【ブックリスト】

2012年03月28日

「飲食店謎持ち込みミステリ」ブックリスト

お遊びで作っているブックリスト、作成途中ですが「飲食店謎持ち込みミステリ」ブックリストです。

私の定義する「飲食店謎持ち込みミステリ」の必須要素は、
 ● 事件・謎が飲食店で話題として持ち込まれる
 ● その謎を店員や常連客が解く
ということ。

そして、「飲食店ミステリ」の魅力としては、
 ○ おいしそうな料理や料理の工程などの描写が楽しめる
 ○ 往々にして事件や謎で傷ついた心をおいしい料理が癒してくれるのを楽しめる
 ○ お客や店員が謎を持ちこむ、そんな会話がお客や店員の間で交わされる空間がいい
といった辺り。私は、実際のお店でも、比較的、味より雰囲気重視なんですよね。味がそこそこで雰囲気がいいところと、雰囲気がそこそこで味がいいところだったら、前者の方に入ります。

そんな雰囲気も楽しめる「飲食店謎持ち込みミステリ」ブックリストは以下の通り。


◆ 『花の下にて春死なむ』北森鴻 (私のレビュー
三軒茶屋にあるビア・バー「香菜里屋」のマスター・工藤は、お客とのふとした会話から、そこに隠された謎を解いてしまう。この本は香菜里屋シリーズの第1作目で、聞き上手の工藤に心惹かれてしまいます。

◆ 『桜宵』北森鴻 (私のレビュー
三軒茶屋にあるビア・バー「香菜里屋」シリーズの第2作目。謎解きそのものも面白いのですが、その謎に込められた人々の想いに共感できます。人間ってエゴも愛他的な気持ちも両方持ち合わせているんですよね。

◆ 『螢坂』北森鴻 (私のレビュー
三軒茶屋にあるビア・バー「香菜里屋」シリーズの第3作目。収録されている各編の謎解きを通じて、人々が大切にしている人や信念を描いているのがこのシリーズの魅力です。

◆ 『香菜里屋を知っていますか』北森鴻 (私のレビュー
香菜里屋シリーズの最後となってしまった第4作目。常連客が1人東京を離れ、2人東京を離れ、そしてついに…という展開は、シリーズ愛読者としては読みたいような読みたくないような気分にさせられます。

◆ 『タルト・タタンの夢』近藤史恵 (私のレビュー
下町のフレンチ・レストラン<ビストロ・パ・マル>の中で起こるちょっとした謎と推理の短編集の第1作目。謎にからんで傷ついている人の心を、三舟シェフがヴァン・ショー(温めたワイン)で癒してくれるのがたまりません。

◆ 『ヴァン・ショーをあなたに』近藤史恵 (私のレビュー
フレンチ・レストラン<ビストロ・パ・マル>シリーズの第2作目。これまでたくさんの人の心を癒してきたヴァン・ショー(温めたワイン)にからむ秘密のエピソードが明かされます。

◆ 『とっても不幸な幸運』畠中恵 (私のレビュー
破天荒な店長の元に一癖ある常連客が集まる、新宿・伊勢丹の近くにある「酒場」という名の酒場。百円ショップで売っている「とっても不幸な幸運」という缶が持ちこまれるたびに、開けた人が封印していた何かに直面させられます。


私が読んだものだけを挙げているので、これからまだまだ増える予定ありです。おすすめの「飲食店謎持ち込みミステリ」をご存知の方は、ぜひコメントしてくださいね。
記事URLComments(0)TrackBack(0)

2012年03月04日

「図書館でのレファレンス(調べもの)が登場する小説」ブックリスト

お遊びでブックリストを作ってみました。テーマは「図書館でのレファレンス(調べもの)が登場する小説」。単に図書館が舞台になる小説ならたくさんあるのですが、レファレンスの場面が登場する図書館小説ってなかなかないんですよね。そもそもレファレンス自体が一般に知られていないのも一因かも。小説を通じて広まっていくといいなという願いも込めて、リストアップしました。


◆ 『おさがしの本は』門井慶喜 (私のレビュー
N市立図書館の司書・和久山隆彦を主人公に繰り広げられる図書館小説。市役所から図書館廃止派が異動してくるものの、彼と隆彦たち司書との知的バトルがまた読み応えあり。

◆ 『ちょっとした奇跡』緑川聖司 (私のレビュー
雲峰市立中央図書館を舞台に、読書好きの五年生の女の子・茅野しおりちゃんの周りで起きる出来事を描いた児童向け読み物です。全部で5つのおはなしが収録されていて、そのうち第3話の『幻の本』にレファレンスが登場します。この本は『晴れた日は図書館へいこう』の続編なのですが、そちらにはレファレンスシーンはなし。

◆ 『夜明けの図書館』埜納タオ (私のレビュー
小説ではなく漫画なのですが、暁月市立図書館を舞台に主人公の新人司書・葵ひなこがレファレンスに奮闘する姿が描かれています。この単行本は4編からなる連作集ですが、2012年春からは連載化されるそうで、今後も楽しみです。

◆ 『図書館のプロが教える“調べるコツ”』浅野高史・かながわレファレンス探検隊 (私のレビュー
実際には小説というよりは、レファレンス事例を小説仕立てで紹介する「レファレンス事例集」です。あかね市立図書館という架空の図書館を舞台に、レファレンス事例が紹介されています。

◆ 『図書館のプロが伝える調査のツボ』高田高史 (私のレビュー
上の『図書館のプロが教える“調べるコツ”』に続いて、あかね市立図書館と舞台にしたレファレンス事例集の第2弾。もちろんこちらも小説仕立てです。


…と、4冊あるうち2冊がレファレンス事例集なので、「図書館でのレファレンス(調べもの)が登場する小説」としてはリストの半分というのが悲しいところ。ただ図書館でストーリーが繰り広げられるだけでなく、レファレンスが登場するには、「レファレンス」というもの自体がもっと知られ使われる必要がありそうですね。小説家の皆さん、ぜひレファレンスを利用して、そして小説にも描いてください!
記事URLComments(0)TrackBack(0)