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ラ・グラディスカ1ラ・グラディスカ
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最寄駅:広尾 / 六本木 / 乃木坂 / 六本木一丁目 / 麻布十番
料理:イタリア料理


ふ様が「購読している雑誌に出ているお店に行ってみたいの〜」と連絡をくれたのは丁度こちらのお店がオープンしたばかりの4月の下旬。家のぢじょうでのびのびになってしまっていたのですが、オープンから約一ヶ月。やっと行って参りました。
場所は六本木。テレ朝通り沿いの「ル・ブルギニオン」の隣のビルの地下一階です。

堀江純一郎シェフは日本人としては初めてイタリアでミシュラン一つ星を獲得、帰国後2年の準備期間をへ、満を持してこちらをオープンさせました。ピエモンテの男らしい”がっつん”とした郷土料理を供してくれる一店と聞いたら、行ってみないわけにはいかないもんね。
お店は地下ですが、シンプルな店内は天井が高く、全く圧迫感はありません。ゆったりと、「こんな地価の高い場所でこんな風にテーブルを配置しちゃもったい無い!」とこちらが言いたくなるくらい、贅沢に場所をとってテーブルを配しています。
シェフ以下厨房の皆さんの調理されている姿を拝見できるのも愉しい。

ラ・グラディスカ2メニュは6800円のコースと8200円のコースもありますが、アラカルトも充実。カルトはコースとのオーバーラップが多いです。初めてだったのでこの日は食べたいものを網羅していた6800円のメニュをオーダーっす。ちなみにコース二種の構成は一緒、内容だけが異なります(はず)。
まずはグラスのスプマンテで乾杯。プロセッコ・ディ・ヴァルドッビアデーネ・ブリュット・トレヴィジオールでした。ラシーヌさんのワインなので既に経験済み。ってか、うちにもあります(笑)。かなりミネラリー、そのミネラルのニュアンスと豊かな果実味のバランスが特徴的なスプマンテ。

まずは突き出し。写真は撮り忘れましたが、グリルしたパプリカ(黄と赤)をマリネして、それでケッパーやアンチョビを混ぜ込んだツナをくるりと3/4周くらい巻いたもの。うぅ胃酸が促されます。

写真はアンティパストの一皿目。塩気はあっさり目、お肉の旨みが口内に広がります。

ラ・グラディスカ3ラ・グラディスカ4一本は呑めないねーという事で。
本日はグラスワインです。
グラスは白・赤二種類ずつを用意。ワインリストも拝見しましたが、思ったより取り扱い数は少なめ。白よりやはり赤が多く(白は仏ものも含んで見開き1ページ、赤は伊ものだけで見開き2ページ)、価格帯は4,000-20,000円とかなり幅は広め。
私はチンクエ・テッレ、ボナンニ・フェッレーガラ。セパージュはボスコ種。
この造り手は初めて飲みましたが、麦藁のこゆい色合いが印象的。香りはシトラス、ホワイトグレープフルーツ、蜂蜜など。口に含むとそれに加えてマンゴーのような南国フルーツの甘さもあって、爽やかさと力強さを併せ持ったワインです。これは美味しい〜。
もう一種はソアベ。ガヴィじゃありませんでした。が作り手は失念(><)
ガルガネーガってどうも水っぽい味わいが好きじゃないのですが、ビオだというこのソアベは美味しかったです。後でキチンと調べます。
そうそう、ワインといえば。妙に聞いた事があるものばかりだったので「ラシーヌさんのものが多いですか?」と伺えば。
サービスの方「よくご存知ですね」
たけ「私もよく買うんです。合田さんの薦めるワインって絶対外れないから」
と、サービスの方が静かに私の後ろの席に目を―。
振り向けば、わおっ。ご本人が!!!

アンティパストの二品目。
白いんげん豆のスープは豆の優しい味わいが豊か。
ぶたさんのゼラチンはバルサミコでソテーしてあって、ふ様が仰るように
「ちょっと中華っぽい」一品です。ゼラチンパワーで明日はお肌つるつるかな。

ラ・グラディスカ5ラ・グラディスカプリモは二種から一種を選択。二人で別々のものを頼んで両方ゲッツ。

右はニョッキ。左は私のオーダー、アニョロッティ・ダル・「プリン」。
牛・豚のローストにニンニクとローズマリーで香り付けしたラビオリで、ピエモンテの郷土料理だそうです。ちなみに、どちらもアラカルトでもオーダー可能。後者はカルトで2,600円。
アニョロッティ・ダル・プリンは香りは控えめ、ちょっと餃子みたい(笑)。あまり気取った印象はなく、むしろ家庭的なあったかみがあります。

ラ・グラディスカ7ラ・グラディスカ8セコンドも二種から一種を選択。またまた二人で別々のものを頼んで両方味わいました。
ここで赤ワインも投入。片方はフランス物だったため、ここはやはりピエモンテのフレイザーという地葡萄を使ったワイン。タニックなのでもうちょっと高い温度で出してもらった方がよかったかも。。。

右はすね肉をバルベーラで煮込んだもの。
早い話が赤ワイン煮込みなのですが、食感がよく、しっかり浸み込んだ、しかしクリアな味わいと香り。下はポレンタ。
左は私のオーダー。豚の香草焼きですが、違う部位を二種類。右が喉、左が肩だそうですが、脂がたっぷりでしょりっとした食感の後者の方が私の好み。

ラ・グラディスカ9ラ・グラディスカ10ドルチェの前に小菓子が出ましたが、これも手抜きが無くてビックリです。
全部手作りみたい。
メレンゲに少々緩めのシャンティィを挟み込んだお菓子が美味しかったです。
あと「ぶかっこうなのに美味しい」というかわいい名前のお菓子。

ドルチェはヘーゼルナッツのパンナコッタと同じくヘーゼルナッツを使ったパンケーキ。どちらもヘーゼルナッツが香ばしくて美味でしたが、特にパンナコッタはまとわり付くような濃ゆい味わいがとにかくいいです。
エスプレッソで〆てゴール。

ちょっと家庭的で思い切り骨太で、気負ったところがなくほっとする味わいでした。正直、目の覚めるような美味しさではないのですが、気持ちよく、愉しく頂く事が出来ます。少々気取った雰囲気とそんなお料理との間にいい意味でのギャップを感じました。でもって、そうゆうお料理なのでビオのワインがよく合います(というより、流石ラシーヌというべきか。。。)。
サービスの方々もとても感じがいいし、気分よく、素敵な時間を過ごす事が出来ました。6800円のコースx2、グラススプマンテx2、グラスワインx3で合計20000円弱。コストパフォーマンスも素晴らしくよく、是非また伺いたい一店。
誘ってくれたばかりか手配もしてくれた友人には感謝感謝。
また誘って下さい(笑)