November 02, 2013

興味ない方はほんとーに興味ないと思うんだけど、私がこの度でもっとも興奮したことの一つ。

それはここグラシアン(Alfred Gratien )の敷地にふらふらっと入ってきた異国の人間を、そこの方々がとても暖かく迎え入れてくれたこと。
まさに「おもてなし」のこころ。
ほとんど言葉が通じない私たちにとても親切にして下さったグラシアンの方々、心から感謝です。
ありがとうございました。

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アルフレッド・グラシアン(Alfred Gratien)。
クオリティの高いワインを生み出すメゾンですが、小さいためあまり一般的にはあまり知られておらず、通好みとか玄人好みなどと言われております。こちらが作り出すシャンパーニュはシャンパーニュ生産量全体の0.1%と言いますから、そんなのが日本で飲めること自体に感謝しなきゃいけないのかなーって思うくらい。

全て樽熟成、ノン・マロラクティック醗酵。
以前、グラシアンに興味をもった時にググっていて面白い記事を発見しました。
探したら出てきた、これね → 
ところで、ここで紹介されているビストロの事は記憶の片隅にも残っていなかったのですが(そもそもこのインタヴュー記事の中でビストロが紹介されていたことすら覚えてなかった)、なんと偶然にもそのビストロを併設しているホテルに泊まり、ビストロを訪れ、グラシアンNVを頂いておりました(Bistro le 7に関する過去記事)。なんたる偶然!

グラシアンが一般の見学を受け入れていない事はよく知っていましたが、例え見学できなくてもそのメゾンを自分の目で見てみたかった。
このサイズのメゾンなので「ショップ」などというファンシーな施設が併設されていない事も容易に想像できましたが、もし購入できるのならその生産を行っているところで直接買って、それを飲んでみたい。という気持ちもありました。
昨年訪れた時は収穫期が終わり、みんなひと段落ーという時期で街は”しんっ”としていたのですが、今回は収穫そのものの真っただ中(ヴァンダンジュ)。「メゾンに誰かいれば、もしかして売って貰えるんじゃ?」という淡い期待を胸にメゾンに伺ったのは10月のとある月曜日、お昼すぎのこと。

今年は9月末から始まったヴァンダンジュ。
畑にもメゾンにもよるそうですが、たいて2−3週間続き、その間、シャンパーニュの村々はあまったるいブドウジュースの香りで一杯になります(そんなのも今回初体験)。
特にメゾンにはぶどうだったりぶどうジュースが入ったタンク車だったりが横付けされ、その香りと言ったらむせ返るほど。
グラシアンも例外ではなく、その敷地に足を踏み入れるまでもなくそんな幸せの香りが周囲を満たしていましたよ。

敷地内に作業着を着た人を見つけて声を掛けてみましたが、英語は全くダメみたい。
飛行機の中で覚えたフランス語(英語とスペイン語がある程度分かるおかげで、飛行機の中でフランス語入門を読んだところいくつかの単語と文章が頭に残った)でフランス語はしゃべれない事、英語が解る人はいますか?日本人です、購入できますか?
と聞いたところ、英語が分かる責任者(セラーマスターだった模様)に電話でつないで下さり。
受話器越しにその人に英語で一通り事情を話すと、
「30分くらい待てる?」
「次の予定があって30分は待てないんです」
「彼も含めてそこにいる人間は英語ができないんだけど、試飲や販売は出来る。説明するからまた彼に変わってもらってもいい?」
彼はあなたと話したいです、とフランス語で言って受話器を作業着の男性に戻すと、しばらくその責任者とフランス語で話したあと、受話器をがちゃっ。
その後、彼はタンクを見せてくれ、ブクブクと音を立ててぶどうジュースが醗酵するタンクの中を見せてくれ、音を聞かせてくれ、プロダクションサイトにいたその他の方々(あとで男性4人、主に事務を担当する女性1一人ですべての作業を行っていると教えてもらい、ひっくりかえりそうになった)に紹介してくれ、続いてトップの写真の部屋へ招き入れてくれて。
そこでNVとミレジメ2000年を試飲させて貰い、覚えたのフランス語と単純な英語で楽しくおしゃべりし、ミレジメを売って貰ってみんなで写真を撮り、グラシアンを後にしたのでした。
一緒に試飲した二本のワインは驚くほどに活き活きして瑞々しく、生命力と豊かな香りに満ち満ちていて。
「いい酒は旅をしない」、その言葉を思い出し、貴重な経験に感謝の気持ちで心が一杯に。

日本で売られているシャンパーニュはキラキラして華やかで、とても高価で高級なものですが。
握手した作業着の彼の手は「農家の人の手」(ゴツゴツした、ナウシカで言うところの「働き者の手」)で、その手でフルートを慣れた手つきでくるくるっと回し、香りを立ててシャンパーニュをくっと飲み干します。
そんな姿をみると、日本でのイメージとのギャップに何が本当なのかよく分からなくなりました。
が、一つ確実に分かっているのは、シャンパーニュは幸せな飲み物だということ。
その”くっ”と飲み干したあとの彼の笑顔、「どうだ、俺が作っているだぜ」という自信に満ちた笑顔に、私も誇らしく、幸せな気持ちになりました。
エペルネって本当にいい街です。
そしてグラシアンって素晴らしいメゾンです。
温かく接し、もてなしてくれたグラシアンの皆さん、本当にありがとう。
またいつか伺います!

アルフレッド・グラシアンについてはこちらから → HP

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