが予想されていたためにレース後のイベントが中止になってしまい、皆の帰る時間が集中して白子行のバスでかなり待たされました。私は例年だと表彰式の後のインタビューを聞いた直後にすぐ帰ってて、そうすれば待ち時間はほぼ無しでバスに乗れます。でも、今回は濡れて寒くなったので温かいものを食べたり、濡れたレインコートを脱いだりして、表彰式から1時間くらいしてからバス乗り場に行ったら長蛇の列。それでも、レース後のイベントが開催されていれば、それに参加する人・しないで帰る人に分かれるので帰り時間がちらばるのですが、今回はそうならずにバスに乗るまで45分ほど待ちました。
おかげで指定席を買っていた新幹線に乗り遅れて、さあどうしようとネットで調べているうちに知ったのですが、乗り遅れた指定席特急券を使って、同じ日の新幹線の自由席に乗れるんですね。その制度を使って、追加料金なしで帰ることができました。
◆1.6リッターV6ターボエンジンの音
去年と今年の大きな違いの一つであるエンジン音を、実際に自分の耳で聴いたらどう感じるだろうというのも、今年の観戦のポイントでした。
私の感想としては、かなりしょぼいかもしれないと心して行ったせいか、はたまたテレビで毎戦見ているうちに慣れたせいか、「そんなに悪くない」というところ。現地に行くと、F1マシンの速さや一流選手のドライビングに目が行くし、音が少しくらい小さくなっても私は気になりませんでした。
また、今回はレースが混乱したこともあり、場内放送が聞きやすいという点でも助かりました。去年以前だと、各車の位置が近くにまとまっているスタート直後ならまだしも、コースのあちこちに散らばってくるとサーキット全体が轟音に包まれてしまい、場内放送が全然聞こえなくなってしまいましたが、今年は目の前をマシンが通ってるとき以外は場内放送もよく聞こえました。
思えば、ノーズやフロントウィング、リアウィングなどのルールが変わるたびに、初見では今年のマシンはダサいと感じるものの日本GPの頃には見慣れている、というのを繰り返してたし、音についても慣れるものだなあというところです。
◆観戦席
今回は、今年のフェラーリでは(今年「も」というべきか)フェルナンドの勇姿が見られないだろうということでテンションが低かったので、値段が安いG席(130Rの後)を買ってたんです。これが座ってみたら私にはストレスが溜まる席で、土曜の帰りにモビリティステーション(現地のチケット売場)に駆け込んで、J席(ヘアピン後)のチケットを買い直しました。この決断は、我ながらよかったです。
まず、金曜はグランドスタンド以外は自由席なので、午前はS字(C席)、午後は最終シケイン(Q席)で観戦。ここは以前買ったことがある席でそれぞれ見どころあり、勝手知ったるところ。ちなみに、私は2011年から鈴鹿に見に行ってて、2011年がC席、2012年がB席、2013年がQ席。それぞれよかったです。
で、土曜からは自分が買った席にしか座れなくなるので、ここで初めてG席に行ってみたら、限られた視野をあっという間にマシンが走り去ってしまうし、サーキットビジョンがないのに場内放送が例年よりよく聞こえるがゆえに、何かが起こっていることがわかるにも関わらず詳細が見られないしで、かなりがっかりだったんです。で、この席で日曜を過ごすのは嫌だと思い、J席を購入。G席もJ席も安いので、両方足してもグランドスタンドで一番安いV1席の半分程度のお値段です。
買い直したJ席からはヘアピンも視野に入るのですが、今回はここでパスもあったし、パスしたかと思いきや次の200Rで挽回されるなどもあってとても面白く、買い直した自分を褒めました(笑)。
◆入り待ち
私は白子からバスで鈴鹿に行くのですが、早めにサーキットに行くとバス降り場からサーキット入口に行く途中に、サーキット入りするドライバーを待つ列ができています。ドライバーがサーキット入りする際に正面駐車場の間の道路を抜けていくので、道路脇に並んでいれば車の中にいるドライバーに会えるというわけ。わざわざどこかにいかなくてもサーキットに行く通り道で見られる上に、私はもともと混雑を避けるために早めの電車に乗るので、入り待ちに間に合ったときには私も待っています。
今年は日曜の10:20頃にバスを降りて、ルイス以外の主要ドライバーは見ることができました。ドライバー達の多くは入り待ち行列に応えてスピードを緩めてくれるし、待っている私たちをスマホで撮影するドライバーもいるくらい。マルドナードに至っては、窓から乗り出して手を挙げて、並んでいる観客たちと次々ハイタッチという警備員泣かせなことまでしていました(笑)。
私がびっくりしたのは、キミが行列に手を振ったこと。去年は土曜も日曜もさっさと走り去ってしまい、むしろこの態度こそキミだと思っていたのですが、今年は機嫌がよかったのか。
以上、本当に雑感ですが、2014年F1日本GPの記録です。やっぱり生観戦はいいですね。また来年も行きたいです。