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フランス料理 に参加中!
石丸館シャンパーニュ石丸館
最寄駅:中目黒
料理:フランス料理

前日の22時頃、携帯にメールが。
「例のものが明日まで石丸館で楽しめるので、時間があったら伺ってみたらどうでしょう」というもの。もちろん、翌朝お店に電話です(笑)。連絡をくれた友人にそれを携帯メールで報告すると、すかさず援護射撃をしてくれた模様。到着するとシェフがお出迎えしてくれ「お友達の方?さっき、やつから連絡があったよ」。持つべきものはこの裏番シェフに「やつ」と呼ばれてしまう友人です(笑)
グラスシャンパーニュ@1500円はモエ・エ・シャンドン。と、ランチのコース@3500円が勝手に出始めました(爆)。パンは自家製。皮が味目の、穀物の香りや味わいがしっかりあるタイプです。

石丸館シャンパーニュ1石丸館2アミューズは蟹をつかった前菜。なんじゃこりゃ〜!!
という濃ゆい甲殻の味わい。ほぐし身が随分たっぷり入っています。トマトやにんじんなど他お野菜の甘さとあいまって、いい具合に甲殻類独特のきつい香りに円みが加わっています。原価を思い切り無視(爆)。
こりゃすごいや。

石丸館3続いて出来てたのはビスクドオマール!!甲殻類好きの私は世界中、あればどこでもビスクドオマールを頼みますが、こんなの一杯3500円でも呑めないです!!後から聞いたところによれば、オマール6匹と鯛10匹使って2Lくらいしか取れないのだそうです。凝縮したオマールの殻の出汁。とにかく濃い出汁の香りと味わいが印象的です。アルコールで水の生き物的臭みとえぐみが綺麗に飛んでいて、お野菜の出汁やクリームで円やかに仕上げてあります。こってりしているのですが全然重たくない。これ一杯でも十分来た甲斐があります。このまま席を立って帰ってもいいやというくらいの気持ちになりました。この店は本当に原価計算が出来ているのか、不安さがますます募ります(苦笑)

石丸館4石丸館5メインは真鯛のポアレ。
ちなみにあとから来たお客さんはスズキでした。何が出てくるかはその日、その時にならないと分からないんですね。それにしても凄い量です。お肉をたっぷり頂く機会はありますが、お魚をこんなに沢山頂けるなんてそうそうない事。ほんと、嬉しいです。
真鯛は皮目をしっかり焼かれ、白身魚の優しい味わいがぎゅぎゅっと閉じ込められています。皮の裏側に一番その味わい。ソースがかかっている箇所はそれはそれで美味なのですが、かかっていない場所は皮目がパリッとし、そのすぐ下の身との凝縮した味わいと食感のコントラストが素晴らしい。ソースで楽しむため塩は控えめですが、白胡椒がしっかりきいていてピリッとする感じがとてもいいですね。ヴォリュームも給食的にたっぷり、男性には少々多き目が供されているあたり、その心遣いもにくいのです。それにお野菜を出して下さいました。

石丸館6石丸館7一度グリルされたナスやズッキーニがフレッシュなトマトと煮込まれているのですが、こんなものまで思い切り美味です。舐めるようにスープまで全てパンで拭って頂きました。
あまりに綺麗で恥ずかしいので
「美味しくて全部頂いちゃいました。。。」と申し上げると、マダムから「お皿だけ残していただければいいですよ」と笑われてしまいました。

石丸館8そして今日のお目当て、友人から連絡のあった蜂蜜のアイスクリーム!球型にくりぬかれた赤いメロンのジュースと一緒に頂けば、口に入った瞬間はさっぱりなのに喉の奥を通過するときに蜂蜜と特有のねっとりした甘さを残していきます。非常に余韻が長く、濃い目の食後のドリンクとよく合いました。素材の良さをシェフの腕が充分引き出したレベルの高い一品。どちらか一方がよくないと、ただしつこいだけのデセールになってしまいますからね。

個人の小さなお店なのでワインはあまり充実していません。この日はグラス@850円で頂きましたが、白はボルドーのブランドブラン。完全にお料理に負けていました。量はたっぷりですが、だったら量を減らしてでももう少々いいワインをだした方がお料理ともつりあうと思います。ちょっともったいない。ただ、小さなお店なのでそうゆう所を探したりするのも楽しいです。知ったかぶってごちゃごちゃ言ってワイン代の差額を返金してもらった話しを東京グルメで読みましたが、ワイン好きが行くお店ではないです。TPOをわきまえて利用しないとお店もお客も嫌なお店をするいいサンプル店だと思うので、それをしっかり肝に念じ、シェフの心意気を楽しみたいお店です。
しっかり芯と骨格のあるお料理に今日も大満足。シェフ、マダム、そしてわざわざ連絡してくれた最近間違ってばかりの友人(彼女のマイミクさんにしか分からない)には感謝感謝なのです。